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Western Electric London.LTD 英国製 300pp アンプ

先日ワイン会でお世話になりましたTさんのアンプが、出音せずと言うことで修理になりました

うんともすんとも言わない。との事で結構深刻な心配もしていたのです

型式は

Western Electric 30940 amplifier と書いてありますが、NET上には全く資料が存在しませんでした
希少中の希少種です

世の中には救う神もあって、このアンプには同種のイギリス向けアンプがあり(トランスは異なる)そちらは資料が残っています

それによると
1934,5年頃イギリスにwesternの支社を置くことになって機材の納入が始まった
当初は米国本土から輸送したのかもしれませんが、少し後には主要部品だけ米国から輸入し英国国内でノックダウンが始まった様です

参考)対戦国の日本では戦後ノックダウンが始まったと伊藤喜多男さんが著書に記されています

戦前のことでしたので300Bを主力としたアンプですが、時代が悪かった!
直ぐにファシズムの足音が欧州全土を覆い、英国も対独戦へと突入しました。この為劇場用機器の製造は縮小され生産数は極めて少なかったであろうことは容易に想像されます・・・戦車とか戦闘機に金属はたくさん必要ですからね



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WEらしく立てた状態で鳥籠に入っていたと思います


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トランス類は米国WEのものが使われています、一方
ERIEやモルグタイトのカーボン抵抗、TCCやデュビラーのマイカコン、オイルコンが使われていますので小さなCR部品は英国内で調達されたことが分かります


プリアンプ、初段とエキサイターはWE262 3本
インターステージを介してWE300ppに渡しています
+Bは450v程度ですから比較的低圧で球のライフを意識したのかと思いましたが

回路図には300Bでは無く「300」との記載ですからその規格内での設計だったのかとも考えられます

確か34年頃のWE1086型もほぼ同じ様な電源規模だったかと思いますのでアンプの仕様を見ると兄弟的な関係にあります


さてさて、資料がなく回路図が手に入らないと実物起こしになるので膨大な時間とそれに伴って費用が発生するので困るのですが、先に紹介した別の型式でも回路図はありましたから、それを頼りにスタートしました

では・・・と   まずはフロントパネル を外してと・・・!!!


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さすがWEです
サービスマンが現場で1秒でも早く修理完了するための色々な配慮がありますが、フロントパネル の裏側に回路図がありました

戦前のWE は別格ですが、業務用の機械は修理する際の手際まで考慮してコンストラクションが決められています
音が止まってザワザワし始めた満席のお客の前で機能を復帰させる。この緊張を支えるのも大切な技術だからです




・以前のNEUMANNのプリアンプの時と同じく、まずは回路図を睨んで可能性を列挙します

・次にアンプとしての基本状態を確認



犯人の目星はつきました

部品を発注しましたが、大変な円安とガソリンの値上げがあり国際送料がバクあがりしています

ロシアもイスラエルもみんな仲良くして欲しいものです

部品が付いたら続きを・・






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修理を 始めました、終わりました、失礼しました

本日、仔細に状況を見定めて緊急で続きの記事を挙げます


やおらハンダゴテを斜に構えて・・・なんて事はありません

一度付けたハンダを溶かして付け直すのは百害あって一利なしです。抵抗は増すし、酸化の耐性も著しく劣化します

また、コンデンサーにとって、いつだって熱は大敵です


昨日の検索で、パワーアンプ以降ではあるが両方のchから同じノイズが出ているのでパワーアンプ自体でなく電源ユニットが怪しいとの段階まで詰めてきました

では、冷静になってもう一度回路図を見てみましょう

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回路図には「全て」が書き込まれていると言っても言い過ぎではありません

B+は

・パワーアンプ 2ch分
・プリアンプ  L
・プリアンプ  R
・チューナー

と4つ出ていますがπ型フィルターは共通ですから、フィルターエリアの不具合は考慮から外します・・・もしそうならプリアンプからもノイズが出ていないと理屈に合わない

僅かな確率で整流管や電源トランスに不具合がないとは言い切れません、けれど頭の片隅に入れておく程度にして別の可能性を考えましょう




「気になるようになった」

つまり、それと気付くほんの少し前まではノイズは少なかったと言う事です

最近の1ヶ月くらいで何か変わったことがあったでしょうか?
Decolaの中身的にはプリアンプのヒーター回路の不具合を解決して良い状態になった事しか思いつきません

あとは10月に入って急転直下で涼しいを通り越して寒くなったって事くらいでしょうか・・・

ちょっと待てよ・・・寒くなった・・・?


