英国の音  2

Prestoのプレーヤーはコンデンサを発注して納品待ちで、この1週間はAD-1アンプの仕上げに奔走していました。

今日は気分を変えて、憧れの英国製機材についてです。
またまた、既に手元には無いもので恐縮ですが思い出の深い装置です。

Vitavox 可搬モニター
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低域 AK120 (12インチ)
高域 S1
ホーンCN156 (8セル)
という、抜群のコンビネーションで、ばりばりの業務用として作られており100Ω入力のマッチングトランスが組み込まれています。

銘板
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1952年製と読み取れます。

このスピーカーにはガラードとQUADをセットしたフロントエンドを奢っていました。(昔は金があったなあー)
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Garrard 301(グリス)+Decca Mk-1

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プリアンプはモノラルのQC-2を2台使うと言う大変に贅沢をしていました。
ステレオの22型とコストは殆ど変わらないのですが・・・もうやめましょう、既に手元に無いのに、公けのブログでこんな秘密を暴露するのは。

パワーアンプは勿論Ⅱ型です。
インピーダンスマッチのために、RCA・Londonの15W級マッチングトランスを使っていました。

音の姿についてはまとめて次回以降にご報告いたします。


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3端子レギュレータ  それから と 200v

AD-1アンプのヒーター騒ぎは、30Ωの固定抵抗で中点を取り、カソード抵抗をそこからとることでノイズに一応の決着が着き沈静化されたかに思えました。

しかし、やっぱり何かヘンなんです。
これが、定電圧の音かなーと諦めかけていた頃。

ふと、レギュレーターを作る数日前にアンプのコンセントに行くブレーカーを200vに変更していたことを思い出しました。
我が家の殆どのアンプは200~220v入力なので、昇圧トランスを撤去できると勇んで変更したのでした。

写真はNETで検索して買ったブレーカー。左下は元から着いていた東芝製の100v用。
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その後、検索して少し情報を仕入れました。私の購入したブレーカーはオーディオマニア御用達のようです。


AD-1アンプはタムラジオの電源トランスですから100v入力です。200v→100vのダウントランスを入れて使うように変更していました。これが起因しているのかと考え、急遽、別の(100vの)コンセントから入力し、聴き馴染んだ音に戻って一安心です。
しかし、まだプリアンプへ行くコンセントは200vのままなのでこれも一旦戻してみないといけません。

今回の騒動で改めて経験しました。

① 何処か変更する時はメンドクサがらずに一箇所づつ。
② どこを換えても必ず変化するから、順列組み合わせをして全体像で評価する。
   3箇所も組み合わせを検討すれば、毎回音が落ち着くのを待ちますから最低半年くらいかかります。雑誌やHP上で「激変」とか「最高」の文字が踊るのを見ると、ウソだろーって思っちゃいますね。

そんなわけで、一つの部品がよろしくないと思っても、別の使用条件下では素晴らしい可能性を持っていることも忘れてはいけないと思います。

なお、配電盤の工事は資格が必要ですので、変更の際は有資格者(電気屋さん等)に依頼してお試し下さい。


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メンテナンス Presto 64A (ブービートラップ)

今日は空模様が怪しいので外での作業は小休止です。

さて、ギアボックスをバラシ始めました。
開けてビックリ、正真正銘の油づけです。
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見ていると気が重くなります。でも、気を確かに持って漏斗と広口ボトルを買ってきて油を抜きます。

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私はバイクには触れた経験がありませんが、ほとんどバイクのギアボックスに見えてしまいます。
ご丁寧に、油糧ゲージまで付いていた。
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探検映画「レイダース」などで、古い神殿に入る時に罠が仕掛けてありますよね。
通路の底が抜けたり、尖がった壁が迫ってくるあれです。
カメラの分解では「決して緩めてはいけないネジ」とかがあるそうです。オーディオでもプレーヤーなどの機械ものはそんな「トラップ」にはまりやすいものです。

設計図を持たない機材を分解する時はいつトラップに出くわすかドキドキです。
今回はLowerホイールの軸に潜んでいました。
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写真の2連ギアの間にターンテーブルを逆回転させない為の、クラッチのような仕掛けがありました。

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3箇所のバネを同時に縮めた状態にして下のギアを取り付けなければなりません。
組立てまでに方法を考えなきゃな。


