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高音は低音だ! (前の記事とは逆)

我が家のEuropaは広帯域化を目指して、新しいアンプとスーパー・ツィーターを加え70年ぶりとも言えそうな新たな息吹を吹き込まれ、それなりに四苦八苦して音楽を奏で始めようとしています。

前回は
低域にバランスが寄ってきたようなので、高域を量的に増やして全体を「締めよう」と試みた。

その記事の最後に「少し挑戦的だ」と書いたけれど、やはりどうも収まりが悪い。

本来ひな壇の上段にいるべき金管類が旋律のパートになると共に前後関係を無視して「前にまえに」出てこようとするし全体にも輪郭が強く暑苦しい。

まずツィーターのトランスのタップを元の状態に戻し、今回は別のアプローチを行いました。



現在Europaのバフル(形式上はウィングとでも呼ぶのか)は両翼に突き出した片持ち支持で固定されています。

DSC02178.jpg

このように本体の金属製のやぐらの両端に1枚につきM8ボルト6本で止めています。

バフル1枚は高さ1600x幅600x厚21ほどのフィンランドバーチ材の表面に突き板を貼ってからフレンチ・ポリッシュ仕上げをしてもらっています。つまり、かなり重い!
その上日常的に振動を与えていますので少しづつネジが緩んでしまい、結果低域の緩みの原因を作る可能性があります。

これまでも幾度かネジの締め増しを行ってきました。
ただ、お恥ずかしい事にルーティンにするまでは管理出来ておらず、「なんかちょっと下が緩いな」と気づいた時々で処置をしてきたのです。
今回もこれはもしかしたら?と思って早速6本x4枚で合計24本のボルトの締め増しを行いました。

PICT2345.jpg

処置後すぐのパッと聞きですが
低域はむしろ不足するくらいまで締まりました。
まあ、毎回締め増しをした直後はこうして行き過ぎるのは歓迎で、この後音楽を聞くと共に落ち着いてきて所定の位置に収まる事を期待しています。



こんな手間が必要になるのもネジやクギを多用する古い機械ならではですね。
現行スピーカーの接着剤による成形なら締め直すネジすらないので品質の管理という面では格段に進歩したと言えます。

結果的に個体として調整余地のない現代スピーカーにおいてはケーブルやインシュによる外的な変化要素を加える調整の仕方になるのだろうと思います。(プリアンプも同様に調整余地が減っている)
その辺りの時代の変化も興味深い話です。

穿った見方で作り手の立場を代弁すると・・・
調整余地のために、アテネーターや抵抗を入れたら入れたで、「やれその部品が悪い」だの「必要ない」だのと意見が出るのは見えているし、しかも省けばコストも抑えられる。
あとは、完全にフィッティング済みだからいじるな!とか、ピュアな音を追求してムダを排した。とか文学能力の勝負になる訳です。

その上、個人の家庭内に持ち込んだら「メーカーの調整室」とは同じOUTPUTにはなるはずが無いのがスピーカーと言う代物で、再び個人的調整のためにケーブル類も沢山売れるようになると。いい事ずくめですからね。

過去記事を読んでいただくと解る通り、これはちょこまかと変な調整をしてきてしまった自分への自戒の念であります。
今回のネジ締めも含め、一喜一憂しながらどんどん時間がかかるのがオーディオ遊びですが、自分をしっかり持って本質に切り込んで行きたいものと切望しています。




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強引に押し切るかたちで  LCRイコライザー

入力で扱う電圧が計算上50mV(基準)程度ではないかとアタリを付け、しかもその直後に20dB以上はトランスで上げてしまうのでノイズの問題はなかろう!と、半ば強引にこのコンストラクションのまま配線を行った。
この様な暴挙は当番組をご覧の皆々様方には決してお勧めしないので、作る前に充分な検討をしていただきたいものです。

