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悪い音は、良い音の秘訣? by ALTEC Lansing

昨日の続きです。

ALTECの開発陣が自社のスピーカー作りについて語ったこと・・・

「製品の音決めをする時のポイントは何ですか?」
「悪い録音の音源を再生して確認しています」

もう20年程前に出た本ですがたしか「JBL物語」(未確認)という本の中にありました。
女性のライターさんが書いていた本で、並み居るオーディオ誌以上の内容でビックリした記憶があります。
<最近復刻が出て、入手可能のようです。>


本の中でも触れてありましたが、「悪い録音」の定義が必要ですね。
当たり前の事ですが、オーディオ的にLowスペックな、と捉えてかまわないでしょう。概ね、1940年以前の録音です。
時代順にアコースティック録音、縦振動盤、電気録音SP盤、V-Discなどがその範疇でしょうか。

雑誌の試聴記でも、アマチュアの方が音を聴くときも優秀録音のCDやレコードを携えて臨むのは当然のように思われていますが、しかし、まさかSP盤で試聴する人はあまり居ないでしょうね。(管球王国誌:ステレオサウンド刊ではSP盤での試聴がありますが、これは装置との時代を合わせる為でまた別の意味を持ちましょう)

経験のある方なら膝を叩かれると思いますが、これらの音源を通常のアンプとスピーカーで再生すると、何とも情けない音になりかねません。
しかし、それらの(スペックが)チープな音源がガツンと鳴るようになった装置は、最新録音をかけても不思議と説得力のある再生をするようになることは、これも経験のある方には納得の現象です。

実はこういった旧式の音源は帯域が狭い分想像を絶する中音のエネルギーを有しているのではないかと思っています。これをきっちりと再生する為には、装置にも強烈なエネルギーを受け止めて放出する能力が必要とされるようです。

SP盤を聞き続けるだけで、装置に「キックが入る」ような気がしてなりません。
逆にある期間以上CDを聴き続けると、音が薄くなるように感じるのも気のせいと言われればそれまでですが、謎ばかりのオーディオの因果としては捨て切れない事柄のように思えています。


随分以前にも、似たような経験がありました。
その時は、自称「スピーカー再生アンプ」というのを使っていました。

Lowther A-10.F  PX-4pp (1946) プリもセットでしたが、写真が残っていません
Lowther20A10F20-204.jpg

兎に角、強烈に中音の張ったアンプで購入したばかりのスピーカーに1ヶ月ほど繋いで聴くと見事にエージングをしてくれるという思い出深いアンプです。
元楽天の野村監督ばりの「再生工場アンプ」といえる効果絶大なもので重宝しました。


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