「お国訛り」の魅力
博多の女の子に
「あんたの事、好いとーよ」
旭川の子には
「君のこと、なーんまら好き」
って言われたい
方言て良いですよねえ
その昔は、山や川に囲まれていた地方々々においてそれぞれ特徴的な生活習慣や文化が形成され、独自の発達を遂げていた事は想像に難くありません
もちろん「言語」も又その重要な文化の一つですから「方言」は混じらず、標準化されることもなく土地に深く根付いていました
時が下って
信玄が甲州街道を、家康が東海道を整備すれば時間的な距離は縮まり
メルセデスが自動車を作りライト兄弟がエアプレーンを飛ばすに至って
現代の羽田や成田では数分に1機が世界に向けて飛び立ち、東京発の東海道新幹線は5分毎に発車しています
私の地元の電車は未だ1時間に3本くらいですけれどね
確かに便利になって結構な事ですが、文化は混じり合い言葉が標準化されることも必定です
その上、ラジオ・テレビ・ネットの普及によって加速してますね
「お婆ちゃんの時代はそんな言い方してたけど、今の若い子はあんまり使わないね」って奴です

旭川の子です
まあ、それでも世界中で英語だけが使われる事もなく、私たちは日本語を使っているしフランス人はフランス語を使い続けています
そこで、問題が起きますね
上述の通り、人や物は動きますし電子通信で遠隔のまま会話も出来ますけど、言葉の壁が残ったままですから
そんな私も「翻訳アプリ」の吐き出す怪しい英語やフランス語でもってe-bay内のやり取りしてますが、いつか激怒されるのでは無いかと冷や冷やしています
そしてもう一つ、大きな壁は歌曲やオペラを唄う歌手の母国語でない場合に感じるヒヤヒヤです
昔はアメリカ映画の中で米国育ちの日系の女優さんが和服を着て日本人の役をやる際のヒヤヒヤ感、ありましたよね
お綺麗なんですけれどね、なんかしっくりこないなあと日本人だからこそ分かる違和感です
********** * ***********
ちょっと、恥ずかしい話なんですが
お客さんが見えて、ドボルザークの「ドゥムキー・トリオ」をかけていました
Aさんが「誰の演奏ですか?」と聞かれたので「スーク・トリオ」です。と答えました
Bさんがこの曲のCDが欲しい、何が良いかと言われ
Aさんが「ボザール・トリオ」盤が有名です、と話されており
私の中で「ボザールか、持っていないなあ」等とのんびり考えていました
後日、なんと無しに普段聞いていないCDの棚を見ていたら、なんとボザール・トリオのドゥムキーがありました
お恥ずかしい話ですが
BEAUX ARTS TRIO を ビュー アーツ トリオと読んでいたので記憶に無かったのです
日本人は音節や単語毎に音を区切る癖がついています、前後の音を組み込んで流れる様に発音する意識がないから
読めないのです
でも、何人います?
予備知識なしに「ボザール」ってすぐに読める日本人
このCDは後日Bさんに進呈する事にしたのですが、なぜ「普段聞かない棚」にあったかは次回お話ししましょう

こいつです
************ * ************
毎週金曜日の午後にNHK-FMで「オペラの時間」と言う番組がございますでしょう
時間が合う時は楽しみに聞いているのですが、ある日放送開始時間を過ぎてしまい番組の途中から聞き始め
なんの曲か分からずに10分ほど聞いていました、どこかで聞いた事がある様な、無いような・・・
少ししたら幕間になりナレーションが入って曲名を言われた時に衝撃が走りました
ビゼーのカルメンだったのです
前回の記事で書きました通り、カルメンなら全曲ほぼソラで覚えていますから「そんな筈はない!」と
その後、収録の情報がアナウンスされて、なるほど。と思ったことを告白します
名誉の為に名前は伏せますが、日本の歌劇団の演奏会の実況録音であり指揮者も主要歌手も日本の方々でした
今日の話の流れから、フランス語の発音が引っ掛かったのかと思われるかも知れませんが実はオケの伴奏、指揮者の
解釈で曲がわかりませんでした
本当に別の曲だと思って10分くらい聞いていたのです
音楽の表現・スタイルというのは
言葉と同等かより強烈に地域や文化の違いを表しているのではいかと常々考えています
それも含めて
言葉の発音だけでなく
ラヴェルやアーンのメロディー(歌曲のこと)やモンポーやグラナドスのスペイン歌曲において
クロアザやヴァラン、スペルビアやアンヘルスを聴くときのしっくり感は比類ない様に思うのです
長く留学をして、ネイティブの発音を身につけるだけでは届かない「何か」があるのでは・・・と?
つづく
「あんたの事、好いとーよ」
旭川の子には
「君のこと、なーんまら好き」
って言われたい
方言て良いですよねえ
その昔は、山や川に囲まれていた地方々々においてそれぞれ特徴的な生活習慣や文化が形成され、独自の発達を遂げていた事は想像に難くありません
もちろん「言語」も又その重要な文化の一つですから「方言」は混じらず、標準化されることもなく土地に深く根付いていました
時が下って
信玄が甲州街道を、家康が東海道を整備すれば時間的な距離は縮まり
メルセデスが自動車を作りライト兄弟がエアプレーンを飛ばすに至って
現代の羽田や成田では数分に1機が世界に向けて飛び立ち、東京発の東海道新幹線は5分毎に発車しています
私の地元の電車は未だ1時間に3本くらいですけれどね
確かに便利になって結構な事ですが、文化は混じり合い言葉が標準化されることも必定です
その上、ラジオ・テレビ・ネットの普及によって加速してますね
「お婆ちゃんの時代はそんな言い方してたけど、今の若い子はあんまり使わないね」って奴です

