メンテナンス Presto 64-A まわったどー

配線、といってもたいしたことはありませんが。と、メカ部分の再組立てを完了し無事動作するようになりました。
DSC02198.jpg

一回組み上げた後に、繋ぎ手のテンションを微調整してかなりの静寂性を確保!
でも、やっぱりアメリカのモーターはやや元気が良すぎますね。

ホームセンターへ行って、色々と制振材を物色して結局、地震時の転倒を防ぐ例の青い奴にしました。
くにゃくにゃして耐荷重が心配でしたが、説明書きをみると自信たっぷりなので信じましょう。
DSC02190.jpg

ボルトからの振動にも対処してスポンジを挟みましたが、効果の程は・・・気休めですね。

これで、同機種の中ではかなり静かな部類じゃないかなと一人悦に入っております。比べることはまず出来ませんから、完全にジコマンの世界です。

これでも針が振動を拾うようでしたら、LyrecやNeumannのようにモーターを別の支持台から立ち上げてキャビネットとグランドを別々にすれば簡単に解決できますが、最後の手段にとっておきましょう。(なにやらバフルと同じことを書いてるな。まあ、理屈は同じですからね)

あとは、アームを付けてそちらの配線~音出し確認です。   
終了が見えてきたー。


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Klangfilmスピーカーとバフル (附録)

バフルというと、板を1枚買ってきて、穴を開けると一丁上がり。というような感覚がありがちなものです。
せいぜい、どうやって立てるか、共振を抑えるのに補強をどうするか、といった要素をクリアーするとバフルは完璧!ちょろいもんよ。のような。

あちこちの掲示板などで、バフルなんてサイテーだ、と言う(恐らく若年の人の)書き込みも見かけますが、何事にも奥の院というのは存在し自身がそこを垣間見て初めて語るべきなのに・・・と感じることがあります。

そこで、今日はバフルの様々な形態を挙げて、これから「やってみたいかな」と考えている方の参考になればと思います。
なお、先人の研究結果も拝借願いたく、池田 圭氏著 「盤塵集」 ラジオ技術社刊の記事を参考にさせて頂きます。関係各位におかれましては、不都合がございましたらご一報下さい。

①WE-TA4165型(約30cmフルレンジ)の背圧制御型 (盤塵集 P133)

幅1.52mx高さ2.42mx奥行き1.23m 平面バフルに奥行きって?
DSC02183.jpg
バフルの後方約1mのところに衝立と、ユニットの下にも斜めに板を設置して、一種の後面開放に近い動作と解説されています。

なお、TA-4165型を評して「裸のままで鳴らしても、もの凄い迫力のある感度の高い製品である」とされています。

②RCA  R-99型フロアースタンドラジオセット (盤塵集 P145-6)

ラジオ界の王による最高級品である故に、ラジオの王者「RCA R-99」の内部構造です。
DSC02184.jpg
◇ユニットはマグネット部を桟に固定され保持される。
◇バフルとユニットのフランジはフエルトが挿まれているだけでメカニカル的には絶縁されている。
◇ユニットのフレームの開口部には布が張られ、また後面板は薄いハードボードでコーン紙に制動を掛ける。
これは、ユニットの保持法が前回ご提案した「簡易バフル」とほぼ同じ思想です。ビックリしました。

バフルも薄い板なので、ラジオらしい低音の量感が際立つ(オーディオ的にはボンつきですが)迫力のある音を出したことでしょう。参考に背面写真を挙げておきます。
DSC02185.jpg

③壁バフルは理想か?

これも先人のお知恵を借りると サウンドボーイ 1981年2月号 ステレオサウンド社刊で、もう一人の昭和オーディオ界の立役者、伊藤喜多男氏は
「よく壁に穴を開けてこれがインフィニティバッフルだとばかりにお聴きになっている方がいらっしゃいますが、これほどたわけた話はないのですよ。・・・後略」  原文のまま
と、語られております。
部屋が音のエネルギーを吸い込んで響きが無くなると結んでいます。

④バフル板の補強で振動は収まるか?

オーディオブームの時に流行った超重量級LPプレーヤーに代表されるごとくに、日本のオーディオ界は、重いものは動き難いが、動き出したらとまり難い。その当然のことを理解できず、重量だけで振動を押さえ込めると無謀なことを考えているきらいがあるように思います。

音圧のエネルギーは途法もないのに!と思いますね。

私が知る限り重量に頼った欧州の製品は、NeumannのAM32(カッティングマシーン)だけで、プラッター重量36kgです。(有名なM社の最高級プレーヤーと同じくらい?)
ですが、キャビネットの総重量は400kg弱。しかもコンクリートの床から直接ボルトを立ち上げて固定するように指定されています。
ここでも、「地球とコモン。ということですね。動くのはニードルだけで良い」と。
その上、カッティングルーム内はリスニングルームとは違いフィードバックは殆ど無い状況での話です。

