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momo先生 登場!

本稿は一つのエピソードを基にした創作物語です

momoさん(以下ももさん)と初めて出会ったのは街の老舗カメラ店で
いつかの年の「モデルさん撮影会コンテスト」だったかで私が次席、ももさんが優勝をされたのをよく覚えている

少し後旧知のNさんが帰郷してオーディオ店を開きその店で再会した。その時点で「オーディオ好きなんだ」と初めて知った。
都合40年近くも前の事だ

ももさんは地高一万石の堀公がいらしたお城のすぐ脇で商売をされていたが、先年引退されて悠々自適の生活をされている

ではと、11月の頃お邪魔して来ました


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Western Electricを中心としたスピーカー群
ステレオ音源は1940年頃のLansing287をドライバーに使い
モノラル音源は1925年製のWE555を中心として
SP盤と復刻盤はカンチレバーのWE551ドライバーのフルレンジ使用と実にオーソドックスな選択です

SP時代からステレオ初期までのJAZZが鑑賞の中心ですから納得の出来るスピーカー・システムですね


この私をして(お前は誰なんだって話ですが、自分も音離れを目指していると言う程度)ステレオ録音を一瞬「あれモノラルのまま出してない?」とスピーカーに耳を近づけた程音離れに抜きん出た再生でした

大きな感動の瞬間でした。参ったなー



さて、近所の(中々職人気質の)和菓子屋さんの塩大福などを頂きながら雑談をしていた時、もも先生が降臨されました

kaorinくんのブログはさあ、
色に例えるとグレーの中でもちょっと赤みがかっているとか、少し明るいとか微妙な話が多くて。読んだ人には何のこっちゃ判らない人が多いと思うよ。

オーディオブログってのはさ、もっとこう「白は白!黒は黒!」ってハッキリ断言した方が読んでくれる人が沢山いるんだと思うんだよなあ



本日2回目の感動でした
(ただし、先日の新年会の折、本人にこの話をしたら「そんなこと言ったか?覚えてないよ」って言ってました。都合3度目にして最大の驚きでしたww)



うー〜む
始めは軽いノリでブログを書き始めても、途中から興に乗りすぎて微妙な繊細なところに行きすぎるなあ。と自覚はあったので痛い所を突かれた!わい
実は自分でもずーっと思ってたんですよねえ

もも先生の凄いところは痛い所を確実に見抜く戦術眼とそれを躊躇なく撃ち込んでくる突破力なんですよ
もう一つ加えると、自分で言って忘れている辺りの精神力!!


と言うことで、昨年の12月くらいからこのブログの雰囲気を少し平明にする「気持ちだけは」持ってみました
まだまだもも先生のお眼鏡には叶わないと思いますが、今後も鋭意努力する所存です

いつだったかな、上越のKさん(こちらは本物の先生だから先生とは言いません)とあった時に、ブログの感じ変わったねと言われたので、ああ分かる人もいるんだな人間の感性って大したものだと思いました



近々に「白黒ブログ」を書いてみたいと思いますので乞うご期待



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音離れが最高ですね!と感想を言ったら

アンタの作ったアンプ使っとるよ。と言って指差してくれた可愛い先輩なんです







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Tさん邸  ワインをいただく会

横浜のT君はHMをロマネ村の高額ワイン名にしているぐらいだから大層なワイン好きである

そして、Tさんも無類のピノ・ノワール通ですので話が合わない訳がありません。コロナ前に一度面会した時に「一緒にワイン会しましょう」とお誘いを受けていましたが4年越しに思いが叶いました


ワイン中途半端な私はスーパーの1500円ボルドーで牛肉を流し込むのが好き!という程度なので付き添いですが、参加料として「マレスコ・サン・テクジュペリ」を1本用意する約束をして「2012年物」をいそいそと持ち込みました

当日はお肉屋さんでイカツいサーロイン(お肉担当はT君)を入手した後、近所のスーパー銭湯でサッパリしながら空腹を確保しました

午後6時の約束でTさん邸へ集合しました
Tさん邸は市内に一番近いスキー場の脇にある高級な別荘造りの建物で、夜中まで大音量で音楽を楽しめる夢の様な環境です


到着すると既にTさんはねじり鉢巻で料理を作っていて下さいました


ワイン1


私担当の「マレスコ2012年」は「こんな若いボルドーは開けた事がない」という事で今回は見送り、また何年か後に開けましょうとなり、Tさんのご用意されたワインをいただく事になりました、素人故失礼しました


