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CD-Pの新しい仲間が稼働開始

「新しい」と言っても人生で同じ機種を買うのは3度目・・・バカです

人生最初のCD-Pはマランツ のCD-34でした。すぐに売ってしまった

その後2020年頃にPHILIPS CD-104・まあ本国で発売の番号で中身はCD-34と同じ物を入手し愛用していたが、この処読み込みエラーが出て来たので修理期間のターンオーバー要員としてもう1台輸入した


では何故マランツ じゃないのか?

回路も部品も仕様変更前の方が立派なので欧州発売の初頭に僅かだけ発売された初期型を欲したのと、その上部品交換されていない動作品は国内での調達がほとんど望み薄なので


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Decca STEREO DECOLA にピッタリと収まったCD-104
デコラには6、7台のCD-Pを試しましたがこれに敵う物はありませんでした

手元に届いて分かったのだが
先に購入したのが最初期型で、今回の物は同じ初期でもVer.2だった

DACチップやモーターが仕様変更され、コンデンサーの値も少し小さくなっている(回路そのものは一緒)


DACチップや容量抜けの電解コンデンサーを最初期仕様に変更しながら交換後
電源部のメンテやトレイの機敏さをもう少しシャキッとさせたいですが、部品を待つ間に早速聞いてみよう


そうそう、これこれ

重厚さと軽快さを併せ持ったCD-104独特のコクのある音楽に部屋中の空気が染まる
予想通り古いJazzが良く、EMIスピーカーの誼みでビートルズも最高にビートルズに聞こえる・・・あの「リバプールのちょっとワイ雑とした空気感」が


何分に古い機械だから動作や音が古臭いのはしようがない。元々コストのかかった丈夫な機械なので現代的にリファインする方も見え音も聞いたことがあり、音の印象は素晴らしいキレやレンジを得た物だった

一方オリジナルの良さもまた別にありDECCAレコードの「小物感」と言うか「弱者感」のある頑張りも良く伝わって「お金は無いけど良い音のレコードを作って成り上がるんだ!」ってな必死さが感じられて一層愛おしい
CD-104ならではの魅力なのかなと

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Deccaの必死さとEMI系の余裕
ジャケットのポリシーにもしっかり表れていて・・・


我が家のもう一方のメインシステムのCD-Pも併せて載せておこう

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LowtherシステムのQUADとTDA-1541A S1クラウンのDACです。オーバーサンプリングをしてクロックを供給し丁寧にDA変換します

アナログ的な優しい音色に加え、広大な音場の見通しと清涼感を併せ持つ我が家の(自称)傑作DAC

コロムビアやEMIレコードの如き、お金持ちの余裕というか王者の風格のある音也

上部のプレーヤーは
ターンテーブルが「コニサー」
アームとカートリッジは「EMI」
プリ・イコライザー は「後期型デコラ」のプリアンプ

自分的「黄金の組み合わせ」と自負しており、このラインナップに辿り着くのに30年以上かかったので、自分の半生を現すような組み合わせだと感慨もひとしおです





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折角なので「CDとLP」の違いなんぞについて語っちゃうかな

前回CDプレーヤーの面倒臭い話題をしたので少しお気軽な事を



始めに・・EQの存在

若い人が「レコードはEQを必要とするから音が悪くて話にならん」と書いているのを見ました

プリアンプの前に独立したEQアンプが見え無いのでCDやデジタルデータはそのまま音が出る様に感じるのでしょうね
けれども前回の記事に示した通り、デジタルデータに記録された音声信号は人間の聴覚に対してリニアでもフラットでもありませんからフィルターやディ・エンファシス回路を必要とし、ICや少量のRCで構成できるので見えにくいのですが、CDプレーヤーや単体DACの中にはアナログ時代を凌駕するくらいギッシリと音質調整回路が仕込まれています

サンプリングを上げたり下げたり、折り畳んだり戻したり・・・アルゴリズムで可能な限り可逆変化を目指してはいます。しかし
ケーブルの下に木のコマを入れて床から浮かすだけで「音が激変した」と直ぐに聞き分ける貴方の鋭利な耳ならデジタル・エフェクトによる音の変化を聞き逃す筈がないんですけれどね。

目に見えない物は存在しない!と思い込みたいのが人間のサガなので仕方ない面もありますが、見えているものだけでCDが良いとかアナログが優れているなどの議論は全くのマト外れです


