ヘッドフォン再生に取り組む 

いまいちヘッドフォンを使うことに乗り切れていない自分だったけれど、その時点ではまだCDPの端子から取り出した音しか聞いていないので、断じるには早計と思い単品のヘッドフォンアンプを購入してみました。

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上大岡京急のヨドバシで一番安かったやつね。ポイントで買えたのかなあ?

このアンプの音はともあれ、CDPに付属のヘッドフォン駆動基板がどんなものかは想像ができるので、そこから何か変化があるのかを確認したかったのです。
結論は「あまり変わらないなあ」でした。

前回も書きましたがこれはもうヘッドフォンの構造上の特徴であって、アンプの内容以前の問題のようでした。
これはアンプ側でヘッドフォン特有の音をキャンセルできる「逆特性」を入れてやるしかないな。とにらんだ私は早速実験に取り掛かりました。

そのためには十分なクオリティを有し、尚且つ逆特性(高域を少し落とすだけ・・・汗)を生み出せる良質なアンプが必要です。
真空管のフラットアンプで駆動できるのか?まさかパワー管がいるのか?それでマトモな再生ができるのかしら?と頭を悩まされました。

そんな時、ある数字に ピン!と来るものがあったのです。
前回のベイヤーDT-48の写真を思い出して下さい。そこにははっきりと「200Ω」の文字が・・・

そうです、普段私が使っている古いドイツのアンプの伝送ラインと同じインピーダンス規格ではないですか!!
さすが成熟したドイツ工業界。ユーザーに無駄足を踏ませることはありません。

そうゆうことなら何も新規にアンプを組む必要はありません。手持ちのストックの中からラインアンプ内蔵のフェーダーを探し出し、電源を供給してあげればウルトラ高級な音量調整付きヘッドフォンアンプの完成です。

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これは有名な Neumann W444STAのアンプ部。入出力とも世界に冠たるAFトランスの王者Haufe製の素晴らしいトランス付き(600Ω出力)。
実際に使ったのはこれではなくもう少し古いSIEMENS製(200Ω出力)。先日PC内のデータを整理した際に削除したらしく写真は発見できず(涙)


これとは別個に周波数イコライザーも用意しましたがその必要はありませんでした。
古いトランジスタを使い、トランスを2個も通るアンプは自然で滑らかなカマボコ特性を元から持っていたのです。

このセットは自分(だけかもしれないが)の考えるヘッドフォンの構造上の弱点を補って、それまでとは別次元の楽しみを与えてくれました。
でも、やっぱり重くて首が疲れるし、耳への圧力も気になって聞く機会はそれ程ありませんでした。

そんなこんなをして居るうちに、2つの事情が重なってこのセットは解体され、SIEMENSのフェーダーも本来のフェーダーとして人手に渡って行きました。


もしかしたら、続くかもです。





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部屋の片付けで発見 ~我が家のヘッドフォン~

横浜時代はマンション暮らしで、オイロダインやオイロパを持ち込む訳にもいかず、口寂しさにヘッドフォンを幾つか買ったりしていた時期でした。
ただ、その頃は安い値段で頻繁に演奏会に行ける環境でしたから余計にヘッドフォンの装着感や耳元で音がする感じが苦手であまり使うことなく仕舞いこんでいたのです。

この度、アンプの制作も一段落し散らかしていた部材や測定器にレコードなどを片付けていた処、ダンボールの中から懐かしいヘッドフォンが出てきたので虫干しを兼ねて箱から出してみました。

その当時に多少は聞けるようにしたいと取り組んで来たことが懐かしく思い出され当時のことを記事に残しておこうと考えました。




勤めていた会社はヘッドフォン業界ではBIG3に入る程で、身の回りには勝手に持ち帰って使えるブツ(本当は勿論ダメよ)はたくさんありました。
けれど、それらは普段オイロダインに慣れている耳にはどれも「エキセントリック」に聞こえたのです。
もちろん人気商品揃いですから音が悪いという訳ではありません。しかし、鼓膜とダイヤフラムが近接しており聴取距離による高域の減衰が期待できないので聞き辛い面もあったものと思います。