早速、Tさんによるアンティ・パスト・・・フランス・ワインだからアペリティフかな?からスタートし食前酒から進み
魚料理はタラのポアレかなムニエル?にはジャドのムルソーはペリエール02

ちなみにワインの写真と解説はT君の受け売りです、オリジナルのブログは、こちらにて

T君のブログへリンク



Tさんはバックヴィンテージのいわゆる古酒に精通されていて、頂くワインのタッチはマダムたちがお集まりで頂くワイン会のイメージとは大きく異なる物でした

ちょうど時期が一緒の頃のボジョレー・ヌーボーを楽しむ会はそれでその楽しみがあると思いますが、今回は真逆のワイン選択をしたという意味です

ジャドのムルソーは花蜜やナッツ、バターを感じさせる王道な味わいで、素晴らしい美味しさでした。粘性と色合いからも綺麗に熟成を遂げている様子がわかります。・・・T君 談

ワイン3

色もべっ甲に近づき香りや飲み口も濃厚な風合いを得て、ピークアウトの手前の蝋燭の炎が燃え尽きる直前に一層の輝きを増すかの様な壮麗さでした

文化が爛熟し切ったイメージは1920年代のパリをお好きな方にはご理解頂けると思います


Tさんのワイン趣味もその境地に辿り着いたのでしょうね、でもそれは一時が万事であってオーディオ趣味であっても初心者のうちはメーカー試聴会の「あの音」を良いと思いますが、趣味が嵩じるといつの間にか・・・今日はワインの話なのでこの辺りで終いにしましょう


Tさん邸は広いリビングの正面に数台のスピーカーがあり、背面にはキッチンがあって建築当初からホームパーティーを開催する事を想定した作りになっています

ちなみに、T君が購入時に改装した横浜のマンションも同様の作りにしており(上記ブログ参照)その点でも2人はよく似ていますよ



いよいよ、T君渾身のステーキの番になりました
かれこれ30分も厨房に入っているT君はこの日の昼に、ちょっと厚めの方が良いと4cmほどに切って貰ったおかげで往復の新幹線代を超える金額になってしまった信州牛のサーロインと格闘していました


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焼き加減も最高、マッシュルーム添えのソースも1から自作です
私にとってもステーキの焼き方は難題の一つで自宅では満足した事がありませんが、火の通り具合を目視確認する事なくミディアム・レアにピッタリ焼き上げたその腕前には恐れ入りました

底が3重構造の我が家のフライパン良かったでしょ?



つまり、私の活躍の場はフライパンを提供した!だけで
ただただ、美味しいワインと料理を頂いた。という全く働きのないポンコツぶりでした


次回かその次には「マレスコ」開けましょうね。その時はまたよろしくお願いします






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オフ会のお作法  〜全てのオーディオマニアの最重課題です〜

最初にお断りしておきますが、私はOFF会という呼び方は嫌いです

さて、そうは言ったもののネットの普及によって、マニア間の訪問が年齢や地域を超えて盛んになりました
そこには功罪混じるのは当然のこと
特に、年少の方や訪問に慣れていない人も外へ出るようになり、ほかの御宅へ訪問するに際して気をつけなければならない事がお分かりでない様子も見受けられます

そこで、うるさ型の姑のように煙たがられるかもしれませんが、このところのSNSなどで気になったことを書き留めておきます


第一項 人様の機械を触ってはいけない

昔から、新築の披露などでお呼ばれした時に、柱から床の間から卓袱台の足までとにかくトントン、コツコツ叩く人がいたものです
せっかく真新しい家を建て、自分ですら腫れ物を触るように大事に扱ってきたのに来訪者に所構わず叩かれたのでは(直接やめろとは言えないだけに)家主の気持ちを察するに余り有るものです

もしかしたら、家主しか理解できないようなスーパー精密に、例えばスピーカーの置く場所に関して0.5mm単位で調整してあるかもしれません
あなたにはチンプンカンプンでも家主にとっては、大変な音像の歪と聞こえるかもしれないのです
普段「セッティングが大事」だの「使いこなし」だのとしたり顔で言うのであれば家主が行ったセッティングの努力を無下にするような事をしてはなりません

また、棚の上の真空管やカートリッジを勝手に触ると不注意で落としたり、壊す可能性もあります
もし、販売店であればお金で解決できたとしても個人の家では取り返しのつかない場合もあります
たとえ安いものであっても
「結婚50周年のお祝いに子供や孫たちに買ってもらった」家族の絆を保証できる覚悟があなたに無いならば(できるやつなんか一人もいません)無造作にほかの御宅のオーディオだけでなく全てのものに決して触れてはいけません

