10年に一度の

先週末は横浜のT氏邸に行ってきました
こちらの不手際もあって出直しみたいな形になって申し訳なしです

それで疲れたとは思いませんが、その後久々に長引く風邪をひいてしまいました、まいった、参った
でも10年ぶりに風邪をひいたというタイトルではありません


横浜にはいよいよLPレコードを聞けるようにしたい、とのご要望でプリアンプ(phono-EQ)とGrrard 301 Deccaシステムを納品させていただきました

実は9月に一度届けたのです
その晩にT氏と一緒に聞いた クレムペラー教授のマーラー「大地の歌」  これがすごかった
ここ10年ついぞ聞くことのできなかった、音楽そのものがレコードから抜け出して部屋の中に出現したかのようなプレイバックでした

その後すぐに神経質なDeccaカートリッジの出音に不具合が見つかり、早々の再登場&モノラルシステム用のダブルアーム設置という段取りに相成ったのです

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301用のキャビネットはすべてのプレーヤー中最も種類が多いかもしれません
それぞれ各人の個性や主張があり百花繚乱の如しです
その中にあって、Grrardの技術者と私だけがこのスタイルを唯一の方法と主張しています(・・・なんてな)


そしてdeccaの針を受けてイコライズするにはこれにトドメをさすんだ!ってMrウォーカーと私だけが主張しています
こっちはそうでも無いか

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今回はステレオ用に2ch分を納品
この後、虎視眈々と狙っています、何を?  空席の2ユニット分の何かですね ウヒヒ・・・



まあ、とにかくすごかった
もうこんな体験は生きているうちに何回体験できるか?というレベルの音楽体験、レコードだけど間違いなく「音楽体験」だったのです

お前が作ったんだから自画自賛なんだろう、とか思う人がいるかもしれないけれど、自分でも残念なことに僕はオーディオに関しては誇張も嘘も言わない

もちろん人様の御宅の音を悪く言う必要はない、意味がわからないしそんな必要はどこにもない
しかし、こんな驚愕の体験は10年に一度有るか無いか それほどのことなのです

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改めて、全く改めてオーディオの真髄を教えられた

オーディオってさ

最初に何を買うか、どんな組み合わせにするかがやっぱり一番の問題なんだね

自分のお気に入りのコンポーネントを別々に買い組み合わせても、難しいものだと思い知らされた
正しい道を歩めば、ポンと置いた瞬間から驚異の音楽世界が出現してしまう

でも、考えたら当たり前のことなんだよなあ
開発の段階で私たちの想像もできないような巨額な費用と、英知と時間をかけて「いい音が出るように」作られているんだからその時の音を正確に再現できるならば、素人同然の僕らには何も打つ手がないじゃ無いかと

もう、個人がどんなにジタバタしてもこの世界観には到底達し得ないなと打ちのめされたのです

それほどの、壮大で、深遠で悲哀としかし滋味に満ちたマーラーでした  (僕自身はマーラー苦手なのに)


ただし、ただしです

今出ている音は偉大な先人の血と汗の結晶が出している音であって、T氏の影響が及ぶ範囲は購入の決断と経済的な負担にとどまっています
でもそれこそが到底余人の及ぶところにない大成功の最大の勝因なんですけれどね

1年後の今頃、再び聞かせて頂いた時にこのままのクオリティが保たれているのなら、改めてT氏の偉大な判断とオーディオをマネジメントするその実力に対してその足元にひれ伏す事にしましょう

しかし、それがどれほどの険しい道であるかを誰よりも経験していると勝手に自負している私は、自分がひれ伏す姿を想像しながら楽しみにその時を待っています



その証拠に、自分でもすっかりDeccaシステムを再開しようと色々買い込んでしまいました

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プリもまた買っちゃったー  人生4度目か5度目のQUADです

アホ丸出しですね でもあの音が出るならバカになるしかないか・・・







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訪問記 なんてのも書いてみる

お荷物の整理がつかず部屋の中は相変わらず音楽を聴けるような状態ではないのですが

我が家では音楽も聞けない今だからこそ人様のお宅へ訪問した記事をあげておきましょう

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そうです
わたしが組ませてもらった、英国はパラマウント映画社のアンプとアビーロード・スタジオからぶんどってきたLOCKWOODモニター(15インチ Tannoy monitor RED入り)の組み合わせを使っているTさんのお宅へ行ってきました

まず何より、何より素晴らしいのが・・・お分かりでしょうか?