旭川の子です
まあ、それでも世界中で英語だけが使われる事もなく、私たちは日本語を使っているしフランス人はフランス語を使い続けています
そこで、問題が起きますね
上述の通り、人や物は動きますし電子通信で遠隔のまま会話も出来ますけど、言葉の壁が残ったままですから
そんな私も「翻訳アプリ」の吐き出す怪しい英語やフランス語でもってe-bay内のやり取りしてますが、いつか激怒されるのでは無いかと冷や冷やしています
そしてもう一つ、大きな壁は歌曲やオペラを唄う歌手の母国語でない場合に感じるヒヤヒヤです
昔はアメリカ映画の中で米国育ちの日系の女優さんが和服を着て日本人の役をやる際のヒヤヒヤ感、ありましたよね
お綺麗なんですけれどね、なんかしっくりこないなあと日本人だからこそ分かる違和感です
********** * ***********
ちょっと、恥ずかしい話なんですが
お客さんが見えて、ドボルザークの「ドゥムキー・トリオ」をかけていました
Aさんが「誰の演奏ですか?」と聞かれたので「スーク・トリオ」です。と答えました
Bさんがこの曲のCDが欲しい、何が良いかと言われ
Aさんが「ボザール・トリオ」盤が有名です、と話されており
私の中で「ボザールか、持っていないなあ」等とのんびり考えていました
後日、なんと無しに普段聞いていないCDの棚を見ていたら、なんとボザール・トリオのドゥムキーがありました
お恥ずかしい話ですが
BEAUX ARTS TRIO を ビュー アーツ トリオと読んでいたので記憶に無かったのです
日本人は音節や単語毎に音を区切る癖がついています、前後の音を組み込んで流れる様に発音する意識がないから
読めないのです
でも、何人います?
予備知識なしに「ボザール」ってすぐに読める日本人
このCDは後日Bさんに進呈する事にしたのですが、なぜ「普段聞かない棚」にあったかは次回お話ししましょう

こいつです
************ * ************
毎週金曜日の午後にNHK-FMで「オペラの時間」と言う番組がございますでしょう
時間が合う時は楽しみに聞いているのですが、ある日放送開始時間を過ぎてしまい番組の途中から聞き始め
なんの曲か分からずに10分ほど聞いていました、どこかで聞いた事がある様な、無いような・・・
少ししたら幕間になりナレーションが入って曲名を言われた時に衝撃が走りました
ビゼーのカルメンだったのです
前回の記事で書きました通り、カルメンなら全曲ほぼソラで覚えていますから「そんな筈はない!」と
その後、収録の情報がアナウンスされて、なるほど。と思ったことを告白します
名誉の為に名前は伏せますが、日本の歌劇団の演奏会の実況録音であり指揮者も主要歌手も日本の方々でした
今日の話の流れから、フランス語の発音が引っ掛かったのかと思われるかも知れませんが実はオケの伴奏、指揮者の
解釈で曲がわかりませんでした
本当に別の曲だと思って10分くらい聞いていたのです
音楽の表現・スタイルというのは
言葉と同等かより強烈に地域や文化の違いを表しているのではいかと常々考えています
それも含めて
言葉の発音だけでなく
ラヴェルやアーンのメロディー(歌曲のこと)やモンポーやグラナドスのスペイン歌曲において
クロアザやヴァラン、スペルビアやアンヘルスを聴くときのしっくり感は比類ない様に思うのです
長く留学をして、ネイティブの発音を身につけるだけでは届かない「何か」があるのでは・・・と?
つづく
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