思い出の名器たち マッキントッシュのプリアンプ
生来のぐうたらのおかげで、近年は年が明けてから大掃除をしたりしています。
先日、部屋の掃除ではないのだけれど、PCの中のデータを整理しようと思って○○電気の初売りへ出向き、外付けHDDを購入してきました。
容量1TBで6000円程で買えました。良い時代になったものです。
整理の途中で、以前に撮っておいた写真が出てきましたので思い出話しなどをしてみたくなった次第です。

Mclntosh STEREOPHONIC RPE-AMPLIFIER C-20
C-20はヴィンテージのオーディオを始めて購入した時のプリアンプで、僕自身のスタート地点のようなアンプです。
ただし、この写真は後年2代目として求めたものでシルバーの後期型です。
最初に求めた物はゴールドの初期型で、たしかプリアンプリファイヤーではなく「コンペンセーター」と表記があったと記憶しますが定かではありません。
日本のオーディオシーンではマッキンのプリはイコールC-22を指すようですね。
その当時もC-22はマランツ#7と並んで双璧であったと記憶しています。(価格的にですが・・・)
そうした環境ですから、疑問の余地無くC-22を選ぶ方も多いと思います (特にお金持ちの方
)
それも結構なことですが、一つの選択肢として考えると、改めてC-20のことにも触れておくことも無意味では無いように思ったわけです。
細かい回路の解説は専門の方にお任せするとして、見て直ぐに両者の相違点に気がつきます。
使用球が違いますね。
C-20 12AX7 12AX7 12AU7 12AU7 12AX7 12AX7 12AX7 整流管6X4 全8球
C-22 12AX7 が6本 それぞれステレオにて
C-20が整流管を使用しているのは、セレンを使ったC-22より設計の時代が古いためですが、整流管がシステム全体の音を決めると硬く信ずるご同慶には嬉しい限りではございます。
しかし、なにより注目して頂きたいのは2段目に12AU7を使用している点に他なりません。
ここは、トーンコントロール他の減圧分を補うフラットアンプですが、わざわざμ(増幅率)の小さな12AU7を選択し、トータルゲインを確保する為、送り出しのバッファーとして12AX7を一段付加しています。
2度手間のようなアップダウンをする理由は・・・ちゃんとあったんでしょうね。
それに比べてC-22の時代になるとフラット段にも高μの12AX7を使い、高いゲインを得て増幅段の減少に成功しています。
この変更は単に回路全体の変化に添ったものでしょうが、結果的にはかなりのコストダウンに結びついています。
もちろん
オーディオ製品はコストが安かろうが、理屈上間違っていようが音が良ければそれで正解ですから、コストダウン=音が悪いと言う事ではありません。
ただし、回路を単純に(増幅段数を減)したストレートな伝送の方が「音の鮮度が保たれる」といった短絡的な意図で変更したとは思えませんけれど・・・
一般的なプリアンプは、例えば5mVの入力を増幅して最終的に1v程度の出力を得ていますが、トータルゲインは同じであっても、どの段階でどれだけの利得を得るかによって、音味は違ってくるのです。
これを購入した当時はさっぱり理解の出来なかった「ゲイン」について勉強させてくれた、これは僕の先生です。
結局、最初に購入したC-20はかなりの長期間に渡り我が家の主役であり続けました。

後年、C-22も手にする機会がありましたが、この機種については次回にお話ししたいと思います。
特に注
このような記事にすると、「おまえはC-22がC-20より音が悪い」といっているのか!と、
突拍子も無いことを言い出す人がいます。
オーディオ好きな人ならば、オーディオに興味の無い人から「ヤマハのアンプより山水のアンプの方が音がいいですか?」と聞かれて返答に困った経験がおありでしょう?
皆さんはもうご存知の通り環境や好みによって何を選択するかは、一律に申せない物です。(環境がかわれば機器の選択も変わるということ)
C-20もC-22もどちらも抜群に素晴らしい品ですから、出ている音に優劣を付けるとしたら使う人の能力に対してです。
一流の機械というのは完全にしゃぶりつくすには奥が深く、購入者の全員がたどり着くものではないでしょう。
音の差は使う人の差だと思って下さい。としか言いようがありません。
レコード雑誌が新譜に点数を付けるとか、オーディオ雑誌が年末に順位付けをするとか、なんでもかんでも順位付けや、ランキングにするのは初心者の心の拠り所でしょうからそれを否定はしませんが、「どちらがいいか」的なご質問やご意見を私にされても適切な答えを持ちませんので、どうぞよろしくお願いします。
私を含め、現在95件のピュアオーディオ・ブログが参加している、ブログ村オーディオカテゴリーへのリンクです。
是非覗いてみてください。ウエスタンや自作アンプ、自作スピーカーの情報が盛りだくさんです

にほんブログ村
同じく、現在315件のクラシック音楽ブログが参加しているリンクです。歴史的名盤から、ニューリリースの感想まで、私もレコード探しの参考にさせて頂いています。