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このカートリッジにダメージでもあれば・・・
購入価格の10倍のお金を貰ったところで、取り返しはつかない訳で・・・・



第二項 偉そうに評論家ぶった発言をしてはいけない

第一条

まず、偉そうに音がどうのこうのとご高説のご開陳に及ぶ者が居ますが隣で聞いていますと噴飯ものです
そういう人間はステレオサウンドや仲間内で流行りのワードしかボキャが無いのでみんな同じセリフを吐きます

以前ビックリしたのは

「悪い音で聴いているのだから、本人のためにアドヴァイスしてやっているんだ」と抜かす御仁がいました

我が耳を疑いましたが、そんな心掛けの人間はしばらくして仲間内から排除されました

「お前はバカか、後輩に赤ちゃんが生まれて初めて紹介された際に。鼻の形が悪い、目が気に食わんと”アドヴァイス”するのか?」と怒りましたが理解できなかったようです

以前にも書きましたが
自分の家が圧倒的に高いグレードだと認識している人は、他人の家の音を悪く言いません、その必要がないからです

自分の家の音に不満がある人間だけが他人を悪く言います、それで自己正当化、自己擁護して明日への活力にするためです



第二条

オーディオには沢山のアプローチがありどれにも正解も不正解もありません
仲間内だけでこちょこちょしている分にはどうって事もありませんが、稀に別の流派の人と同席したりお邪魔する事もあります

例えば、私のようにヴィンテージと呼ばれる機械を使う者もいれば最新式こそ最善だと信じている人もいます
自分と違う主張の人と会った時に貴方の本質が問われます

偉そうに自説を述べ始める人間が私はとてつもなく嫌いです、そしてその構造は第一条と全く同じです

意趣変えして間も無くの自分の流儀に自信のない中途半端な人間だけが他流派への攻撃に転じるのです

自分の歩む道に揺るぎない人は他の流儀の人も広く受け入れる度量があるし、上と同じく他を攻撃して貶めて自分の存在を大きく見せる必要がないので、どんな人と会っても堂々としています




第三項  武士は相身互い

少し前になりますが、この地域でオーディオ界では有名な「アンプの神様」と言われる人が共通の知人の紹介で私の家に来られました、私は初対面でした

その異名から怖い人かな?と思っていましたが、あまり喋らない大人しい方でした
3時間ほどアレコレとリクエストして「次の予定があるので」とそそくさと帰って行きました

私の家の音は私が毎日聴いていますので、誰かの感想を聞かなくても分かっているし、上で書いたように評論なんか無用ですから特に会話が弾まなかったのは歓迎すべき事でしたが、最後にちょっとガッカリしたのです

同じ市内に住み、同じ趣味で来られたのだから
帰り際に嘘でも社交辞令でもいいのに


「次は私の家にきてくださいね」と言うそぶりも無く去って行ったからです

私が出した薄っ茶のお返しをしてくれと言っているのではありません
いい歳の大人同士なのですから、一度尋ねたら次は招き返す程度の気持ちが無かったのかと。気持ちの食い逃げですね

こちらとしては、今はどちらの御宅にも仕事以外で行くことがまず無いですから、いかに「アンプの神様」の家と言えども行くつもりは無いのですが、気持ちをお持ちでなかった事にビックリしてしまいました

ご本人にとっても損だと思うんですよ
ここに一人、あの人のアンプはこんな人物を反映した音なんだろうなあと解釈した人間がいるんですから

ただし、我が家の来訪者の統計からすると約三割の人がお返しのお誘いをしないようです(自分調べ)



日本人の心の最高峰です いつ見ても涙を禁じえません
近衛家御用人 垣見様 御検分の段
1958年 大映作品

わけわからない人は、年末も近いし勉強してね
0:15 信頼と安心のWESTREX撮影 抜群の色乗りと音響です



第四項   お前の家じゃねえ


これは、まあどうでもいいんですが自分で思っている事です

私はオーディオマニア宅へお邪魔する時に自分のソフトを持ち込みません
理由は簡単です、LPが傷つくのが嫌だから他の家では針先の状態がわからないのでね

と言うのは、半分本音で半分冗談

再生する音楽がオーディオシステムのスタート地点だと考えるからです
我が家でいうと、1950年以前のレコードとそれ以降の物とはカートリッジやプレーヤーが変わります
47年プレスの〇〇の1枚のレコードを聴くために1ラインのオーディオシステムを準備するわけです

