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今更ながら?の ヴィヴァルディ 「四季」

遅く起きた朝の事、何気なくTVをつけたらNHK-BSで何やら演奏会を放送していたので、まだ起き切れていないボケた頭でこれまた何となく見ていた。

ステージ上には10人少々。煌く様なスピードと切れ込みの新解釈によるバロックのようだ。

始めは曲目すら分からなかったのだが、それがヴィヴァルディの「四季」だと分かり始めた頃にはその演奏に釘付けになっていた。
しかし、番組を途中から見たので演奏者が誰なのかも知る事はできなかった。


ウワサには聞いていた。
若い演奏家が新解釈でやったバロックは面白いよって。でも、なんでも自分の耳で聞いて見なけりゃ分からないものだ。

それで、幾つかCDを購入して自室の装置で聞くようになった。
PICT0514.jpg
1990年頃からこのムーヴメントが盛んになったようで、此処に挙げた3枚だけを取り上げても其々に特徴が出ていて愉しい。

比較的流れにのってハーモニーも重厚なアルモニコ(写真左)

緩急もダイナニズムもエッジーで直線的に切れ込むカルミニョーラ(写真上)

舞う様に優雅な一面も持ち合わせるビオンティ(写真右)

従来の演奏では内声部として扱われていた(かのような)旋律に対しても、これを独立させて重み付けをし、改めてポリフォニー的アプローチを展開する場面が多いように思う。がいかがだろうか。


さて、録音にも少し触れておこう。
僕らの青春世代はアイドル全盛時代でレコードを何枚も買ったけれど、ソニー・ミュージックの脳ミソに凍みるような音には辟易としたものだ。

そのトラウマを覆してソニー・クラシクスのカルミニョーラ盤の確固たるステージの描写が素晴らしいと思う。

その点ではアルモニコ盤も広々とした空間に文句の付け様は無いが、ヴァイオリンが少し金属的に過ぎるか?
まあ、バロックヴァイオリンの響きとしてどの辺りまで金属的で良いのかは、私があれこれ言っても仕方がないので、これも優秀な録音だと言えると思う。

対して、ビオンティ盤だけがとても「フワリ」とした音場で異質な印象。ハテナと思ってクレジットを見たらフランス盤だった。
CDの場合はどうだろう?
LPならばクラブ・フランスやディスコフィル・フランセのステレオ録音は独特な感触を持っていて直ぐに「違い」が判ったものだが、CDの時代でも仏国はやっぱり仏国なのだろうか・・・



先日、You Tubeをサーフィンしていたらありましたよ! あのNHK-BSの音源が。
演奏は上に挙げた内の一人でカルミニョーラでした。





これらのパート以外にもありますが、版権は大丈夫かな?
興味ある方はお早めに。 日本でのライブと思いますがCDでの演奏よりも躍動的で良いかも。




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