で、夕食を挟んで何とか形になったのがこちら

PICT2338.jpg

まだ、枝ぶりの剪定が完了していない・・・というか部品の定数だってこれからどうなるか分からない・・・のでお見苦しい点はご容赦願うとして。

MT管1本で双三極管の2段増幅+ステレオが近接している形態は、どう見ても「いい音」が聴こえて来そうにない。
将来的には今は別筐体のLCRユニットを内蔵してモノラル2電源の2筐体に改装をしたいと思う。

PICT2340.jpg

増幅部のクローズアップを見ると、作業の稚拙さと配置の消化不良を詳らかにされるのでイタタマレないが将来の組み換えのまでの戒めとして写真を貼っておきましょう。

三方ヶ原でコテンパンに破れた家康が命からがら逃げ帰った直後に自分の「情けない姿=お食事中の方が見えるといけないので詳細は省く」を絵師に書かせたと伝わる「徳川家康戦役画像」がいまに残っている。
もちろん大御所様に自分をなぞらえる程思い上がってはないが、純粋にすごい胆力だなあと見上げてしまう。

Mikatagaharasenekizou.jpg

この逃避行には数々の逸話が伝わっており興味のある方はググってみていただきたい。繰り返すがくれぐれもお食事を終わりにしてから。

「小豆餅」や「銭取」という地名が時を超えて今に伝わっており、やっぱり浜松市民の心の中には大御所様はいまでも生き続けているんだんなあ。という地方都市の観光案内のような記事の終わり方でした。




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穏やかな日曜日 だけど失敗談 LCRイコライザー

前回の自分の記事で正気を取り戻し、LCR-EQの組立を行っています。

PICT2332.jpg

グランド・ラインの走りを決めて・
ヒーターを配線して・
+Bのラインを仮に置いてみた・・・

ありゃりゃりゃりゃ・・・・・・・・・

どうにも違和感が残る。なんでだろう??

直ぐにネタバレしちゃっているでしょうが、電源の引き込みが入力側にあります????
あれーーーどうしてこんなコンストラクションにしちゃったんだろう?

謎は直ぐに解けました。

このEQアンプは設置場所が決まってから配置を考えました。
その場所に置いた際に使いやすい様に配置を決めていったのです。つまり、回路の中身より置き場所優先で考えてこんな事態になったとも言えます。


でも、本当の失敗はもっと深刻だったのです。

組みあがったら写真に撮りますが、このシャーシは構造上天板がありません。
これまで私は天板に入出力端子を付けて居ましたが、仕方が無く後面に付けました。これがうっかりの元でした。

はい、ご想像の通り前後ひっくり返して使うことを考慮していなかったので配置が左右逆のまま穴を開けてしまったのです。

その上、これも我が家初の試みで、2チャンネル分が一筐体に入る、いわゆる「ステレオ・アンプ」ちゅうのに挑戦してみた。でもやっぱり慣れていなくて収まりが悪い感じがする。

さてさて、
とりあえず、電源のコネクターを反対側に付け直すかこれから昼食を摂りつつ考えてみます。
続報乞うご期待??




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低音は高音だ!

最近は記事の更新が滞りがちです。

状態としてはまさに「便りの無いは元気な証拠」でして、現在のプレイバックには大変満足しているので手を加えることもなく、不満を言うこともなく・・・よって工作も無いので記事のネタがありません。

人間というのは本当に困ったもので、
目の前にはやるべき作業は山積みにあるのに改善の意欲が無ければ全く行動に繋がりません。
また、音楽を聞いていても特に不満がなくオーディオ的牙を抜かれたような心持ちで聴く時間も少なくなってしまいました。


昨晩はそれでもと気持ちを奮い立たせて実験をひとつ敢行しました。

先般も少し書きましたが、EQの素子を決定してから2ヶ月ほど経ち重心の落ち着いた音になってきました。
このところ、レコードによっては下が重い感じのものが1,2有り、少し下方へ行き過ぎたかな?と思える場面が出て来ました。