彼らは、重量では振動を抑えられないことを知っているのです。
その一例が次にあげる小さなスピーカーです。

⑤Lowther  L.I.B  (20cmフルレンジ)
この小型スピーカーは知人のH氏が昨年まで所有していましたが、今は手放してしまったので昔の写真です。
Lowther20Infinite20Baffle20-201.jpg

非常に簡素で小さな箱(48cmx35cmx19cm)の裏板の一部が、有孔板になっており、ユニットの背圧にロードが掛かります。
これだけの仕掛けで、低域から高域まで実にスピード感のある歯切れの良い音を出します。
同社大型のホーンタイプが味わいのある音味なのに比べ、1970年の発売を疑うほど現代的な完成度を誇ります。(これは、Lowtherという卓抜したユニットがあってこその結果です。それ以外のユニットでは真似をしないほうが無難でしょう)

L.I.Bの名は 「Lowther Ideal Baffle」の略で「ローサーが造る理想バフル」という想いを込めた命名に違いありません。
The cabinet incorporated a specially designed anti-phase slave membrane to overcome resonance. と説明されています。

⑥バフルに向くスピーカーユニット

では、具体的に、機会があれば自身でやってみたいものを1つだけ挙げておきます。

◇Jensen A-12
  ウーハーとしてもフルレンジとしても使用可能。JensenにはM-10等の上位機種もありますが、玉数の多さによりA-12の求めやすさは際立っています。
ハカマ付きのものであればマグネット側の固定になんの苦労も無いことも大きな魅力です。


随分と長い間お付き合い頂きましたが、現時点でバフルに関するお話は終了と致します。

結局バフルというものは、スピーカーの後の壁からの距離と壁面の吸音具合を含めてコントロールできなければ中々に難しいものだと思います。
しかし、バッチリはまったときの低域の爽快感は他に比するものが無く、随分と長いこと戯れてきてしまいました。


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klangfilmスピーカーとバフル  (4)

これまで、Klangfilmがどのような考え方でバフルを採用したのかを、長年の思い込み?により検証してきました。
今日は2項目についてお話しします。

②バフルによってユニットの低域特性は向上するのか?

ズバリ!いって良くわかりません。
ユニットの前後から放出される音の打消しを抑制できることは解りますが、それだけではユニット本来の前方音を聴くだけで「向上」はしません。
しかし、前方から出て、後方に回り込もうとする音がバフルによって反射され再度前方に向かうとしたら音の量は増えることになります。

でも、このときの位相はどうなんでしょうか?我が家(個人レベル)の測定器でも測れるものなら、また挑戦したいと思います。

「わかりません!」とした根拠ですが・・・
Europaを購入し、バフルの無い状態からバフルを付けて聴いた当時を思い起しても、それによって明確な低域の増量感は無かったということです。
もともと、感度が高すぎる(一説では117dB/1m以上とも)ユニットですから、動かし始めに低音感はあるはずもありません。
3年以上音を聴き続けて、最近ようやく低域の充実を感じている始末です。
バフルの無いまま3年聴いていたらどうだったのでしょうか?・・・わかりません。



さて、「Europaの具合はわかった。でも、俺んちには無いぞ。どうしてくれるんだ」というご意見を受けて家庭内のバフル使用について少しまとめてみたいと思います。

①死ぬほど効率の高いユニットの選択

まずは、これに尽きると思います。
多くのコーン型ユニットは何らかの背面圧を受けて(ホーンの場合はそのロードによって)コーン紙に制動をかけて使用する設計になっています。
つまり、動き過ぎを押さえる感じですね。
この手のユニットをバフルで使うと、バフル板1枚では全く制動が掛かりませんから「箱鳴りのしないスッキリした音」どころか、コーン紙が行きっぱなしに成ってしまい低域の解像度は全く期待できません。

物理的にはフィックスドエッジ+べークダンパー時代の物が構造的にコーン紙の抑制が効いており結果が好ましいようです。でも、このタイプは当初まったくと言って良いほど低音感はありませんから気長に付き合ってください。
ハダカでは低音感が無いのに、バフルに付けたら最初から低音充分。何てユニットは危険です。

②小規模にバフルの持ち味を味わう為に

手元にWE.London.Ltdの資料があります。AltecのA5~A4に相当するものですが、この資料にヒントがありそうです。
DSC02180.jpg

◇まずはユニットの大きさに比して、あまり幅の大きくない、奥行きの深すぎない後面開放箱を用意します。
これを、しっかりと床から立ち上げます。
次いで、フロント両端に片持支持でバフルを付けます。(極端に剛性を求める必要はありません、幅は片方30cmからOKです)バフルの上下左右はフリーにして下さい。

