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システムの周波数特性を測ってみたら

昨日プリの球を面倒見て中々の結果だったので、深夜周波数特性を測っておきました。

どこか手を入れた後はいつも測っているのですが、一つの目的は再現性の根拠を残しておく為です。
他方、手を入れた部分と数量的な測定結果の因果関係を少しでも蓄積できればいいなと思っています。


測定に使用しているソフトは無料で入手できるWave Spectraという簡単なものです。

ソース      CDプレーヤーから20-20kHzのスイープ信号を入力
マイク      BEHRINGER  ECM8000(通常の聴取位置に設置)
インターフェイス TASCAM US-122L

といった簡易的なもので、レコード時の特性は無視ですが、できるだけ聴取環境と近い状態で測っています。
<機材の裸特性は18kHzから-1dB程度下降しています>

これまで、アップできなかったのは、測定画面をハードコピーできなかった(今でも)為で、何方か方法をご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい、m(_ _)m

もう、強引に写真撮影をして乗せます。
DSC03059.jpg

見え難く恐縮ですが、赤=Rch  青=Lchです。
周波数は縦軸のラインで20Hz、高域端のストーンと落ちているところが20kHzです。
縦軸の一目盛りは20dBです。
よって、このグラフのラインは随分と見栄えが良いですが、5dB/目盛り程度のグラフでは4倍の山谷があると見て下さい。

なお、この特性は、ツィーターを乗せて測ったときのもので、オリジナルのEuropaでは16Khz以上は急激に落ちています。
また、60Hz以下は暗ノイズ分をキャンセルしてありませんので、実際はだら下がりになっていると思います。
同様に120Hz以下も全体に3dB程度は低いはずです。
(ヒーターノイズの60Hzと、倍整流の120Hzです)


現在の悩み処は、前回のドライバーメンテの時に気合を入れすぎて、1kHz~2kHzの辺りで若干落ち込みが強く出ていることですね。

Europaの初期の特性も1kHzのちょっと上が凹んでいて、二つ山特性に成っている事であの独特のゲルマントーン(なのかな?)を醸し出しているのですが、もう少しなだらかに凹んでいたいものです。

それにしても、メンテの直後からは随分聴いていますので、特性上もかなり上がってきました。
<実はカーテンの吸音の中心が1.7kHz付近だったので輪をかけている>

250Hz付近の落ち込みは定在波の影響でしょうか?
ここは色々試して見たのですが、今のところ犯人を特定できていません。

私自身は、室内の見た目を優先するので、大層なことをせずに改善できないなら、このままでいいや!と諦めています。


このグラフも、相当長い期間に渡って計測を繰り返し眺め続けていると、何となく曲線の感じと聴いた感じが一致してくるのが不思議な思いです。

周波数などの測定結果だけでは音を語れない!とか、人の耳は計器以上の精度だ!という意見には全面的に賛同しますが、
その微妙な部分を測る計器が存在しない以上、手に出来る測定値だけでもなにかしらのヒントにできるかどうかは、大きな違いだと考えています。

繰り返しと、霊感みたいな世界ですが、見所が判ってきて結構バカにできないんですよね。これが・・・

機材を頻繁に変えてしまうと、この継続から学習することが出来ないですから、やっぱりもったいない事だと思いました。



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コメント
おはようございます。
私も測定してみたいのですが・・・手持ちのマイクが
ダイナミック形なので諦めています(笑)
やはり、周波数特性はコンデンサー形が伸びて
良いですよね~!ミキシング・コンソールで補正しても
余り良くはならないだろうな
てか、本当の特性が判らなくなる可能性が(^_-)-☆
2010/04/27(火) 10:45 | URL | altum #VQ8ezY4k[ 編集]
こんばんは

周波数特性だけでは片手落ちなのでしょうし、音の良し悪しが分かるわけではないのでしょうが、何度か測定と試聴を繰り返しているうちに、何となく特性と再生音の傾向が見えてきて、結果的にはステレオサウンド誌で石井先生の提唱されている特性に共感しました。
まだまだ調整や「いい音で鳴って!」と念じて聴き続ける事が重要で、ここから先の方がもっともっと大変なのでしょうが、かなり底上げされたとも思っています。
若輩者の私がいうのも僭越ですが、貴殿のサウンドもきっと私の理想の音に近いのではないかと密かに思っています。
2010/04/27(火) 22:55 | URL | メタボパパ #-[ 編集]
altumさん、こんばんは。

使用中のマイクは価格の安さに引かれて買ったものです。
測定の前に、ツール類のオーバーオールの裸特性が測れましたので、そこでの過不足は測定後に校正して使えば出来るかもしれません。

自分ひとりだけの為に測っているので、私も演算させたり、書き写したりせずに、脳内校正をかけています。
多少ずれていても、同じ環境で見続けた方が、変化を捉えるだけならいいですよね。
2010/04/28(水) 00:02 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
こんばんは

特性図でお褒めを頂きましたが、背中がむずかゆい感じで恐縮します。
善光寺のご参拝の折にでもよろしければ一度、お聴き頂いて粗探しをお願いします。
なにせ、僕は自分の装置にデレデレで甘いものですから。

例えば測定のグラフ上で左右chがほんの一箇所違っているだけでも、耳で聞いた印象はかなりよろしくない場合がありますよね。

ブログでは少し「人間の能力に理解のある体」で書いていますが、実際は周波数特性だけでも相当な部分まで、出てくる音をロジカルに説明できるような気がしています。
ただし、0.5dBの変化をグラフにしても、スピーカーの特徴なのか測定誤差なのか判別が付かないだろうと思います。
よって、そのままでは根拠として説得力が弱いだけで、実は想像以上に聴感に近いのではないかと。

それでも、人間の耳は判別できるのだから大したものです。
2010/04/28(水) 00:18 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
はじめまして。

画面の取り込みは
キーボード上部にある Print Screen キーを押すことで
取り込めます。

Print Screen キーだけ押せばディスプレー画面全体を
Print Screen + Alt(Altを押しながらprt Scを押す)で
アクティブな画面(一番上の画面)のみを取り込めます。
 
ただ、どちらの場合もキーを押しても見かけは何の変化もありませんが、
バッファー・メモリー(クリック・ボード)に取り込まれていますから、
それを画像処理ソフトに貼り付け、
ファイル名を付けて保存で
使用できます。

画像ソフトは、私はフリーの PictBear
http://www.fenrir.co.jp/pictbear/
を使って、おりますが、此のソフトの場合は
起動---->ファイル---->クリップ・ボードを展く
で画面に貼り付けられます
そして
ファイル-->名前をつけて保存
で保存できますが、其の時
ファイルの種類で jpg を選択しています。
2010/04/28(水) 01:34 | URL | 野蛙 #dlg/xXMc[ 編集]
野蛙さん、こんばんは、始めまして。

大変、ご親切、ご丁寧にご教授いただきましてありがとうございます。
早速、チャレンジしてみます。
次回からは綺麗な画面でご覧いただけると思います。
(それだけ粗も見えてしまい、うれしはずかしですが)

誠にありがとうございました。
今後とも、不明な私ですがよろしくお願い致します。
2010/04/28(水) 01:42 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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