当初はレコード・スタビライザーを乗せて音が締まるのではないかと実験しましたが、逆に高域で詰まってしまい解決には至りません。

PICT2302.jpg

その後も、周辺のパーツを試して見たのですが根本的な原因を発見できませんでした。


それで、まずは原点に立ち返り物理的な評価をします。

まず、RIAAカーブの偏差は現状で問題ない。⇒EQアンプの出力はFlat。同じくパワーアンプの出力も測定済みでFlat。

ならば、原因はスピーカーの特性ではないか?と言う疑念に行き着くのは当然で、
低域のレスポンスが優秀なAD-1ppアンプを繋いだことで、相対的に高域のレベルが低いのは自明だし、ハイル・ドライバーの能率はEuropaよりも低いのだからどうしても高い方で辛くなる。

では、解決策を考えてみよう・・・
Europaの特性を変えることは出来ない。現状ドライバーにアテネッターは無く出しっぱなしだ。ならばハイル君だけでも少し音圧を高めてやろうか。と考えた。

しかしハイル君だってアテネッターは入っていないので音圧を上げることは不可能に思える。
うっしっしっし・・・
こんなこともあろうかと考えてハイル君には少し工夫して接続しておりました。

PICT2329.jpg


下手な絵で恐縮だけれど、上の図が一般的にスーパーツィーターをアドオンする際の結線とすると。
AD-1ppアンプに使用したKL-L401はステージ用のメインスピーカー200Ωとモニター用(映写室内用)の15Ωの2巻線が用意されている。

Europaは当然200Ωなのでステージ用に繋ぐとしても、15Ω端子が余るので今回はマッチング・トランスを介して4オームのハイル君を接続出来たのは大変に幸運だったと思う。

まず、Europaはツィーターのローカットネットワークに影響されず独立していること。
さらに、ハイル君はマッチング・トランスのタップを利用して音圧を調整できるようになります。

PICT2320.jpg

もちろん、あまり極端な事をすると出力管の負荷に影響を与えたりメインスピーカーとのエネルギー分布を変えてしまうので注意が必要だけれど、マッチングトランスはKlangfilmはもちろんW.Eでも伝統的にレベルセットに使っている究極奥義なのだ!(笑)

接続した当初はトランスの3.75タップから繋いでいたが、昨日5のタップに変更した。
2割ちょい上げた事になる。聞いた感じでは相当「尖った」印象になる。

これまで低域が重いかな?と感じていたレコードをかけると程よくホグレて弦がバラバラとノイズをたてる様がわかるようになった。

高域を恐らく0.数dB上げただけで低域の表情がガラリと変わる、オーディオ的に言うところの「低音の分解能が上がった」状態だと思う。面白いものだ。

例えば低音が膨らむと言う不満が有るときに、

A:低音が出すぎているからそこを減らす対策するのか?
B:高音が不足しているからそれを補強するのか?

耳で聞いて判断する分にはどちらでも近似の結果を得られるけれど、ここの判断を間違えると「ドンシャリを増長」するか「より酷いかまぼこ特性にするか」の危険がある。
やはりオーディオのような機械遊びには数字的裏付けは不可避なものと思う。


さて、我が家の場合これで万事OKなのか?
恐らく、懸念すべき原因はこれで正解だと思う。しかし、音楽が少し「挑み過ぎる」

オーディオ的快感は増したけれど、演奏会場で座って聴いてる感からは遠ざかった様な気もする。これはもしかしたらホンの僅か「ドンシャリ」なのかもしれない?

ただし、前日からの「変化の差」だけを脳が判断していることも考えられるのでとりあえず、このまま数ヶ月は聴いてみようと思うです。ハイ。




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我が家のハイ・レゾリューションサウンド あったどー

今日の話題は先に某所で公開したネタなので心苦しいのだけれど、少しオーディオ寄りにアレンジしてお届けします(笑)

Sir William Turner Walton  サー・ウィリアム・ウォルトンは現代イギリスを代表する作曲家の1人で一通りクラシック音楽のカテゴリーを網羅しているけれど現代人としては、映画「バトル・オブ・ブリテン」の音楽を担当した人と思うと急に親しみを感じることができましょう。

代表作の一つに「ファサード・エンターテイメント」に付随する曲を付けた室内楽とそれを元に演奏会用にオーケストラアレンジをした「ファサード組曲」があります。
ファサード自体が我々日本人には理解を超えているのですが、抽象的または象徴的な詩を音楽に乗せて語るといった近代のエンターテイメントの様式があったようです(違っていても直しませんので失礼)