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メンテナンス Presto 64-A

プレストのターンテーブル(以下、TT)のメンテナンス第一日です。

書きたいことも写真も膨大になり困っています。順に書いていくしかありませんね。

このTTは放送局などで使われていたと思われますが、カッティングレースと同じベクトルのノイズ対策が施されています。

まずは、モーター→ギアボックス→ターンテーブルへ振動が伝わらないように軸の途中でカップリング・カプラーが儲けられています。

下の写真が、昨日の写真で「フライホイール」だろうと思っていた軸途中のホイール=カプラーです。
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昨日の写真では1枚のホイールのように見えたこのパーツは上の写真の通り、2枚一組になっています。

右に見えるLowerホイールはギア軸と供に回転します。
左に見えるUpperホイールはターンテーブル軸に接続されています。

そして、この2枚のホイールは、機械的に(ボルトなどでリジットに)接合されていません!!
この、腕の様な形状のゴムx3枚で繋がっているだけです。
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勿論、モーター→ギアへと伝わってくる振動を遮断する為です。

モーター起動時に、下のホイールが回転し始めると、ゴムに引っ張られ上のホイールも渋々回転を始めます。
上下のホイールが等速で回転するとゴムは中立を保ちますが、当然ターンテーブルは遅くなるので、その時は微妙にゴムにムチを入れられるという寸法です。


今日は天気が良かったので洗浄日和でした。
勢ぞろいした、クリーニングスターズ
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お勧めは竹べらです。
グリスの固まりなどをそぎ落とすのに下地を傷つけずキレイにすばやく処理できます。

また、自動車用のクリーナーは安い割に効果は絶大ですが、すぐに終わってしまうのである程度キレイにしてから最後のトドメに使っています。

洗浄が終わりキレイになったUpperホイールの部品たち
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1枚目の写真の左側のホイールです。是非見比べてみてください。

これから何日かは洗浄が続きます。


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ターンテーブルが来た。

昨日(18日)、アメリカからターンテーブルが遥々海を渡って到着しました。

以前の会社を退職して以来真空管などの消耗品を別にすると大物の購入は初めてでないでしょうか。

型名は PRESTO 64-A (多分、銘板にあったけど・・・)
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33回転と、78回転の2モーターでギアドライブだそうな。
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EMTやLyrecを見慣れたてるからかもしれないけど、なんだか大雑把なつくりだなあー
クモの巣も何年前から居るんだろう

とりあえず、70Vくらいで電源ON。
おーおー。回る回る。
でもノッキングするしトルクもたいして無さそう。・・・やるっきゃないな。覚悟はしてたけどね。

ということで、今日は天気も良く、朝から分解を始めました。
詳細は次回から順次実況中継いたします。


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メンテナンス  Kl-V055

小学生時代の夏休みの宿題以来、尻に火が点かないと腰を上げない愚図な性分は未だに改善の兆しがありません。

DST用に誂えようとしているターンテーブルが中々整わないのを良いことに、EQのメンテナスを延び延びにしていました。
ところが、中継ぎにと購入したターンテーブルが18日に納品されると連絡が入り、昨日になって慌ててアンプのメンテナンスを始めました。

いつもの通り、部品を奪取しハンダを取り除くことからスタートです。
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CR類を取り外しました。
この後各パーツを測定します。

DSC02032.jpg
発振防止用の小容量Cが幾つか入っています。
以前、波形を見ながらこのCの効果を確認したら、Cを入れると高域にリンギングが見られたので、外していたのですがとりあえず今はオリジナルのまま組み上げます。
LCRを加えバッファーを通したオーバーオールで測定をしてから、このCの処遇を考察しましょう。


正午頃、ターンテーブルが着く予定になっていますので、部屋を片付けてきます。


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スピーカー  英国の音

少し前にLowther PW-2について記載し、情けない未練を告白してしまいました。
現在はKlangfilm1本でやってますが、英国への憧憬は未だ絶ちがたく、四十男の未練話にもう少しお付き合い下さい。

Stentorian HF1012  10インチユニットを個性的なキャビネットに収めたシステムです。
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ユニットは中ほどに上向きに設置され、背面の音は下向きに放出され若干の低域補完を致します。

ユニットの取り付けの様子。
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また、ユニット前面の音はこの「逆円錐型ディフレクター」により360度に拡散されて放出されます。
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他の英国製ユニットと同様に、通常の箱に入れては高域がチリチリと神経質な音を出しやすいようですが、上手くバランスを取ってやると、正に燻し銀のえも言われぬ上質なプレイバックを見せます。

