Violin曲の悦楽 Westminster PETER RYBAR
オーディオの出す音に対して自分の好みの無い私ですが、レコード音楽にもやっぱりそれは当てはまるようです。
では、誰の好みでその日に聴くレコードを選んでいるかというと・・・
スピーカー様のおっしゃるとおり。だったのですね。
自分がレコードを選んでいるなどとは思い上がりでした、
聴く曲ひとつを採っても、スピーカーに試されていたのです。
どうも真理だなー「このやろう、次はどんなレコードかけやがるかな」って思われているんでしょうね。
まあ、半分本気の冗談はさて置き、使っているスピーカーによって選ぶレコードが変わってきたのは紛れも無い事実です。
むかーし、WEやALTECを聴いていた時には、SPの復刻やモノラル時代のヴァイオリン、歌曲が主体でした。
Eurodynになって、交響曲が俄然、表に出てきました。
そして現在、Europaでは圧倒的にオペラを聴く時間が長くなったのです。
ばっさり分けると、音像主体のオーディオから、音場+分解能を楽しむものになり、今では演奏された会場全体の再現に楽しみを覚えているということでしょう。
しかしながら、こうしたレコードの好みの変遷の中で、ずっと変わることなく心の中心に座り続けているレコードが何枚かあります。
世間の評価や、レコード価格の高下に関係なく、聞き込むことによって「自分にとっての名盤」としてきたレコード達です。
今日はその中でも、ある意味異色ともいえる2枚を紹介します。

米)Westminster WL 5118 WL 5141
Tartini Violin sonata & Concerto PERTER RYBAR
タルティーニのヴァイオリン・ソナタを言葉で表現する術が見つかりません。
郷愁とかメランコリックが近いようにも思いますが、それだけではない時代背景とか、タルティーニ自身の想いが表現されているかも知れません。
タルティーニの活躍した時代を考えると特別表題的ではなく、実際は生活の為に当時の様式に則って作曲しただけで、私の深読みかもしれませんが、それだけでは無い「何か」を感じさせるのです。
さらに、1952年のWestminster録音が、これでもかと輪をかけて泣かせてくれます。
第一曲の第一音から、もうビシャビシャです。

番号からすると、緑レーベルがあったのでしょうか?
でも、そんなことは無視できるくらい、大切なレコードです。
これらは、GEバリレラ+マッキンC-4+Westrexアンプ+A-5で聴いた時がレコードと一番合っていたように思い出されます。
木質の乾いた響きが、G線から充分に乗っていました。
Europaで聴くWestminster盤は、記憶の中の音よりも高い方で神経質な音を出します。
ただし、良いところもあって、スタジオの広さを感じさせる空間感の情報まで入っていたことは、今になって気が付きました。

このように、NABカーヴでカットされています。
マッキンのC-4は余裕で対応できましたが、手放してからは少々困った時期もありました。
だってね、これはRIAAで聴いてしまったら、切なさとか寂しさがバッサリ消えてなくなっちゃうんです。
何千万円かけた装置でも、無意味に感じられるほど落胆します。
でも、売る神あれば買う神ありで、EMT-139にはNABカーブが付いていて、また以前のようにバリバリ聴いています。
さて、半世紀以上前のレコードですから、盤面に特段のキズなどが無くともプチパチノイズは避けられません。
このくらい古いものだと、クリーニングだけでは、劇的な改善は期待できないようです。
でもですよ、何十回と聴き込むうちにレコード針がこびり付いたゴミをかき出してくれるのでしょうか?
気が付くと、ビックリするほどノイズが少なくなっている盤もあります。
これこそが、「聴き込む事によって、名盤とした」ってことで、神様から勲章を貰ったって事ですよね。
私を含め、現在95件のピュアオーディオ・ブログが参加している、ブログ村オーディオカテゴリーへのリンクです。
是非覗いてみてください。ウエスタンや自作アンプ、自作スピーカーの情報が盛りだくさんです

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同じく、現在315件のクラシック音楽ブログが参加しているリンクです。歴史的名盤から、ニューリリースの感想まで、私もレコード探しの参考にさせて頂いています。