組曲の方は音楽として単独で鑑賞に足るもので、わたし的には大好きなカテゴリーになります。
下はイギリスの演奏家サージェント指揮で、EMIからリリースされたもので同曲の代表的なものの1つでしょうか。
PICT2276.jpg

ASD400番台のホワイトゴールドレーベルです。
その名声にたがわず、滋味を帯びた音色と広がりに加え遥か彼方まで続くような深いディプスが印象的なレコードです。

でも、これが今日のお題の「ハイ・レゾリューションサウンド」という訳ではありません。
このレコードは2種類持っています。

PICT2273.jpg

タイトルは「英国のバレエ音楽」どこまでも私向きのレコードです。
一曲目の「The perfect Fool」って。なめた曲名ですねえ。「惑星」で有名なホルスト先生です。

一枚は上の写真の通り白金のオリジナルプレスですが、もうひと組は
PICT2278.jpg

録音データを書き込むスペースを残した白レーベルのいわゆるテストプレスなのです。

最近は見かけなくなりましたが、少し前まで「テスト・プレスは貴重品だ、特別製で音がいいんだ!だからものすごーく高いんだ」と言って法外な高値で売っている不届き者がいました。

私の家にはテスト・プレス盤は沢山ありますが、正規品より相当安く価格に惹かれて買ったものばかりです。元はタダですからね、こんなものは・・タダ!

更に一言で「テスト・プレス」って言いますけど、日本でレコード屋さんに販促のために無料で配布された「白盤(市販と同じデザインで色が着いていない)」の中身は市販品と全く相違ありません。

また、レコードの製造過程において機械やマスターやスタンパーの不具合を確認するために試し打ちをした本当の意味でのテスト盤は製造工程の各所に存在して数種類はあります。

ただし、いずれにしても正規より音が良いなんて妄想の範疇で、むしろ欠陥がある場合もあります。
だいたいマニアやコレクターは「特製」「特別」「限定」などのワードにモロイですからね。敵はそこに突け込んで来るわけです。

このテスト盤は比較的先頭に近い工程のものです。
PICT2277.jpg

A面とB面がそれぞれ一枚ずつにカットされているので、2枚組でLP1枚分になっています。

PICT2279.jpg

裏面はこのようにギョウシェ模様になっていてグルーヴはカットされていないのです。書き込みも無しです。
繰り返しになりますが、だからといってこのレコードが正規盤より音がいいなんて妄想も夢の中だけの話です。

一度、同じサージェントの「惑星」のテスト盤で明らかにテープの繋ぎの前後で左右のバランスが変わってるなんてのもありましたが、確認したくなって正規盤を買ってみたら修正してありました。
それはミスを発見するというテスト盤本来の機能を発揮しただけで、音質になんら違いはありません。

では、いよいよハイレゾです。

PICT2256.jpg

これは同じファサードでRCAリビング・ステレオのフィストラーリ指揮のものです。
オリジナル・プレスではなくて後年「クラシック・レコーズ」と言うアメリカの会社がリリースした高音質盤になります。(ご教授受けました。ありがとうございました)
PICT2259.jpg

一枚当たりのカッティング・エリアがこれだけしかありません。
45回転
片面カットなので、一枚あたり約6分くらいでなんと5枚組になっています。

何年か前に偶然入手したものですが、これまでに聞いたところでは良い印象がありませんでした。
大概において、大昔に秋葉原の販売店が作っていた「45回転盤」だの「高品位プリント・テープ」だのに懐疑的だった自分がいるのです。

ところが、この度の「自称・広帯域システム」で聴いてみると、これはとんでもないハイ・レゾリューションサウンドだ。と言うことが克明に分かるわけです。

やっぱりあれですね。
こんな50年も前に録音されたレコードだって、元の音はそれはそれは大した音がしているはずなんです。
相応しい装置を使ってやるってのは大事ですね。
何年もかわいそうなことしたなあ。と謝る日々なのです。




