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オーディオは科学:電子工学として考える。(笑) パート2

早速常用する「6S-Ela-2145」のRIAA特性を測ってみた。

PICT0578.jpg
上は前回掲載した、「逆RIAAユニット」単体の偏差。

中は時定数の計算と若干のヒアリングで決定した「決定盤!!」と思っていた現状の偏差。

下が、これまでの行いを反省して実測の中で校正をした後の偏差。
(注:100Hzの逆RIAA偏差がちょっと信用できないので破線で直接測った値を入れてある)

このグラフは良く見かける周波数特性グラフではなく、聞きなれない「偏差グラフ」なので見方を少々。

LP製作においては現在のところ低音を下げて、高音を上げてカッティングされていることは周知の通り。
その値は20Hz、20kHz両端で約20dBという大胆なものだ。
従って再生のアンプ(RIAA-EQ)は逆特性=低音を上げて、高音を下げる必要がある。


そのようなカーヴのプリアンプができました!じゃあ特性を測りましょう。といっても元々曲った特性なのでどれほど曲っていれば「良」なのかが一目で分かり難い。曲り具合といっても、それは縦軸の目盛り次第なので・・・
そこで、本来のRIAAカーヴに対して、このアンプはどれ程ズレているのかを示すものがRIAA偏差グラフというわけ。こうすると、偏差ゼロならフラットラインになるので、凸凹がイコールズレになるから掴み易いという寸法だ。

こうして偏差グラフにするとギクシャクするけれど、ひと目盛りは0.2dBなのであまり酷くは無いと思う。
周波数特性と違ってプロットの間を滑らかなカーヴに作図しても意味は無い。あくまでも偏差なので。

現状でもまあまあいいかなという偏差には入っていた。(スピーカーや部屋の凸凹に比べると取るに足らないという意味で)



30分ほどあれやこれやと部品を交換して(勿論LCRメーターで実測した部品で無いと意味は無い)なんとか治めたのが「下」の状態だ。

まだ曲ってるじゃん!とか言わないで。
10年以上かかって計算と耳で決めてきた結果を、わずか30分で上回ってしまったのだから。

音についてはいつも通り変わって当たり前だからどおって事はなし。
特性を整えると、機器間の差が少ない音になると思う。つまり正確な音ってことかな。


今回勉強になった事は2点。

1、RIAA素子の何処をどう替えると特性にどのように影響を与えるかを始めて実感できた。
  今後の人生に、これはデカイ!
  特性を測るってことの最大の効果は、人間が賢くなることだ。

2、マジで、0.5dBくらいの違いなら人間の耳はその違いを聞き分けるということも実感できた。
  良い音とか悪い音ってのは、聞き手の感性の問題だから別にして人って凄い。

逆の見方をすると、ヴィンテージのプリアンプの殆どはバラバラ(機種の個性なんかではなく、ただのバラバラ)でないかと危惧する。
さらには新品のアキュフェーズ辺りを除いては最新式のアンプだって、特に真空管アンプなんかはかなりズレていても不思議ではないと思うし、経年変化に最も影響を受ける箇所である事も付け加えておく。



オーディオの音の個性は結局特性の差に帰結するだろうけれど、コードを替えるなんて髪の毛程の特性の差でも耳で聞くとけっこうな違いが出るのは間違いのない事実だ。

問題は何を替えてはいけないのか、替えても良いのか。  と言う大きな命題に対して個々人がどのような答えを持っているかだと思う。


20年前に初めてRIAA回路の勉強を始めた時に、こんな事を書いた本があった。

「ときどき、低音が出ないとかの理由でRIAA回路の定数をいじる人がいますが、それはいけません。
RIAA回路は<規格>ですから1種類しかないのです。
それ以外のアンプの不具合は、アンプの中で解決しなければいけません。」

動くべきところと動かさざるところ。これは僕のオーディオの座右の銘だ。



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コメント
おはようございます。

そうなんですよね・・・規格はあくまで規格で基準なんですから
後はトーンコントロールなんぞ駆使してお気に入りの音に調整する!
耳感でしか自分のRIAAの音を確認していないのですが
以前の録音した物はチャンとしたメーカ品なのと
カートリッジも変わって居ないし・・・スタイラス交換を
メーカー(日本)で遣ったから・・・少しは変化したかな!?
後はメイン・アンプも211Asアンプは存在していたし
スピーカーシステムも・・・今はウーファーを入れ替えていますが
ハイフレは同じ物を使った居ます(^_-)-☆
2011/12/17(土) 08:19 | URL | altum #VQ8ezY4k[ 編集]
atlumさん、こんばんは。

そうなんでしょうね、「規格」の部分と「好み」の部分が
入り混じってしまうと泥沼に入りやすいのでしょうね。

私のうちは何十年も不変なものだらけですね。
世間ではこの状態を「金欠」と言うらしいのですが・・・
2011/12/18(日) 00:43 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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