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kl32611 メンテナンス (4)

部品を全て取り終わったら、写真に撮ってはありませんが、一大事業が待っています。

庭先の水道でゴシゴシ。
シャーシやフレームは洗剤やサビ取り剤をフル動員で、洗ってゆきます。その後はサビ止めを塗っておきます。

私は出来る限り塗料を使いたくないのですが、今回はサビを止める意味もあって、塗装をしました。
また、部品単位での測定を行います。このアンプはトランス結合なのでまだ安心ですが、抵抗結合の直熱3極管に使うカップリングのコンデンサーはやっぱり新品がいいな。と思います。

やっとトランス類から付け始めました。
画像 079

通常にアンプを組むならば、ここからが楽しい時間のはずですが、組み直しは大変です。
まず、コードの長さが合わない・
部品が余る。足りない

画像 080

そうですね。大きな1枚ものの地図を広げた後、同じ折り目でたたむ様な種類の大変さ!でしょうか。


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kl32611 メンテナンス (3)

タグを付けては写真を撮り、部品を外すの繰り返しです。

これは出力段と整流管の辺り。
画像 063

抵抗アレイは順番を間違わないように、高画質で写真を撮ってあります。
画像 073

もう一つ厄介なのが、電源トランスの端子盤です。3層になっていますが、半田は全部やり直します。
なにが、厄介かというと、ここを間違えるとオーディオアンプでなくて火を吹く機械になっちゃいます・・・
画像 075



kl32611 メンテナンス (2)

とにかく膨大な部品点数です、ラインアンプとパワーアンプともう一台のモニターアンプという3台が1シャーシに同居していますので、気が狂わんばかりです。

あらゆる角度から写真を撮って、再現に備えておきます。
画像 043
横からも

画像 058
上からも

部品や配線は回路図を元に番号を割り振ったりして、タグを付けておきます。
画像 051

思い出すだけでも目が回りそうです。


Kl-32611 メンテナンス記録 (1)

これは、少し前のことですがKlangfilmのKl-32611というアンプをメンテナンスしたときのことを順に書いてまいります。

ドイツから購入したのですが、動作品という訳ではありません。
70年とは言いませんがざっと4,50年分の埃と一緒にはるばる日本までやって来ました。

画像 022

構成は
Kl70501x2段→プリ出力トランス→メイン入力トランス→Kl70501→インターステージ→Kl72406pp→OUTトランス200Ω
これがステージ用
乱暴なことに片方のKl72406のアノードからC1本とポテンショメータだけでKl71411シングルのモニターアンプを取り出しています。

最初の2段がプリアンプに相当し、Photozelle(フォトセル)やマイクやレコードを切り替えて入力できるようになっています。
プリの終段とエキサイター段にはプレートチョークで+Bが供給されており、これだけでもただ事ではありません。

プレートチョークを抜き出した
画像 097
こいつが 約600H DCR10kΩという尋常じゃないものです。
前置の3段は固定バイアスになっており、ほぼ常軌を逸しかけた設計です。

私はこのアンプを目にした日まで、WE1086こそアンプ界の王者だと思っていましたが・・・
信号回路に7つもの「L」を持たせたドイツ人の常識こそ畏怖すべきと考えを改めました。

注)WEには86より古い41,42,43や8,9といった手の込んだアンプもありますが、ドイツ製の更に規模の大きなアンプはそれら名機を足元にも寄せ付けない徹底ぶりです。
いずれにしても、このような旧石器時代のアンプは実際に使う、又はお子守りをするとなるとこちらも正気の沙汰では済まないようです。

EMT-927  その2

EMTに限らず、Garrardなども「アイドラータイプはゴロがうるさいからダメだ!」という表現を見聞きします。

私の家の低音は50Hz以下はありませんので大きなことは言えませんが、
上のような否定的見解は、まず実際に使ったことの無い人か、整備不十分の個体しか知らない人の意見が多いようです。

EMT-930ではさして影響を感じませんでしたが、EMT-927ではサスペンションの効果は絶大でした。
また、サスペンション下に敷くものの影響も大きかったです。

アンティーク家具店で「大人が6人乗っても大丈夫」という太鼓判付きで100年以上前、ベルギーの教会で使われていた家具にプレーヤーを設置しています。

まずは、黒御影石2.5cmを敷いてと・・・水平を出します。
画像 025

続いて、専用サスペンション・・・これも水平を確認(他人の造った物は信じません)
画像 026

そこに927をセットしますが・・・
画像 027

御影石の水平やサスペンションの水平を出す為の高さ調整に使うもので音が変わる(T_T)
サスペンションと927の接触部分に敷く物で音が変わる(T_T)