広い場所で音楽を聴くようにヘッドフォンで聞けないものか?そんな想いを叶えてくれるのでは?と期待して
ふらっと立ち寄った御茶ノ水のユニオンで「本日大特売」していたのを衝動買いしたのがこちらです。

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ゼンハイザーの HD-590 だったかな。やっぱりドイツだよねーとか訳のわからん事を言いながら買う・・・
早速CDプレーヤーの端子に繋いで聴いてみました。でもやっぱりキビシイ感じでした。

全ての音が均一に聞こえる傾向を感じてしまいます。

オーケストラを聴く楽しみの一つであるニュアンスの凸凹感、例えば弦楽が強奏する裏で木管が情けない旋律を奏でるのが対比の妙なのに、木管がはっきり聞こえ過ぎると侘しさが削がれてしまうシーンもありました。
その辺は一流の作曲家、奏者になるとホールの特性や楽員の配置によってきちんと計算されていますが、均一な音の届き方になると感興が減じるのは致し方ありません。

逆にギターやチェンバロのオンマイク録音ならばスピーカーで離れて聞くよりも付帯音の消失感がなく迫るものもあるのはご想像の通りです。


しかしながら「上手く行かないなら、何とかしてやろうじゃん」と変な所に火の点いた僕は、ほどなく2つ目のヘッド・フォンを購入します。

そう、最新式のはやっぱり今風の音だろうから、古い奴を探そう!でも、耳に触れる機械だから中古はやだよね。よし、新品の古い奴を買おう。と思ってこれを買いました。

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ベイヤー・ダイナミック DT-48 なんでも設計は相当古いのだそうだ。
そんなとこまで真似しなきゃいいのに、コードはカールコードで重い上に伸びが悪い。使い勝手は悪いっすね。

これもCDの端子から聞いたら特にヴィンテージっぽくも、高音が丸い音でもなくて普通のヘッドフォンのバランスだった。
でも、今まで聞いてきたヘッドフォンには無い楽器の重量感というのかなスカスカでない感じがしたんです。

これはもしかしたら。と、一応オーディオっぽく対応することになるんだけれど、思いのほか長くなったので続きは次回にします。




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現状の音の印象をお話ししましょう AD-1pp新アンプ

自分が生きた時間の半分近くを「AD-1」という真空管と過ごしてきました。
初めは偶々手に入れたものがこれ程長く伴侶となるなんて思ってもいなかったのです。
しかも、70年近く前に作られたガラス球がただの1本も切れることなく毎日のように鳴り続けてくれたことをこれ以上なく感謝する気持ちでいっぱいです。


さて、ちょっと感傷的な書き出しになってしまいました。
気を取り直して現在の印象を述べていきましょう。

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AC2はTelefunkenとValvoで2本つづ購入して合計7本になりました。使うのは4本ですから予備に・・・という事ではなく電流値を揃えてPPを組み合わせる為に歩留まり分を確保したのです。



作った人間が自分のブログでこんな表現をしてしまえば読んで頂いている方は白けてしまうかも知れませんが、
30年近くオーディオをしていて、こんなにいい音で音楽が聴けるようになったのかと、馬鹿になってポカンと口を開けて聴いてしまいました。

ただし、誤解なくご理解頂きたいのですが、僕の「良い音」の定義は1)広い帯域 2)低歪 3)高いS/N比 です。
これで比較するなら、現行機を使えばよほど小さく便利で何より何分の一のコストで簡単に凌駕出来るでしょう。

それなのに、あえてこんな太古の装置を使っているのかと考えるに、前回書いた「音が動く=ノリといっても良いでしょう」を強く感じたいからかも知れません。勿論現行機でも優秀なものはその様に聞こえる場合もあります。
しかし、高感度の古典的な装置はより感じ易いのかな?と思っています。


