ありがたい言葉は30年かけて身に染みる
私が駆け出しのときにオーディオや音楽について、辛抱強く教えて下さった方は新潟県に住んでいました。
遊びに伺った際には、お仲間の皆さんも集まっており「どこから来たの?」と聞かれたものです。
「はい、長野から来ました」
こう答えると、羨望とも、薄い嫉妬とも取れる眼差しになって一様にこう仰いました。
「60Hzか!いいな」
ご存知の通り、戦後の復興の中で東日本はドイツSIEMENSの発電機を導入した為に50Hz。
西日本は米国GE(WH)のそれであった為、60Hzの交流電源となっています。
そして、長野県(60Hz)と新潟県(50Hz)の県境はまさにその境界線となっています。
新潟在住のオーディオ好きな皆さんは、整流効率の高い60Hz地域に住んでいる私のことを羨ましがっていたわけです。
しかし、当の本人(私)といえばEMTのプレーヤーが50Hzだったので、東日本の方が余程羨ましかったのです。
だってですよ、50HzのEMTのプラッターのピッチを合わせる為に交流変換電源機を別途購入する必要があったのです。
オーディオの世界では「安定化電源」ですね。
こちらとしては、音質の向上なんてことには全く興味が無くて、只ひたすらにモーターのスピードを合わせる為に決して安くはない「例のあれを買ったのです」
ここでは、商品名を申し上げることは止します。
負荷に対して脆弱なことで酷く煩らわされた上に、モデルチェンジが早く、旧型の修理に応じないという、私が最も嫌う日本型の企業姿勢に悩ませられ続けたからです。
(私と同様な問題が少なからず発生したのでしょう、その後「ACモーターには使わないで下さい」という注意書きが加わったようです)
上記の通り「オーディオ用安定化電源」に失望した私は、仕事上でお付き合いのあった近所にある会社から「工業用の安定化電源」をお譲り頂きました。工場の検査室で被検体や試験機の電源として使用していたものです。
これはファンを清音型に変える手間がありましたが
値段は「オーディオ用」の半分で買え、かつ性能的には大変な優れものです。
しかも20年以上全く不具合無く黙々と動作を続けています。
オーディオ専用の肩書き恐るべしですね。
それだけオーディオマニアは舐められているってことですよ。気をつけましょうね。
話が横道に逸れてしまいましたので戻しますが
此処からはつい先日のことです。
現在我が家のCDP(EMT-981)は220vで動作させていますが、この電源は上述した工業用電源から取っています。
これも、特に音質を考えての事ではなく、たまたまレコードプレーヤーの近くにあったのでタップが共用できた為です。
通常はレコードプレーヤー用に50Hzで動作させていますが、ある日何気なく、本当に何気なく60HzにしてからCDPを鳴らしてみました。
周波数は999Hzまで 最小0.1Hzステップで設定可能。
出力電圧は240Vまで無段階で微調も可能。
300VAまで流せて、突入電流や過負荷にもめっちゃ強い!
実際の処、これまで電源周波数の違いをありがたく思ったことは一度もありませんでした。
しかしながら、60Hz-220Vで動作するEMT-981の発っする溢れんばかりのエネルギー感は50Hzのそれを大きく凌駕していました。
我が家では如何様にもレコードと同列には楽しめなかったCDですが、少し差が縮まったように思います。
そう考えると、CDP以外のアンプの整流においても恩恵があるのかもしれませんね。
比較する物ではないのでどちらでもいいのですが・・・
ただ、我が家のように整流時にフィルターをあまり付けていない状況では、ハム音が60Hz、120Hzと僅かながら高めに出ますので不利な面も有ります。
いづれにしても、30年近くにもなって先人の言葉を理解するなんて、オーディオってなんと優雅な趣味でしょう。
私を含め、現在95件のピュアオーディオ・ブログが参加している、ブログ村オーディオカテゴリーへのリンクです。
是非覗いてみてください。ウエスタンや自作アンプ、自作スピーカーの情報が盛りだくさんです

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同じく、現在315件のクラシック音楽ブログが参加しているリンクです。歴史的名盤から、ニューリリースの感想まで、私もレコード探しの参考にさせて頂いています。

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遊びに伺った際には、お仲間の皆さんも集まっており「どこから来たの?」と聞かれたものです。
「はい、長野から来ました」
こう答えると、羨望とも、薄い嫉妬とも取れる眼差しになって一様にこう仰いました。
「60Hzか!いいな」
ご存知の通り、戦後の復興の中で東日本はドイツSIEMENSの発電機を導入した為に50Hz。
西日本は米国GE(WH)のそれであった為、60Hzの交流電源となっています。
そして、長野県(60Hz)と新潟県(50Hz)の県境はまさにその境界線となっています。
新潟在住のオーディオ好きな皆さんは、整流効率の高い60Hz地域に住んでいる私のことを羨ましがっていたわけです。
しかし、当の本人(私)といえばEMTのプレーヤーが50Hzだったので、東日本の方が余程羨ましかったのです。
だってですよ、50HzのEMTのプラッターのピッチを合わせる為に交流変換電源機を別途購入する必要があったのです。
オーディオの世界では「安定化電源」ですね。
こちらとしては、音質の向上なんてことには全く興味が無くて、只ひたすらにモーターのスピードを合わせる為に決して安くはない「例のあれを買ったのです」
ここでは、商品名を申し上げることは止します。
負荷に対して脆弱なことで酷く煩らわされた上に、モデルチェンジが早く、旧型の修理に応じないという、私が最も嫌う日本型の企業姿勢に悩ませられ続けたからです。
(私と同様な問題が少なからず発生したのでしょう、その後「ACモーターには使わないで下さい」という注意書きが加わったようです)
上記の通り「オーディオ用安定化電源」に失望した私は、仕事上でお付き合いのあった近所にある会社から「工業用の安定化電源」をお譲り頂きました。工場の検査室で被検体や試験機の電源として使用していたものです。
これはファンを清音型に変える手間がありましたが
値段は「オーディオ用」の半分で買え、かつ性能的には大変な優れものです。
しかも20年以上全く不具合無く黙々と動作を続けています。
オーディオ専用の肩書き恐るべしですね。
それだけオーディオマニアは舐められているってことですよ。気をつけましょうね。
話が横道に逸れてしまいましたので戻しますが
此処からはつい先日のことです。
現在我が家のCDP(EMT-981)は220vで動作させていますが、この電源は上述した工業用電源から取っています。
これも、特に音質を考えての事ではなく、たまたまレコードプレーヤーの近くにあったのでタップが共用できた為です。
通常はレコードプレーヤー用に50Hzで動作させていますが、ある日何気なく、本当に何気なく60HzにしてからCDPを鳴らしてみました。

出力電圧は240Vまで無段階で微調も可能。
300VAまで流せて、突入電流や過負荷にもめっちゃ強い!
実際の処、これまで電源周波数の違いをありがたく思ったことは一度もありませんでした。
しかしながら、60Hz-220Vで動作するEMT-981の発っする溢れんばかりのエネルギー感は50Hzのそれを大きく凌駕していました。
我が家では如何様にもレコードと同列には楽しめなかったCDですが、少し差が縮まったように思います。
そう考えると、CDP以外のアンプの整流においても恩恵があるのかもしれませんね。
比較する物ではないのでどちらでもいいのですが・・・
ただ、我が家のように整流時にフィルターをあまり付けていない状況では、ハム音が60Hz、120Hzと僅かながら高めに出ますので不利な面も有ります。
いづれにしても、30年近くにもなって先人の言葉を理解するなんて、オーディオってなんと優雅な趣味でしょう。
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