にほんブログ村
先日、部屋の掃除ではないのだけれど、PCの中のデータを整理しようと思って○○電気の初売りへ出向き、外付けHDDを購入してきました。
容量1TBで6000円程で買えました。良い時代になったものです。
整理の途中で、以前に撮っておいた写真が出てきましたので思い出話しなどをしてみたくなった次第です。

Mclntosh STEREOPHONIC RPE-AMPLIFIER C-20
C-20はヴィンテージのオーディオを始めて購入した時のプリアンプで、僕自身のスタート地点のようなアンプです。
ただし、この写真は後年2代目として求めたものでシルバーの後期型です。
最初に求めた物はゴールドの初期型で、たしかプリアンプリファイヤーではなく「コンペンセーター」と表記があったと記憶しますが定かではありません。
日本のオーディオシーンではマッキンのプリはイコールC-22を指すようですね。
その当時もC-22はマランツ#7と並んで双璧であったと記憶しています。(価格的にですが・・・)
そうした環境ですから、疑問の余地無くC-22を選ぶ方も多いと思います (特にお金持ちの方

それも結構なことですが、一つの選択肢として考えると、改めてC-20のことにも触れておくことも無意味では無いように思ったわけです。
細かい回路の解説は専門の方にお任せするとして、見て直ぐに両者の相違点に気がつきます。
使用球が違いますね。
C-20 12AX7 12AX7 12AU7 12AU7 12AX7 12AX7 12AX7 整流管6X4 全8球
C-22 12AX7 が6本 それぞれステレオにて
C-20が整流管を使用しているのは、セレンを使ったC-22より設計の時代が古いためですが、整流管がシステム全体の音を決めると硬く信ずるご同慶には嬉しい限りではございます。
しかし、なにより注目して頂きたいのは2段目に12AU7を使用している点に他なりません。
ここは、トーンコントロール他の減圧分を補うフラットアンプですが、わざわざμ(増幅率)の小さな12AU7を選択し、トータルゲインを確保する為、送り出しのバッファーとして12AX7を一段付加しています。
2度手間のようなアップダウンをする理由は・・・ちゃんとあったんでしょうね。
それに比べてC-22の時代になるとフラット段にも高μの12AX7を使い、高いゲインを得て増幅段の減少に成功しています。
この変更は単に回路全体の変化に添ったものでしょうが、結果的にはかなりのコストダウンに結びついています。
もちろん
オーディオ製品はコストが安かろうが、理屈上間違っていようが音が良ければそれで正解ですから、コストダウン=音が悪いと言う事ではありません。
ただし、回路を単純に(増幅段数を減)したストレートな伝送の方が「音の鮮度が保たれる」といった短絡的な意図で変更したとは思えませんけれど・・・
一般的なプリアンプは、例えば5mVの入力を増幅して最終的に1v程度の出力を得ていますが、トータルゲインは同じであっても、どの段階でどれだけの利得を得るかによって、音味は違ってくるのです。
これを購入した当時はさっぱり理解の出来なかった「ゲイン」について勉強させてくれた、これは僕の先生です。
結局、最初に購入したC-20はかなりの長期間に渡り我が家の主役であり続けました。

後年、C-22も手にする機会がありましたが、この機種については次回にお話ししたいと思います。
特に注
このような記事にすると、「おまえはC-22がC-20より音が悪い」といっているのか!と、
突拍子も無いことを言い出す人がいます。
オーディオ好きな人ならば、オーディオに興味の無い人から「ヤマハのアンプより山水のアンプの方が音がいいですか?」と聞かれて返答に困った経験がおありでしょう?
皆さんはもうご存知の通り環境や好みによって何を選択するかは、一律に申せない物です。(環境がかわれば機器の選択も変わるということ)
C-20もC-22もどちらも抜群に素晴らしい品ですから、出ている音に優劣を付けるとしたら使う人の能力に対してです。
一流の機械というのは完全にしゃぶりつくすには奥が深く、購入者の全員がたどり着くものではないでしょう。
音の差は使う人の差だと思って下さい。としか言いようがありません。
レコード雑誌が新譜に点数を付けるとか、オーディオ雑誌が年末に順位付けをするとか、なんでもかんでも順位付けや、ランキングにするのは初心者の心の拠り所でしょうからそれを否定はしませんが、「どちらがいいか」的なご質問やご意見を私にされても適切な答えを持ちませんので、どうぞよろしくお願いします。
私を含め、現在95件のピュアオーディオ・ブログが参加している、ブログ村オーディオカテゴリーへのリンクです。
是非覗いてみてください。ウエスタンや自作アンプ、自作スピーカーの情報が盛りだくさんです

にほんブログ村
同じく、現在315件のクラシック音楽ブログが参加しているリンクです。歴史的名盤から、ニューリリースの感想まで、私もレコード探しの参考にさせて頂いています。

にほんブログ村
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://kaorin27.blog67.fc2.com/tb.php/224-27792db1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)