何度入れたり、出したりしたか分かりません。完璧に腰にきました。




こんなの使っています(EMT-927)

ステレオ盤の70年代以降のプレスに使用しているのはEMT-927です。
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5年位前に、とある輸入業者さんに927が20台以上まとめて入荷したことがありました。
電車に乗り継ぎ3時間。底冷えのする倉庫で丸1日かけて全数をチェックさせてもらい選んだ1台です。愛着ひとしおです。

選んだ理由は旧型の亜鉛合金ぽいターンテーブルです。
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一般的には丸穴が開いているターンテーブルが多いですね。

アームはRF-997ですが、バランスはTSD用です。勿論ステレオ配線されています。
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EQアンプは139stの時代ですね。ポジションを示すレタリングは139st用です。
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こんなの使っています(音量調節器)

比較的(我が家ではという意味です)新しいソースをコントロールするDannarは2種類です。
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左がCDとTSD-15を用いたステレオ時に使っている
Gotham(アメリカの商社でNeumann等の機材を米国で展開していた)が販売していたDannar

右がEckmillerのW68です。
いずれも600Ωの受け渡しを行うT-padのバランス型です。

箱は暇になった昨年の暮れにしこしこ手作りしました。上に写っているTSD用EQアンプとセットできるようにしています。SIEMENSのLogoや電圧計、銘板なんかは他の機材からの移植です。

こんなの使っています (プレーヤーEMT-930)

930を使い始めて20年以上が経ちました。
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現在の物は三代目で
シリアルNo.3939 EMT-930 です。
お尻の「st」を付け忘れた訳ではありません。モノラル仕様なので930だけです。

アームはOrtfon製の RF-229です。
DSC00602.jpg


後年にステレオ用に配線が追加されています。

このプレーヤーは OFS-65を着けてSP盤を聴いたり、OFD-25でモノラル復刻盤を聴くときに使用されます。
これだけ長いこと使い続けても、全く飽きません。つくづく良くできた機械だなと感心することしきりです

一番のお気に入りは文字が刻印で彫られていることです。
ですから、EQとフィルターのポジションも本体に掘られています。アンプはモノラルEMT-139が前提ですので、このように刻印されます。
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振動対策に新型930-900を使用しています。


演奏会に行ってきました。

昨年末のポーランド国立ワルシャワ室内オペラの「フィガロ」に行って以来、コンサートにはまっています。

13日も大雪の中、いそいそと出かけて来ました。

Tokyo metropolitan Symphony Orchestra
指揮 レオシュ・スワロフスキー

Brahms Hungarian Dance No..1

Beethoven Piano Concert No.5
Piano ゲルハルト・オピッツ

Dovrak Symphony No.9 -From the New World-

正直申し上げて、オピッツさんが懐かしくて聴きに行きました。東京都交響楽団さんは初めての体験です。
まずは、ご挨拶代わりのブラームス小曲です。聴き始めて直ぐに「この音はドボルザーク向きだな」と思いました。

編成は左翼から1st、2ndVn(各13台)。その右からチェロ(8台)右翼の手前にビオラ(10台)その奥にコンバス(6台) 管楽器群は各2本と中々の大編成です。(台数は目視のによる)
1,200人入るホールはほぼ満席状態で、地方のクラシックコンサートとしては興行的には成功の部類だと思います。(その内、何名が招待さんかは存じませんが・・・)

挨拶はすぐに終わり、いよいよオピッツさんの登場で、場内は一段と拍手が高まります。
で、Beethovenですが、はっきり申して当夜一番時間が長く感じました。
オピッツさん自身は堅実に、清々と弾かれていますが、付いて行くオケに若干覇気が足りないかと見えました。オピッツさんに対してリスペクトし過ぎているかな。もっと思いっきりやっても良かったかなと感じました。素人の勝手な感想ですから読み流してください。