隣の実家の方でコタツが古くなったから新しいのを買ったし

自分用にも新しいヒーターを買ったよな

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レトロっぽくてカワイイのを探しました



すっませんでした〜 (//>ω<)



もうお分かりですね

実はコタツもヒーターも根性だして(少しだけ)お高い「無段階調整ダイヤル」付きのを買いました

早い話、その電圧調整機器による電灯線経由のノイズだと断定しました

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これはデコラの電源オフ状態の室内のノイズ成分です
部屋の中にある、トランス類、電灯機類、通電中のPCが唸っている?60Hzの唸りだと仮定します・・・犯人探しをするならあちこちオンーオフを繰り返してみればわかりますが、この状態で聴感でわかるノイズは無いので次に進めます



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デコラの電源を入れました、120Hzのノイズも出ましたね
これはデコラの平滑回路のオリジナルなリップルに寄ります。

考え方は人それぞれでしょうが、C2のコンデンサー100μfに容量を加えると少し減らす可能性もありますが、音の躍動感を損なう可能性と表裏一体になるので私はしません。

自分は1958年に生きる英国人だと思い込んでこれは無視します



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とりあえず、自室のヒーターの電源を入れました

スケールが広すぎてバーが低く判りにくいのですが、100Hz-200Hzの間が3dB上昇しています
画面右上の160Hzの音圧で確認できます

60hzは低すぎて殆ど聞こえ無いけれどこの帯域は耳の感度が良いので、はっきり耳障りと認識できます




で、対応策ですが

・真冬になるとパネルヒーターを使い電気ヒーターの使用は限定されるので、まいっか
・俗に言う「ノイズカット・トランス」では全く効かない。その他フィルター系も音がつるんとするのでイヤ
・現在100vで他の家庭内機器と同じブレーカーからとっている
    200vのブレーカーからデコラに入れると変わるかもしれない・・・やってみないと分からん
    元々英国製品だから置き場所を決めたら200vでとります。今のところ、このままで良し

これが、今回の結論です。原因と対策さえわかれば現状なんてどーでもいいんです。いつでも改善できますからね



人騒がせな記事を挙げて、大変申し訳ありませんでした


こんな事も無げな記事を通じてすみませんが  (もっと華々しい結末を想像していた・・・)

測定器は不具合を発見する時には大いに手助けになります
当てずっぽうでコンデンサーに熱を入れたり、ハンダを殺したりせずに解決するならば「音を悪くするのを防ぐ」のには効果があります

また、ノイズが無くなったとしても「音が良くなった」と喜ばない様にしています

本来はあってはならない物が無くなって当たり前の状態に「戻った」だけだからです。そしてオーディオは普通の状態を維持するのが実は大変に難しいとも考えています

泥んこの子供をお風呂に入れても「男前」にはなりませんね、付いていた泥が落ちただけです

オーディオの問題点が「どこに」「どれだけ」の修正が必要なのかが分かれば、百戦して危からず!となれるのでは無いかなと思っています






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ちょっとした修理の現場

Decca Stereo Decolaを購入したのは今年の2月でした。
我が家の個体は1958年生まれですから65年前の製造になります

デコラはいわゆる電蓄ですので、オールインワンの構成です。
プレーヤー、アーム、カート、チューナーにアンプとスピーカーも有ります
全てのパーツは等しく65年前の物ですからどこかしら不具合があっても不思議はありません。
あちらを治してはこちらに不具合を見つけて治しを繰り返しても、よくもまあ次から次と出てくるものです

入手以来最も手強かったプリアンプのノイズ問題をヒーター回路を修繕して解決し、これに伴って球の配置を確定できました。


半年間この様にメンテを繰り返して来ましたが、一つ問題をクリアーする毎に少しずつ出る音は整って最後のヒーター問題を解決した暁にはステージが奥まり、低音の深みが増しました。これくらい顕著に音に変化が出ると修理するのにも身が入ると言うものですね


と、1人で悦に入っていたのも束の間・・・ノイズが気になって来ました・・・「気になる」とは古い真空管アンプなので一定のノイズはこれまでもあったとして、他の部分の問題が解決した為に耳に付き始めたかも知れません。一つ階段を登る為の試練だと思えば「また楽し」です




今回は考え方・進め方を少し書いてみたいと思います

1、ノイズの種類は?

