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きっかけは~些細なことだった!! うしし・・(^ ^)v

前回までの駄文にお付き合いいただいた方には厚く感謝します。
なんだかALTECの宣伝文の様になってしまい、本来の論旨が伝わらないこと甚だしいので纏めておきます。



◇オーディオで音楽を聴くと、楽器の定位による音像が出現する(音が聴こえるということです)

◇理想的にはマイクと楽器の距離と同じだけ、スピーカーから離れた距離に音像が定位して欲しい(リニアな再現)

◇その距離感に見合った、音量感、解像度、残響感で聴こえると実演に臨んだ気分に近づけるようだ。

◇逆に音像が近くにあるのに音量が小さかったり、遠くにあるのにハイ上がりだと再生音臭さが残ってしまう。

(注:音の性質上遠くで聴くほど解像度は低下、高音が減衰する)


ま、こんな感じで捉えていただけるとありがたいです。




で、今日の話題なんですが、きっかけは本当に別の事だったんです。

何度か記事に挙げてきたAD-1sアンプのヒーター回路がはなしの元です。

1.定電圧回路に挑戦した

2.意表をついてACのままでいーかも・・・

とじたばたしてきましたが、半年ほど前に最終確認の為、今一度定電圧回路を繋げて聴いた結果、やっぱりAC点火に決定して今日に至っています。

しかし、欧州古典管の泣き所で、4vのヒーターを取り出すために5vや6.3vの端子からドロッパー抵抗を入れなくてはなりません。
この抵抗の手持ちの関係で抵抗値やら耐圧がバラバラの物を組み合わせて使っていました。

普段から、針の先ほどの音圧のブレに目くじらを立てている者としてはこれは如何だろう!と部品を取り寄せて左右の条件を揃えてあげました。DSC03518.jpg
空きスペースへ無理からビルを建てるような強引さで付けたので、歩道橋配線(実際は天地逆になるので、地下道配線か?)でDCラインを跨いだ。
そんなに気にする事もないだろうけれど・・・


問題は、この作業中に起こったのだ!

コテが温まるまでの時間が暇だから、何気にドライバーを持ってあちこちのネジを弄っていた。

するとどうだろう!少なくないネジが結構な角度をもってくるくると廻って行くではないか。
これはシタリと半田も忘れて全てのネジをチェックした。


このアンプは記憶のある限りで17年ほど前に作ったはずである。
その後、何度かの改修(オリジナルと同値の部品入手により、回路をTelefunkenのオリジナルに近づけていった)を経ているので、その度にネジはキチンと締めていたような気になっていたのだ。

そんな「だろう」とか「はずだ」という心の緩みが音を悪くするんだよね。

この事件を潮にEQやらアームの付け根やらのネジというネジを締め付け倒してくれたわ!!!
これ以降やたら調子が良いのです。

今年のGWには例年に無く沢山の方にお見え頂いたが、ネジ問題はその後の話です。
ふつつかな音で大変に失礼いたしました。




ちょっと長くなるけど後日談。

こちらも何気なくコンデンサの極性を確認しようとテスターで測っていたら、面白い現象に出くわした。

まず1枚目の写真、DC電圧を測っている状態で置いておいた。DSC03511.jpg
コンデンサーは WIMA の Dumon というフィルムコンデンサーで世界最高と謳われるNeumannのカッティングマシーンのアンプのカップリングに使われているもの。

ほぼ、0mVを示している。(誤差程度は変動するが)

さて、問題の?2枚目 外そうとして指で持ったら数値が跳ね上がった。
その後、小刻みに揺すっても電圧を発生する事に気付いた。DSC03514.jpg
一気にどーんと跳ね上がって50mVを突破!  (直ぐに下がり始めるが)

この後面白がって他のタイプも振ってみた 

しかし、オイルペーパーのWESTCAPやマロリーの電解(当然チューブラー)はほぼ変化無しで無駄な時間を過ごしてしまった。



さてさて、この現象が再生音に何らかの影響を与えるのか否かは私には分からんと言っていいでしょう。
しかもDCだし。

まあ、昔からCR部品には振動を与える良くないあるよ。と言われて、足にスパイクを驕ったり、部品をグルグル縛りの刑にしたりする強硬派も居るくらいだからそんな事もあるのだろう。
しかし、それが今回の結果と係わりがあるかは分からないと言うことだ。


実感としてはアームの取り付けのネジが効いたのだと思う。
ここまで読んでアンプではなくてごめんなさいですが、アンプの変化は小さすぎてよう分からん!