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終わりなき人間の「エイジング」

長嶋監督と松井さんの国民栄誉賞受賞で湧いた連休後半でしたが、昨日見たTV番組で偶然にしては余りに出来過ぎな一致がありましたのでつい記事にしたくなっちゃいました。

お二人の受賞によって改めて「師弟関係」とか育てることがクローズアップされましたね。
その中で監督は「松井君という選手は素振りによって作られた人ですよ。素振りは技術よりも自分自身を見つめる機会なのだ」とおっしゃっていました。


そして、昨日見た番組は 北野武さんのNHK-BS「たけし アート✩ビート」でゲストが宮大工棟梁の小川三夫さんでした。

小川さんは22歳で「法隆寺の鬼」と言われた伝説的宮大工、西岡棟梁の内弟子となります。
最初の一年は「TVも新聞も何も見ずに刃物を研ぎ続けなさい」と言われ、その研ぐ行為が大工としての自分を見つめ直すことができるのだそうで、今でも自身のお弟子さん達にはそのように教えており、仕事が終わった夜には黙々と刃物を研いでいるそうです。

PICT2252.jpg

夜更けまで刃物を研ぎ続けるお弟子さんたちと、じっと見守る棟梁。映像に残る長嶋・松井師弟と全く同じ光景です。


次は建物の話し

仏教建築の一つの美は屋根先の跳ね上がりにあることは間違いなかろうと思います。
その反り返しについて再建の済んだ薬師寺の西塔と修復を待つ東塔とを比較しての説明がありました。

PICT2239.jpg

ご覧の通り1000年の時は重力によって木材を下げて先端の反り返しをナマします。
ですから、建立の際には1000年分の下げ幅を予め読み込んで反り返しを付けるのだそうです。ピアノの調律師さんと同じことをおっしゃるのです。困ったものです。

エイジングは1000年でも続くということですね。
私も、いい音が出たからといって分かった風な気分にならずに、もう少ししつこく食い下がって見るべきだったと反省しきりです。

小川三夫さんについてはこのサイトで糸井重里さんと法隆寺見学しながら大変に興味深い話をされています。本当に良いサイトでしかも見ごたえたっぷり!

その中から1枚拝借
0812.jpg

ある回廊の天井の造りで、飛鳥時代のオリジナルの箇所と平安時代に修復された箇所があります。
ご覧の通りです。平安時代にはすでに!!技術の伝承が途切れコストダウンが始まっていたということです。
Westren‐ElectricやKlangfilmにバカ値が付くのも頷ける話ではありますが、あまりにも・・・・

PICT2248.jpg

故西岡棟梁の使っておられた道具。

小川さんは「道具を見れば持ち主の技量がわかります」と言われました。怖い話ですがオーディオだって全く同じことが言えるだろうと思います。
写真では伝わりませんが、TVに映された道具の数々は稀代の名人の執念が染み込んだとてつもなく崇高で危険な兵器のような迫力がありました。
ここまでに成るには、いったいどれほどの時間と情熱を注いだのか?


さて、最後に西岡棟梁の言葉を載せておきます。

「力で切るんじゃなしに、ノコギリで切るということ、よういわれますわ。力入れて切ったらあかんちゅうて、ノコギリ自身が、おれはこんだけしかよう切らんというのをまず知ってやることですわ。」


これをオーディオに置き換えて自戒の言葉としてみました。

「力で鳴らすんじゃななしに、スピーカーが鳴るということ。よういわれますわ。力入れて鳴らしたらあかんちゅうて、スピーカー自身が、おれはこんだけしかよう鳴らんというのをまず知ってやることですわ」

スピーカーに限らずアンプでも部品一つでも同じことでしょうが、一流の機械なら私たちの能力では決して垣間見ることの出来ないくらい高い次元で鳴るのをまず肝に命ずることでしょうね。

その上であっちゃこっちゃ弄りまわして力づくで鳴らそうとせずに悠々と鳴りたいように鳴らしてやればいい。

このスピーカー(アンプ)はこの程度が限界だ。もっといいの(高いの)に買え替えなきゃいい音にならない。
なんて言い分は自分の限界をスピーカーに押し付けているだけなんだと自分が恥ずかしくなる教えでした。

ちっくしょー、今日から心を入れ替えてがんばるぞーー。





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エイジングについてもう少々

内容の薄い割に長くなってしまった前回の記事に恥ずかしながら追記します。


「オーディオ的なエイジング」の完了した状態。とはどのようなものなのでしょうか?