システムからノイズが出ると「ハム」が出たと言う人は沢山いますが、それでは解決はできません
「ハム」は電原由来のノイズを言い50Hzと100Hzです(西日本は60Hz)
高周波の「ジュビジュビ・・・」「ジジジ・・・」は「バズ」と言い原因が全く異なる
また「キーー」「キュイーー」はノイズでなく発振ですからすぐにアンプを消します。ツィーター飛ばさない様に

犯罪捜査と同じで初動捜査が何より大切です
今回は「ハム」でした

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FTTで確認しました、ピコピコと2本立っているバーが60Hzと120Hzの音圧です、犯人です


2、発生場所の特定  

では、このノイズがどこから出ているかの範囲を狭めていきましょう

・入力切り替えを変えてみる・・・ソース機器かアンプ以降か?
・プリアンプのボリュームを絞る・・・ヴォリューム の以前か以降か?
・パワーアンプの入力をショートする・・・パワー以降か?
今回はコレでした

・左右のchはどちらも同じだけ出るか?
パワーアンプはモノラル構成なので、左右の状況が異なれば片方のパワーアンプで確定ですが
上の写真では左右ともほぼ同じ結果でしたので、犯人は「パワーサプライユニット」である公算が大になりました

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Decolaのパワーシャーシの回路図です

ただし、今回のノイズの出方はパワーサプライの特に部品不良では無いかも。と私のカンが言っています
ちょっとムズムズするのでブログの記事としては面白い結果になるかも知れません


3、犯人の特定

ノイズの内容は60Hz=交流由来と120Hz=直流由来の2種類が同じ様な音圧で出ています

この後の作業はオシロでサプライされる電源の交流成分を視覚化して確認すれば、大抵(これまでの仮説が誤りでなければ)ノイズの発生箇所を特定できるはずです



実は、この不具合はまだ手を付けていません。ブログ記事はライブに書いていますのでもしかしたら全く違う所の結果になるかも知れません




メンテに着手したら次の記事をあげます








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Neumann WV-II リビルド完了 納品しました

もう3年ほど前になるでしょうか

Tさんがひとつの段ボール箱と細長い鉄板を何枚か持ち込まれました

中身は完膚なきまでにバラバラにされたNeumannのEQアンプ WV-IIの見るも無残な解体後の姿でした


「プレートCHが一つ断線して使用不能になったので解体されて部品毎に売られようとして居たのを、kaorin27君に頼めば何とかなるかもしれない」と思って散逸寸前で買ってきた。とのことでした


もちろん目の前は真っ暗になりましたが、逆に考えてもし自分が受けなければ世界中を探しても再生は難しいだろう(まあ、勝手な思い込みではありますが)そうなればバラバラになってしまう

この機会を与えられたのも何かの’天命’だと思えばお受けするしか無いだろう



ただし、時間無制限、費用無制限・・・とは言え上限は伝えたけれど国産高級プリアンプ1台分くらいは覚悟してください。とお願いしました



障害 その1

私が過去にメンテナンスした個体はみんなシリアル#70番以上で構造や回路は大筋で同じものでした
しかし、この個体はシリアル#20番以下の最初期型でシャーシから回路から切り替え方法から全くの別物でした

スタートから手元の回路図と実際の部品の値や個数が異なるので少々困った事になりました




障害 その2

まあ、違うと分かればそれ用に頭を切り替えてアプローチすれば良いのだから、改めて資料や昔の書籍を当たりましたが
何分、相手はあのノイマンのWV-IIです。そう簡単には資料が存在しません

もちろん、根性で探しましたよ。今の若い人には理解されないでしょうがやっぱり人間の最後の力は「気合」「根性」しかありません


電源のユニットと音声回路は30cmほど離れて設置します
これには困りましたね、ケーブルの長さを決めるのが難しいのと、最終的にまとめてハーネスで縛るのですがその為にごく初期の段階からケーブル類の走る道筋やコーナーで曲げる時の「インコース」を行くか「アウトコース」にするかを決めておかなければいけません

