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音に影響の大きかった三大出来事 の第二位

第二位は一転して長期に渡って確認をしてきた事柄。



「スピーカーの周囲にモノを置いたら、うんまくない」という事に決定!
いわゆるオーディオの音に関してはダントツに影響のあった事項。
ただし、我が家の機材と部屋についての印象だと、当たり前のことを記しておく。


まあ、「今年の」と言うには長い時間を掛けて現在の状態にまで整備してきたので気恥ずかしいが、効果は他の事項の比ではないので、二位にせざるを得ないという理由で選出。

まずは、この写真からご覧いただきたい。
PICT0586.jpg

今の家に越してきた当初の記念写真。
Eurodyn(フィールド)が両サイドにあって、その隙間にA-5が押し込まれて窮屈そうだ。
手前のALTEC614(小銀箱)にはKlangfilmのコントロールスピーカーが入っていたのかなあ?
見え難いけれど、中ほどの暗がりのなかにはWE-21ホーンもあったはずだ。


この当時は複数のスピーカーを持つのがオーディオマニアとしては当然だと思って疑いもしていなかったし、むしろ「サブシステム」なんて単語を聞くだけでアドレナリン全開だったと思う。

メインシステムという本妻がありながら、サブシステムと蜜月を過ごす。
こんな甘い誘いを振り切れる男子はそうそうはいないはずだ。背徳が安定よりも甘く魅力的なのは常に世のならいだ(笑)
自分自身がオーディオ店の店主だったら、強力にサブシステムの充実を勧めるね。こんな鉄板な商売はないもの。


そんな上気した気分が変わったキッカケを話しておこう。

上の写真には写っていないが、Eurodynのバフルの背面には大きなレコードラックが両側に鎮座していた。
キッカケはそのラックを部屋の外に出してから・・・
スピーカーの周りをすっきりさせる度に本妻のご機嫌は「激変!!!」の連続だった。

そして、現在は
DSC03136.jpg
この通り。

僕はオーディオを通じて何をしたいのだろう?
そう自問したとき、答えは簡単に見つかった。その結論がこの写真という訳だ。





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今年の3大出来事 第3位。と今日の一枚

年の瀬もいよいよ押し迫ってきたが、ここら辺で3回に渡って「純粋に」オーディオの音に良い影響のあった事柄のBEST3をまとめておこうと思う。
今日はその一回目というわけで、第三位から。


この三位はごく最近の出来事から

Phono-EQの周波数偏差をゼロに近づけた」こと。

これは効いた。
処置をした当初の予想を遥かに上回る成果が出てしまい、当の本人が一番ビックリしている。


むかし先輩に、RIAAのカーヴがピッタリ乗るとまずプチパチノイズが激減して驚く、そして静かな「つまらない音」になるぜ。って聞かされていた。


結果はどうだったのか?
一言で言って、「普通の音」・・・こんな普通の音ならばメーカー組み合わせのセットコンポで充分じゃないか!と言われても仕方ないくらいの普通の音。
なにもこんなにデカくてお高いオーディオセットで出す必要ないじゃん。と言われそうなほど。


でもね、トコトン普通の音の先にしか聴く事の出来ない無限のニュアンスが香るような音になったのですよ。
何に例えられようか、そう、シューリヒトの音楽のように颯爽と淡々と快速で過ぎ去っていく時間の中にニュアンスが凝縮したような音。


真面目に言って、あれから随分の枚数のレコードを聴き直して見たけれど、多くの発見があったとだけお伝えしておこう。
レコードが終わった瞬間に次のレコードに手が伸びているなんて随分久しぶりの興奮を存分に味わっている。

更に、このEQにインスパイアされて「広帯域」のラインも一つ作ろうかと動き始めている。順次報告が出来ると思う。


さてさてもう一つのお題、今晩聴くのに相応しい曲は何か
PICT0588.jpgDECCA  SXL2092-3   チャイコフスキー くるみ割り人形 アンセルメ/スイス・ロマンド
今晩「クリスマス・オラトリオ」とか「ミサ曲」の記事はちょっと・・・なのでひねりたいところだったが、さすがに今日だけはひねり無しってことで。