読書中やアンプを弄っている時のようなシチュエーションには最高のスピーカーでしたね。


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3端子レギュレータ  その後

Europaに使っているフィールド電源の整流管誤使用事件に端を発して、そろそろ石の整流器に着手しなければならないかと考えはじめ、まずは練習を兼ねて電圧の低いAD-1のヒーターの加工に取り掛かったことは先日記事にしました。

皆さんのありがたいご指導のおかげを持ち、とりあえず4vを取り出すことに成功しました。
順を追って今回の顛末の一席。

(1)直熱3極管のカソード抵抗
電源トランスのヒーター回路にCTが出ていればなんてことは無し、現代のトランスはこれが省かれているものが殆ど。
当たり前に使っているハムバランサーですが、どうもこれが腑に落ちない。

じゃあ、此処から手を入れるかと・・・
DSC02020.jpg
右が製作当初から使っていた無銘国産の250円くらいの巻き線可変抵抗。
左が取り替えたClarostatの5Wのもの、1500円くらいだったかな。

この後のレギュレーター製作作業中ずっと聴いていた。昔懐かしいA-5の音がする。
思い込みだよ。と言われるかも知れませんが、確かに変化のベクトルはその通り。
かつてならば万々歳だけど、今は前へ進もう。

(2)ヒーター電源の定電圧化
レギュレーターは結局、絶縁性シートとネジのブッシュを購入してLM350T(3A)で組みました。
DSC02022.jpg回路図中、R2の値を決めるのに梃子摺ったけど、510Ω辺りでなんとか3.9v。これで行こう!

しかし、スペースが苦しい。ハムバランサーは撤去して、カソード抵抗は片接地という暴挙に出たー。

(3)さらに折角久しぶりにアンプを開けたので、懸案だった以下の作業も一緒にやっちゃおう。
①整流管をAZ-1にする。
DSC02012.jpg

②カップリングコンデンサーを0.1μFにするってのも作業開始。
DSC02017.jpg虎の子のSiemens ガラス管MP

さて、2日かけて全ての作業を終了。本日20時音出しを開始。

    

うーん・・・

バカだねー。おれって。
同時に幾つも手を入れたから、何がどうなのか良く判らん。  で、コンデンサを戻す。(AZ-1はこれで行くしかないから、音なんてどうでもいい)

一応、変更点は定電圧回路のご報告。
ハムバランサー使用の時より、ノイズは明らかに多い。DCなら要らないとの説もあるのに・・・
まだ3時間くらいの通電なので結論は出ないけれど、音源(楽器や声)がくっきりして間隔が広くなったかな?
しかし、なんだか屋外で演奏している感じもする。収録会場の床や壁を取っ払ってしまった感じ。床や天井が見えなくなった。
楽器や声自体は鮮明になった感じ、しかし空気感、空間感がバッサリ無くなったような気がする。別のジャンルの音楽を聞いているマニアの人には好ましく受け入れられるかも知れない。

うーん、何処かで聴いたことのあるようなイメージだなと考えていたら、以前聴いたLINNの超高額システムがそんな鳴り方だった。
おおー、我が家もHi-Endに近づいたぞ! って。そんなバカな。
困るな、これでは。

普通は何処か手を入れたら3ヶ月くらいは変化を確認するんだけど、多分そんなにもたないかな。
石使いは人生始めてなので、手を入れる要素が分かりません。

何か、弄りしろをお持ちの方は教えて下さい。 m(_ _)m


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スピーカー  Europa

現代的?整流方式に挑戦の行方はもう少し形になったらまたご報告しますね。

さて、横浜市南区のマンションからブルーライン(市営地下鉄)で駅4つの会社での生活は、地方のそれとは随分異なるものでした。
最初の2年はわき目もふらず職に邁進しましたが、人間、汗を流せば時間に余裕が出来るのは人の常。やっと周りの景色が見えてきました。

そうです、そこは港町横浜。

会社の窓からはスタジアムが覗きこめます。
中華街までは徒歩6分(行ったのは地元の知り合いが来た時だけ)
みなとみらいは隣の駅(同上。横浜市民でこれらへ行ったことないって人が少なからずいました)
さらには、福富町まで徒歩5分(週に4,5回出没。ローカルで済みません。検索して調べないようにお願いします)
そんな中、中古レコード店やオーディオ店にも顔を出せる余裕が出来ました。

ある日、横浜市内のオーディオ店(古いもの専門)で、「何で聴いているの?」と向けられました。
基本的には聞かれることは少ないので話もしないのですが、拒否する理由もないですから「こーゆーのです」と少し説明しました。

