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マッキントッシュのプリアンプ C-22

C-の22型である。
マッキントッシュの名声を確立した的なスーパースターである。

DSC02844.jpg
イイ感じである。

1985年~90年頃の「ステレオサウンド」のお宅訪問の記事には、かなりの確立で登場していたように思う。

アンプはC-22 と MC-275

スピーカーが JBL 4343  EV パトリシアン 他大型フロア型スピーカー多数である。

富と権力の象徴の如き威容を誇っていたが、インフレ経済の象徴でもあった。
すなわち、当時、雑誌に掲載された方々で今でも音楽を楽しんでいらっしゃる方はどのくらいいらっしゃるのか?疑問が頭を離れないのである。



そして、C-22には強烈なライバルが存在した。
そう、マランツ #7である。

先の訪問記には、#7+#8+#10のマランツ群も沢山登場したし、一家で両雄を誇示していた例も少なくない。
兎にも角にもこの両者は、成功者を引き付ける強力なフェロモンを発していたには違いない。

DSC02883.jpg
まあ、裏を覗いてもとにかくかっこいいのである。



これは極めて個人的見解だけれども、マッキンとマランツの放つオーラ合戦は若干マランツが優勢だったように当時は感じていた。

マランツの機械の方がダンディな感じがしたし、五味さんの著書をバイブルの如く崇めていた人が多かったのも影響したかもしれない。
一方、マッキンは重厚な感じが多少もっさり感として捉えられたかもしれないし、これも私見だけれど、結局この両者は生い立ちの違いが製品のイメージの差に現れていると思っている。

マランツの製品群は、Mr.ソウル・マランツ個人の嗜好を満たす目的で、あくまで家庭内の音楽鑑賞を目的に作られていたのに対し、
マッキンは特に初期には、WesternグループへのOEMといった業務用機器メーカーとして地盤を築き、後に家庭用に進出したメーカーであり、両社の商品はそれぞれのバックボーンを背負っているということだ。

昨日、C-20の記事でも書いた事だが、マランツとマッキンはプリとメインアンプのゲインの考え方(振り分け)に大きな違いがあり、それによって出てくる音の性格も対極的なコントラストを見せているように思う。



マッキンのファンに対し、マランツにより熱狂的な信者が多いと私が思うようになったエピソードがある。

ある時、自分で使っていた英国製アンプとスピーカーのセットを「先生」と呼ばれる職業の方に買って頂いた。
その物には満足頂いたと思うが、将来の夢を語られて、こう私に聞いてきたのだ。

某氏「今、家を改装しています。和室ですが少し広い部屋を持てるので、以前からの夢だったオートグラフを入れたいと思います。」

私「素晴らしいことですね」

某氏「オートグラフは実は目星を付けてあります(オリジナルだそうだ!!)。
   ときに、アンプはマランツの#7と#5か#9を使いたいのですがどう思いますか?」

私(ほら来たよ)「どう思いますかって、質問ですか?僕はオートグラフもマランツも使った事がないのでその質問に答える資格がありませんよ」

某氏「では貴方ならどんなアンプを使いますか?」

私(やだなー、なんか罠が待っていそうだなー)「そうですね、五味さんの時代は国産のアンプでは致し方が無し、さりとて輸入品となるとアメリカ製しか容易には手に入らなかったかもしれません。

  でも、現代であればQUAD Ⅱ型だけではなく、LeakやWestrex.Londonや必要ならPX-4やPX-25を使ったアンプも簡単に入手できる時代です。マランツを使って良い結果が得られるかは私には分かりませんが、先のアンプを一通り試した後の選択肢ですね」

と、お答えしました。

結果はどうなったと思います?


ちょっと長くなりすぎたので、その後の展開は明日にしますね。 (こんな切り方は民法のコマーシャルまたぎ!のようでいやだなあ)




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