何のことはありません。初期のAltecA5も全く同じ方式です。
WE系ではフロントホーンもバフルに分類されていたことも納得の形態ではあります。

◇もう一点。ユニットのマグネット側をグランドとコモンにしましょう。

これには前回ご紹介したKL-L305スピーカーの背面を参照して下さい。
DSC01125.jpg
えっ?マグネット辺りにボルトを通せる穴が付いていないって?
でも、間違っても桟を渡してユニットを箱の前面板に押し付けないで下さい。
この桟でユニットの重量を受けることが必要なのですから。

◇後面開放箱とユニットの分離

上記の通りユニットを後から支えられたら箱の前面板とユニットのメカニカルグランドを分離し、音が漏れないようにパッキン(やっぱり紙が便利)をして下さい。


以上で、簡易バフルの完成です。
全然簡易じゃないぞーって言わないで下さい。
ユニットをマグネットで固定できるかがハードルですが、バスレフの設計や密閉での吸音材や箱の補強とその成果を考えるとそれぞれにハードルはあります。

ユニットの特徴で、バスレフ向きや密閉向きがあるように、バフルにも向き、不向きがあるのは当然のことだとご理解願い頂きたいと思います。

次回は付録です。


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Klangfilmスピーカーとバフル (3)

バフルがユニットの振動と供に振動を始めるとバフル板自体が音源となり、特に低域で解像度に問題が起きるのではないか?と、仮説を立ててみましたが、振動する面積のある板は音源と考えて問題は無いだろうと思います。

ユニットがバフルにネジで直付けされている時にこの問題は発生し易いように感じます。
Eurodynの時もフレームを8本のボルトでバフルに取り付け、それ自体には何の疑問も抱かなかったのですが・・・
2mx2mで厚さ25mmの板といえば、かなりの重量になります、この巨大な物体をいかにしてスピーカーユニットが振動させるかは、ヘリコプターを例にとって考えてみます。(先刻ご承知の方は飛ばしてください)

小さい頃、ヘリコプターの後方に付いている小さなプロペラの意味が解りませんでした。
後年、あの小羽根が無いと、ヘリコプターのローター(大きいほうの羽根)を回してもキャビン(ヘリコプター本体)がくるくる回りだして飛行できないと教わりました。
その理由は、ローターが受ける空気抵抗が大きすぎて、キャビンの重さでは空気抵抗にあがない切れないのだと。

それほど、地表付近の空気は重く強い訳です。
同様にスピーカーにおいても、振動板が前に動く信号が入力されると、振動板は静止したままフレームとマグネット、そしてバフルに付いている状態ではバフル全体が後退してしまうこともあるだろうと。

このような、バフルの共振を防ぐための解決策をKlangfilmはEuropaを通じて我々に提示してくれています。
では、具体的に見てまいりましょう。

ウーハー周りの正面です。通常存在するはずの、ウーハー固定ボルトの頭が見えません。
DSC02169.jpg

また、後ろ側の取り付け状況は。
DCP_0168_convert_20090719161131.jpg全体の構造体(鉄製フレーム組の櫓)に渡した水平の桟へ、マグネット部を4本のボルトで固定しています。

さらに、前面板(正面写真の色の濃い部分、以下、一般にはバフル板と同義とします)との関係です。
DSC02163.jpg
解り難いですが、3枚の厚紙のようなリング状の部品がユニットのフランジと前面板との間に挟まれています。
板側から黒色の物(材質が不明です、あとのボール紙よりは少し硬い感じです)が2枚と明らかにボール紙が1枚。
それぞれ5mm近い厚みがあり、都合13mmあります。
この3枚のリングがどうして70年もの間ずり落ちずに止まっているか解りませんが、ユニットと前面板を固定するものはありません。

以上のことから、以下の2点のテクニカルな特徴を見出すことが出来ます。

①ユニットは構造体に取り付け、その構造体を床に設置(接地)することによってメカニカルグランドを建物の床とコモンとしている。
   極端な話し、Europaの構造体を床に固定してしまえばマグネットは地球とコモンに近い状態になります。

②さらにユニットのフレームのたわみによる振動は前面板とユニットのフランジとをオープンとし、緩衝材(紙質のリング)を挿むことでその影響を回避している。
戦前から戦後直後に造られたKlangfilmのZalle(ホール)用スピーカーはかなりの割合でこの思想によっています。
その中でもEuropaは設計が古いグループに属する主力機種であったので、思想は各部に徹底して具現化されています。

例えばウーハーのフランジはこのような構造で補強&緩衝されています。
DSC02173.jpg
通常のスピーカーのフランジの外側にもう1枚強固なフランジを用意して、2枚のフランジ間にはやはりボール紙を挿みこんで締め付けています。

もうすこし、ウーハーユニットを見てみましょう。フレームの厚みです。
DSC02175.jpg
ユニットの口径は14インチ(35cm)ですが、同クラスではあまり例の無い厚みの鋳造フレームを採用しています。(尚、写真に見えるボルトは2枚のフランジを連結するもので前面板には達していません)