「こーゆーのです。」
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それから少しして、店のご主人が
「Europa Jr.Klartonを売りたいと言っている人がいるんだけど」と話しかけてきました。

まあ、値段の相場も分かりますし最初は「あらまあ、結構なお話ですこと、オホホ・・・」と。
とりあいませんでした。

しかし、その時既に時限爆弾はセットされていたようなのです。

前回の記事の通り壁一面のスピーカーを空けて・・・
お金が幾ら必要で・・・

実物も見ました。
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でも、買う理由がありません。
2台目のEurodynがきちんと天使を運んできてくれる様になるまでは、手放したくなかったんです。
Klangfilmの人たちとの勝負に負けたみたいで。
ただの意地っ張りですけどね。(同様にオリジナルに手を加えるのも設計者や、当時のオペレーターに負けた気がしてダメなんです)


当時は週末オーディオどころでない、盆暮れオーディオでしたから自分にアマかったんでしょう。
それに、Europaなら・・・
という言い訳を言える部分を残したくなかったんだと思います。

まさにお盆の8月16日  その巨体は我が家の暗めな色調の床の上にすっくりと降り立ったのです。


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わっからなーい

週末から、AD-1アンプのヒーター回路の実験を始めました。

可変出力の三端子レギュレーター・・・放熱板のスペース無く、数秒で電圧なくなる<涙>
仕方がないので抵抗でドロップ(高めの電圧から落とそう!)・・・球を実装する0.2v<涙>

隣町の部品屋まで四往復した。(周辺に電子パーツ店ありませーん)
無駄になった部品の山。よりも時間がもったいない。
ダメだ!今日は風呂入って寝よう。

こんなエントリーにプチって下さいもないですが・・・
お気が向きましたら、ひとつよろしくお願いします m(_ _)m
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スピーカー (振り返って3)

ご覧いただいている皆さんもこんな気持ちになったことはありませんか?

自室の音に不満のある間はしゃかりきになって音を聴き、藁にもすがる思いで調整を繰り返し、オレはオーディオをいじっていたいんじゃないんだ!オーディオを気にせず好きな音楽を心ゆくまで聴きたいんだー。と念じていたはずなのに、
ある瞬間、納得のいった音が出たとたん、レコードに手が伸びなくなる・・・
吉祥寺のJazz喫茶マスターはそれを「倦怠期」のように表現していましたね。

ある日、大恩ある方からおまえのEurodynを譲って欲しいと依頼があり、反射的に了解をしていました。100%以上の満足は人を満足させないのかも知れませんね。
それほど、Eurodynは傑出したパフォーマンスを示していました。
以降は、それまで補欠扱いだったA-5も私に仕返しすることなく充分に活躍してくれたのですが、心の壁にポッカリと穴が開いたような虚脱感は拭いきれませんでした。

その後、その方から「もっと凄いEurodyn(フィールドのこと)が入ったから使うか?」と電話を貰い、再度一から挑戦することになったのですが・・・

家も立て部屋も大きくなり、壁一面にスピーカーが並んでいた頃。
DSC02005.jpg自分の実力じゃ、どれ一つとしてまともに鳴るわけないんですけどね。一人でご満悦でした。

勿論、そこにハッピーエンドはありませんでした。
これこそ、我が家に伝わる「バンビーノの呪い」の伝説です。Red Soxは86年ぶりに見事ワールドチャンピオンになりましたが、我が家は、まだ解けていないのかな?

当然ですが、呪いではありません。下の通り、日本のオーディオシーンでは当たり前のバフル(バフルを床に自立させてスピーカーを中ほどに付ける)で使っていました。
DCP_0160_convert_20090604142735.jpg

ご覧のようにWEばりの梁をバリバリ付けて補強しました。
Klangfilmの資料に範を取り製作したので、当初は無かったもので後付けです。
ご想像の通り、低域の解像度が低く耐えられなかった為です。

誤解を招かぬよう申し添えますが、このバフルの方式が悪いということではありません。
要は、スピーカーとのコンビネーションの問題です。

足るを知らない心の隙に魔の手は忍び込み、更に、哀れな自惚れ者には新築3ヶ月目にしてどん底へと突き落とされる審判が下ったのでした。

 「君、4月1日から、横浜だから。 おめでとう。」 
         
             「うそっ」


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スピーカー (振り返って2)

引越しをしてほんのちょっと(7畳半)部屋が大きくなった30代前半はオーディオ迷走時代だったと思います。
「天使」の存在を知ってから狂っちゃったんでしょうか?まさにオーディオの魔力ですね。