当然、何回もやり直しになりました
これを製造した当時はすべての青写真が出来てから「せーの」で組み立てたのでしょうね

結局自分も全体の実体配線図に近い物を書き上げてからの制作になりました・・・急がば回れは金言です


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まずはヒーターから貼り始めます、もう何年も前の写真ですが



障害 その3

写真の通り部品を付けるシャーシは深い船底の形状です
真空管のソケットにリードをハンダ付けするスペースが取れません

Neumannはどうやって組み込んだのだろう?

陶芸教室で古の名器を習って作る時に、当時の人はどんな手順で、どんな道具で作ったのだろう?と言うアナリーゼがとても大切でした
アンプでも同じことですが、こいつは想像もつきません。

外で配線を済ませてからユニットごと組み込んだのか?・・・ソケットが上付けの為不可能
こんな失敗を繰り返しました


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この内壁にCRの付いたボードを貼り付けますが、そうしたら「当然」ソケットが隠れてリードのハンダ付けができません
ハテ、どうしたものか



完成

3年が経ちました
電解コンデンサーは全数交換しましたが、抵抗やフィルムコンデンサーなどは全て元の部品を活かしました

恐らく1957年頃の製造ですから65年前の部品ですがNeumannの社運をかけて製造したアンプですからピクリともしない精度と寿命を与えられております

感動以外の言葉はありません


調整

NeumannのAM32カッティング・システムに付属のアンプラックVG-Iの中に検聴用プレイバックEQとしてWV-IIはセットされて居ます

EQカーヴの切り替えは 「RIAA」「DIN」の2種類です
勝手にステレオ・レコードのEQの種類を増やす不届き者が見えますがAM32システムで切ったレコードはこの2つだけです

このEQカーブは可変式(極々微量な変化幅、基本設計がすごい)で校正可能になっており、慎重に調整した結果は低域で0.3dB、高域で0.2dBの誤差に収めることができました
家庭用としてはふざけた程のオーヴァースペックですが、その様に作られているので特に面倒くさい事もなくここまでの収差を達成できます

また、S/N比は冗談抜きで最新のトランジスタアンプに近いだけのものがあります

カッティング・システムの備品ともなれば「そうなのかなあ」とも思いますが、65年前に当時の真空管と部品で達成したのですから、製造の者はアンプの建て付けの本当の深淵部まで理解して居たのでしょうね。現代の最新の技術を持ってしても手も足も出ない完成度と申せましょう


いつもの通り我が家では測定の結果を持って完成といたしました、一音たりとも音を出して居ません

プレーヤーもパワーアンプもスピーカーも部屋も違う環境で音を出して何になるのか?
それが分かるまでには耳から血が出るまで聴き込まなければいけないのかもしれませんが、私は到底そこまでは・・・
ただの面倒くさがりですwww



音を聴きました


Tさんのお宅にはシリアル#150番台のWV-IIが既にありますので、図らずも2台の音の差を見せつけられる事になります

EMT 930 TSD-15
WV-II
Western 118
Lansing 415
Lansing 287
Westrex LondonのC/O

英Colombia SAX-2236-7 アッカーマン 「こうもり」がかかりました

・・・・・・・・・・

はあ・・・・

レコード再生の、遠くの何処かにある、何らかのハードルとか閾値を乗り越えた様な印象を持ちました

Tさんと顔を見合わせて最初は言葉が出ませんでしたね



その後、お昼にしようと美味しいステーキをご馳走になりました

食後にTさんが最近購入した素晴らしいオリジナルLPをたっぷり聞かせて戴きましたが、その凄さに、WV-IIがいい音して舞い上がっていた私のご陽気な気分はすっかりすっ飛びました


あの様なコレクションはお金があるから手に入る様なものではなく、ビックリはするけど羨ましいとか欲しいとかの感情を超越するものです

以前にKさんのライカ・コレクションを拝見した時も同じ気持ちになりました


・・・そうですねえ

渋谷の元の東急の裏から大好きな鍋島焼を拝見しに戸栗美術館を目指して松濤(江戸時代は鍋島藩の下屋敷だったそう)の街へ上がって行くと、どちらの会社の建物だろうと見上げたら個人さんの表札が出て居たときの様な気分と申せばお分かり頂けるでしょうか?