パキスタン製のハンドメイド絨毯ですよねー、アンプよりお高いでしょうねえ、お父上経由で買えたそうです
実物を見ると写真の10倍は見事な質感です、素晴らしい素材と織りの技術。
模様のエッジが立っていて何一つ迷いがありません




はっきり申し上げてわたくし、オーディオマニアさんのお宅へお邪魔するの苦手です

「音さえよければ、見た目なんて関係ねえ」ってお宅に限ってもれなく聞き続けるのに努力を要します


もともと西洋のある種の音楽(クラシックのことね)は、多くの部分で次のような環境の中で育まれてきました
中央集権でなきゃ、ベルサイユ宮殿なんかの豪勢な建物やクラシック音楽が発達するわきゃないよね
文化は国の強さの象徴ですから

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ピアノの前に座っているのはシューベルトさんです
音楽が野に下ったのはベートーベンの頃という説もありますが、作曲家にとっては演奏会での興行収入はまだまだわずかなもので、楽譜の売り上げと教師の収入それらよりもパトロンからの援助が大きかったはずです


だってそうでしょう、演奏会なんて博打を打たなくとも援助の方がずっと安定している(笑)
結局、大衆の耳に音楽が届いたのは貴族の力が弱まっていく逆らえない時代の流れのせいであって、嫌々だったでしょうね芸術家からしたら

パリのバスティーユ牢獄襲撃が1789年〜ナポレオンによるクーデターが1799年
ベートーベンが 1827年没ですか、激動の世紀末ですねえ

しかし、世の中が安定するとまたショパンやリストのように時代が下ってもサロンで活躍した音楽家はたくさんいます
西洋は階級社会根強いねえ


そしてこちらは、つい先日の写真です  現代のサロン調の音楽と言っても良いかしら

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現役のウィーン・フィルのメンバーの私邸(ご自宅)に日本からの参加者を募ってサロンコンサートを開催している様子です

音楽の都では王様から選挙で選ばれた代表者に政治の実権が渡った現代でも(聴衆の方がどうなのかは別にして)音楽のなんたるかを分かっている芸術家がまだちゃんと居る証拠の写真です



Tさんのお宅でラヴェルを聴きながらこんなことを思っていました

この部屋の特徴は20畳を超えるスペースながら、立方体の形状です
オーディオマニアからは嫌われる形ですね、我が家も同じく立方体です

だからこその素晴らしいプレイバックだと思います、詳しくはまた別の機会にあげますが、変形の部屋は言うに及ばず、斜めの天井や壁は少なくともホールでセッション録音されたクラシックの再生としてはどうなのでしょうか

さらにもう一点、こちらのシステムは極めてシンプルです

CDプレーヤー・フェーダー・パワーアンプ・スピーカー・・・・これだけです
アンプの配線とケーブル類は同時代の英国製を主に使いました

電源改良だの、あーすが何おーむだの、インシュレーターの振動がどうしたの、ケーブルを変えてだの、球を差し替えるだの、その他アクセサリーがかゆいだの痛いだの
全くしてません



音の印象を言葉で表すのは、これまで書いてきた通りピントはずれなことだと思うのでしませんが
一つ感じたのが
「音楽が清潔だな」という思いです。もちろんただの言葉遊びですが、以下の文との私自身の中での対比の感想です

私自身がこれまで体験してきた
良い音、鮮度のある音、色付けのない音を標榜し、たくさんの「オーディオ的対策(自称)」を施したお宅の音を聞いた際の印象がなんと言いますか「音楽の騒々しさ」であったことを思い出すと、今回受けた印象は正反対だったのです

奇しくも実体験で教えられました

「新鮮な刺身」を食べようとして、お魚に長時間触りすぎて鮮度を落としているオーディオがいかに多いか
はじめは上手く感じるけれど、終曲頃には「早く終わらねえかな」と思う腕自慢の若い演奏家諸君のコンサートだったり
一口目は美味く感じるけれど、食べ終わる頃には飽きている流行りの進化系ラーメンのようにです

Tさんのお宅は違いました
プレイエルかエレールか知らないけれど、モニク・アースの弾く軽妙洒脱で乾いたピアノの音がいつまでも耳の奥に残っています






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「GRFのある部屋」さんのお宅へお邪魔しました。

オーディオというものは沢山の人が熱を上げる対象としては中々に良く出来ていると思います。

オーディオの趣味は機材を買い揃えた後にこそ本当の道が待ち構えていて、それがまた何とも思いのままにならないモドカシさ、怖さを楽しむマゾヒズムを含んだもので(笑)
スピーカーやアンプを買ったりいじったりするだけでも相当に楽しいけれど、それはあくまで手段にとどまっていて(時として主従逆転の場合もあるかもしれないがそれはさて置いて)出現される音楽を聴いて初めて評価が下る厳しさこそがオーディオの醍醐味と思うのです。