ここでKalngfilmは、「動くべきもの=振動板と、動かざるべきもの=マグネット&フレーム、バフル、建物、地球(笑)」の明確化を徹底しています。
こうした手法はバフルに振動を与えるのを防ぐ為ではなく、ユニットの能率を極限まで高め、より俊敏な応答性能を求めた故の産物かも知れません。
結果として、バフルに向くユニットの選別に役立つ訳ですが、その話題はまた後ほど。

しかし、これらの手法は奇抜なことでも目新しいことでもなんでもなく、フレミングの法則を実現する為の最もプリミティブで基礎的な、当然のことを粛々と実行しただけに他なりません。


ここまで話が進むとバフル板自体について語ることはあまりありません。
我が家では幅550mmの板を構造体の左右に付いているネジ穴を利用して片側支持で付けているだけです。
DSC02178.jpg
写真右側の黒い部分です。
このバフル板はネジでとめられている以外の三方向(上下と外側)は非接触ですから、音声信号の振動レベルでいうとフラフラの状態です。
また、ご覧の通り補強の類は一切行っていません。
これでワーグナーのフォルテシモでも殆ど振動しないのです。

これは前回掲載した、30cmの可搬用スピーカーKL-L305のバフルと全く同じ構造になります。
また、同じく前回にバフルの原理として仮説を立てた、
「ユニットのフランジ面の延長線上の、前後の音で打ち消し合い、音圧の低いところにそっと、仕切り板を置く」という通りの姿になっています。


こうして仔細に対象物を見ていると、これを造った当時の技術者の思いや狙いがなんとなく解ってくるような気がして楽しいものです。


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Klangfilmスピーカーとバフル (2)

それまでにオーディオ誌を通じて見聞きした知識や、先人の使っている方式のバフルを追試し残念な結果に終わったことを前回お話しました。

これから、前回挙げた2点について検証していきます。今日は

①バフルとは仕切り板である。 についてです。

かなりざっくりとした検証無しの前提ですが明日のために我慢してお読み下さい。

壁面からの反射を無視できる環境(無響室や野原)でスピーカーユニットを鳴らすとして。
前後対称の構造を持つユニットから、等圧で180度位相の異なる音が前後に放出されていると仮定します。
すると、ユニットのフランジの延長平面付近で100%近い打ち消しとなり、回り込もうとする周波数の音が聴こえにくくなる仮想の面が出来るでしょう。

このときに、その仮想平面に充分な面積のあるバッフルを設置すると、前面から放出される音だけをリスナーは聴くことができることになります。
ユニットを電球に置き換えると、後方向に放たれた光は回り込もうとしても板に遮られるので、前方からは見えなくなると考えれば解り易いのではないでしょうか。


DSC01117.jpg
本文とは直接関係ありませんが、Klangfilmの可搬用スピーカーです。観音開きのバフルが付いています。
このバフルは厚さ1cm程の単板で、蝶番で付いているだけですからフラフラです。日本のバフル方式とは真逆の思想で作られています。
KL-l305ユニットですから戦時中、戦後直ぐのセットですがEuropaと同じ時代の製品です。



前述の通り、特に低域の音圧が打ち消された位置にバフル板が置かれているとすると極端に振動することは無いはずです。
とすれば、バフルはある程度音を遮蔽できるものであれば、それ以上の重量も補強も不要なはずです。
実際我が家のバフルは、聴取位置で90dBを超える音圧になる「ジークフリートの葬送」のクライマックスの場面で手を触れても殆ど振動を感じません。

しかし、使用者の方からはバフルの振動に悩まされ、補強に腐心する話ばかりが聞かれます。
あまりに振動しているのであれば、振動板として音源になっていても不思議ではありません。


では、なぜバフルが振動する現象が起きるのでしょうか?

1.室内の壁面からの反射でしょうか?
 確か音圧は距離の二乗で減衰しますからバフルを振動させるほどではありませんね。

2.ユニットの振動が伝わっているのでしょうか?
 幾ら38cmユニットといっても、僅か100g位のコーン紙の振動で2mx2mの板を振動させられるのでしょうか。

結局、振動の源はユニットから伝わると考えるのが自然だと思います。

ぎゃー!今日は文字ばかりになってしまいました。
読んで頂いてありがとうございました。
明日は写真入ります。


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Klangfilmスピーカーとバフル

プレーンバフルといえば本邦ではEurodynの代名詞のようなものですが、他のKlangfilmのスピーカーや米国ではWE等にも盛んに使用されておりました。WEでは低域ユニットに使うフロントホーンもバフルに種別されていたようです。
バフルに関しては今でも一部の好事家の間で根強く好まれているようで、ネットの掲示板でも盛んに議論されているようです。

私は高校生の頃に購入した鉄火面コンビネーションで始めてバフルを使って以来、かれこれ30年もこの方式と戯れて来たことになります。
その間に、バフルに対する考え方が少し変わってきましたので回数を分けてお話してまいりたいと思います。