確かにこのシステムは楽器の音がキレイに聴こえます。それは我が家的最長不倒距離なのは間違いありません。
その印象を確認する為にKlangfilmオリジナルのEuropaアンプにつなぎ変えて聴いて見ました。

音は荒いし高音も苦しそうですが・・・
最初の一音が出ただけで部屋の空気が一変してしまいました。
目を瞑ると、広いホールの中にポツーンと座らされているような錯覚さえ覚えます。
普段は何げなく聴いていたのですが、比較対象が出来た事でそのとんでもない存在感に改めて圧倒されてしまいました。

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オーディオ界で長く信じられている金科玉条「性能を突き詰めれば生の音に近似となる」は本当にその通りなのでしょうか?私には分かりませんし、我が家の装置のように不完全なモノではとても検証できません。

一つ言えることは、目の前にある2台のアンプの間には80年近い人生経験の差があります。

新しいアンプがこれからも正しい道を歩んで、何年後になるかわかりませんが何時かオリジナルアンプの様に心の琴線をかき乱すようなアンプに育ってくれることを願って止みません。




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現状の音の印象をお話ししましょう ハイル・ドライバー

AD-1ppアンプの不足していた球が到着してから10日ほどが経ちました。

結論から先に申し上げると、当初ダメを出した「中低音のかぶり」は解消したと言っていいと思います。
本来ならば変更点は一つづつ変えて変化を追跡すれば良かったのですが、アンプが重すぎて頻繁に動かすのが辛い・部品が奥まっている・等々の理由から(まあ単純にめんどくさいから)バッサリと回路変更してしまったので「どこがどう」と言う訳ではなく「違うアンプ」を聴いている感覚ですね。

アンプが満足できる状態になったので今日はまず、先に取り付けたESSハイル・ドライバーの続報からです。

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これがハイル・ドライバーのメンブレン振動帯です。
表面に磁性体を塗布した箔はスカートのプリーツと言うか、カーテンのドレープと言うかとにかく縦方向にヒダがあってその収縮で発音するようになっているそうです。



まずはパワーアンプ以前の要素を簡潔にするため発振器からのピンクノイズを使ってスピーカーを含めたトータルのOUTPUTを測定して不具合が無いかを確認します。


ハイル・ドライバーの全体的な印象は・・・
これまで使用してきたSIEMENSのコーン型やTELEFUNKENのホーン型に比べON-OFFでの変化のなさ、つまり付けた時に変化しない使い勝手は特筆ものでした。

本体のEuropaの音がツイーターの有る無しであまり変化しないというのは、考えてみれば大変にありがたいことですし、こんな幸運はもしかしたら数少ない事例かも知れません。

Europaを聞いて頂いた方には少なからず印象に残っているかもしれませんが、このスピーカーは現存するスピーカーでは数少ない「変な」音を出せる。のが特徴だと思っています。

特にファゴット、トロンボーンやビオラの音域でなんというか「とぼけた」音を出すことができます。
対比して並べると、世界最高のYAMAHAの楽器はキレイに伸びて張りのある抜けた音を出しますが、それに対して少し古びたくぐもったようなくすんだ音調とでも言いましょうか。

最高域を補強することによってそうしたEuropaのユーロッパらしさが薄らいでしまうのではないか?と懸念しておりましたが、どうやら杞憂に終わりそうでホッとしています。

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こちらはEuropaのドライバーのメンブレン。人呼んで「ブラッドハーラー」=木の葉。
これはリブによって補強されたアルミ箔の外周をべークの枠で囲って、アルミの1ターンコイルで駆動するダイナミック型です。
そのDCRは0.2Ω(多分テスターの残留抵抗分)Zでも2Ωというツワモノだ。


EMT-139Aをモディファイしたイコライザーを丁寧にフィッテングさせて本日の夕方、「広帯域化計画」スタート以来初めて音楽が動き始めました。
アンプやスピーカーといった電気機器が介在しているような印象がなくなり、音楽自体が自発的に進んで行くような様子を個人的に「動く」と呼んでいて、このラインナップもなんとかスタート地点に立てたと思いました。