レコードはそのシステムの一部と言うよりは、システムを組む動機であり生みの親でもあります

それを、いきなり持ち込んだCDをかけろ!なんて乱暴狼藉をはたらく輩がいると聞くので本当に卒倒しそうです
そんな人はオーディオが何の為に存在するかの本質を理解していないなからこそ、そんな暴挙ができるんでしょうね

見ず知らずの家に入って いきなり

「これがお前のおっかさんだよ」  と言われたってねえ


まあ、何でもかんでも「べからず」と言うことでも無く何をするにしてもほどほどに、程度の問題でしょうね
お後がよろしいようで







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 10年に一度の

先週末は横浜のT氏邸に行ってきました
こちらの不手際もあって出直しみたいな形になって申し訳なしです

それで疲れたとは思いませんが、その後久々に長引く風邪をひいてしまいました、まいった、参った
でも10年ぶりに風邪をひいたというタイトルではありません


横浜にはいよいよLPレコードを聞けるようにしたい、とのご要望でプリアンプ(phono-EQ)とGrrard 301 Deccaシステムを納品させていただきました

実は9月に一度届けたのです
その晩にT氏と一緒に聞いた クレムペラー教授のマーラー「大地の歌」  これがすごかった
ここ10年ついぞ聞くことのできなかった、音楽そのものがレコードから抜け出して部屋の中に出現したかのようなプレイバックでした

その後すぐに神経質なDeccaカートリッジの出音に不具合が見つかり、早々の再登場&モノラルシステム用のダブルアーム設置という段取りに相成ったのです

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301用のキャビネットはすべてのプレーヤー中最も種類が多いかもしれません
それぞれ各人の個性や主張があり百花繚乱の如しです
その中にあって、Grrardの技術者と私だけがこのスタイルを唯一の方法と主張しています(・・・なんてな)


そしてdeccaの針を受けてイコライズするにはこれにトドメをさすんだ!ってMrウォーカーと私だけが主張しています
こっちはそうでも無いか

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今回はステレオ用に2ch分を納品
この後、虎視眈々と狙っています、何を?  空席の2ユニット分の何かですね ウヒヒ・・・



まあ、とにかくすごかった
もうこんな体験は生きているうちに何回体験できるか?というレベルの音楽体験、レコードだけど間違いなく「音楽体験」だったのです

お前が作ったんだから自画自賛なんだろう、とか思う人がいるかもしれないけれど、自分でも残念なことに僕はオーディオに関しては誇張も嘘も言わない

もちろん人様の御宅の音を悪く言う必要はない、意味がわからないしそんな必要はどこにもない
しかし、こんな驚愕の体験は10年に一度有るか無いか それほどのことなのです

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改めて、全く改めてオーディオの真髄を教えられた

オーディオってさ

最初に何を買うか、どんな組み合わせにするかがやっぱり一番の問題なんだね

自分のお気に入りのコンポーネントを別々に買い組み合わせても、難しいものだと思い知らされた
正しい道を歩めば、ポンと置いた瞬間から驚異の音楽世界が出現してしまう

でも、考えたら当たり前のことなんだよなあ
開発の段階で私たちの想像もできないような巨額な費用と、英知と時間をかけて「いい音が出るように」作られているんだからその時の音を正確に再現できるならば、素人同然の僕らには何も打つ手がないじゃ無いかと

もう、個人がどんなにジタバタしてもこの世界観には到底達し得ないなと打ちのめされたのです

それほどの、壮大で、深遠で悲哀としかし滋味に満ちたマーラーでした  (僕自身はマーラー苦手なのに)


ただし、ただしです

今出ている音は偉大な先人の血と汗の結晶が出している音であって、T氏の影響が及ぶ範囲は購入の決断と経済的な負担にとどまっています
でもそれこそが到底余人の及ぶところにない大成功の最大の勝因なんですけれどね

1年後の今頃、再び聞かせて頂いた時にこのままのクオリティが保たれているのなら、改めてT氏の偉大な判断とオーディオをマネジメントするその実力に対してその足元にひれ伏す事にしましょう

しかし、それがどれほどの険しい道であるかを誰よりも経験していると勝手に自負している私は、自分がひれ伏す姿を想像しながら楽しみにその時を待っています



その証拠に、自分でもすっかりDeccaシステムを再開しようと色々買い込んでしまいました

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プリもまた買っちゃったー  人生4度目か5度目のQUADです

アホ丸出しですね でもあの音が出るならバカになるしかないか・・・







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訪問記 なんてのも書いてみる

お荷物の整理がつかず部屋の中は相変わらず音楽を聴けるような状態ではないのですが

我が家では音楽も聞けない今だからこそ人様のお宅へ訪問した記事をあげておきましょう

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そうです
わたしが組ませてもらった、英国はパラマウント映画社のアンプとアビーロード・スタジオからぶんどってきたLOCKWOODモニター(15インチ Tannoy monitor RED入り)の組み合わせを使っているTさんのお宅へ行ってきました

まず何より、何より素晴らしいのが・・・お分かりでしょうか?

