スカイライン風QDRパネルを聴いてみた・・・けど

さて、ナメテかかった天井付けタイプのQRDディフューザーの製作ですが、時間は食うわボンドは無くなるわで昨日は製作を中断して出来た分だけで音楽を聴いて見ました。


大体において「試聴」ってことをした事が無い人間なので、特に何を聴くか決まっているソフトなどはありません。
そんでもって、昨日まで聴いていたDECCAの「ジークフリート」ショルティ盤が出しっぱなしだったので、これを聴きます。
DSC03362.jpg
DECCAのリングシリーズの録音としては2作品目で、確か1962年頃ですね。
この次の「神々の黄昏」からオーストリー製の新型録音機材を導入したので、これはDECCAとしてはモノラル時代からの継承で使われてきた旧世代に属する機材で収録した物。

最近のクラシック録音に見られるような風呂場エコーとは随分異なる印象です。
楽器自体の音はクリアーに捉え、ゾフェインザールの豊かなのに明るめの残響音が後方、上方に立ち昇るといったThat's DECCA録音でしょうか。
DSC03363.jpg


まずは昨日の写真の通り頭の後ろへ・・・

なーーんとまあ!
随分と聴いた感じが変わるものです。

どこかのサイトなら「激変」っていうところですね。
しかし、変化=良い状況という訳では無いのがオーディオの辛いところです。

細かい話は置いといて、続いて「天井型QRD」といえば定番の天井へ付けてみました。
スピーカーと人間の中間の一時反射するであろう辺りの位置です。
DSC03351.jpg
まだ1個しか作っていないので、センターに着けました。

全体のイメージを申し上げると、特定の周波数を反射して、更に高い周波数は吸収するように聴こえます。

反射の具合は結構広い周波数にわたる様で、見方を変えると「音源」と捉える事もできそうです。
つまり、自分の後ろに置くと、マルチのリアスピーカーのごとく発音体のような印象と言えます。天井付けでは天井に埋め込んだスピーカーのように、ってことですね。

このように、ディレイ成分の音が聴こえることで、残響の乗り方が変わったのでしょう。
しかしながら、今回はこの現象は問題点が目立ってしまいました。

簡単に纏めると
① 前方に定位する楽器や声に残響音がまとわり付いて聴こえる
② 方向の情報がグタグタになるらしく、音像が一斉に手前に押し寄せてくる。
③ 高音成分が減ずるので、丸みを帯びた音色に変化するようだ。
つまり、自分としては相当困った方向に激変してしまったのです。

ただし、これは私の装置と部屋において私の好みで聴いた固有の印象であることをお断りしておく。
また、既製品の「スカイライン」は同じ発砲スチロール製ながら、一体成型のようだが、この試作品は数多くの部品を張り合わせているので、隙間で吸音したり反射の状態も相当違うと考えられることも付け加えておきたい。
加えて、我が家の室内環境もご覧の通り本邦では特殊な「超デッドエンド・ライブエンド」であることも忘れずに頂きたい。

では上に挙げた3項目で、試作QRDの無い場合の特徴を(やや無理やり)表現すると。

① 楽器の音が立ち消えるとその上方に香るように残響音が立ち登り、消え入るように、楽器の音にエコーが被らないで欲しいですね。
最近の録音は、元々残響音が楽音に重なる感じのするものもあるが・・・

② オペラともなると120人からの演者の共同作業である。
その全員が前へ前へと押し寄せてもらっては、舞台上が混雑していけない。
120人はそれぞれの割り当てられた位置に居て欲しいし、楽器を持ったまま駆け寄って来ないのが普通だ。

繰り返しになるが、別のジャンルの音楽鑑賞では音を前に出す事を念じて聴いておられる方も見える、そんな場合にはQRDは有効と言えるかも知れない。

③ ドイツのアンプやスピーカーを使っていて、唯一「らしいな」と思わせるのがドイツ語の「ツェッ」とか「シュッ」という発音の鋭さだと思っている。
この特徴は場合によりヴァイオリンの高域でささくれ立つような鋭さと聴こえることもある。
一方、これまでに僕が使ったALTECやWEは比較するとやや丸く(太く)なるが、そこが長所でソプラノやヴァイオリンの最高音でトゲが刺さらずに心地よい。

試作QRDを使うとうちのスピーカーでの最高域が少々大人しくなる傾向がありそうだ。
これも、欠点とは言えない。
むしろ、ヴァイオリンの高音をまろやかにしたいと願う人は少なくないだろうから「美点」と言っても良かろう。


使ってみた感じは以上です。

このQRDは元来ホールでの使用を前提として設計されています。
よって、予め残響成分を含んで録音されているクラシックのレコード再生においては、残響音の扱いをより複雑にしているように思いました。

逆に考えると、マルチモノラルでオンマイク(又はライン入力)で収録される楽曲などでは適度な厚みと、豊かな響きが付加されて好ましい結果になる場面もあろうかと思います。


最期に、スピーカーの面より奥の床に置いて聴いてみました。
DSC03361.jpg 
仮想の音源が低い位置に出来ますので、音像が下がり、また後方に定位したまま前方に迫っては来ませんでした。
我が家では、少なくともスピーカーの面より前方(手前)に設置する事は無さそうですね。

早急に結論を急ぐ事もありませんので、もう少し聴いてみたいと思わせる変化でした。



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