そんなマゾの特質を鑑み
オーディオを愛しちゃってその仕打ちに耐えている人は沢山みえるけれど、反面「オーディオから愛されている人」=何の機械を使っても何時もあの家は良い音出してるなあ!って人は存外に少ないのかも知れません。

そんな人は同じ香りを持っている様に感じられます。
1、音楽を心から愛しちゃって離れられない人
2、オーディオの音が突き抜けちゃったら、どんな心持ちになるかを体験しちゃった人。



今日の訪問は(実は半年程前です)「GRFのある部屋」さんです。
ブログの世界ではとみに著名な方です。ご案内を頂いてゆっくりとそちらのブログを拝見しました。

これはもう「1+2」に到達され魅了された方なんだと言う事は文章の端々から香って来ます。
ご住所は都心の真ん中で遠いのですが、なんとしても行かねばならんと予定を立ててお邪魔する事が叶いました。

この方はもう一つのハンドルネームを「和室のユニコーン」さんと言います。お宅にお邪魔して、まずはそちらの意味を知る事になります。

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「一角獣」の名の通り、円錐形の振動板1本で全帯域をカバーする無指向性スピーカーです。
アンプは
氏自ら調整に参画して完成された安曇野は水谷氏/サウンドパーツの真空管プリアンプから
岡山の是枝氏がユニコーンに合わせて特別に制作にあたったという真空管パワーアンプで駆動します。
フロントエンドは
emm-LabのSACDとマランツCD-34改(その内容が相当のものらしい)です。

元々のハンドルネームである「Tannoy GRF」に先んじてこのユニコーンをかけられたと言う事が氏の「聞き方」「求める物」を表していると思います。
コンサートホールの椅子に腰を沈めて、ふっと息を吐き目を瞑った時だけ感じる「あの感じ」なのではないでしょうか。

SACDの特徴を活かした地の底に届きそうな深いフロアの底から天井にかかりそうな広い空間の中に楽器の音がたち上がりました。

今、目の前に展開されているサウンドはユニコーンの特徴的な駆動方式に寄る物かもしれませんが、部屋を暗くして頂き音楽に対峙する時にはもうそのような考察をするのを私の脳は完全に拒否していました。

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ショスタコの15番
漆黒の空間に一つのトライアングル?から始まる曲は徐々に楽器の数を増やして行きます。
フルートは3管かしら。フレーズ毎に奏者が主旋律を受け渡し引き継ぎ、掛け合いをしている様が見える様です。
少しづつボデイを膨らませたオーケストラはついにトッテイを迎えると、見えるのはステージの床であり壁や天井の木質の色でした。

我が家では最近ご無沙汰な「自分の頭蓋骨の中にステージが出現する」感じを初めて他のお宅で体験させて頂きました。
違法薬物などに手を出す連中はバカだなあ!と思います。トリップして恍惚感に浸るなら優れたオーディオがあればより強烈に体験出来るのじゃないか(あっちは未経験なので比較論は想像で(爆))と。

それほどの強い印象を残した経験となりました。


このあと、アンドレ・プレヴィン氏の「真夏の夜の夢」を聴いて私は確信しました。そして「オーディオから出てくる音を無視している」方と初めて出会ったと思ったのです。
この家のご主人は音楽堂に踏み入れた時の「あの感じ」に包まれて「どこで誰が何をしているか」を聴いているんだと思ったのです。

おかしな言い回しかも知れませんが、あの感じさえ出てしまえば「音色」は文句の付けようも無い状態になっていると断言出来ます。音色を追いかけても「あの感じ」には到達出来ないかもしれませんが、逆のアプローチで達成した際にはもれなく最高の音色が付いてくるということになろうかと思うのです。

周波数応答など多くの要素が高い水準で達成していないとけっして「あの感じ」にはなりません。
こちらのお宅を見回しても、アクセサリーやケーブルの類いで苦労して(楽しんで?)いる様子は皆無です。マゾではない証拠です。道具の使い方を心得ている方に共通している境地である様です。


当日は金曜の仕事開けにお時間を割いて頂いたので、全体のプログラムは短縮板でお願いしました。
それでも少しの時間でしたが、Tー4スピーカーで平行法の実演とコーナー型のオリジナルGRFモニター・ゴールドでは交差法の音場感を聴かせて頂きました。

