ちょっと寄り道 EMT-139A 改造機のメンテナンス 2

まずは修理の状況だけ先に記事にしてしまおう。

今回は簡単に治るだろうなあ、と考えられたのはゲインセットのポテンショメーターを絞るとノイズも無くなるという点だ。
ポテンショメーターの前には3段の回路が(通常はトランス+2段だが)あるだけだからアンプ全体から見ると捜索範囲は半分に狭まる訳だ。

結論から申すとカップリングコンデンサーのDC漏れですかね。
某国製(亡国?)のフィルムコンデンサーだったが、フィルムコンの絶縁不良なんて腐りかけの古いアンプばっかりいじっている自分でも過去に余り記憶の無い事象だった。

1955年製のコンデンサーが平然と絶縁性能を保っている一方で、ここ20年の間に作られたコンデンサーが次々と壊れていく。
これを文明の後退と言わずして何と理解できようか?

コンデンサ交換前
ブランド名は立派な名前を継承しているようだが、中身は?

最近は安価な某国製の部品や真空管アンプが大量に作られ消費されているが、使われている部品をあらためて見ると「電気が通じて動作する」と言うことと「音楽を再生する趣味(或いは現場の仕事)に耐える」ということを分けて考える必要を痛感させられる。
日本ブランドのアンプもアジアの部品を多用しているだろう、それらの懸念については別の機会にまとめて記事にする心算だ。


さて、話がそれてしまったがこのアンプは予定通り初日でノイズを排除し、2日目には周波数特性の整備に取りかかることができた。

PICT0989.jpg
これで、家庭でモノラルレコードを聞くには文句の無いアンプになったと思う。
オリジナルのトランス付きのEMT-139の周波数特性はもう少し成績が悪いので、この状態になって改造した目的は達成できたかもしれない。

以上、修理の結果だけを早足で紹介した。
次回はいよいよこの国の業界に蔓延る闇を切る予定だが、その表現はずっと考えているけれど上手くまとまらない。

一番効果のある表現をもう少し模索する心算だ。






スポンサーサイト