まず、バフルとは何をするものぞ?ですが、
日本のオーディオ界では、裸のままのスピーカーユニット(此処ではウーハーと置き換えて頂いてもかまいません)では低音の減衰が早いので何らかの形で低域特性をフラットに近づける手段。の一つとして捉えておられるのが通例ではないでしょうか。
密閉やバスレフ、ホーン付きの箱に入れる代わりにバフルに付けて使おう、と。
そして、ハコ鳴りがしないからヌケの良い低音が出るはずだ。なんてね。

バフルの面積は大きい程低い周波数まで伸びる、但し、板鳴きをするからバフル板は厳重に補強して、可能な限り強く、重く、そして大きく作るべきだ。出来たら金属の板でバフル板を作ってみたいものだ。
澄んだ良い音になるだろうなあ。と、この辺りがお望みのイメージでしょうか。

私も以前はこのように考えており、2台目のEurodynを入手した際にいよいよ憧れの2mx2mバフルでEurodynの全てを聴いてやるぞ!と、勇んで導入しました。(その時の苦い経験はこちら
そして、見事に敗北を喫しました。
DCP_0156_convert_20090716173622.jpg後付の補強桟が痛々しい。この後、更に補強を重ねましたが・・・


さて、今日は項目だけになりそうですが、できるだけ頑張ります。

現時点で私の考えるバフルとは何か?です。

①和英辞典によると、バフルは「仕切り(板)」という意味だそうです。
ユニットの前後に放出された、主に低音が干渉し合わない様に仕切りを入れるということでしょう。

②バフルによってユニットの低域特性は向上するのか?
背面の音を利用するバスレフや、制動をかけるバネの役目を持つ密閉と違って、ただの仕切り板は積極的には低域を増強してくれませんね。
言うなれば、音の打消しを解消することにより、前面に放出する音だけにして聴き易くしてくれるのが板の働きです。
むしろ、ユニットの出している音を増強することなくそのまま聴けることが利点でしょう。

当たり前のことで笑われちゃいそうです。しかし、この2点に気付いただけで、私のバフル人生は見事に復活を遂げました。
で、失敗した原因は以下の点だったのです。

 ◇補強を必要とする時点でやばい。バフル(仕切り板)ではなく、振動板になってしまっていた。
  2mx2mのでっかい音源はチェロバス域の定位が存在しない。(分解せず、方向性が無い)

{これからバフルでもやってみようかと思っている人への付録}
バフルは、裸で使っても小音量なら低域不足を感じない程の能力をユニットに要求する。
  近所の喫茶店でJansenのハカマ付き18インチを裸で鳴らしていい音出してます。あれならOK!

では、次回以降具体的にどうなっているかをご紹介します。
・・・・すごくたいしたこと無いかも知れません。期待しないで待っていてください。


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良い音ってなんだ (彼の見ている海)

平成10年の8月8日 
29歳の若さで一人の青年はその生涯を閉じた。
幼くしてネフローゼを患い闘病の29年であった。

「ぜったい名人になるんじゃ」
大きな夢を抱き、その才能は将棋会を震わし第一人者羽生名人をも驚愕させた。

「怪童丸」 村山 聖(さとし)八段
29年の魂の軌跡を綴った「聖の青春」 講談社刊 は何度読み返しても涙を禁じ得ない私の愛読書です。
DSC02161.jpg
聖がプロ棋士になりたての頃、目標としていた谷川(当時)名人に一蹴されたが彼は敗北を受け入れ、いよいよその挑戦意欲を高めていった。

平成元年1月 聖は、棋界の超新星 羽生善治との初対局を戦った。
「何て、強いんだ・・・・・何て、強いんだ」
年度が変わり9月に再戦がついた。

「同じ浜辺に座り将棋という海を見ていたはずだった。その海を谷川はより深く潜り、そして自分もそれに負けないくらいにより速く、より深く、そしてより長い時間息を止められているように、努力を重ねてきた。」そして思った。
羽生の見ている海は違う。彼は自分が見ていた景色とはまるで違うものを見ている
本文より抜粋
その後、聖は血の滲む様な努力を重ね、羽生現名人に対しても互角以上の星を残すようになりました。
逕サ蜒・057_convert_20090714180019ダイナミックで希望に溢れた海だったに違いない。


前置きがかなり長くなって恐縮ですが、実はこの一節を読んで私は「良い音」の認識を始めて持てたのです。

オーディオを始めて以来、沢山の方に我が家を訪ねて頂いたり、また先方にも寄せて頂きました。
それらの時々に、隣で聴いている人と自分自身が、別々のシーンで感動したり、首を捻っていることを不可思議に感じていました。

その頃は「良い音」という絶対評価が存在し、オーディオマニアと呼ばれるからにはその絶対神に近づくことだけが唯一の存在意義だとでも思っていたのでしょう。
そして、愚かにも自分だけが近道を歩んでいると思い上がり、自分と違う音に理解を示すことが出来ませんでした。