さて、最終曲はホルンが4管になりトロンボーンも3管です。
演奏は出だしから情感たっぷりです。
特にチェロの上の音域、ビオラの中間域に表れるDovrakらしい郷愁を誘う音色が出色でした。
3,4楽章に向かい、いよいよ乗ってきました。素晴らしい演奏だったと思います。

終曲後はスワロフスキーさんが管セクションの方々を全て、スタンディングさせて賞賛したところをみると、その出来に満足されていたことが伺えます。
帰り際にパンフレットを見直しましたら、スワロフスキーさんはノイマンさんやコシュラーさんに師事しており「なるほど」とガテンがいきました。

都響は初めてでしたが、良い指揮者に教わっている幸運を喜びました。

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どうしよう?

数年前にTelefunken製のブースターアンプを買いました。

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前置アンプのスピーカー出力200Ωを受けてイントラで反転>EL-5ppという実に単純明快な物です。
実際はそんな使い方をする心算はなかったので、トランス類とシャーシを使って手持ちのアンプを組み替えようという悪巧みを思案しています。

ソケットはサイドコンタクトx2個とドイツ9ピンが1個。
チョークは3H 多分100mA程度。入力Trは200Ω:50kくらい、OUTがP-P間で5kのCT付きなのでAD-1ppのブースターならヒーター電圧の変更だけで直ぐ出来ます。
ちなみにEL-5ってヒーターとカソード負荷以外の規格はAD-1と瓜二つなんですね。
戦前に全く同じ構成のAD-1ppブースターアンプがありました。やはり何かクサイ。

DSC00585.jpg
            こんなりっぱなゲージに入ります。カックイー

写真はAD-1シングルを載せた心算の写真。トランスはシングルに換えてと・・・
AC-2>AD-1>整流管にAZ-12を持ってきました。
と、ここまで来て。どわー!ヒーター足りない

欧州管を組むときの悩みはまさにここに尽きます。出力管はシングルなのでDC4Vが必要ですが、これは6.3vから作れます。
そうするってえーと、AC4vがあと2組必要です。  どーしよう。

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ETERNA プレス考(3)

この項の始めに驚いた第九のプレスの違いは

初期に近い全集物が③の番号が刻印された盤で、リブレットのリリース年は66年
バラは④の刻印の盤 ジャケのリリース年は68年という違いによるものでした。

この間にETERNAのハードウェアに何か重大な変化があったのでないか!という随分身勝手な仮説を立てたのが今回のお話です。

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こちらは、かつて徳間音工さんが出していた2Tr 38cmのオープンリールテープ

まず、当時のカッティングシステムの変遷とETERNAの推移を照らし合わせてみました。

    「Neumann SX-45ステレオカッティングヘッド後の変遷」
1945 TelefunkenT9ステレオテープデッキ発表(アンプV67&V68 EF-40ほか使用)
1956 AM32a electrical controlled adjusting dvice バリアブルピッチコントロール発表
1957 AM32System発売 この専用アンプこそが後世に名高い「VG-1」アンプシステム
    パワーアンプ「LV-60」  EL-156が世界で始めて商品化された。
    プレイバックアンプ「WV-Ⅱ」 50年後の現在でも比類なきEQアンプ
1960 Telefunken M10マスターデッキ発表(アンプV86&V87 EF-804S他使用)
1964 ETERNA ステレオ用カッター導入
1968 SX-68 Cutterhead開発
1968 ベートーベンジャケ→ミケランジェロジャケへ変更

このように並べてみると、64年にEternaが初めて導入したステレオカッティングシステムはNeumannのAM32aシステムではないかと推測されます。
1956-neumann-lathe_web.jpg
 <Neumann社1957年の機関紙より:版権切れてると思うので突っ込まないでねNeumannさん>
Lyrec製の巨大なシンクロナスモーターとNeumann不朽の銘アンプシステムVG-1で構成されるこのモンスターマシーンはレコード史上ただ唯一たどり着いた最も完成に近い機械ではないかと思います。

そして、世界的に経済が落ち着き家庭でレコードを鑑賞できる時代へと移り変わる背景の中でレコードの販売が軌道に乗り、機材を最新式に変更したのが68年頃なのではないかと重ねて推測します。

