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遅い初夢 理想のオーディオシステムを組んでみる

年末年始はバタバタして気がつくともう2月も中旬だけど、妄想全開の「初夢」を見てみようと思う。
お題は「もしこれから新しくシステムを組むとしたら?」ってことで。

もし、どんな無理難題でも自由に妄想できるなら、僕は19世紀のザクセン選帝候になるよ。州立歌劇場の運営に口を出せて全公演をロイヤルシートで見れるのだったら2億だって5億円のだってオーディオなんか一つも要らない。
時には邸のサロンに主席奏者を集めてカルテットをやらせたりしてね。

これが究極の理想。(時々オーディオ好きの人たちに、この一世一代のネタをかますと決まって”ポカン”とされる)でも「究極」なんて、何の世界だってちっとも楽しくない。不自由だからこそ悩んだり工夫したりが楽しい。
さて、19世紀に生きる事も当時のドイツで大名になることも叶いそうにないから本題に戻ろう。

まずは、

1.今の部屋を使うこと。(部屋から替えると上の話に戻ってしまう)
2.今の装置より高額にならないこと。(オーディオ替える前に仕事を変えなきゃ)
3.現行品や少なくとも中古市場に潤沢にあって容易に入手できるもの(幻の・・・明日から聞けないじゃん)
4.唯一で最大の救いは、現状の経験値は維持していること(これが実は最も重要だ)

以上の条件を踏まえてあとは自由に脳ミソを飛翔させよう!!どうせ、聞いたことどころか見たことも無い機械ばっかりなんだしね。


全体のビジョンとしてはやっぱりオペラのような複雑な構成の楽曲で、誰が何処で何をしているのかが詳らかになるような装置にしたい。それに、せめて60年代のLPも大きな違和感無く聴きたいね。

このブログでは以前に書いたけれどスピーカーにマジコのQ5を使うのも良いかなって時期があった。
でも、説明不可能の妖怪レーダーが止めとけって言ってるんだ。小口径ロングストローク(に見える、本当は知らん)ウーハー搭載の機種は自宅では長い付き合いにならない気がする。

そこで
パッと思いついたのがQUADのESLの新型を使う手段。
ESL2905-front234.jpg
これならば吹き抜ける低音が聴けそうだというのが理由。

2,3年前のこと、欧州の有名なHi-ENDメーカーのスピーカーをあるお宅で聞かせて頂いてチェロバスが「粘る」音に聞こえてしまった。それも2機種で同様な印象。
これは平面バッフルを使って30年の歪んだ僕の耳だからこその問題だと思うけど、それ以来、ロングストローク&ソフトエッジのスピーカーには警戒してきたが、最新のやつはどうなのだろうという興味ももちろん有る。

その中で一つ気になるのがHarbethの中型機で HLコンパクト7のES3という機種。
hlcompact7es-3.jpg
もうこれは万人が知るところのヒット商品らしい。
これも聞いたことがないので妖怪レーダー頼みだけど、これはスッキリとした低音でるかも!と思わせる雰囲気があったからの選考理由。
中には、こんな薄板のポコポコの箱じゃあ締まった低音が出るはず無い!っていう意見があるかも、剛性が低いってね。
でも、楽音の粘性と響きを混同してはイケナイ。響きはむしろ歓迎だ。このスピーカーは楽器の音自体はスッパリと出そうな気がしているんだ。



まあ実はスピーカーにはあまり拘りはない、例えば50年代までの古いALTECやJENSENならどれを使ってもいい。現行品というルールがあるからチェロバスの件で話が難しくなっているだけ。でも、だからこそ選考が楽しい

しかし、組み合わせるパワーアンプはスピーカーとセットで考えるのが自分の流儀だから、アンプ選びは厳しい。
QUADのESLタイプなら同じQUADの50Eを合わせたいけれど、中古しかないしそれも直ぐに買える機種ではないだろう。
掟破りになるかもしれないが「PX-25」辺りの球でプッシュプルアンプを作るのが良いと思っている。

一方、Harbethは少し前に真面目に手持ちのAD-1シングルアンプでやってみようかと考えた時期があるくらい。
こんなスピーカーは能率が低いからアンプのパワーが居るなんて声が聞こえて来そうだけれど、パワーはなくてもゲインで動かせる範囲でミュージックパワーは十二分に確保できると思っている。

少し前の雑誌の記事でHarbethにファーストワットのアンプを組み合わせている事例があって素敵だなと思った。
SIT1_convert_20120211181900.jpg
これはモノ2台で120万円くらいの同社では一番高い(といっても今の業界では大した高額とも言えない)機種。
ステレオ機で30万円くらいからラインナップがあってどれも同一の世界観で作られているようなので、どれでもいいだろう。

しかし、このアンプの解説を読んでいると・・・
「真空管のような・・・」
「三極管のごとき・・・」というフレーズが乱れ飛んでいる。
ネルソン・パスさんという有名なビルダーの会社だそうだが、自社のアンプを勧めているはずなのに真空管アンプの良さを賛美しているかのような文面が印象的。


ということで、今日の結論はQUADの新しいESLタイプに、パスさんの推薦もあって?真空管の「PX-25pp」アンプにしたいなあ。
現行アンプならばファーストワットということで。

重要なことは、もしかしたら本当に買う状況になるかもしれないが、100%試聴しないで買うよね。やっぱり。
だって、自作アンプはまだこの世に誕生してないのだから物理的にできない。


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