第二幕の「Pas de deux」の一曲目「Adage」を是非聴いてみて頂きたい。
とても耳に懐かしいこと甚だしい。昭和50年代の日本を憧憬してしまうのは、やはりロシア音楽だからだろうか
この曲の舞台上の踊りも大変美しい。


ここで聴けるアンセルメとスイス・ロマンドのサウンドは本当に非の打ち所が無い。
楽器個々の響き、ハーモニクス、そして透明感。特にヴィオラの下の辺りからチェロ~コンバスが見事に距離を保って描き分けられており、一台一台数えられるかのごとき分解と供に個々の響きも極上だ。

PICT0591.jpg
新品の様に見える盤質。4面ともマスター番号-1Eという、僕にとっても非の打ち所の無いレコード。

ヴィオラからチェロの音域にある弦楽器の表板 (Decke)が薄く乾いた音を発てるとき、「Europa]を使っていて良かったと思う瞬間の一つだ。

DECCAの、と言うよりもアンセルメ/スイス・ロマンドのサウンドはそんな響きがたっぷり入っている。





オーディオは科学:電子工学として考える。(笑) パート2

早速常用する「6S-Ela-2145」のRIAA特性を測ってみた。

PICT0578.jpg
上は前回掲載した、「逆RIAAユニット」単体の偏差。

中は時定数の計算と若干のヒアリングで決定した「決定盤!!」と思っていた現状の偏差。

下が、これまでの行いを反省して実測の中で校正をした後の偏差。
(注:100Hzの逆RIAA偏差がちょっと信用できないので破線で直接測った値を入れてある)

このグラフは良く見かける周波数特性グラフではなく、聞きなれない「偏差グラフ」なので見方を少々。

LP製作においては現在のところ低音を下げて、高音を上げてカッティングされていることは周知の通り。
その値は20Hz、20kHz両端で約20dBという大胆なものだ。
従って再生のアンプ(RIAA-EQ)は逆特性=低音を上げて、高音を下げる必要がある。


そのようなカーヴのプリアンプができました!じゃあ特性を測りましょう。といっても元々曲った特性なのでどれほど曲っていれば「良」なのかが一目で分かり難い。曲り具合といっても、それは縦軸の目盛り次第なので・・・
そこで、本来のRIAAカーヴに対して、このアンプはどれ程ズレているのかを示すものがRIAA偏差グラフというわけ。こうすると、偏差ゼロならフラットラインになるので、凸凹がイコールズレになるから掴み易いという寸法だ。

こうして偏差グラフにするとギクシャクするけれど、ひと目盛りは0.2dBなのであまり酷くは無いと思う。
周波数特性と違ってプロットの間を滑らかなカーヴに作図しても意味は無い。あくまでも偏差なので。

現状でもまあまあいいかなという偏差には入っていた。(スピーカーや部屋の凸凹に比べると取るに足らないという意味で)



30分ほどあれやこれやと部品を交換して(勿論LCRメーターで実測した部品で無いと意味は無い)なんとか治めたのが「下」の状態だ。

まだ曲ってるじゃん!とか言わないで。
10年以上かかって計算と耳で決めてきた結果を、わずか30分で上回ってしまったのだから。

音についてはいつも通り変わって当たり前だからどおって事はなし。
特性を整えると、機器間の差が少ない音になると思う。つまり正確な音ってことかな。


今回勉強になった事は2点。

1、RIAA素子の何処をどう替えると特性にどのように影響を与えるかを始めて実感できた。
  今後の人生に、これはデカイ!
  特性を測るってことの最大の効果は、人間が賢くなることだ。

2、マジで、0.5dBくらいの違いなら人間の耳はその違いを聞き分けるということも実感できた。
  良い音とか悪い音ってのは、聞き手の感性の問題だから別にして人って凄い。