昨年の11月頃に着手したのですから、もう5ヶ月近くの時間が過ぎたことになります。
クライバー息子の「魔弾」(DG盤・最新録音だぜ(笑))を聴きながら少し感傷的になってしまいました。




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家の近所のハード・オフがえらいことになってる

陶芸教室には毎週通っています。
その道すがらに一軒のハード・オフがあるんです。

横浜に住んでいた時にはハード・オフはいかにもジャンク専門という印象で、オーディオに関してもあまり期待はしていませんでした。
長野に帰ってきて初めてこの店舗に立ち寄った際にVitavoxの「CN-191ホーン」の在庫があっておったまげたのです。

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当時の店舗ブログより拝借(販売済みです)

相場からすると少々高かったのですが、もし初期型ならば「俺が買ってあげなくてどうする?」的な感覚に襲われて真剣に悩みました。
結局後期型ということが分かり、事なきを得たのです。


その後何度か寄らせて貰っているうちに分かったのですが、昔お世話になったオーディオ店が業態変更でされている法人の1店舗(県内に3店舗のグループ店あり)でおそらく店長さんであろう方も昔からの一番の仲良しの人でした。

そんな立ち位置ですし、市内にはオーディオ店が1店だけになったこともあるのでしょう、またハード・オフだから買取に力を入れているので1970年代からバブルまでに販売された大きくて立派な高額オーディオ製品が集まっており小さなオーディオ店なら数件分の在庫に匹敵しそうなくらいの商品が常備されています。



この週末も陶芸教室の折に、CDを買おう(キョンキョンのやつ)と思い、立ち寄ったら店内はえらい事になっていました。

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JBL のC-40かな? 横型ハークネス
JBLはその昔、販売数が多かったのだろう。ユニットもD130系、175系、075系、ホーン、ネットワークなど夥しいかず有り。

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Tannoyのなんとか、型名不詳 大きいやつ

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Tannoyのもっと大きいやつ

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この他にも新旧・真空管アンプ ゴールドムンドのアンプなど盛りだくさん。


で、キョンキョンの「バラード・クラシクス」というCDを1枚レジに持っていったら色々話をしてもらいました。

今回写真を上げた全てが、という訳ではないが実は一人の人がコレクションを放出し続けていて、まだまだ途中だそうだ。
アンプ類だけでもハヤミの大型ラック(これも沢山売っていた)10台近くの中身があって引き上げてきても動作確認や値付けが追いつかなくて店頭に並んでいないのが多いらしいのです。

「見てみます?」とのお誘いに、ダンボールの山を少し覗き込ませてもらった・・・・

ハズレの「鉄道模型」の入った箱だった。こちらも量が半端ない。
僕にはその価値はわからないけれど、見る人が見ればかなりのお宝らしい。

記事にできるネタは底知れずあるので続報するかも、です。




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相性悪いなあ ~半固定抵抗器:ポテンショメータ~

事の発端は「AD-1シングルアンプ」で出力管のヒーターを交流点火にする実験をした時でした。

通常直熱管のカソード抵抗はヒーターの中点に接続するためヒーター間に50~100Ω程度の半固定抵抗器を挿入しそのセンターに付けますね。
この時に半固定抵抗器を使うのは、正しく中点を取らないとヒーター・ハムに悩まされることになるので真空管の個体差などに応じて調整の幅が必要になるからです。

しかし「AD-1シングル」アンプでは調整による変化が少なかったのでセメント抵抗(0.1Ω単位で製造できる)を2本使って固定式の中点でノイズの不安なく使うことができていました。

この先はもしかしたら完全な思い込みかもしれないけれど、固定抵抗に変えたことで音に落ち着きが出たように感じたのです。

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今回のPPアンプの為にドイツから取り寄せたNOSの巻線半固定抵抗器。いつのも事ながらたったこれだけの部品に「なぜここまで作り込む」・・・