「エイジングがまだ済んでないので、今の音はちょっと・・・」と語る方は沢山見えるように思いますが
「本日この時をもってエイジングの終了を宣言する。今後我が家の音については余が全面的に責任を負う故、エイジングについては考慮して頂かなくて結構」
と、終結宣言された方は、少なくとも開始宣言された方よりもはるかに少ないように思います。

となると、「Ageingってどゆうこと」なのでしょうか。


自分の場合は昔に書いた記事の 「スピーカーの成長 (2)」の通りでして、運良く「天使の音」に到達してくれるとその時点で自分の役割は終わりかな?と思ってしまう癖があります。
「天使の音」が出ると急に音楽を聴かくなり、しまいには新しいスピーカーを求めて今のスピーカーを手放す。という人生を繰り返し送ってきました。これもまた以前に申し上げた通りです。

と言う事はつまり、自分の満足する音が出る⇒手放してしまう。ところまでがエイジングだったのかも知れません。
出るまでの時間はそれぞれでしたが、20歳のころ最初に買ったWE-728BとWE-713Cの2Wayは最長で4年かかりました。

でもその期間こそが情熱を持ってオーディオに没頭できる蜜月の関係でありこれ程楽しい時間はありません。
極論を恐れずに言ってしまえば、その至らない不満足な時間がオーディオそのものであって、不満なく音楽に浸る。なんてのは最初から求めてもいない幻想だったかも知れなかったのです。

思い通りにならない方が楽しいってんですから歪んだ神経ですが、それはオーディオばかりの話ではなく、この趣味が男女の関係に近いと言われる所以かと思います。(釣った魚には餌を与えない方式ですか?ひどい話ですよねえ)



2日ほど前に不穏な空気が流れたのです。

PICT2233.jpg

このプレートルのファウストで、舞台裏の合唱がいつもよりかなり奥から聞こえるのです。
そのうちにオーケストラの各楽器がホグレ始めて空間が拡大をしたように思えました。

ああ、いやだな~やばいなあ~と(稲川淳二風に)思いました。

案の定、その後は自分の頭蓋骨の中にびっしりとステージが展開したのです。

「天使の音」の聞こえ方の感じを長いあいだ人様にお伝えする方法を案じて来ましたが、マジック・アイ(マジカル・アイ)の立体画像での見え方が一番近いと思います。

http://gogyoka.com/aman/magic/magic.html  (3)ハートなどが分かりやすかったです。
頑張りすぎると目の裏が痛くなるので気を付けてください。

この感じになったのは前回の記事を書いた後だったので、今日は急遽の追記になりました。

そして恐れていたことが起きたのです。そうです、あれからレコードをまだ聴いていません。

多分、次に聴くときには普通の鳴り方に戻っているとは思うんですが少しビビってます。




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「エイジング」って、どゆこと!?

Ageing(またはAging)を直訳すると「加齢」であって女性を中心として一般社会ではあまり肯定的に受け取られていません。
ことオーディオに限っては「機械の当たりが出て、音の良くなる過程」といった使われ方をしてポジティブなワードになっています。
自動車やバイクの世界でも新車を乗り始める際には、500Kmまでは回転を3000rpmまでに抑えて・・・とか、先輩から「慣らし」をせいと教わったものです。

こうして見ると、単純に年を重ねるという意味のエイジングと、目的を持って機械の状態を変化させてゆく事は随分と違う事象だと思うのですが「コンセンサスを持った言葉」とは不思議なものですね。


さて、オーディオのエイジングに関してもその考え方は十人十色の意見がありオーディオ界の奥深さ、またの名で混迷を感じます。(注)古典直熱管のプリヒートはエイジングとは無関係なのでここでは除外します。

