鉄心入りコイルは 大好き。だけど困り者

ハム対策も3回目になります。

今回は60Hz(商業電源が直接原因のもの)
120Hz (整流後のリプルによるもの)

の中で、影響の大きかった事例を取り上げます。


トランスやコイルの電磁誘導対策です。

以前はアメリカのアンプを使っており、一流の機械に搭載されていたのはUTCやTRIAD、ピアレスなど大きなケースに入ったりっぱな体躯のトランス達でした。

デザイン性はもとより、電源トランスやチョークコイルからの漏れ磁束による電磁誘導対策や磁気シールドの対策が施してあった。

遡って更に古い時代のトランスはむき出しのままのものも沢山ありましたが、相互影響を受けないように距離を離して四隅に配置するなどしてノイズの混入を避けていたものです。


はい、では1枚目の写真
PICT0042.jpg
左の大きなのが電源トランス
中央がチョークコイル
右端が出力トランス。

これほど大きなシャーシに組んでいるアンプなのに、なぜトランス類をこんなにキッチリ並べているの?
それぞれ、コイルの軸を交差させて気持ちばかりの配慮はしていますが、何分この距離ですから盛大に飛び込んでくる。

電源トランスからは60Hzが、チョークからは120Hzのノイズが出力トランスに存分に流れ込んで行きます。




そこで、シールドを施術するのですが、ここは考えどころでもあり、無闇にゴリゴリとできないということだ(本によると)

つまり、トランスやチョークコイルは、元々磁束を発生して相互誘導作用で動作しているのだから、この磁束を押さえすぎると効率が低下して本来の作用が減じてしまうらしい。

また、対策すべきは「電磁シールド」と「磁気シールド」の2種類があって其々異なる対策が必要。と、いささか面倒くさい。



そして、どのトランスをシールドするかも大きな問題。

出力トランスを強力にシールドしてしまえば60Hzも120Hzも一網打尽にできて良さそうなものだが、アンプのシャーシ内を強い磁束が渦巻いたままでは、インターステージトランスや、初段のプレートチョークにも影響が残るだろう。
真空管やその他の部品への影響も捨てたものじゃないかもしれん!

何となく電源トランスの影響が大きそうだけれど距離は少し離れているので、まずは出力トランスと隣接しており、且つ配線のやり直しが楽な平滑チョークから対策を行った。

PICT0140.jpg
これは電磁シールドで、コイルの上に銅板でショートリングを巻く。
つなぎ目をハンダ付けして、メッキ線で引き出しておく。

この後、コア外周にそって、鉄板(磁性体)を巻いてコアリングとし磁気シールドを施した。




これは効いた。この対策で40mV以上あった残留ノイズは20mV以下になった。

予想以上の成果に気を良くして念押しのために出力トランスも同様の施術を行った。
そちらはノイズには殆ど影響なし。

作業中、ノイズ増減の確認は電圧計だけに頼っている。(前にも書いた通り気分やイメージで捉えると自分が手を掛けた物への愛着や体調などで判断を誤るから)

だから、出力トランスの対策による音への影響の有無は分からない。シールドによって誘導作用の効率が落ちるなら元へ戻さなければ成らないかも。

大昔のWEのトランスは「裸」だから音が良いんだ。なんて説が表れないことを祈りましょう。(既にそんな定評があったりして・・・)



現状では、最大の磁束漏洩元と目される電源トランスには対策を施していない。
ハンダ付けをしてある箇所が多すぎて、とても手を付ける気にならないから。

でも電圧の供給に悪影響が出ないならば何時かは処置してみたいと思っている。



スポンサーサイト


コメント
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://kaorin27.blog67.fc2.com/tb.php/298-c456b09f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)