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ジャーン、決着!? 直熱三極管のヒーター回路 (直流VS交流)

7日のエントリーで、AD-1アンプのフィラメントの印加方法を定電圧整流から簡易整流に戻し、やったーやったーと騒いでいたその舌の根も乾かないうちに、クニタンさんからご進言のあったAC点火を試してしまいました。

このアンプを組み上げた最初はAC点火からスタートし、当時はひどいハムに悩まされた苦い思い出があり、ずーと15年以上触らずにきた方式です。

で、出てきた音をまとめてみます。
繰り返しますが、これは我が家での場合のみ有効な戯言ですから、くれぐれも良い子のみなさんは鵜呑みにしないで下さい。

定電圧整流 (6.3v+1v→WEブリッジ+三端子レギュレーター基盤+4700μFx2個+固定抵抗27Ωx2個でセンター)
○音が落ち着いて聴こえる。全体的に寒色系の音質。
×イマイチ伸び切らず、詰まった印象。特に高域で顕著

簡易整流  (6.3v→ドイツ製ブリッジ+4700μFx1個+固定抵抗2.2Ωx2個でドロップ+固定抵抗27Ωx2個でセンター)
○音がノビノビする。スピーカーの振動板が抵抗無く動く感じ。
○音像が小さく、ステージの距離感がはっきり解る。音場が下方に定位して、膝頭越しにステージを見下ろすイメージは最高!
○低域のレンジが伸びたように聴こえる。


AC点火   (6.3v→1.2Ωx2個でドロップ+固定抵抗27Ωx2個でセンター)
○更に振動板が開放された感じ。スピーカー自身が自由闊達に歌いだす感じは、聴いていて気持ちいい!
○低域のレンジ感は簡易型に比べ狭いが、分解能は明らかに高い。チェロバスの弓と弦の衝撃音がはっきり解る。
×音場が平面的(目線の高さに横x奥)に現れるので慣れるまで違和感。

DSC02434.jpgブーっと開始のブザーが鳴って、緞帳が上がってゆく瞬間。がいいね。

続いて、音楽を聴いた比較をすると

AC点火
演奏者と同じ室内、或いは同じ床面にいて聴いている感覚が強く、より生っぽさを感じます。
ホールに例えて言うと、1階のメインフロアの比較的前方の席にいる感じ。
私も村冶佳織さんのコンサートの時だけは、この席を取ります。視覚も大事なので。

簡易整流
2階のバルコニー席から、ステージを俯瞰するイメージ。
距離感があり、ピットのオケは溶け合った響きで聴こえます。
歌手は角度的にも手前のオケと分離されるので、全体の見通しは格段に向上し音楽の構造をより容易に把握できることになります。

定電圧整流
4階のバルコニーと言いたいところですが、更に上方の天窓から覗き込んでいる感じです。
特に高域にふくよかさが不足するので時に刺激的に聴こえるのが難点です。


で、で、で、
現状の結論ですが。

もし、Jazzも聴くならAC点火で文句無し決まり!でしょう。
抵抗の配置や配線の取り回しで、整流時と遜色ないハムレベルまで抑えれましたから純粋に発音を比較してです。

ただし、簡易整流の時に感じた足元のはるか遠方のステージ上で、歌手達がうごめく(失礼)様は「見ているようで」実に捨てがたいものがあります。

アンプの回路に例えると、直熱三極管=AC点火  NF付き5極管(PP)=簡易整流 という違いに言い換えると他の人にも伝わり易いかもしれません。
Zeissのアンプの懐の深さに感心する私ですが、折角1台しかない三極管のシングルアンプなので当座はAC点火で行ってみて、今後の成長を楽しみにしたいと思います。

クニタンさん、ありがとうございました。



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コメント
とても参考になる視聴記です、ありがとうございました。
2009/12/09(水) 06:31 | URL | kunitan #SFo5/nok[ 編集]
大変興味深く拝見しております。私の205Dは定電圧(10V→SBD+10000μF+三端子レギュレーター+チョーク2mH1.8A)ですが、簡易整流やAC点火の方が音が伸び伸びするなら自分もトライしてみたくなります。出来れば簡易整流にヒーターチョークをかませたり、タンガー電源もやってみたいのですが、重い腰がなかなか上がらず何時になることでしょうか!
2009/12/09(水) 10:48 | URL | 釣られ人 #TuvPPlP2[ 編集]
結局、こんな感じになりました。
全く、目から鱗で楽しい実験をさせて頂きありがとうございました。
2009/12/09(水) 13:14 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
釣られ人さん、始めまして、コメントありがとうございます。