昔から伝わるエイジングのやり方も
1)積極的手法
2)消極的考え方(日常生活のままで)
に大別出来るかも知れません。
それこそ女性のアンチエイジングでもマッサージや専用クリームを多用する人と、せいぜい野菜を多く摂るくらいよ。っていう程の違いでしょうか。

sk2-3.jpg
SK-Ⅱ なんちって。


1)の方法は昔のオーディオ雑誌に書いてあったのが、チューナーの局間ノイズを大音量で一日中鳴らしておけ!とか。うるさけりゃスピーカーを向かい合わせにして布団でグルグルとす巻きにしておけ!だの乱暴なものが多くかなり抵抗がありました。

そうした風潮への反動もあって私の場合はずうっと2)消極派です。
兎に角、普段聴く音楽を通常の音量で聴いているだけ・・・だからエイジングをしている=目的を持って機械を変化させる、と言う感覚はなくって音楽鑑賞をしているに過ぎません。



そんな人生の中でひとつだけ「自分ルール」みたいのがあるので今日はちょっとだけそのお話を。

時間は少し遡って若い頃浜松に住んでいて近所のピアノ工場にバイトに行っていた頃なのですが。ベテランになっていくと組みあがったピアノの荒調律をさせてもらいました。
最終的な出荷の前には専門の調律師の方が調整しますが、その作業は細かくて大変なので前段階として大まかに音階を作っておく仕事です。

ピアノの中音以上の弦は1音につき3本で構成されています。3ユニゾンで音に厚みや深みを出します。

PC230225.jpg

手順としては3本のうち両側の2本を止めて真ん中の1本だけで音程を決めて行き、そのあとに両側の2本を真ん中の弦と同じ周波数になるように1本づつ張り上げます。

この時に3本が完全に同一周波数にならないと「ウナリ(共鳴のような山谷の音)」が出て濁りを生じます。
だけど、ピアノの弦は木材の上にピンを立て鋼のワイヤーを張っているので、温度、湿度はもちろんピアノを弾くとその衝撃でも周波数がズレてしまいます。

そこで達人は、ユニゾンを取るときに2~3Hzくらいわざと高めに張っておいて、最後の一撃でどかーーんと一発大音響でキーを叩きます。その衝撃で弦を落ち着かせて僅かなズレを直し、かつ今後お客さんが長く弾き込んでも少しのことでは音程がズレない様にピシっと決めるんです。
それは経験とカンに裏打ちされた見事な職人技でした。

PC230222.jpg


やっとオーディオのエイジングの話です。ごめんなさい。
特にレコードのイコライザ・アンプというかイコライザ素子のCRなのですが。

組み上げて、聴き始めてからある時を境に、高音が落ち着いて低音に充実感が出てくるように感じています。
これまでに回路変更を含めると100回以上そんな機会がありました。毎回決まって重心が低く下がります。その逆は経験がありません。

ですから、制作段階で試し聴きをして「ちょうど良い加減」に作ると時間が経つにつれモコモコな音になってしまうのです。
勿論、測定器で測っても目に見える変化はないです。でもこれは毎日聴いている人間にとってはハッキリと分かるわけです。

あるときからイコライザー・アンプを組む際に、測定器では変わらないけれど耳で聴いて少し高音が強いかなあ?というCRの値を選ぶようになりました。
ただし、ピアノの調律と同じように思うほど下がらなかったり、予想より低音寄りに変化しすぎて手直しなんてこともよくあります。

また、我が家で言うとEMTの針とNeumannの針では同じRIAAカーヴでも聴こえ方に違いがありますから、それぞれに合わせたイコライザー・アンプを組まなければ仕方がないなと思ってやっています。
個々の帯域幅とエネルギー分布の僅かな違いですが音楽を聴くと良くわかります。これも測定器では全く追いつかない微妙な差の話であります。

唯一エイジングと言えそうな作業で、今はちょうどその真っ最中です。とても楽しい時間でこの時が僕は好きです。



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