それを箱のまま大人買いです、
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ピンボケ失礼 



さて、時は移って今回のAD-1ppアンプの設計の場面です。

過去記事にあるように「広帯域化」を命題としていましたから、自分のできる範囲で取りこぼしの無い様に手を尽くそうと考えていました。
プッシュプル動作においてはDC,ACバランスの不均衡は低域のレスポンスに直結して影響がでます(と、習ってきました)から「全部のせ」の勢いです。

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上の箱に貼ってあった銘板です。


でも今回のVer1.02リフォームに際してシングルアンプの例に習って中点時の抵抗値を汲み取り固定抵抗に置き換えました。
やはりなんとなくですが音には落ち着きが出たような・・・気がします。

改めて振り返って見ると入力のポテンショメーター(半固定抵抗器)も、使うスピーカーも部屋ももう決まっていますので固定抵抗の分圧に置き換えているか若しくは、アンプ自体のゲインを設計時からFIXで作ってこれは撤去しました。

ざっと目に付いただけですが、第一線を外れた半固定抵抗器の記念写真です。

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随分あるなあ。
基本的な理屈としてアンプのゲインセットはトータルのOUTPUTクオリティに絶対的な支配力を持ちますから、全てのアンプに(プリでもパワーでも)ポテンショメーターは必須と思います。
だから我が家のような状態は決して褒められたことでは無いのかも知れませんが、部屋を変える予定もなくアンプやスピーカーの変更もしないと腹を括れるならば試して見ると良いかもしれません。

注)
写真で見ると「ボリューム」じゃないか?と思われるかもしれません、

しかし、システムトータルの聴取音量をセットするのはフェーダー=定インピーダンス可変抵抗器の役目です。
対して、これらの半固定抵抗器はアンプのゲイン(増幅率)を決める部品であり「半固定」と言うくらいですから測定器を見ながら一旦セットしたら当面は固定抵抗器として働きますので日常的に動かすものではありません。




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AD-1pp アンプ Ver.1.02  も少し詳しく

さて、球が来ないことには何も進まないのでその前にアンプの様子を少し追記しておきましょう。

まず、前段をEF-12(五極管)の三結からAC2(三極管)に変更
これに伴い、アノード抵抗を増加させた。
両方共使用例通りの動作だけれど、AC2の方が内部抵抗が若干高く、また増幅率が低いので結果的には

ゲインはほとんど変化なし、高域のロール・オフが少し早まることになります。

高域のレスポンスが劣化するのは確かに苦い事なのだけれど、これによって数十kHz付近の発振の影響を回避できました。
まあ褒められた次第ではないけれど、望むべきOUTPUTを回路全体で得ようとするのがアンプ技術とするなら、あながち悪い結果とも言い切れないでしょう。

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グラフ上のワイド感は減じましたが、それでも 50Hz-25kHz を-1dBでカヴァーしていますから十分な成果だと考えます。


今回は矩形波も写真に撮っておいたので載せておきましょう。

時々「データでは音の良さは分からない」と言うようなことを仰る方が見えます。
「測定結果=音の良さは分からない」という主張ならば私も両手を上げて賛同いたしますが・・・

電子機械技術の製品であるオーディオ機器の測定目的は、電気の流れなど私たちが見ることのできない電気的・機械的動作状況を数字や図形にして視覚化・可視化する為ですから元々音の善し悪しといった、個人差のある情緒面の「感覚」が分かるはずはないのです。
私たちが人間ドックに入っても「人の良さ」や「ご機嫌のぐあい」が分からないのと同じことですね。あくまで肉体の健康状態を測定して数値化する事で病気を見つける手段とすることが目的なのですから。

そんな訳で特にヴィンテージ機器の場合は基本的な測定は必須と自分の中で位置づけています。

この点に関しては改めて記事にしますので今日はこのアンプの「健康状態」だけ報告します。

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これはトランスなしの矩形波1kHzです。
詳しい方なら良くお分かりでしょうが、この波形一つをとってもものすごく沢山の事が分かりますね。
何年もアンプをいじっている方の中にはこの矩形波だけで大まかにアンプの診断をできる人もいらっしゃいます。
何事も経験と蓄積というのは大切にしたいものだと思います。