世界が違い過ぎて、自然と微笑みが出ます・・・













 
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Dreams Come True 最終回

今日は「プリアンプ」についてお話しします

・・・・・   が  ・・・・・

今回私の組んだアンプは3つの筐体からなりますが「総合アンプ」のカテゴリーになります

つまりそれぞれのパーツは専用のコネクターで繋がれ、各々を単独で別のアンプと組み合わせて使用する事を想定せず必ずこのセットで使う事を前提にしています



世の中には誤解されている方が沢山見えるかもしれませんが

QUAD 22型と Ⅱ型アンプ

Leak ポイントワンと TLシリーズのアンプなども同様にプリメインとして設計されています



「バラバラだから、セパレートアンプだろうが!」と言う声が聞こえてきそうですが、現代人の感覚ではヴィンテージアンプを捉え切れませんので注意が必要です

イギリスの「1960年頃にオーディオセットを家庭に備えることのできる階層(つまり上流)の奥方たちは、自らの美的意識の遂を込めたDrawing Roomに「無粋な電化製品」が見える事を極端に嫌いました

せめてもの対抗策として、オーディオセットは伝統的なキャビネットの中に仕込まれ、蓋を開けるとアンプの操作面だけが露出する様にセットされて見た目のイカツイ機械類は家具の裏に隠されている形態が流行しました


その需要に向けて「操作部=プリアンプ」と「電力増幅部=パワーアンプ」は引き離されて1.2m程度の専用ケーブルで接続して使用されるためセパレート状態で販売される様になりました

ほとんどの場合「操作部」は自身の中に電源を持ちませんので「電力増幅部」からヒーターと+Bが供給されます
従って、「操作部=プリアンプ」は単独使用はできません


QUAD などはずっと後のトランジスタ時代になっても自社製のコンポーネントのみを組み合わせてシステムアップされる事を前提としたラインナップ(QUAD66や77)を用意しています

66 CDを知っている方はお分かりですが、専用リモコンコントローラーのみCDPの操作が可能で、単体では動かないと言う徹底ぶりでした



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QUADのアンプとプレーヤーをキャビネットに入れて納品した例になります

リビングは40畳以上、モニター・レッド イン オートグラフ とJBLの初期ハークネスです
はい、江戸時代から続く地元でも有名な名家のお宅です、よってお部屋の詳細はお見せ出来せません


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キャビネットの中はフロントエンドだけ顔を見せ、演奏中も使わない時も蓋を閉めれば何ともない家具になりきります
本当はパワーアンプは見えないところに収納されますが、ここは日本ですから奥様はお優しいのです



「プリアンプ」とか「パワーアンプ」なんて言葉で分ける事自体がおかしい!

と言うのが私の主張です
その件に関しては、いつか詳細に記事にする予定です

それまでは、”遺憾ながら”プリアンプとの呼称を用いますが、ご容赦願いたいと思います



モヤモヤしながら、本システムの操作部=プリアンプです

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フランス製の6J7mを3本使ったCR-EQです

低域は3種類、高域は5種類のカーブ切り替えを持ちます

スピーカーがあんなですから欧州盤、主にフランス盤の SP、SPからの復刻LP、SPからの復刻CDを対象としています

部品はパワーアンプと同じく、フランス製のドックボーン型抵抗とペーパーコンデンサー、マイカコンデンサーで構成しています


上記の様な音源に対してはこれ以上の回路を私は知りません

これまでに10台近く作り、多くの方に使って頂いています、抜群の安定性と、少々の「狂気」を含んだ音色は金属的な鋭利さがSP再生に置いては必須な要素だと思うんです



ただ、そんな事より一番力を注いだのはフロントパネルのデザインです、まずは色目ですね

仕上げは昔のフランス製ラジオの保守部品のBouton(ブトン=ツマミ)です

古っぽくもありフランスっぽい雰囲気を目指しています


でもちょっと、上側のラインが太すぎたなと反省しています







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