手間の問題

1990年頃にはLPのハンドリングの煩わしさ、プチパチノイズ(当時はクリーニングが当たり前ではなかった)置き場所の問題などでCDに鞍替えした人が沢山見えました

個人的には5分しか聞けないSP盤を聴くことも多いのと、毎日3時間も4時間も続けて聴く事はないのでLPのハンドリングが特段煩わしいとは思いません
聞いた後片付けるのはちょっとめんどくさいです正直。でもレコード盤を手放す程の決定的な問題ではありません


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ご依頼で取り付けたEMTのロングアームと301のメンテナンス
まる3日かけて組み上げた。大変だったけど操作性やリフターの位置のハマり具合を見て一人悦にいる


お楽しみ

CDプレーヤーやDACと取り組むのも十分楽しいです。音が変化するのを実感すると達成感はあります

ただし、アナログのターンテーブルやアーム、カートリッジ、トランスなどをいじっている時の楽しさは莫大で思い通りに組めた時の達成感、クラフトの充実感や物体としての機械的な精密感、カラクリとしての魅力はデジタル機器の比ではありません


いよいよ音の問題

何度も書いていますが、アナログ時代の録音はSP盤かLP盤で聞きたいです
やっぱり、その時代の空気が部屋に満ちる「あの感覚」は何物にも変えがたい魅力があります

先日Tさんのお宅でY・ギュラー のショパン/マズルカ(オリジナルLPで中級CD-P買えるくらいの値段)を聞かせて頂き「中央ヨーロッパの砂塵舞い上がる小径」の情景をまざまざと眼前に見せられました
残念ながらCDではそんな気分になる事は極めて稀でレコードの揺るぎなき優位を感じる場面であります

一方、デジタル録音はもっと新しいスピーカーを使うべきです
現状は主にスペース的な制約の中で古いスピーカーを音響的にやり繰りして妥協しています
その理由はデジタル録音の演奏を聴く時間的割合が5%に満たないのでその為の資金やスペースを割く事ができません

ただし、自分で新しいシステムを組むとしたらスピーカーはあれで、アンプはこれを組み合わせて・・・と妄想する事はあります


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元の録音があまりにも凄すぎるとフォーマットの垣根を越えるのか?
CDで聞くとステージの清涼感や楽器の隙間の透明感がLP聴取とはまた違った味わいを発揮する稀有な例
一方、LPでは曲の情念やルートヴィヒの才をよりダイレクトに感じられる


呑気な結論

デジタル時計と機械式時計の違いと同じ認識です
「クォーツは誤差が少ないから良い時計」と見える部分だけで価値を論じるのは愚かだと冒頭に申し上げました


時計、鞄、靴、ネクタイなどの身の回り品はその人の「所属・ポジション・精神的存在場所」を表現する手掛りです
また、同じ人でもTPOによって着けるべき時計は異なります

サーフィンに行くときに非防水のパティックをつける奴は間抜けですし、園遊会にモーニングドレスコートを召してG-shockをつけて行く奴は人間の成熟に値しません


結果、どの様なソースをどの様なシステムで聴くかは、その人の音楽やオーディオとの交わり方そのものです

いつどんな時計を着けるかは皆々様のどうぞご自由に




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極私的 CD再生論   音の肝所はどこだったのか

「極私的」ですし、私はデジタルど素人で専門用語はチンプンカンプンなので悪しからず
どちらかと言うと、アナログの視点から見た時代遅れの「CDプレーヤー」検討記になります


簡単に我がデジタル歴を列挙します(年数はおよそで、下らないので飛ば読みしてください)

1987年 Marantz CD-34で初めてCDに触れる。ほとんど聞かないまま売却

2005年 Studer A725 を買うがやはりほとんど聞かずに売却、今だったらメンテして使うけど

2008年 EMT 981 を買う。やっとCDを聞いてみようと言う気になる。でも1割ほどの頻度

2010年 初めてPC再生に触れる。つるんとした音にビックリ

2012年 「お前の家はLPに比べてCDの音は全然ダメ」と言われる・・・「的確やな」

2013年 コミュニティで知り合ったKさんにSACDやファイル再生の世界を教えてもらいCDを頑張る決意

2015年 EMT981にトランス出力基盤を追加
同じ頃に19インチラックにセットしたのが良かった、聞く頻度が格段に上がる

2017年 PHILIPS TDA-1541S1 クラウンの正規品を入手できDACの制作を開始

2018年 PHILIPS  LHH-2000を自宅で聞き、TDA-1540のDAC制作に取り掛かる

以降、ドライブの選定やら組み合わせの確認など10台以上のCD機器を購入し、自分なりに僅かながら分かった事柄があるので書いてみます。普遍的でないので期待はしないで下さい


