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我が家はニアフィールドモニターなんです。

前回の記事において、私の「底板って必要なの?」という浅はかな疑問に多くの方にご意見いただきありがとうございました。

うちの古典オーディオと駄耳では底板の有るなしで音の違いは明確に判りませんので、まさに完成度の問題ですね。

我が家では手を入れて感電してしまうような子供はおりませんのでつい見逃しがちになりますが、底板でホコリや羽虫などによる事故の確率はかなり下げる事が出来ると思います。

その何万分の一の確率を下げる事が、危機管理ですし完成度ってことですね。
また、鉄板でなく厚い底板を使うというご意見も頂きましたので参考にさせていただきたいと思います。

みなさん、ありがとうございました。



さて、今日のお話は聴取位置とスピーカーとの距離についてです。その序章とでも言いましょうか。

良く見るスタジオ写真では、手前に広がる大きなコンソールの奥の壁に巨大なモニターが埋め込まれたりしています。ウエストレイクとか木下モニターの類のラージモニターですね。

PICT0025_convert_20110407122334.jpg電子技術学院様から借用しております。不都合がありましたらご一報下さい。

コンソールの上にちょこんと乗っているのが、古くはオーラのキュービックのやつとかヤマハの10Mなどのいわゆるスモールモニターです。
ミニコンやラジカセを使う一般家庭での「聞こえ」を確認するなどに活躍している立派な業務用機器ですが、近い距離でダイレクトに耳に届く為、遠くのラージモニターには無い美点を持つ侮れない再現性だそうです。

一方、特に都市部での住宅事情もあるでしょうが、家庭でのニアフィールドの音楽鑑賞も市民権を得た感がありますね。
室内のアコースティックの影響を受け難いのと、高域の減衰が少ないので上記のスモールモニターと同じ理由で美点があるのだろうと思います。

しかし、少し疑問が残っていました。スピーカーの近くで聴くと本当に部屋の影響を受け難いのでしょうか?

少し前の「ステレオサウンド誌」にニアフィールドの権威(連載記事を執筆されている)和田博巳氏のお宅で、室内音響の研究家石井伸一郎氏が測定&設置検討をされていた記事があり、ルームアコースティックと「聞こえ」の密接な関係を指摘されていました。

和田氏のお宅も、部屋の狭さ故のニアフィールドではなく、広い空間であっても部屋の影響が大きいことが印象的でした。
和田氏、石井氏の一連の記事は大変に有用な実験と思いますし、沢山の事を勉強させていただきました。



この辺で、私なりのオーディオと部屋、そして聞き手の関係を整理し備忘録として残しておこうと思います。
自分自身でも、何を書いてるかわからなくなりそうで腰が引けていたので、一念発起というところです。

それは、分かった。
でも、今日のタイトルのおまえんちがニアフィールドってのとどう関係あんだ!?と言われそうです。

はい、つまりですね。

例えば、設計の段階でおよそ10畳間とか20畳間までの部屋を想定したスピーカーを聴取距離1mとか1.5mで聞く場合、その距離だけでニアフィールドと言えるのでしょうか?

同じスピーカーを6畳間において1.5mの距離で聞いていると通常聴取のようですが、30畳間で2mだとニアフィールドと言えるのではないか。

部屋とスピーカーと聴取距離、そして音量と音像の大きさの関係を、総合的に(3次元的に?)把握することはオーディオ再生の上で、とてつもない重要なポイントであると長いこと考え続けてきました。
少なくとも、この関係を整理できている方のお宅で聞かせて頂いた音にハズレは一箇所もありませんでした。


で、やっと今日の題名ですが、
我が家のEuropa号は、収容人員 800人のホールで使え。と仕様書には明記されています。
それを決して広くない部屋で数m程の距離で聞いているので、我が家はニアフィールド以外の何者でもない訳です。
20畳ほどの部屋を想定して設計されたスピーカーを1.5mで聞く。というスタンスより遥かにニアフィールドリスニングを強いられているのです。
これはALTECでもWEでも一緒で、普通に考えれば良い音がする訳無いはずなんです。