前回撮さなかったハムノイズの様子も撮ってみました。掃引スピードとシャッタースピードの関係で途切れていてすみません。

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これで60Hzのヒーターノイズです。
この高さで20mVほどです。Europaで私の部屋ならば明らかにノイズを感じるレベルです。

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バランサーを調整していくと、このように打ち消しで山が潰れて行きます。
微妙に変化するのでまだ今一歩ですが、この辺りで4mV程の波形ですね。

さらに潰すと2.4mV位まで下げることができました。
ここまでくれば全く問題なく静寂な環境の中で音楽を楽しむことができます。




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AD-1pp アンプ Ver.1.02  あ!いけね(笑)

少しあがいていたけれど、ついに堪忍袋の緒が切れてAD-1ppアンプのリフォームに着手したとこまでを前回の記事にしました。それから数日、不惜身命って程ではないが自分なりに一生懸命頑張って今日までに音だしに漕ぎ着けました。

当初「広帯域化設計」では、とにかく余計な事は一切捨ててシンプルに純粋に増幅回路だけで構成し、物理特性の良なるを最大限発揮したいと目論んで着手したわけです。高度に洗練されたオリジナル以上の性能を目指したものをVer1.00としましょう。(笑)
その結果が気に食わなく、その後の悪戦苦闘ぶりもこれまでの記事の通りです。


では一体Ver1.02にするに当たっての変更点はどこに手を付けたら良いのでしょうか?
そのヒントはこのアンプを設計している最初からずっと気になっていた「一言」があったのです。

浅野 勇先生の著書にTelefunkenのオリジナルAD-1シングル・アンプを現代的に追試験する製作記があります。

その中で、とある回路手法(1930年代の独米・業務用アンプで良く使われていたK-G帰還)について

「前文略・・・一切のデカップリング・フィルターを除いても、アンプの物理特性に大差はなく、使用部品を減じて、簡易化されるように思いますが、これは言わば古典楽器のガット弦をナイロン弦に張り替えるようなものであるとだけ申し上げておきましょう」



オーディオを言葉にするのが苦手な自分ですが、この言葉だけは金科玉条のごとく信望してきたのです。

20年前に作ったシングルアンプの際には、もちろん二段アンプで6個以上にもなる全てのC/Rを付けました。
そして、今回は正にその「大差ない」の「」に一縷の望みを託して全ての部品を除いて作ったのです。
(それ以外にも何点かモディファイはしていますが)


そして、僕は敗北を喫したわけです。

取り敢えず一度、元に戻しました。
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比較の写真が無くていけないんですが、ppになると10個以上の部品が増えるので作業感覚と部品集積度は3倍くらいの感じです。

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では( ̄^ ̄)ゞ 真空管を立ててパチリ  
少なくとも見た目上は「黒クラゲ」より専用の前置管の方がかっこよいわ。



さて、当たり前の事ですが1台づつ作業をしてその度に音を出して動作の確認はして、それなりのいい感触は持っていたのですが、最初の1台めは一昨日完成し、今日やっと2台とも作業を終えていよいよステレオで聞いてみようと・・・して気づいた。

(前段のAC2)球、足りないじゃん!!
そうか、これまではシングルだったから2本+予備1本しか買ってなかったんだ。今回はppだから4本はいるのに。

真夜中に大急ぎで注文を出したけれど、10日間はお預けだな。くっそーー。





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苦労させられるレコード コラ・ヴォケール 日本公演

その人の呼び名は「サン・ジェルマン・デプレの白い貴婦人」"La Dame Blanche de Saint-Germain-des-Prés"。


シャンソンが好きで聞くようになったのはSPレコード&蓄音器の持つ世界観と音楽の持つ世界、また曲の長さがぴったりあったからでした。

リナ・ケティ リュシエンヌ・ボワイエ リス・ゴーティエ ダミアなど。有名どころばかりでミーハーと言われそうですがその当時は余程の価値がなければレコーディングすら叶わない時代ですから、畢竟ビッグネームのレコードが多くなるのは仕方がない面もあるのです。

