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レコード:小屋主論  (オマージュ for 菅野先生)

2005年に、オーディオ評論界の重鎮であられる菅野沖彦先生が「新レコード演奏家論」(ステレオサウンド社刊)を著された。
早速私も1冊を購入に及び読ませて頂いた。

とんでもない暴挙をお許し頂き、その精神の概要を自分なりに要約してみる。

氏、曰く

「レコードは、鑑賞者が針を下ろし、ヴォリュームを上げて初めてその価値を発揮するものである。

すなわち、レコードとは2度の「演奏」を経て初めてその価値が創造されるもので
1度目は、実際の収録時に楽曲をプレイした演奏家 (音楽のプレーヤー)
2度目は、レコードの鑑賞時にプレイバックを行う演奏家 (再生のプレーヤー)
の、二人(組)のプレーヤーを必要とする。

楽器の演奏家は、稀有なる才能がその身を削るがごとき切磋琢磨の末に、自身の芸術的成果を世に問うている。
しかし、その価値は再生の如何によって、輝きもするし凡庸にも終わる可能性もある。
よって、再生の演奏家においても、自らの感性と知性の限りを尽くしてそれにあたりたい。」
DSC02251.jpg

このように読ませて頂きました。
さて、自分自身としてはそれ程高い志は持てそうにないので、自分なりにレコードとの係わり合いの姿を考えてみた。もう4年も前のことなんですね。

「レコード:小屋主論」

小屋主とは、地方の小さな映画館の社長さんや、寄席の席亭など演劇場のオーナーをイメージしたものです。
小なりとはいえ劇場であれば幾人かの人手で運営されますが、レコードを聴く行為は個人的なものですから、私一人で各種の役割をこなさなければなりません。
では、順を追って、小さな映画館を例にとって夫々の役割を見てみましょう。

「小屋主」
オーナーですね。
お金を払って小屋(リスニングルーム)を用意し、映写機や音響設備(そのまま)を準備します。
自分の好きな装置を購入し、好きな映画(レコード)を上映できるような気ままなオーナーは少ないでしょうが、私たちは営利ではないので幸せですね。

「オペレーター」
オーナーが買ってきたフィルムを映写機にかけて上映する技師さんです。
機材への限りない愛情と自身の仕事への誇りを持っていますが、裏方ながらの人の良さと頑固一徹さを併せ持っています。
言うまでもありませんが、アンプの火を入れたり、プレーヤーを回し、レコードをセットしたり、ヴォリュームをコントロールすることです。また、機材の不具合や消耗品の交換といった管理面の責任も負っています。

「メーカーサービスマン」
唯一社外の人間ですが、地方館故に旧式の機材を使い続けている当館には欠かざる人材です。
勿論、機材の不具合に際しては急遽駆けつけて修理を行います。

「もぎりのおばちゃん」
偶に同好の士が訪ねてくれることもありますので、駅まで迎えにでたりインターからの道案内をすることもあります。
子供の頃、親に手を引かれて行った小さな映画館で一番印象に残っているのは、入口付近のこの切符売り場の光景です。薄っすらと、大人の世界を覗いたというか、背徳の匂いを嗅ぎ取ってましたね。
この仕事は、オーナーの年老いた母親か奥様がしていそうです。

「売店のおねえちゃん」
客人が見えた時には、お茶を出したり駄菓子を給する役目です。
地方の館でも、近所のかわいいお嬢さんが働いてくれれば客の入りは良いのでしょうが。

最期に「お客」
レコードの針を下ろして、ヴォリュームも上げた。お茶も準備されればあとは椅子に腰を下ろし心ゆくまで音楽を楽しむだけです。

日頃は感じなくとも、色々な役目を一人でこなしているものです。

「小屋主論」ですから、「論」をちょっとだけ書きます。
気をつけていることは、三権分立じゃないですが、各々の立場を出来るだけごちゃごちゃにしないようにしています。
つまり、情緒と倫理の境を曖昧にしないようにしているわけです。

例えば、客の時は音に文句を付けないで、内容だけを享受する。
サービスマンの時は、いい音にして客に喜んでもらおう!なんて余計なことを考えずにマニュアル通りに、きっちりとした作業に徹する。・・・・などなど。


もともと菅野先生の本がそうなので、ちょっとベテラン向きのお話になってしまい失礼しました。
読んで頂いた方が其々のお立場で、お汲み取り頂ければ幸いです。



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