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こちらにも驚きは沢山あったのですが、とてもコメントを出来る程腰を落ち着けて聴いていませんので軽軽な発言は控えたいと思います。
ただ一点
最新のデジタルアンプ=先年惜しまれつつ亡くなったサウンドデザイン社の石田氏になるSDー05とGRFのコンビネーションが古き良きTannoyの伝統に新しい息吹を吹き込んで見事なプレイバックだったことをご報告させて頂きます。

しかし、私の睨んだ所こちらのお宅では一貫して感じた事なのですが、
古き袋に新しき酒を盛る・・・決して懐古趣味だけではない、かといってテクノロジーの新しさだけを誇示するのではない絶妙な時間の感覚を覚える構成・音でありました。


さてさて
こちらのお宅にはまだまだ底が見えない程の仕掛けが沢山ある様に聞いています。
また是非お邪魔できる事、そして片田舎の我が家にもお越し頂く事をお約束して、金曜日の夜のにぎわいを見せる高円寺の街を抜けて帰路につきました。


素晴らしい音に出会えました。
大変にお忙しい折、暇人のお相手をありがとうございました。




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ウエスギ研究所に行って参りました。 S/N比の値段

真空管アンプの名門であるウエスギ研究所は創業者の故上杉佳郎氏の後を藤原伸夫氏が事業を引き継ぎ、意欲的な新商品を展開してファンの皆さんも胸を撫で下ろしてることと思います。

その藤原さんが昨年我が家を尋ねて頂いたことは以前の記事にあげました。
1年と少しが経ち、先週末に今回は私が「ウエスギ研究所・横浜事業所」でもある藤原邸にお邪魔して来ました。

東京と横浜の間に位置するような絶妙なロケーションの閑静な住宅街にあるのですが、通りからは母屋しか見えません。
中庭にそれはありました。
増築というよりは母屋から独立していますので建て増しですね。当然の事電源の引き込みや水回りも個別です。
電源容量をいくらと言われていたかな?ビックリして記憶が飛びました。普通の住宅で3軒くらいの電流だったと思います。

さて、専用室の玄関〜入り口のドアと2つの重い扉を開けて中に入ると・・・・

あの感じが身を包みます。
あの・・・と言ってもですが。
コンサートホールに入ったときに、耳ではなく全身で感じるあの感じです。

圧倒的な静けさが全身の細胞を包み込みます。
お話によると部屋の中に一回り小さい部屋を作った二重構造で 18.5dB(Anet)のノイズレベルを達成しているそうです。
これだけでもう、遠路はるばる尋ねて来たかいがあるというものです。

このS/N比を獲得するには、装置とは比較にならない金額がいるんだな。と再確認させられた体験でした。

ご挨拶やら近況のお話をしている背後には、小音量でピアノが鳴っていましたが使っているスピーカーの大きさ(規模)からは想像もできない音離れの良さです。
視覚情報はALTECの15インチ・ダブルウーハーを見ているのに、そのスピーカーとは何の関係もない場所から聞こえてくるがごときピアノの音の聴覚情報は全く別世界の出来事のようで、自分の脳の中で整合が取れずに感覚の戸惑いを覚える程です。

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これがALTECとオンケンドライバー&ツイーターの3Wayスピーカー

沢山の演奏と同じだけ沢山のお話をできました。
詳細を全て書く事はできませんが、藤原さんといえばその代名詞とも言えるアンプがあります。
Victor在籍中にやりたい事をやりつくしたかのようなこだわりの固まりである・・・

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Victor ME-1000アンプ 1995年リリース 1台あたり83kgのモノラルアンプ

お邪魔するにあたって楽しみの一つであった新しいウエスギ・アンプの音は、全国から試聴会や試聴の要望が重なっていて残念ながら1セットも残さず出払っており聞く事が叶いませんでした。

その代わりなのか、おかげかME-1000を6台使ったマルチチャンネルで駆動する音をたっぷり堪能できました。
そのパワー・ハンドリングやバランス、鮮度は昔忍び込んで聞かせてもらった会社のマスタリング・センターの印象に近いものでした。
藤原さんは恐らくそのように意識はしていないと思います。

長きに渡るオーディオ製品との関わりの中で、自然と「仕事の音」に寄っているんだと私には感じました。
まあ、ご本人は否定されるかもしれませんけれど、こっちの側の勝手な印象ですからあしからず。です。

ここでひとつ驚異的な写真を出しましょう。
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大先輩自らに持って頂いて撮った写真は、マッキンのC−22ならば何にも珍しい写真ではないのですが。

これなんと・・・
板の一枚から全て藤原さんのお手製なんです!?
それも、高校生の時の!?