その後、より多くの方々とお付き合いをさせて頂き、新たな感覚を覚えるようになったのです。
一例を挙げますと、
☆.私の家で「高音が強い」との感想を述べられた方のお宅へ行くと、私には「高音不足」に感じる
   その逆も当然ある。
高低のバランス一つをとっても、人それぞれ感覚は異なるようです。

オーディオは経験を積むと極微細な変化でも気付くようになりますから、結局のところ、
本人も気付かない間に、自分の耳の癖を反映した音に自室の装置を調整しているのでしょう。
自分の装置の音が具合が良くないと悩んでいる時でも、他のお宅の音を聴いて帰ってから聴き直してみると、「やっぱり落ち着くなあ」と思えるのも当然のことと思います。

人々はそれぞれ違う海を見てオーディオを聴いているのです。良い音は、その人の中に存在します。(なんだか聖書のようですが)
オーディオは自分の海に、より深く、より長く潜るゲームなのでしょうね。

そして、最も大切なことは、聴く力を身に着けることだと考えています。
(評論家さんの真似事で部品の評価をしたり、他人の家の音に点数をつけるような、俗に言われる「凄耳」という意味ではありません。)
美しい演奏や音を、美しいと感じる心とでも言いましょうか。

その人の家で鳴る音のクオリティは、その人が聴くことのできる音のクオリティを上回ることはありません。
駆け出しの頃、大先輩の音を聴いても全くピンとこなかった経験をお持ちの方は沢山いると思います。
その「凄さ」(或いは自然さ)を理解できなかった為です。

もし、我が家の装置が、突然とんでもないハイクオリティな音を出したとしても、その凄さを理解できない私たちは、自分の理解できる範疇のクオリティへ落としてしまうだけなのですから。

DSC01573.jpg
蓄音器の良さは、聴く力がなければ解りませんね。F特は狭いし、S/N比なんて最悪!オーディオ的な評価だけなら、存在価値は皆無です。



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穴窯実況(中継録画でお送りします)

朝6時に窯焚き当番を終え、少し寝て起きたところです。

7月10日 2:00
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川中島の合戦で有名な長野市南部を一望できる、茶臼山の中腹に工房はあります。

7月10日 3:30
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0:00時の引継ぎ時に「985℃」だった温度を6時間で「1100℃」まで上昇させることが与えられた使命です。
この時点で「1050℃」まで上がりました。
松の薪を紅蓮の窯の中へ入れていきます。  アツイ!

7月10日 4:20
DSC02123.jpg
空が白み始めてきました。右上の星は(多分)金星でしょうか?

この茶臼山は、上杉謙信と武田信玄が唯一刀を交えた(と伝わる)第4回の合戦の際に、
信玄の別働隊が陣を構えた要塞として知られています。


向かい合う妻女山に陣を構える謙信に対し、夜襲をかけようと海津城内で偽装の飯炊きを演出する信玄の本隊。
しかし、煙の量が多すぎると逆に策略を見抜いた!謙信は、かがり火や旗指物を残したまま闇にまぎれて川中島を渡り写真左手辺りの八幡原に行軍し陣形を整えます。このときの静なる行軍は有名な「鞭声粛々夜河を渡る」と謳われています。

夜襲を受けて逃げ惑うであろう謙信隊を殲滅せんと進軍した信玄本隊の目の前には深い深い朝霧が晴れたと同時に、謙信隊の旗印である「毘」の字がどこまでもはためいていたと伝えられています。
丁度写真の頃合の寅の刻(午前4時頃)のことであったそうです。


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穴窯に行ってきます。

今日から4日間、いつも教えて頂いている工房の穴窯(登り窯)での焼成があります。
お弟子さん達が交代で薪の投入をお手伝いします。

私は午前零時から翌朝6時までの当番で、これから仮眠を取ってから出かけてきます。
薪はビックリするくらい頻繁に入れるので忙しいです。

上手くいきましたら写真を撮ってきます。

これは、先生の手さばきを見て技を盗もうと眼光鋭いひとびと
DSC017998.jpg


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メンテナンス Presto 64A (配線とモーター)

湿度が高いためか塗料の乾燥が遅く、部屋の中はシンナー臭くてたまりません。
換気扇を最強で稼働中です。
そのおかげもあってか、塗装面はかなり硬くなってきました。

いよいよ配線のハンダをやり直したり、電源コード(ボロボロ)を張り替えたり出来ます。やっと保守って感じがしてきました。
DSC02044.jpg
コンデンサーが噴出した電源まわり

そして、この手のプレーヤーで一番心配なモーターの回転音を少しでも抑えようと思います。
BODINE ELECTRIC COMPANY
TYPE-NYC-34
R.P.M 1500/1800
DSC02066.jpg
モーターは同じものが2個あって、ギア比の違いで 33・1/3と78回転を出しています。
鉄板プレスのカバーが取りにくいんです。何とかしないと。

同じモーターでもEMTのものとは大きな違いで・・・
比較にために一昨年メンテした時に撮った927のモーターを挙げておきましょう。
画像 002
並べてみると
M4シャーマン戦車と
6号タイガー戦車を造ったお国柄が表れていてなんとも興味深いですね。




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メンテナンス Presto 64-A 色を塗った!