使ったスピーカーの全てはとても紹介できません。
その中で写真の残っているものを中心に幾つか記してみます。

ALTEC A-5 (515、288、N500全てオリジナル)
DSC02002.jpg
(どこを探してもWE555の写真がないのですが、上の写真左側のホーンが555です。)
箱はH110で通常の828等よりは多少大きめでした。

続いてアメリカ系のJensen H15同軸入り
DSC02003.jpg
これは一瞬だけで、すぐに友人宅へ嫁いで行ってしまいました。

そして、いよいよEurodyn(Kl-L438 パーマネントの初号機)がやってきました。
DSC02004.jpg
高さ1500mmx幅900mmx奥450mmの後面開放(ラワンで作ったボロイ自作)に入れました。


これまで10数台のスピーカーを買ってきたと思いますが、購入に際して一つだけ共通点があります。
どれ一つとして事前に聴いてから買ったものがありません。まあ、田舎暮らしですから、そんな機会もほぼ無いのですが、このEurodynも当時お世話になっていたお店に遊びに行った時、床に置いてあったのをそのままHonda Todayの荷台へ押し込んで持ち帰ったものです。

深夜に帰宅後、とりあえず裸のままでアンプに結線し音だしだけはしてみようと・・・

その時のアセリ、絶望を何と表現したら良いでしょうか?
間違いなく人生で一番の衝撃でした。

ウーハーが鳴っていない!!! 
世界記録を出しそうな勢いでウーハーに走りより耳を押し当てました。

「・・・・・んーーーー」
わずかハムの音がします。その時の安堵感も表現の方法がありません。
勿論、直ぐに箱に入れて聴き始めしたが、それからの約2年はウーハーの音が殆ど聴こえない、長島先生の名文句「怪鳥の叫び」を聴き続けることになりました。

結局、その時期の苦労が例えようも無いほどの財産になったと思います。
①始めから低音の出るスピーカーは成長の伸び代が少ない。
②スピーカーの背面の壁は吸音性にする。(後面開放ですから、当然でしたが)
③インピーダンスマッチングは親の次に大切。
・・・・等など沢山の、今に続く自分の中のフォームを固めていった時期でした。

Eurodynは「大リーグボール養成ギブス」だったんでしょうね。・・・・とうちゃん
それにしては、随分バネの強いギブスでしたが。

現在に至るまでこのときの音は自分の「キャリアハイ」です。
1週間に4、5日も「天使」が遊びに来ていました。まさに蜜月時代でした。
オーケストラは家の外へ飛び出し、隣接する線路(私電)の上に整列し、バイオリンのユニゾンでも奏者が何人か数えられるような精密な再現を見せたのです。

終の棲家を手にして、この蜜月は一生続くと思っていたのですが・・・

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スピーカー (振り返って)

小さな取りこぼしはあるにしても一応アンプ関係が終了したところで、スピーカーに移るわけですが、現在は1セットしかスピーカーを使っていませんのでこれまでに使って来たものを振り返ってみたいと思います。

所謂ヴィンテージオーディオとは20歳過ぎに出会いました。当時はまだデジカメの存在すら知りませんでした。
よって、古い写真をさらにデジカメで撮ったデータを使います、画質についてはご容赦下さい。
部屋は6畳、2階のまあ普通の日本建築の子供部屋です。床はふらふら、壁はポコポコ。オーディオの常識では「使ってはいけない部屋の条件」を見事に全て満たしています。

最初に手にしたヴィンテージスピーカーは
Western Erectric WE728Bx2 と WE713C+WE31の2Wayです。
DSC01998.jpgモノラル専用でしたので、ドライバーは1本でした。
これで、6dB/Octのネットワークの実験をさせてもらいました。

713Cのアップ
DSC01999.jpg

スピーカーに教えられたことで一番印象深いことは「良いスピーカーは部屋の環境(エアヴォリューム)を学習する」でした。
このスピーカーを、良い音だ。と感じるには7年の歳月を必要としました。
思い返せば最初の4,5年は何も解らなかっただけですが。

L・ボベスコの弾く「フォーレ」の小品がスピーカーの面から7m(冗談でなく7mと確信していました)奥から鳴ったのです。
低音も高音も全く意識の外になり、ただボベスコが家に来てくれた。と実感できた鳴り方でした。

これはよく言われる「天使が降りてきた」状態で、翌日には天使は別の家へ遊びに行ってしまいましたけど。
オーディオを長くされている方は経験ありますよね。アンプの電源をOFFにするまでは居てくれる天使を見たことが。