写真は光ってしまって下手ですみませんが、それでもコトの重大さは伝わるでしょう??
当節流行の、穴あけ済シャーシもなければ、ましてアンプキットを組み立てたのではないのですよ!
シャーシの板1枚を折り曲げて合わせる事から小さなスイッチ一つに至るまで、並々ならぬ精神力とこだわりを持って作り込まれており恐るべき高校生と言わざるを得ません。

古くからのウエスギ・ファンの皆さん。
先代の故上杉氏がお亡くなりになって、肩を落とされたむきも多かろうと思いますが私は今回確信しました。
このC−22レプリカを作った藤原(当時)少年が長じて現代に生み出す新世代のウエスギ・アンプも大変に価値ある製品だと思います。
もちろん私の確信なんか全く必要ない程、世間では評価されているので大きなお世話なのですが、音がとか、真空管がとかいうまえに、何よりもまず心からアンプを好きな一人の技術者として心底尊敬したのです。

それから最後に、

これから何か良いアンプ、それも手頃な製品はあちこちにあるけれど極め付きの1台が無いかなと思って探している方が見えましたら・・・
もう少し決断を先延ばしにしておいて下さい。

私も具体的には分かりませんが、藤原さんは近々に大きな発表が出来るように準備を進めているようです。

恐らく年末のシーズンまでには明らかにされる様ですから、終のアンプになり得る逸品をお探しの方はウエスギ研究所のこの冬の動きに注目下さるようにお願い致します。






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ハイレゾ・ファイル初体験 してきました。

元々のきっかけは、昨今はハイレゾ名盤復刻ブームのようだけれどその辺は一体全体どんな感じなのかしら?という疑問からスタートしたのです。

全くの未体験者であった私に手を差し伸べて下さったのが新潟県にお住まいのKさんでした。
田舎暮らしでは中々同好の士に出会うのもたいへんのですが偶然にも車で1時間ほどの距離にお住まいとのことで、ご無理を聞いていただきこの週末を利用してお伺いして来ました。


木の香りも残る1階の天井の高い広々としたリビングにオーディオセットがセットされていました。
東側と南が道路、西と北側には居住棟があるので近隣対しての音漏れも少なく羨ましい環境です。

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プレーヤーはLINNのKLIMAX DS/K
アンプがアキュフェーズ A-45
スピーカーはB&W Signature Diamond
見るからにまとまりの良い、素性のしっかりしたシステムの気配がします。

また、ディテールも抜かりがなく昨年にはブレーカーの上流から専用配線を敢行し、見たこともないような太いケーブルでアンプ室の直近に直接電源が引き込めれていました。
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この空間はスピーカーの背面にあり、機器群やケーブル類はほぼリビング側から見えないように設置されています。

ファイル再生の現状や操作方法などの説明もありその後は音楽を楽しみました。

訪問目のやり取りで話題に登ったクレムペラー教授の「大地の歌」をSACDでお持ちでしたからそれも聞かせて頂きました。

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我が家ではコロムビアらしからぬ冴えない音響で{?}が残る録音という印象だったので、これの確認が最初の目的でした。

表現は上位規格らしい繊細なビロードタッチのテクスチュアです。
音は文句なしですが、少し聴き進むとLP再生時と歌手とオケの距離感がほんの少々異なる印象をもったので伺ったところ、CD時代になってからも再発の度に容認し難い程の「音の変異の歴史」があるのだそうです。
この実情はアナログ音源の復刻CDやSACDの全体的な課題として捉えているようです。


昼食などもご馳走にm(_ _)mなった後は我が家にLPとCDで同一音源のあるディスクを持ち込みましたのでそれをリッピングののち聞かせて頂きました。

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いつも通りですが、80年頃の録音としては最も信用しています。色々な意味で。


この時代になるとLPで聞いてもデジタルでも聴感上のS/Nは大きな違いはありません。

再生されるステージ上の演者と演者の間の空間の「空き具合」とか「何もなさ」はLPを上回り、「おお、我が祖国よ」などの寂寥感や悲しみの感情がしみじみ感がよく伝わります。
ただせさえ情に厚いLP再生に比べても遜色ないばかりでなく凌駕する面もあり、前時代の復刻CDに比べてもソフト、アンプ、スピーカーが見事にフィットした素晴らしいプレイバックでした。

これはちょっと困ったことになったぞと思い、帰宅後改めてCDやLPを聞いてみましたがやはり少し気合を入れて取り組む必要がありそうです。

沢山の発見や確認やモチベーションを頂き、貴重な勉強をさせて頂きました。
是非近々に我が家へお越し頂けるようにお約束をしてお別れをしました。長い時間ありがとうございました。





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