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では、誰の好みでその日に聴くレコードを選んでいるかというと・・・
スピーカー様のおっしゃるとおり。だったのですね。
自分がレコードを選んでいるなどとは思い上がりでした、
聴く曲ひとつを採っても、スピーカーに試されていたのです。
どうも真理だなー「このやろう、次はどんなレコードかけやがるかな」って思われているんでしょうね。
まあ、半分本気の冗談はさて置き、使っているスピーカーによって選ぶレコードが変わってきたのは紛れも無い事実です。
むかーし、WEやALTECを聴いていた時には、SPの復刻やモノラル時代のヴァイオリン、歌曲が主体でした。
Eurodynになって、交響曲が俄然、表に出てきました。
そして現在、Europaでは圧倒的にオペラを聴く時間が長くなったのです。
ばっさり分けると、音像主体のオーディオから、音場+分解能を楽しむものになり、今では演奏された会場全体の再現に楽しみを覚えているということでしょう。
しかしながら、こうしたレコードの好みの変遷の中で、ずっと変わることなく心の中心に座り続けているレコードが何枚かあります。
世間の評価や、レコード価格の高下に関係なく、聞き込むことによって「自分にとっての名盤」としてきたレコード達です。
今日はその中でも、ある意味異色ともいえる2枚を紹介します。

米)Westminster WL 5118 WL 5141
Tartini Violin sonata & Concerto PERTER RYBAR
タルティーニのヴァイオリン・ソナタを言葉で表現する術が見つかりません。
郷愁とかメランコリックが近いようにも思いますが、それだけではない時代背景とか、タルティーニ自身の想いが表現されているかも知れません。
タルティーニの活躍した時代を考えると特別表題的ではなく、実際は生活の為に当時の様式に則って作曲しただけで、私の深読みかもしれませんが、それだけでは無い「何か」を感じさせるのです。
さらに、1952年のWestminster録音が、これでもかと輪をかけて泣かせてくれます。
第一曲の第一音から、もうビシャビシャです。

番号からすると、緑レーベルがあったのでしょうか?
でも、そんなことは無視できるくらい、大切なレコードです。
これらは、GEバリレラ+マッキンC-4+Westrexアンプ+A-5で聴いた時がレコードと一番合っていたように思い出されます。
木質の乾いた響きが、G線から充分に乗っていました。
Europaで聴くWestminster盤は、記憶の中の音よりも高い方で神経質な音を出します。
ただし、良いところもあって、スタジオの広さを感じさせる空間感の情報まで入っていたことは、今になって気が付きました。

このように、NABカーヴでカットされています。
マッキンのC-4は余裕で対応できましたが、手放してからは少々困った時期もありました。
だってね、これはRIAAで聴いてしまったら、切なさとか寂しさがバッサリ消えてなくなっちゃうんです。
何千万円かけた装置でも、無意味に感じられるほど落胆します。
でも、売る神あれば買う神ありで、EMT-139にはNABカーブが付いていて、また以前のようにバリバリ聴いています。
さて、半世紀以上前のレコードですから、盤面に特段のキズなどが無くともプチパチノイズは避けられません。
このくらい古いものだと、クリーニングだけでは、劇的な改善は期待できないようです。
でもですよ、何十回と聴き込むうちにレコード針がこびり付いたゴミをかき出してくれるのでしょうか?
気が付くと、ビックリするほどノイズが少なくなっている盤もあります。
これこそが、「聴き込む事によって、名盤とした」ってことで、神様から勲章を貰ったって事ですよね。
私を含め、現在95件のピュアオーディオ・ブログが参加している、ブログ村オーディオカテゴリーへのリンクです。
是非覗いてみてください。ウエスタンや自作アンプ、自作スピーカーの情報が盛りだくさんです

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コメント
こんばんは
繰り返し聴くことで、名盤として光輝くことになる。自分にもそう言い聞かせていながら、なかなか出来ません。
スピーカーに問われているのは、真の名盤になったレコードを持っているのか!なんでしょうね。
繰り返し聴くことで、名盤として光輝くことになる。自分にもそう言い聞かせていながら、なかなか出来ません。
スピーカーに問われているのは、真の名盤になったレコードを持っているのか!なんでしょうね。
こんばんは、いつもコメントありがとうございます。
何時だったか、毎日欠かさず2枚聴くとして、手持ちのレコードを1周するのに何年かかるか計算をして膝から崩れ落ちたことがありました。
同じレコードを2回聴くどころか、死ぬまでに1回も聴けないレコードが存在するのですものねえ。
そういえば、五味さんも「手元には100枚」って言っていましたね。
到底その域には達せそうにありません。
今年の年越しには、除夜の鐘でも突いてきますか・・・108枚で勘弁してもらおうなんて(苦笑)
何時だったか、毎日欠かさず2枚聴くとして、手持ちのレコードを1周するのに何年かかるか計算をして膝から崩れ落ちたことがありました。
同じレコードを2回聴くどころか、死ぬまでに1回も聴けないレコードが存在するのですものねえ。
そういえば、五味さんも「手元には100枚」って言っていましたね。
到底その域には達せそうにありません。
今年の年越しには、除夜の鐘でも突いてきますか・・・108枚で勘弁してもらおうなんて(苦笑)
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