その変更点がカッティングヘッドをSX-68(と専用コントロールディバイス)へ変えることだったのではないか。
SX-68は当時としては驚異的な高性能を誇り、日本でもSonyなどは、レコードジャケットに大々的にSX-68サウンドなどと銘打ったシリーズを立ち上げた事をご記憶の方も多いと思います。

しかし、数十年後の今日、SX-68の滑らかで歪のない美音を「味わいに欠ける」などと腐す天邪鬼も現れていることも事実です。
そして、最初の驚きであったカッティング幅の違いは、より細いグルーブで且つより精密なピッチコントロールを実現したSX-68Headの証でなかろうかと思っています。

DSC00595.jpg
    Telefunken M10 マスターレコーダーに付属のレコーディングアンプ V86
    EF-804s EF-804sの絶品のアンプに ECC82のバイアスアンプを搭載

そして、結論ですが。1964年~1967年頃のステレオプレスの価値は・・・
関係各位のお話から、ETERNAではドーバー海峡を渡った島国の同業者DECCAのようにカッティング時に媚薬を含ませることなく(DECCAは実際にレコードのおまけとして香水入りの布切れを付けようとした前科あり)切ったとのことですから、M10マスターデッキとAM32aシステムのありのままを今に伝える伝道師といえるのではないでしょうか。

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ロケットかよ?

2,3日前ですが、うららかな午後にクルマを運転していたときです。
ふと、空を見上げると・・・
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くっきりとした一条の雲です。
飛行機雲かしら。

信号待ちでもう一枚。
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ETERNA プレス考(2)

さて、ETERNA考の続きです。

まずは、各レコードの個体識別番号をまとめてみます。多くの著書やHP上ではマトリクスNoと書かれていますが、本来マトリクスNoとは原典番号(この時代では2chのマスターテープに対応するでしょう)のことです。
本ブログでは内周の無音部分に刻印される個体識別番号について下記の通り、表記を決めておきます。

カタログNo: 実際にジャケットやレーベルに記されている番号。

刻印カタログNo:レーベルやジャケットに記されるはずの番号ですが、スタンパーの消耗具合により不揃いの場合もある。また、再販や全集物、企画物では初版時の番号と違う物も存在する。

刻印マトリクスNo:マスターテープの番号、同一テイクには1つの番号が割り当てられる。

これ以外に恐らくは、スタンパーNo等も刻印されていますが検証の仕方がありませんので今回は無視します。

限られた手持ちの中ではありますが、ETERNAステレオレーベルについて、およそ1970年代前半までを初期とすると各レコードの刻印は以下のような状況で存在しています。
最初のリリースは第一番&第八番の1枚でカタログNo825 100からスタートしています。

V字ステレオ 1965年頃 (ベートーヴェンジャケ)
カタログNo:825 100~
刻印カタログNo:825 100~
刻印マトリクスNo:STで始まるNoあり

ETERNA STEREO 黒/銀 1966年頃~1967年頃(ベートーヴェンジャケあり)
カタログNo:825 411~再発時に番号を変更
刻印カタログNo:825 100~
刻印マトリクスNo:STで始まるNoあり
マスターがまだ使える状態のうちにレーベル自体の在庫が終了した盤については、レーベルのみを変更したものと考えられます。

ETERNA STEREO 黒/銀 1967年頃
カタログNo:825 411~
刻印カタログNo:825 100~で下3桁にXXXの消し込み。 横に小さい文字で411の刻印あり
刻印マトリクスNo:STで始まるNoあり

**この辺りで、何かが大きく変わった感じがする**

ETERNA STEREO 黒/銀 1968年頃~1969年頃(68年頃ミケランジェロジャケに変更)
カタログNo:825 411~
刻印カタログNo:825 411~
刻印マトリクスNo:STで始まるNoあり

ETERNA STEREO 黒/銀 1969年頃~1970年頃(ベートーヴェン作品分類コード消えてゆく)
カタログNo:825 411~
刻印カタログNo:825 411~
刻印マトリクスNo:無し

ETERNA STEREO 黒/銀 1971年頃以降(作品分類コード無)
カタログNo:825 411~
刻印カタログNo:825 411~ とても小さい文字サイズ
刻印マトリクスNo:無し

徳間音工にいらしたS氏始め関係者のお話を総合すると、ETERNAのステレオスカッター導入は1964年ころ。
1回のプレスは注文数だけ行うので(売れ残り無し!)次回プレスはジャケット等が変わることが普通。だそうです。それで短期間に仕様変更が続くのですね。