本ブログを長くお読みいただいている方々はお解かりと思うが、僕は積極的に音を変化させる為に接続コードなどのパーツを替えることはあまりないのです。

その理由は、結局部品の交換は周波数特性の凸凹の場所を変えるだけで、エネルギー保存の法則でいくとどこかが出ると他が相対的に引っ込むだけだから。

その点、接点の清掃(最近は水だけ)とネジの締め上げはトレードオフがOFFなのでこれだけは信じています。

汚れたものや、緩んだ物を直す=本来の姿に戻すってだけだからね。最高到達点がプラマイゼロってのが素晴らしいことだと思うんですよ。



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コメント
こんばんは

以前に書いたかもしれませんが、ネジの大切さを
リン・ジャパンのF氏が話されたことがありました。
スピーカーも結構緩むことがあるので油断大敵です。
オツムのネジは緩みっぱなしですが...
2011/05/20(金) 00:07 | URL | メタボパパ #-[ 編集]
いやー 手抜かっていました。

考えようによってはネジくらいで目くじらを立てる必要の無い
ダルなスピーカーを使うと日々を緩やかに過ごせるのかもしれませんが。

でも、ニルソンの強い声は出ないと困るしなあ。
付き合うしかないですね、此処まで来たら。
2011/05/20(金) 01:37 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
>欧州古典管の泣き所で、4vのヒーターを取り出すために5vや6.3vの端子からドロッパー抵抗を入れなくてはなりません。

ドロッパー抵抗を入れることが音に関係すると思っています。
私は習慣的に、4V端子があっても
5Vや6.3Vからドロッパー抵抗を挟んで供給しています。

森川忠勇氏は、出力管のヒータートランスを別に付ける事で音質が向上したと、何度か無線と実験誌に書かれています。

これらは、まだ/\確定的な事が言えないのですが、
一度実験して、お確かめ下さると有り難いです。
2011/05/21(土) 03:22 | URL | NOAH #GMs.CvUw[ 編集]
おはようございます。

家の300Bs最近スイッチング電源から
トランスでAC点火にしたのですが
お蔭で電源スイッチ投入直後は結構なノイズ(ハム音)が出ますが
再生して出てくる音は・・・活き活きとして
良い音(自己満!(^_-)-☆)が出ています
+B回路にFETでリップルフィルターを組めば
ハム音は消えるかな~!?等と思って居ますが
未だ手付かず(^_-)-☆
2011/05/21(土) 09:45 | URL | altum #VQ8ezY4k[ 編集]
NOAHさん、コメントありがとうございます。

上に頂いたatlumさんのコメントにもありますが、本当に驚くほどの
アプローチがありますね。
以前にWE205でタンガーまでやった方もいらっしゃいました。

確かに初期のWEアンプなんかは、エリミネーター別添えでヒーター電圧を
別筐体から供給していた時代もあったようですから、別トランスの考え方も
また、歴史的に残ってきた物なのでしょう。

記事にあるようにネジの締め増しの影響が強かったのでヒーターについては
今回はコメントできる立場にありません。
ヒーターの印加方法は今後の研究課題とさせて頂きたいと思います。
何か結果が出ましたらまたUPしますので、是非また覗いてみて下さい。
2011/05/21(土) 21:52 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
altumさん、こんばんは。

こりゃまた、斬新な方法を考えましたね。
5v-ACのハムはクニタンさんの限界って言ってましたね、(クニタン先輩元気かしら)
ハムが僅かな違いならAC点火のノー天気さは癒されますね。

うちもハムは気にならないくらいですが残ります。
無入力で周波数特性を測ったら、60Hz ヒーター、120Hz 倍整流が同じくらいの音圧
でしたので、今は対策放棄しています。

そちらの結果をまた楽しみにしています。
2011/05/21(土) 22:00 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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