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CD専用DACを制作してみよう

世の識者(笑)の言葉を借りれば、もうじき円盤ソフトは姿を消し回転系のオーディオは私たちの目の前から消滅するんだそうな

神はいつの世にも存在するもので、1925年も1947年も1957年も1978年も新しいメディアが産まれる度に旧時代の遺物は消滅するから早く新しい宇宙船に乗ってここを脱出するのだ!と迷える仔羊達を煽り続けてきた

かの故菅野沖彦先生だって晩年こそは文化遺産を保護せよ。と唱えておられたが、若かりし頃「これからはLPの時代が来ると思って、手持ちのSPを全て処分」された経験があり。激しく後悔していることを雑誌「アナログ」の中の手記で告白されていた



このブログでもいくつか書いたようにハイレゾなるフォーマットもかじってみたが、如何にもこうにも新しい録音は長く聞き続けるのが少ないし、名盤のDSD化ファイルなどもいくつか所望してみたり法律が変わる前にリッピングしてあったある種のデータをLINN クライマックスDSで聞いたりしていた

結果   「本当にCDより優れているか?」に明確な答えはなかった
そこでですよ、実際のところCDってなんぼのもんよ?  ってことになって自分自身で納得するまで研究してみることにした、今回はその顛末です



私の家ではもう15年くらい EMT-981と言う骨董品の CDプレーヤを使っとります
これが音がいいのかどうかは知りませんが、他のどちらのCDプレーヤを聞かせて頂いてもこれと入れ替えてまでも・・・と言う気持ちにはならずに今日までズルズルときてしまった

そんな折、最近PHILIPSのLHH2000型を聞かせていただく機会があり、その飄々とした音の風景に心を奪われた
なんのことはなし、EMTよりもっと古い機種

スクリーンショット

もう、腹は決まりましたよ
PHILIPSの初期型スイングアームとTDA1540 または1541のセットで自分の思いの丈をぶつけた物を作ってみようじゃないか

ところが、ご存知の通り私はデジタル回路はカラキシです

まずは無明なりに自分が何を欲しているのか? 書き出してみると

・デジタル入力  AES & S/P-DIF
・アナログ出力   バランス   &   アンバランス
・クロック入力

たったこれだけの要件なのですが、市販の単体DACではどれかが欠けている
もっとも、業務用の物なら古くても新しくてもみんな付いてる
なるほど、考え方が違うんだなと分かる

幸いに数年前に企画物で上記の要件を満たした基盤が、本家PHILIPSの屋号を使える(恐らくはOEMの供給元)会社から出ていたので早速問い合わせたら、まだ入手可能という事   
内容も分からないまま・・・どの道聞いても能力不足で分からない・・・数枚発注した



それから、その基盤に指定された部品を探すのだが、石業界のすざましさを目の当たりにする
オリジナルのPHILIPS TDA1541A-S1なんてみんな偽物じゃん!   一眼見てみんなバッタモンかタイに製造が移った後の物

やっと4つ探した 、 けど、 値段が高くて目眩がした

次はDAIがありません
欧州時代に製造された7220B/Pなんて・・・根性で見つけた

さらにオペアンプですが、ここはモノラル構成なのでI/V変換に2個、ラインアンプに4個で合計6個必要です
全世界に向け、1980年代に作られたオリジナルPHILIPSのチップを探す旅に出る

並行して、ゲルマニウム・ダイオード、電源トランス、ヴィンテージのコンデンサー、同じく古い抵抗、パルス・トランス、適当な大きさで人前に出せる良質なシャーシなども探し回り

ただの気合と、ここまで来ちゃったらもう引き返せないという強迫観念に突き動かされて手当たり次第に買っていたら、この時点で予想していた部品予算を大きく超えてしまった(汗)

やばいなあ
3セットは作れそうだから、自分のを1個残して2個は買っていただければいいなあ・・・と

そのためにはしかし
EMT-981を超えて、明らかに必要とされる音を出さなければいけません


そんなこと出来るんかいな 









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