このレコードは初めてLPレコードで購入したシャンソンもので思い出の1枚なのです。
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1980年12月7日 東京 草月ホールでのライブ録音だそうです。


もちろん新品でレコード屋さんの店頭に並んでいたものを普通に買いました。
自分自身は上述したようなSPレコードに親しんでいたのですから恥ずかしながらヴォケールさんを知らずに買ったし「どうせ最近の人は・・・」的な入りだったと記憶しています。

でも、実際に聴いてみると・・・途方もなくすごいんです。
ノーブルな歌唱、アンニュイな空気感、だけではない本物がぎっしり詰まっていました。
で・ヴォケールさんを調べてみると、冒頭のごとき異名を持つ現代の第一人者であったのです。失礼しました。



さて、この名盤のどこに「苦労させられる」かと言うと。

この録音は80年のデジタルでヴォーカルはもちろん伴奏のチェロもピアノもピックアップマイクで拾っています。
そうです、これはモノラル録音なんですね、いつもの通りマルチ・モノの2ch振り分けなんです。

当然の事として歌唱・チェロ・ピアノもそれぞれがキレイにリアリティを持って収録されている。
故にオーディオ装置に多少の”不具合”があってもこれはうっとりする程キレイに聴こえるんです。

しかも内容がとても素晴らしいことも手伝って聞き入ってしまいます。よって装置の状態を検診するには甚だ不適格の困ったレコードです。
(更に、ライヴ盤だから曲の終わりに拍手が入ってくる。そうすると突然にステージ上の矛盾が現れてしまう別の意味の困った面もあります。)



コラさんの代表作とは言えないかもしれませんが、僕の好きな曲で音質も画質も安定しているのでこれを貼っておきます。


ただしライブではないので本題のレコードのような迫った歌にはなっていないような気もします。

なお、you tubeには日本公演の全曲をアップしているファイルもあります。
大きなスピーカーで聴く時と感慨に乖離があるのでリンクはしません。興味のある方は検索してみて下さい。歌はとてつもなく素敵です。

追伸、ライブ・パフォーマンスがあったので・・・




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ESS ハイル・ドライバーを足してみて  オレは決めた!

ESSハイル・ドライバーの設置を完了して現状で可能な限りのレスポンスを確保してから、CD、テープ、RIAA-EQも4種類 沢山のソースを聴いてみてついに腹をくくりました。
やっぱりAD-1ppアンプをもう一度見直そうと。どう考えてもそれ以外の原因はないんじゃなかな?と。

途中ではスピーカーの足を変えたりしたけれど、このアンプ以外の全ての条件で前の方が正しいという結論に達しましたよ。
一つの部屋の中で特定のスピーカーの上手な置き場所はそうそう何箇所もあるわけじゃないし、ソース毎に接置条件の良否が変わるとしたらそれはとても可笑しな事だと思う。

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やっぱり人間はどこかしら不満な部分があると手を付け易いものに頼ってしまい、目の前の微妙な変化に一喜一憂してしまうのですね。

心の底にポッかり空いた隙間の穴埋めを「音の変化」に救いを求め、本質的な課題から逃げていたのだと思います。
それには長い時間をかけて一生懸命作ったアンプだから、他の原因であって欲しいという「親バカ」の気持ちもあったのでしょう。

でも、結局は現実・現物からは逃げられないのですね、気持ちは避けていても音楽を聴く時に感じているもう一人の自分が堪忍できないと言っているのです。
AD-1アンプをTelefunkenのオリジナル回路に仕立て直します。

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今日はドイツソケットからサイドコンタクト・ソケットへ変更するための取り付け穴拡張工事から始めました。

頼んだ部品は明日には着くでしょう。今週中には完成させたいと思います。




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