雲行きが怪しく、乾燥に時間がかかりましたが、何とか日のあるうちに塗り終えました。
DSC02113.jpg
手塗りなので明るい所では馬脚を表しますが、まあ部屋の中に入れてしまえば大丈夫でしょう。

少し前のコメントでヒューズのお話を頂きましたが、これに使われているヒューズはこちら
DSC02043.jpg

概算で太さ15mmx長さ50mmくらいでしょうか。
やばいなー、そんなに大飯くらいなんでしょうか。

そーか!アメリカ製は60Hzだから、周波数変換機が不要で中部・西日本の我が家にはピッタリマッチだったのでした。


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メンテナンス Presto 64-A 色を塗ろう!

電源用のコンデンサも届き、今日は塗装をすることにしました。

朝のうちから塗料を買ってきて、昼過ぎからさあ、と意気込んできたら通り雨。
雨雲の隙間を縫って作業開始です。

まずは、現状の塗料を出来るだけ削りたいのですが・・・
このプレーヤーは本来おしゃれなツートーンカラーなのですが実は、この個体は使用していたスタジオで全面再塗装をされています。
こいつ
DSC02099.jpg
これがまた、コーティングしたような強力な塗料で、サンダーでちょっとかけたぐらいではビクともしません。
仕様がないので、表面にキズを付けてから塗装します。

オリジナルのツートーンを再現する為、まずは上部のグレーから始めます。
DSC02096.jpg
今回は悩んだ末に手塗りにしました。

スプレーは便利だけど、微妙な色を作れないし仕上りがキレイに過ぎてアメリカの業務用機器の雰囲気が出ないと思ったからです。

また、少し雨が降ってきたので今は小休止です。
普通は乾燥した日に塗装した方がツヤが出て良いと言われますが、湿気の多いことが幸いして艶消しになってくれたらいいなあと期待しています。


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使っているケーブル (アーム~プリアンプ)

DST用プリアンプを頑張って組んでいます。

今日はいつも使っているアームからプリへ行くケーブルをご紹介します。
このケーブルは、1960年代の「Eurodynアンプラック」の内部配線材で、マイク入力を入れる箇所に使われていました。
DSC02090.jpg
右が外被覆を一枚剥いたところ。左がケーブルを露出させたもの。
芯線x2本、シールド線と単線の2芯ケーブルです。

右側のケーブルをもう少し剥いでみました。
DSC02092.jpg
左下が一番外側に巻いてあるシールド用の銀紙です。
中を通っているものは、
左から
①信号線 (茶)
②信号線 (白)
③シールド線 (多分錫メッキ線)
④芯材  (その1、多分、麻)
⑤芯材  (その2、多分コットン。心材で曲げの強度を出しているのか?)


では、次に信号線の被覆を剥きます。
DSC02094.jpg

一番右側がポリエチレン風のチューブです。
その左から4本(多分2条巻き4本)が、コットンの糸です。

芯線にもまだ1条残っていますので、全部で3条の糸を巻きつけてあるようです。この糸は1条づつ逆向きに巻いてあります。
まったく、手の込んだことを!
芯線自体はエナメル線で、表面の塗布材を落とさないとハンダが出来ません。


さて、私には一つの確信があります。(証明はできませんが)

Klangfilmに限らず、WE等のコンストラクターはこのようなパーツを作る(または、他社の物を採用する)際に、「音がいいから」という理由では決めてはいないだろうということです。

あくまでも、「スタビリティ」を採択のプライオリティとして粛々と仕事を行っていたに違いありません。

WEのケーブルにすると音が変わるだとか、こっちの方が構造がこうだから音が良い。などというのはずーーと後になってから(特に商人が)取って着けた理由に思えて仕方がありません。

きちんとした仕事を確実に実施すれば、きちんとした音になるというということは至極当たり前な因果ですが、
逆に考えると、多くの部分品がきちんと仕事をできていない実態は、何十年も昔のケーブルを有り難がる人が未だに絶えない事が証明しているかもしれません。
勿論、以降のものでもきちんとした部分品は沢山あるでしょうが、そうでないものが多すぎて、時代で括られて損をしているかもしれませんね。



私がKlangfilmのケーブルを使っていると聞いて、「音の傾向はどうか?」などと訪ねる人が居りますが、繰り返しになりますがケーブルは音を発しません。
発声するのは幾つもの部分品を通過した末のスピーカーだけですから、ケーブルの音についての言及はとても叶いません。