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現在のKlangfilmに使っているデジタル関係です、写真を撮る為に寄せているので乱雑ですません。
Lowtherのラインは別途QUADのCDプレーヤを使っています

SP復刻やアナログLP時代の録音はTDA1540D+トランスI/V変換+Neumann WV-2のラインアンプへ
MUTEC+10Mクロック 真空管式DEMリクロック


デジタル録音はMarantz CD-99DR+TDA-1541S1(NOS)+DRV134のバランス出し
Rosentarl のクロック  ICによるDEMリクロック



DACは1541S1の NOS有無の2台、1540D、DSD併用でMytec、TASCAMと5台あるが、正直音色の違いは小幅でNOSの有無が変化量が一番大きく次点がクロックのある無しです

むしろトランスポート側を変えたときの方が音の変化が大きいと感じるのでその理由を知りたいと思いました
きっかけとなったのがMarantzのCD-99トランスポート、この「音のキツさ」は何じゃあ!

デジタル領域で何でこんなに音違うの?


しかし待てよ

CD-99のメカはスイングアーム量産1号機のPHILIPS CDM-1が載っています
対してEMT-981は後発のCDM-1Mk2ですし、Lowther用のQUAD 66 CDはずっと新しいCDM-4です

CDM-1はLHH-2000と同じメカなので「古式ゆかしい」音を期待して購入に至ったのでした
ところが、もうバッチリ日本歌謡曲の音・・・
私の天敵である(歌じゃないですよ録音がです)80年代のPI◯NNERとかS◯NYレーベルの音がするじゃないですか


で、考えた

DAC以降は同じラインで聞いても日本設計のMarantzは日本の音。ベルギー製Marantzは欧州の音
メカは古いのに日本Marantzは現代的な音、新しいメカだけどベルギー製は伝統の音

・・・メカの違いによる音の差では無いようだ


答えは多分

1、DAI(SAA7220P/B)のデジタル出力までどちらもほぼ違わない
2、そのDAIから取り出してS/P-DIF、AES、または光出力へ行くまでのカップリング回路。それ以外介在する要素が無いのでこの辺りの違いが音の差になると想定できる


実験してみる

屋上基盤を設置し某欧州メーカーのシンプルなインターフェイスをコピーした回路をCD-99DRに入れて聞きました

かなり変わりました。でもまだ少しキツイ
電解コンデンサは高級品が使われていたので容量抜けは少なかったが、古いEROやSIEMENSを使ってリキャップ
CD-99DRはシャーシが重く剛性も高いので響きが付きにくくソリッドで硬質な日本人の好みの音になっていると考えられる

結果この音はブリリアントな輝きが出て最新の録音に相性が良かろうとラインナップに加わりました

しっかり言いますけど日本的なハッキリくっきりした音は会社の個性なのでそれが悪いのでなく
私の家のスピーカーで下の写真のようなCDを聴く為に少し穏やかにしようと私個人の感性が判断しただけです。


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ざっと4枚のCDを並べました。ほぼ100年の時代の開きがあります。
録音方式も4回変わりました(機械SP、電気SP、アナログmono、stereo、デジタル)
これらのCD盤を1セットのプレーヤとスピーカーで聴こうだなんて・・・私にはできる筈もなく



こうして我が家のCDマッチは一旦終結しました

「日本人が作れば日本の音になる」口に出す必要もない当然な事の確認になりました。使われるドライブ・メカやDACチップなど部品や銘柄の違いより製作者の音楽的感性の方が大きく音に影響する。
人間である限り、何をしたって自分である事の理からは逃れようのないものだから

私はいつも
1960年のドイツの機械と交わる際には 1960年に生きるドイツ人だと思い込んで当るように心がけています

なぜかって?現代のオーディオ好きドイツ人とお話しするときに
「私はワグナーやベートーベンが好きです」とちょっと褒めて貰おうと思って言うとそこそこの割合で
「そんなん聞いてる奴おらんてwサムライは今でも丁髷して刀を刺して歩いているのか?」と笑われます


なるほど、現代のドイツ製オーディオの音は1960年頃までの物とは随分異なるのも納得です
そしてそれが時代の音となり、これから未来に紡いで行かれるのでしょうね。それはそれでまた楽しみです








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元旦にフランスから荷物が届いたお話し

能登地方を始め地震により被災された皆様、羽田空港事故の被害者の皆様にお見舞いを申し上げます


我が家では呑気な話で大変恐縮ですが、元日のお昼過ぎに一つの荷物が届きました
まさか元日に配達があるとは思っていなかったのでビックリしました
小さなフルレンジスピーカーが1組です