それまでは728Bで四苦八苦していたので、2台目のスピーカーを買うことは想像だに出来ませんでしたが、やっと、意を決して求めたものが両翼にある

Lowther PW2です。ユニットPM-6は底板(足で20cmくらいあがっている)に設置され、延長2m近くもある木製の折り返しフロントホーンで上部に見えるテグスのネットの開口から音は放出される優れものです。
DSC02000.jpg
もし、どこかで入手可能であればもう一度使ってみたいスピーカーのNo.1です。まあ、バフルに遮られ我が家では置き場所はないんですがね・・・

ある日の深夜2時頃、クナのパルジファル(フィリップスの有名なバイロイトライブ)を聴いていたところ「気まぐれ天使」がやって来ました。

目を瞑ると、どう考えてもピットのオケは階下から聴こえますし、歌手はその奥のステージに立っていました。
「やったー!」と叫んだのですが、その内気持ちが悪くなってきました。
寒気が酷く、体温を計ると「38度強!」
やばーと思い明日は会社休もう。と決めて早々に寝ました。
翌朝、嘘のように体はスッキリ。でも、気持ちは決まっていたので、課長さんに電話して欠勤の許しを得ました。

もう、お解かりですね。
会社を休んで、昨夜の続きを聴きたかったのです。

もちろん、そんな不遜者の処に天使は来る筈もありませんでしたが・・・
課長さん、嘘ついてごめんなさい

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パワーアンプ  4

”基本的に”我が家のメインアンプです。
メンテナンスの項でもご紹介しました

Klangfilm Europa-Junior-klarton-Verstarler 32611
DSC01978.jpg
その名の通り「Junior-Klarton」スピーカーと組み合わせて使用するために開発されました。

球の実装状態は
DSC01979.jpg
TOPグリッドのプラグは厳重にシールドされた物を使っています。

使用球はプリ、前置管とも
Kl 70581(AC 2 相当)
DSC01986.jpg

以前もお話ししましたが、映写室のモニターとしてシングルアンプが附属します。
DSC01989.jpg
PPの片方のアノードからC1本とポテンショメータだけでシングルを鳴らす
どうやったらこんな発想が出てくるんざんしょ。
これに使われる球が
Kl 71411 (RE304 相当)
DSC01985.jpg
これを探すのには苦労しました。
で、やっと手に入れて、アンプのメンテも完了し、挿してみたら・・・

おー! ハムのかたまり!!
メインのホール用アンプまでもハムを引きますので、1分で終了。
こんなもんだよね。 人生って

        
さて、このアンプはちょっと言葉では表現しがたい音を出します。
まあ、2台のメンテに時間もお金もかかったから、思い入れも確かに強いのですがそれを差し引いても筆舌に尽くしがたい音でないかと踏んでいます。

現在、スピーカーに日常的に繋いでいるのはAD-1s(自作=前出)ですが、このAD-1s自作アンプの方が透明感も聴感上のレンジ(測定ではAD-1sは明らかに侠帯域)もずっと上回っています。つまり、オーディオ的には「良い音」と言えます。

しかし、この32611はなんといえば良いのでしょう。
「気が入っている」と言うか、演奏者の「確信」のようなものを伝える力が別格です。Jazzを聴く人が言う「ノリ」のようなものかも知れません。
電圧とか部品とかで何とかなるものではないことだけは確実です。このアンプが稼動するようになってから、アンプ関係にかけたコストは予備の真空管代だけになりました。

理由は解りません。自作のウデが未熟なのは仕方がありません。(AD-1sアンプはTelefunkenの回路ですが部品の選択と組み上げは自分製です。しかし、32611も組み上げは自分製ですが)
単独でだけ聴いていたら、この凄さは判らなかったと思います。ぱっと聴きでは劣っていると判断してしまったでしょう。その類の凄さですね。

かつて、知人の剣道の高段者の方に、90歳のおじいちゃんと手合わせした時のことを聞いたことがあります。
見た目はフラフラしているから、気合もろとも打ち込んでいったら、目の前からおじいちゃんは消え「コテ」を取られていたそうです。自分ではいつ取られたかも分からないうちに・・・(雲の上の高位の方だったそうです)

全うなオーディオマニアの方には、部品が古くなってるから「音がボケてんだろ!」と言われるだけでしょう。
確かにそうかもしれませんが、それを超えた「何か」を持っているのでは無いかと思います。


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