そうした矛盾を乗り越えてなんとかしなくてはなりません。
次回からそれを少しづつまとめて行きたいと思います。


ニアフィールドだからこそ?室内の影響も「針を落としても分かる」てなくらいに反応してしまいます。
今もEMT TSD-15にカートリッジを変えてから、カーテンの開き加減を調整したりしています。
DSC03452.jpg



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コメント
こんばんは~。

また、面白い実験!?を(^_-)
そう言う事になれば日本でALTECのA7&A5謎を聴いて居ると
全て、ニアフィールドとなりますね(^_-)
なので、若い時の山口に居た頃に山口市の市民会館の小ホールを
借りて211Asアンプで思いっ切りボリュームを上げて
聴きました・・・これは良かった(^_-)
他には出入りの工場の体育館・・・大きさは
バスケット・ボールでしたら1面、テニスでしたら2面
取れる容量の入れ物でやはり同じシステム!
コントロールはこの会社の持ち物で現在は私が持って居る
TOAのミキシングコンソールを使ってテストで音楽を流したのですが
此れも良かったですね・・・今は江戸間の10畳に押し込んでいます(^_-)-☆
2011/04/08(金) 18:45 | URL | altum #VQ8ezY4k[ 編集]
こんにちは

ニアフィールド、、、、、聞こえは良いんですが
『Hornの中に頭突っ込んで聴く』状態です。
直接音を聴くわけで、響きもなにも、それ以前の素の音。
おかげでドライバーのクオリティを追及するようになってしまって、、、、、
良かったのか悪かったのか、ハテ?

そろそろ雪も溶けてるでしょうかしら
2011/04/09(土) 18:30 | URL | mambo #n9Bk/wZI[ 編集]
こんばんは

我が家も6畳間で聴くこととなり、必然的にニアフィールドリスニングに
なります。
6畳間の長手方向にオートグラフを置きましたが、その圧迫感たるや...
でも、ファウンテンさん達がオートグラフを開発するときだって、自宅の
一室で聴いていたのでしょうから、ホールを対象としているスピーカーに
比べれば、大した差ではないのでしょうね。
それでいてkaorin27さんのお宅のように見事な音が出せるんですから、頑
張ればって勇気が湧いてきました。
2011/04/09(土) 23:17 | URL | メタボパパ #-[ 編集]
altumさん こんばんは。

実験なんてことはないんですがね。
頭の中でもやもやっとしている事を、まあ読む人にとってはご迷惑でしょうが
一回纏めておこうと思っています。

広い場所で鳴らしたご経験。これは何よりの宝ですよ!
今となっては、機会も体力も(私には)出そうもありませんから羨ましい
ことです。
そして、ALTECは人類の宝です。
2011/04/10(日) 00:10 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
メタボパパさん、こんばんは。

オートグラフはユニットの位置が高い為か、8畳以下では低音が被らないようで
決して悪くないような気がします。むしろ低音が足りなく感ずるか?
座る椅子の高さとのマッチングがあるかもですね。

あいやー、うちの音のことは不問に付して下さい。
私は貝になりたい・・・
2011/04/10(日) 00:16 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
mamboさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

mamboさんのお宅のは「スーパークオリティ」ですから・・・なにぶん。
ただ、私も以前の、今よりさらに狭い部屋で聞いていた時の音は
(美化されているのか)とっても印象深いんですよね。

雪については道すがらは、もう大丈夫ですね。
そちらはお忙しいかと思いますが、私の方はと言えば大抵は
だだ空きですので、首を長くしてお持ちしています。
(今月は18日~22日だけ飯田行きです)
お計らいの程、よろしくお願い致します。

また、新潟の先方様は地震の影響など合われなかったか腐心
しておりました。

2011/04/10(日) 00:27 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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