1960年頃のラジオに使われていたオーバル・スピーカーは22cm x 13cm程の大きさで、マグネットなんか
「麩菓子かマシュマロ」一つ分の大きさしかありません


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とりあえず音出しはしてみようと空いていたハーベス(吸音材や補強板を撤去済み)の箱にサブバッフルを用意しセッティング完了です

本来はラジオの付属品ですから、ベークライトの小さな筐体に入っていた程度のスピーカーです
これを高音質だのHi-Fiだのを期待して使うのは無粋もいいところで、バッフルでも良いのですが大きすぎるのはまた粋とは言えません

なので折り曲がったのが良いのです、音響的面積が広がりますから。もちろん裏蓋は必要ありません。


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ネットは自分で貼りました。少し歪んでいますしやや明る過ぎかと思いますが、雨の多い英国ものではなくラテンのスピーカーなので良しとしましょう




初めは5年ほど前にFMをエアチェックしてCD-Rに焼いたのを聞きました、そんなCDを選んだのですから初めはこのスピーカーにそれほど期待していなかったのでしょうね

2015年にWineで行われたルシュー(So)のリサイタルのライブ録音で
フォーレ、ルクー、アーンなどのメロディー(フランス語で歌曲)です、一音めが出る前から脳味噌がぶっ飛びました


ヴォーカルの声がどうとか伴奏のピアノの音が・・・なんて些末な問題ではありません

Wineのコンツェルトハウスの空気が鳴っているのです

これはタダ事ではない、なんでこんな事が起きているのか?少々間を開けて頭を冷やしてから色々と聞いてみました



現在の相場で計算すると「オイローパ」の1/300程の値段です、ではオイローパが300倍 音楽再生に有利なのか?・・・

まあ、その通りですね


ただし、特定の録音をとある環境下で聞いた場合にその価値観が逆転する場面があります

一つのスピーカーの音が気に食わないと思っていてもほんの数mm動かしただけで評価が一変するのと並んでオーディオの本当の楽しさはこんな些細なところに隠れていて、本当にごく稀に顔を出してくれます


4日ほどかけていけると思ったCDを聞いてみました
思惑通りだったのもあったし、当てが外れたのもありましたがレコードで聞けば評価はまた変わるでしょう

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オーケストラやオペラの会場の広さの印象は勿論大型スピーカーに及ぶべくもありませんが、精巧なミニチュアの「ワーテルローの戦い」をみているかのような・・・フランスが負けてはいけませんが・・・クリュイタンスのベートーベンはオイローパではどうにも心に響かなかったのです

同じくLPレコードでは神の国・天界からピアノが降って来るようなヴァレンティンのピアノですが、こちらのコンピセットは我が家のどのスピーカーで聴いても「パッとしない音」の印象でした、マスターの出どころの分からない格安セットだからと諦めていたのです
それが、手のひらに乗るような小さなスピーカーから輝く透明なピアノの音が叩き出されてきました


「のだめカンタービレ」パリ編の初回、のだめがパリのアパルトマンに着いて直ぐに備え付けのピアノを弾きます

「わあー〜、空気が軽〜い!ピアノの音が空に広がって行く(意訳)」と言ったのを強烈に記憶しています

その時ののだめと同じ感想を空気の重い日本で言えるとは恐るべきラジオスピーカーです


P.S

実はちょっとドーピングしています
以前メンテをさせてもらったWestern Londonの300B-ppアンプをUTCのトランスでデットコピーしたアンプしか空いていなかったのでそれを使いました
まさか当時のラジオにこんな大きな規模のアンプは付いていません

ただし少々中低音が逞し過ぎるので、この闊達なスピーカーにふさわしいもう少し軽妙なアンプを用意したいと思っています

コンポーネント単体で(は音が出ないので)優劣を付けてもなんの意味もありませんが、組み合わせ(て音が出)た途端に厳しくも正確に成否を突きつけられます
オーディオを何年やってスピーカーやアンプを何十台買っても
人間の血や文化、伝統の物語をいつもこちらの心に刻まれているようです

くううー だからオーディオは面白い!ですねえ







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今年最後の大仕事  ALTECスピーカー

今日は12月30日、各地の高速で大渋滞が起きている頃だろうけれど折角の楽しい年末年始のお休みなのでどちら様も事故や怪我のない様にしていただきたいと思います


さて、この渋滞を避けるべく26日に約900kmを往復して素晴らしいスピーカーを取りに行ってきました

5年ほど前、当時はJBLのWウーハーをマッキントッシュのマルチで格闘していたMさんと「音に関しては距離をとって、もう少し音楽に寄り添ったオーディオに取り組みましょう」と二人三脚で頑張ってきました