逆の見方をすると、ヴィンテージのプリアンプの殆どはバラバラ(機種の個性なんかではなく、ただのバラバラ)でないかと危惧する。
さらには新品のアキュフェーズ辺りを除いては最新式のアンプだって、特に真空管アンプなんかはかなりズレていても不思議ではないと思うし、経年変化に最も影響を受ける箇所である事も付け加えておく。



オーディオの音の個性は結局特性の差に帰結するだろうけれど、コードを替えるなんて髪の毛程の特性の差でも耳で聞くとけっこうな違いが出るのは間違いのない事実だ。

問題は何を替えてはいけないのか、替えても良いのか。  と言う大きな命題に対して個々人がどのような答えを持っているかだと思う。


20年前に初めてRIAA回路の勉強を始めた時に、こんな事を書いた本があった。

「ときどき、低音が出ないとかの理由でRIAA回路の定数をいじる人がいますが、それはいけません。
RIAA回路は<規格>ですから1種類しかないのです。
それ以外のアンプの不具合は、アンプの中で解決しなければいけません。」

動くべきところと動かさざるところ。これは僕のオーディオの座右の銘だ。





オーディオは科学:電子工学として考える。(笑) パート1

僅かな部品のストックをひっくり返して必要なものを探してみた。
何点かは新しく購入する覚悟もしていたのだけれど、案外とあっさり所要のブツが揃ったのには少々ビックリ。



プリアンプの中身(つまりRIAA-EQ)をいじり始めてから20年くらい経つけれど、この期に及んで始めて「逆RIAA」カーブのユニットを作ろうと思い立ったのだ。
この夏にまあまあ苦労をしてKlangfilmの指定アンプをカタチにしたから残された課題はプリになったというわけ。
で・・・本格的に始めるなら「逆RIAA」は必須アイテムなのだから仕方が無い。

問題は何故いままでホカッテいたかなんだけど、直接音を出す機械じゃないからメンドクサクテ腰が上がらなかっただけ。
これ、動作・回路構成は極々単純だけれども入力のインピーダンスや負荷によってOUTPUTがひどく変わるんじゃないかと要らぬ心配をして回路を決めかねていた。

WEB上に挙がっているものの多くはCD出力をPhono-EQに入れたいのや・・・・なんで????
MM入力Z=47kΩを想定したものなので使えそうにない。
あちこちのを参考にしながらまあ大丈夫でしょって回路を決定して事にあたった。


そんななんだで、入力と負荷に対して強靭な(はず)のにしたから妙に部品点数が増えて手持ちのシャーシではキチキチ・・・
PICT0572.jpg
A&Bやローデンシュタインの抵抗、SIEMENSやEROのコンデンサにSIEMENSの測定器にあったターミナル盤まで総動員して無意味な「高音質」の「逆RIAA」ユニットができあがった。

大きさが分かり難いと思うのでRCA端子を付けた前景をパチリ。

PICT0574.jpg
ところで、RCA端子ってなんでこんなに不具合なモノが普及したのだろう。
取り付けていても全く信用ならない!ここの端子が我が家の中で唯一のRCA端子使用箇所です。



さてさて、使用した部品の一つひとつはLCRメーターで実測して極めて近似値を使用していますが、そうそう思い通りにならないのが交流回路のかわいいところ。

このユニットを単体で測定してみると、キッチリと偏差がでます。(まあ大抵の電子回路は出ます)
PICT0576.jpg
片対数グラフ用紙が何故か行方不明なので両対数に無理やり横線を引いて書いた。
1目盛りが0.2dBなので20Hzの1.77dBが最も大きい。

まあ、大量に測定する冶具として使うならば時間を掛けて校正するんだけれど家の中だけなのでそんな時間は無駄になるのだ。
今時エクセルに補正値を入れておけば自動で修正されて必要なら作図もしてくれるじゃん。と都合の良い言い訳を並べてこれでユニットの作成は終了。

次はいよいよ実際のプリアンプをまな板の上に乗せて矯正だ。
お客さん、随分ズレテマスネー。でしたよ。











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