パキスタン製のハンドメイド絨毯ですよねー、アンプよりお高いでしょうねえ、お父上経由で買えたそうです
実物を見ると写真の10倍は見事な質感です、素晴らしい素材と織りの技術。
模様のエッジが立っていて何一つ迷いがありません




はっきり申し上げてわたくし、オーディオマニアさんのお宅へお邪魔するの苦手です

「音さえよければ、見た目なんて関係ねえ」ってお宅に限ってもれなく聞き続けるのに努力を要します


もともと西洋のある種の音楽(クラシックのことね)は、多くの部分で次のような環境の中で育まれてきました
中央集権でなきゃ、ベルサイユ宮殿なんかの豪勢な建物やクラシック音楽が発達するわきゃないよね
文化は国の強さの象徴ですから

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ピアノの前に座っているのはシューベルトさんです
音楽が野に下ったのはベートーベンの頃という説もありますが、作曲家にとっては演奏会での興行収入はまだまだわずかなもので、楽譜の売り上げと教師の収入それらよりもパトロンからの援助が大きかったはずです


だってそうでしょう、演奏会なんて博打を打たなくとも援助の方がずっと安定している(笑)
結局、大衆の耳に音楽が届いたのは貴族の力が弱まっていく逆らえない時代の流れのせいであって、嫌々だったでしょうね芸術家からしたら

パリのバスティーユ牢獄襲撃が1789年〜ナポレオンによるクーデターが1799年
ベートーベンが 1827年没ですか、激動の世紀末ですねえ

しかし、世の中が安定するとまたショパンやリストのように時代が下ってもサロンで活躍した音楽家はたくさんいます
西洋は階級社会根強いねえ


そしてこちらは、つい先日の写真です  現代のサロン調の音楽と言っても良いかしら

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現役のウィーン・フィルのメンバーの私邸(ご自宅)に日本からの参加者を募ってサロンコンサートを開催している様子です

音楽の都では王様から選挙で選ばれた代表者に政治の実権が渡った現代でも(聴衆の方がどうなのかは別にして)音楽のなんたるかを分かっている芸術家がまだちゃんと居る証拠の写真です



Tさんのお宅でラヴェルを聴きながらこんなことを思っていました

この部屋の特徴は20畳を超えるスペースながら、立方体の形状です
オーディオマニアからは嫌われる形ですね、我が家も同じく立方体です

だからこその素晴らしいプレイバックだと思います、詳しくはまた別の機会にあげますが、変形の部屋は言うに及ばず、斜めの天井や壁は少なくともホールでセッション録音されたクラシックの再生としてはどうなのでしょうか

さらにもう一点、こちらのシステムは極めてシンプルです

CDプレーヤー・フェーダー・パワーアンプ・スピーカー・・・・これだけです
アンプの配線とケーブル類は同時代の英国製を主に使いました

電源改良だの、あーすが何おーむだの、インシュレーターの振動がどうしたの、ケーブルを変えてだの、球を差し替えるだの、その他アクセサリーがかゆいだの痛いだの
全くしてません



音の印象を言葉で表すのは、これまで書いてきた通りピントはずれなことだと思うのでしませんが
一つ感じたのが
「音楽が清潔だな」という思いです。もちろんただの言葉遊びですが、以下の文との私自身の中での対比の感想です

私自身がこれまで体験してきた
良い音、鮮度のある音、色付けのない音を標榜し、たくさんの「オーディオ的対策(自称)」を施したお宅の音を聞いた際の印象がなんと言いますか「音楽の騒々しさ」であったことを思い出すと、今回受けた印象は正反対だったのです

奇しくも実体験で教えられました

「新鮮な刺身」を食べようとして、お魚に長時間触りすぎて鮮度を落としているオーディオがいかに多いか
はじめは上手く感じるけれど、終曲頃には「早く終わらねえかな」と思う腕自慢の若い演奏家諸君のコンサートだったり
一口目は美味く感じるけれど、食べ終わる頃には飽きている流行りの進化系ラーメンのようにです

Tさんのお宅は違いました
プレイエルかエレールか知らないけれど、モニク・アースの弾く軽妙洒脱で乾いたピアノの音がいつまでも耳の奥に残っています






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