その最後の仕上げで、ヴォーカルやコンテンポラリーのステレオ・ディスクを聴くためのスピーカーを探していました


1970年以降の煌びやかな音を出すJBLに見切りをつけていたので選択肢が狭くなってスピーカー選びには随分と苦労しました
やっと目的にピッタリなスピーカーに出会ったのでしたが、発送が出来ないとのことでしたので、ここは一番私が行くしかあるまいと大阪の枚方パークのちょっと先(西野七瀬氏の実家の近くだと言うモチベだけで・・・ウソです)まで


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ALTEC 15インチ 2Wayフルレンジ  602Bが米松箱にインストールされたALTECのオリジナルシステム

よく乾いて響きが最高な箱に入っています、日本では見かけた事がありません
1958年頃にアメリカで販売された物ですが、当時は代理店が無く後年中古品で輸入されたのでしょうが、傷もほとんどなくユニットも過去に一度も外された事がないので今日作られたかの様な極上品です


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オリジナルは1954年に作られたユニットで、業務用の604同軸型やA-5、A-7に隠れた製品だったので製作数も少なかったのでしょう、アメリカのオークションでも出現数が少なく今となっては結構な金額で取引されているのです

他方、日本のオーディオマニアは独特な心情を持っており「最高価格品」のみに興味があってこの様な家庭用のスピーカーは売れなかったのであまり輸入されませんでした

特にエンクロージャー 入りスピーカーは「空気に高い金を払って運んで来る放蕩者」と言われ輸入業者に嫌われていたのです
当時の(今も?)日本のオーディオ業界は「ユニットさえあれば箱なんかどこで作っても同じ音がする」と極めて残念な認識=経営方針があって、日本の家庭の音の進歩を何十年も遅らせた原因になっていました
作家の五味さんがその著書の中で「第一にオリジナル・エンクロージャーありき 」と力説していた頃です



日本の狭い部屋に設置ディスタンスの遠い業務用スピーカーを押し込んで目の前で聞けば、中高音が突出したバランスの崩れた音がするのは必定で「低音が出ない」は長く日本オーディオ界全体の合言葉でした

ならばとウーハーをダブルにすれば・・・アンプをマルチにして低音の音量だけ大きくすれば・・・と泥沼にはまっていった・・・Mさんもその1人だった訳です

我が家も30年以上業務用ですし、同様の方も沢山知っていますがサブウーハーやマルチにしなくても満足して使っている人が見えるのも事実ですから、オーディオが天国か地獄かは使い手の受け取り方次第なのですけれどね



まあ、こんな歴史的背景もあって令和の時代にこの素晴らしいスピーカーは信じられないお手軽な価格で入手出来ました。そんな機会ですから900kmの距離なんでへっちゃらさ!と思って出かけたのですが、流石にあれから3日間は腰が死ぬほど痛いです


突き板は高級品の証「マホガニー」でバッチは1950-60年初頭の証「トスカニーニ・マーク」入りです

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当然メンテナンスは必要でしたが、裏板を止めていたネジ穴の緩みを埋めたり端子が錆びて接触不良を起こしていたのでクリーニングをしたりハトめの締め直しをするなどの要件だけでした


夜中に・・メンテが開けて音を聞いてみるのはいつも夜中になるのは何故でしょう・・フランク永井を聞いてみました


あ〜ービックリしたなあもう!
これほどまでに太くて、柔くかくて、しかも豪華絢爛なフランクさんは生まれて初めてです

つい先日Decca デコラで聞いたフランクさんは渋く光って時代の流れを感じさせました。一方ALTECから聞こえたフランク永井は今そこで歌っているかの様なダイレクトな実在感が圧倒的なのです

我が家でアメリカ製の名機が謳うのは何年ぶりのことでしょう
ずっと憧れていたのはこの音でした

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Mさん宅にピッタリ納まったALTEC
WesternのKSナンバーのアンプでドライブされます、役者が揃ったと言う感じです


今朝メールが届きました

「昨日はありがとうございました。あれから置き場所を変えたら低音の被りがスーッと抜けて豪華な感じになり、夕食もそこそこに今朝まであれこれ聴いてしまいました」


レコードも結構ですが、ご飯はしっかり食べましょう! と返信しました
腰の痛みはまだ引きませんが、疲れが取れるありがたいお便りでした





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