以上の年代と分類は全く大雑把な参考資料ですから例外も沢山あります。曲によって切り替わる時期が違いますし、中には存在しないバージョンの曲もあるかも知れません。
例えば、人気盤(プレス数が多い)の第五は初期ステレオ盤がなぜか少ないです。
スタンパーやジャケットの消費が早く、ドンドン更新されたのでしょうか。第五では1969年リリースの物ですら、結構なお宝感があります。

同じ理由で不人気盤はジャケットが新しくても旧カッティングの盤が入っていて、お得な「当たり」盤があります。
我が家の大当たりは、第一&第八で68年のMジャケですが③の盤が入っていました

次回はいよいよ、聴こえる音についてそれぞれの特徴と考察をします。

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2008年最大の贈り物 ETERNAのプレス考 (1)

大晦日に偉大なレコードが届きました。
プレス時期によってこんなにも音が違うのか、という驚きがあり、勝手な考察をしてみました。先達にしてみれば、先刻ご承知のことかも知れませんが、自分の中では大きな発見がありましたので順にお話ししてまいります。

ブツはこれです。konwitschny Beethoven Symfonie Nr.1-9 (8枚組)大物です。
DSC00554.jpg

大晦日ということもあり??第九から針を通してみました。(第九は二番とのカップリングで2枚組み4面に収録されています。2面の最後のトラックが第九の第一楽章になります。)

Konwitschnyさんのステレオ盤は以前から少しずつ集めていたのですが・・・
なんとお、全然音が違うのです汗

結論から先に挙げると・・・
これは、以前から持っていたバラ売り(2枚組み)の2面の写真
DSC00550.jpg


こちらが、全集に入っていた同じ面の写真です。
DSC00551.jpg


ご確認いただけますでしょうか?そうです、カッティングされている幅が大きく違っているのです。
収録のタイミング(演奏時間)は勿論同じです。音の違いはここらへんに関係があるに違いありません。

考察を進める前にEternaステレオレーベルのおさらいを簡単にしてみます。
大づかみに言って、初版がV字、次が黒/銀ベートーヴェンジャケ、続いて黒/銀ミケランジェロジャケ(以下、Mジャケ)と変わって行きます。
ベートーヴェンジャケのNr.3
DSC00558.jpg

ミケランジェロジャケのNr.6
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また、ジャケットの裏面にはリリース年の表記がされており、およそのプレス年代が判別できます。
DSC00561.jpg

さらに細かいことを言うと、Mジャケの中では青いEterenaロゴの下にベートーベン作品分類コードがあるものは古いようです。レコード番号の書体も違いますね。
DSC00560.jpg


今回、しげしげと見渡してみたところ、先の3世代によってマトリクスNo.の打ち方もそれぞれ変遷があるようです。

・・・次回に続く


善光寺へ初詣に行ってきました

明けましておめでとうございます。
元日に恒例となっている初詣に行って来ました。
信濃の国は善光寺です。元日はさすがに大層な人出です。本堂への参拝は10列縦隊の300mくらいの行列です。
そこは、ベテランですから本堂は別の機会にして大歓進を目指します。
まずは参道を六地蔵まで登って
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隊列を横切って私称「亀橋」を渡ります。そこからは参門から本堂を見渡せます。
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橋を渡った奥が目的の大観進です。お不動様の守護により善光寺最強と勝手に思っています。
お参りをしておみくじを引いて破魔矢を買ったら例年は上がりですが、今年は宝物殿に寄り道です。

所謂、寺に纏わる歴史的資料を展示しているのですが、入って直ぐに川中島で死闘を繰り広げた武田信玄と上杉謙信の位牌が仲良く並んで出迎えてくれます。
中ほどには、豊臣秀頼公、源頼朝公、後白河院、信玄といった時の権力者からの書簡の展示などがあり、善光寺の超越した力をまざまざと見せ付けられます。
見送りはなんと筆聖弘法大師直筆の般若信教でした。あちこちの見物人から「鑑定団に出したら幾らかしら」などと不信心な声も聞こえてきます。
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境内を出て、何時もなら蕎麦で締めとなるのですが、今年はちょっと奮発して蒸篭料理に舌堤を打って帰りました。