しかも、十数年アームにはこのケーブル以外を使ったことがありませんので比較も出来ません。
裏を返すと、それ程不満が無いということだと読み取って頂ければ私の申し上げたいことはご理解頂けようかと思います。

なお、これだけ手の込んだケーブルの外経は、隣のM3ネジの太さに及びません。Klangfilm恐るべし。
DSC02095.jpg


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fo.Q ってすごいね

横浜市青葉区に大変お世話になったオーディオ屋さんがあります。
ある日、fo.Qの試作品を頂きました。当時はヘッドフォンにペタっと貼って、おお、感じが変わるなあと感心していました。

EMT-927をインシュレーターに乗せる時、金属同士の擦り合わせは悪かろうと思い、何か挟むものはないかと探していてfo.Qのことを思い出しました。
ヨドバシの売り場を覗くと、新商品と入れ替えの為特価!!とあるじゃありませんか。
これはと在庫のA4サイズ4枚分を買い占めました。
DSC02087.jpg
整振効果によって、さぞかし静かで正確な音が出るだろうと期待は膨らみます。
幅1cmほどに切り分け、インシュレーターの縁に沿ってぐるりと貼り付け、927を乗せていざ音出しです。

なんじゃこりゃー
微少信号ががっぽり無くなっていますし、低域まで淋しくなってしまった。
結局、シナのツキ板を敷いて一件落着しましたが、fo.Qの効果にはビックリしました。
説明書きには「使いすぎに注意」とあります。それにしても・・・


我が家のバフル板は片持ち支持の補強なしです。
もしかして、補強したらスッキリするかと考えて、使わなかった件のfo.Qを4枚バフルの隅に張ってみました。
まあ、殆ど変化なし。バフルの面積が大きいからプレーヤーの様には行かないなと思いそのままにしていました。

さて、今回の改修でAD-1アンプはかなり筋肉質になったようです。
そこで、思い出したのが貼っておいたfo.Qのことです。余韻成分を期待して取り外しにかかりました。
そこで、2度目のビックリ。

全然違うじゃないかー! 
外して改めて分かるfo.Qの効きの凄さでした。


先週書店に立ち寄った時に見つけた本がこちら
DSC02088.jpg

「音づくりの新常識」 福田雅光氏著 音楽の友社刊

電源コードやコンセントなど最新のチューンナップ手法が記されています。
私はこんなですから、この手の情報には疎い方ですが、多くの項目は何らかの経験があることでした。一つひとつ確認しながら上手く応用できれば音質の向上につながろうかと思います。ただし・・・
読後感は「ここに書いてある通りどーんと全部実施したらえらいことになりそうだな」ってことでした。

オーディオは途方も無い数の要素を含むバランスの上で成り立っているものだから、携わる者として一番大切なことはバランス感覚に他ならないと思っています。
ある一箇所が変わると、別の場所の評価が善にも悪にも変わるということです。

個々のインシュレーターなり、コードなり、アンプなりの部分品が固有の音の特徴を持っていたり、増して優劣があるとは考えていません。
何よりも、何処かを変更したら音を評価するまで短くて2,3ヶ月は見守らないといけませんし、その頃には前の音なんて正確に覚えている訳がありませんから比較自体が意味を成しません。

それら多くの要素が複合して作用しその時に唯一つの音を「スピーカー」が放出しているだけです。


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平成の大改修 終了 (AD-1シングル)

何時かは手を入れようと考えていたことをやり終えようと考えました。

ヒーターの定電圧化を機会に作業をしました。
今回の改修は「オリジナル回路」に回帰すること、「高域特性の改善」の2点に注力して行いました。

主な改修点は以下の通り

①初段管をREN904→AC2へ
  15年前はAC2など入手が難しかったので後継のREN904を使っていた。
②電源コードを変更
  同じくBerdenを採用したが、この度ドイツの架線用電線に変更
③K-G帰還のコンデンサをFilmに交換
  電解を使っていたので高域特性が悪化していた。
④OUTトランスの負荷を2.3kΩ→3.5KΩに変更
  クニタンさんのご指導を受け負荷をやや高めた
⑤入力端子~INトランスへの配線を変更
  シールドケーブルの容量を嫌って通常のコードを三つ編みにして配線

などなど・・・
DSC02081.jpg
初段まわりの様子。

今回で部品の97%くらい(概算)をOLDドイツ部品とすることができました。
DSC02082.jpg
これで、オリジナルの球構成です。

さて、日、月曜日と丸2日間をかけて音出しを行った結果

先に実施した200v供給、OUT負荷を僅か高めたことと、電源コードの変更による相乗効果があってか、思惑とは逆に低域が引き締まり強力になってしまった。 おやおや。
測定上のアンプのf特は変わっていないので、ここはスピーカー側でバランスを取る。 おっいいぞ!

でもちょっとダンピングが効き過ぎてる気がする。
やりましたよ、システム全体の見直しを・・・
その件に関しては次回ということで。


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