そうですよね、レギュレーターを入れた後チョークやその他の手段はまだまだありますね。
今のAD-1のシャーシではあまり大所帯にも出来ませんので、中途半端な実験で恐縮します。
タンガーやスイッチングを使う人も居るようですから、ヒーター一つとっても奥の深いものですね。

全体の印象としては、ACのままの方がスピーカーに対する制御感が少ないと感じました。
当家の古いスピーカーと相性が良かったのかもしれません。
別のスピーカーとの組み合わせによっては、整流することにより振動板の動きをコントロールすることで好結果につながる場合もあるでしょうか。

205に関してはクニタンさんのコメントやブログに詳しいので是非ご覧になってみてください。
2009/12/09(水) 13:24 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
こんにちは。
出川整流回路の説明にあるダイオードとコンデンサーによる供給能力の低下が1サイクルの中のある時間帯発生する問題や、ダイオードのスパイク発生等、不利な点がダイオード整流にはあるかも知れません。更に、ヒーターDC点火時のヒーター内の熱傾斜(バイアス点がずれる)などの欠点もあるかも知れません。AC点火が可能であればこれらの問題点からすべて逃れる事が出来、高価な出川ダイオードを使う必要もなくなる訳です。またヒーターにとってAC点火はDC点火より寿命の点で有利です。交流点火の唯一の欠点は50Hz、もしくは60Hzのハムノイズが出ることだと思っています。
2009/12/09(水) 17:58 | URL | kunitan #SFo5/nok[ 編集]
クニタンさんへ
はじめましてと言いたいところですが、ここでお会いするとはビックリです。
元々使っていたWEダイオードが壊れたので、友人からSBDを無償強奪し代用してます。
電気知識は乏しいのですが、スピーカーはスイッチング電源、セレン電源、SBD電源、タンガー球電源、水銀球電源等、いろいろと試してみました。
作っては壊しを繰り返し、今では球を使ったコンデンサーインプット、半波整流電源に落ち着いています。
一方、アンプのヒーター電源は電流、電圧の値がクリティカルなこと、シャーシ内スペースに余裕のないこと、高能率SPユニットでハムが気になること等で、パワー管はダイオード+三端子で、ドライバー管はバッテリー電源で聴いてます。バッテリー電源はドライバー管には最適ですが、パワー管には音の伸びやかさで不向きと決め付けています。今回、いろいろと試された結果から、一番簡単なAC点火の良さを教えて頂き感謝の一言につきます。部品配置、配線の引き回し等、容易ではないようですので、取り敢えずは外付けのヒーター電源にしたいと思います。これならヒーター専用のトランスも試せるし、球電源との比較も出来ます。DC点火では、定期的にヒーターへの電圧のかけ方(+-)を逆にし球の寿命を少しでも伸ばす努力をしてましたが、
AC点火では、この面倒な作業も必要なく音が良い上に、球寿命も長いとは願ったり叶ったりです!
後は重い腰を上げるだけですが、kaorinさんのエネルギーと集中力が少しでもあればと溜息ついてます。
2009/12/10(木) 13:04 | URL | 釣られ人 #-[ 編集]
え、釣られ人さんて、小生が知ってる人かな? (^_^X)
kaorinさんはドイツ、励磁オイロダイン、釣られ人さんはWestern4181/555と両雄のシステムを知ってるのは小生だけ(^-^)/

小生の経費節約フルレンジとは別の世界のモノとただ驚き恐れ入るばかりですが、
御2人のシステム音は全く違った音のはずがどこか共通点がありと小生は感じていました

さてヒーターハムですが、WE205Dの4.5V位までなら高能率スピーカーでもハムを殺せると思いますのでやってみて損はないと思います(小生は205ヒーター電圧4.2Vで使っています)、お金は電圧ドロップ抵抗とバランサーボリューム購入費だけですものね。300Bの5Vクラスになるハム音を消すのはちょっと無理かもしれません。
2009/12/10(木) 18:40 | URL | kunitan #SFo5/nok[ 編集]
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