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広帯域システム構築 発進!

このブログでも何度か取り上げているが、アナログ・オーディオを続けていく決意をした人間の大きな課題はレコード針が何時まで使えるか?になろうかと思う。
まあ、現行のカートリッジを使えばそれで事足りるとお考えの向きもあるかもしれないが、これまでの経験上現行品は長期的な展望を想定するとむしろ厳しいと思っている。

優秀なビルダーの多くはマニュファクチュアリングである。突き詰めれば個人事業主に近い。
しかも針交換の効かないMC型はシュアーのようにサードパーティーによる交換針の供給も望めない。
デジタルオーディオでも何でも、昨日の最新式は今日はもう誰にも振り返られない。
普及だ、量だ、売上だの世の中は「使い捨てる」事に抵抗の無い方向へ全力で加速している。

でも、趣味のオーディオの世界ならば愛した機械はせめて自分の命運尽きるまで伴侶としたい、もう少し長いスパンでブランドを育んで貰いたいものだ。


さて、我が家の事情も同じく切迫していて、常用のNeumannは無念にもアナログ部門は既になし。
DSTに使われているヌードチップ(無垢ダイヤ)は0.5カラットもありそうな巨大なモノなので交換も難しいよう。

そのために長い時間を掛けてEMTのTSD-15を平行して使用できるようにと試行してきた。

当たり前のことだが、違う機種なのだから音は違う。
子供じゃないので「どっちが良い音」とかはさすがに思わないけれど、同じ音響を求めて聴くと違和感がある。
これまでは、その差をどうにか縮めて違和感を感じないようにと模索を続けて来た訳だ。

しかし、年が変わる頃から違うものは違うのだ、それぞれの特徴を活かして使うべきだと少し方向転換した。

そう思い至った原因の一つは、1970年以降の比較的新しい録音のレコードも聴くようになったこと。そのトリガーに1979年のザルツブルク音楽祭でのプロダクションの一貫としてWienで収録された、カラヤンの「AIDA」がある。




長野市内のハード・オフはかつての有力オーディオ店をされていた社長さんが事業拡張で経営している店舗が多い。僕が駆け出しのセールス時代にお世話になったお店だ。

そのある店舗で、駆け出し時代から知り合いの女性店員さんに再会した懐かしさで一枚買わせてもらったCDがこのAIDAだった。言って見れば、話のネタで買ったもので演奏に特別な期待をしていた訳ではなかった。

ご存知の通りこの時代、カラヤン先生は既にDGGの帝王だがBPOは純粋なシンフォニー・オーケストラだからオペラのレパートリーはそれほど多くは無かった。
ある意味ザルツブルクは先生自身がオペラを楽しむ(やりたい事を試せる)良い機会だったと思う。そんな嬉しさが伝わってくるような演奏で、一発で参ってしまった。

それから一生賢明にLPを探したのだが、世は既にCD時代で初版のLPを探すのは結構骨が折れた。
それが年末にやっと手元へと届いたのだった。
PICT0945.jpg
左の白いのがCD。
リリックのフレーニをあえて起用した事を当時は疑問に思う声もあったろう。
しかし、ここで聴く事のできる「おお、私の故郷よ」におけるホールを包むリリカルな清清しさはどうだろう。

カラヤン先生のセンシティヴなアプローチと新しい録音のもたらす音響によって始めて達成させる類の成功だと思う。
そして少し前なら、初期ステレオが一番良い(実際にカラヤン先生は60年初頭にDeccaに絶品のAIDAを入れている)からとこのような素晴らしい演奏でさえ耳を貸さなかったかもしれない。

今なら、そんな狭い心は人生の損失以外の何者でもないと理解できる。
自分の懐が深くなったとも言えるが、素敵な女性店員さんの威力も大したものなのだ

PICT0947.jpg

前に記事にしたホロヴィッツの1985年前後の新録なども順次購入し、広い帯域のレコードを沢山聴くようになった日常を鑑み、TSD-15の広い帯域を活かしたシステムを作ろうと思い立った。

そうなれば、1960年代までのレコードをDSTに任せる事でそれぞれの使用時間を短くできるし、お互いの個性に特化したシステムの微調整=カートリッジの特性とプリアンプとをインテグレートでフィットできる=が可能になる。そう考えを変えたらワクワクして俄然やる気が湧いて来た。


さて、そんな訳で70年代以降のソフトを対象としたできるだけ広帯域なシステムを組むことにした。
目標はただ一つ、手持ちの機材だけで50Hz-18kHz(-1dB)のレスポンスを有すること。この辺りでどうだろう。



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コメント
おはようございます。

私の持って居るカラヤンの「アイーダ」
配役も同じ様ですが国内盤の東芝EMIで
レコードには(エンジェル)のマークが
表装は同じ様なので元は同じ!?レコードの流通経路で
又判らない事が出来てしまいました(^_-)
2012/02/19(日) 09:36 | URL | altum #VQ8ezY4k[ 編集]
altumさん、コメントありがとうございます。

そうですね、レコードもまた謎多き分野ですね。
お察しの通りお持ちのレコードと演奏内容は同一です。

私のはイギリスプレスで「カラー切手白枠」という時代のですね。
この他に見たのはドイツプレスの黄色っぽいのとかアメリカ
プレスのエンジェル盤(日本盤に近いデザイン)などがあったと
思います。

まあ言い出すとキリが無いので、回数を聴きこんで脳内熟成させた
レコードが一番良いのでしょうね。
2012/02/19(日) 23:40 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
こんばんわ 聞かせてもらった「オテロ」CDで入手しましたが、レコードもオークションで落札しました。もうすぐ、届くと思います。あの脅威の奥行きは、出ませんが、手持ちの音源では、一番、出ます。カートリッジは、オルトフォンなので、A 25D 2個 CA 25D 1個 SPU-A AE 3個、あるので、10年は、OKと思います。 アームは、RF297(4ピン、レプリカ)とRF309(2ピン)使用です。プレイヤーは、QRKです。予備1台、アイドラー1個、あります。20年位は、大丈夫だと思います。今は、毎日、レコード、掛けていますが、また、正常なペースに戻ると思うので、しばらくは、良いかと思います。ジャズが中心なので、帯域は、高域は、10KHzまでしか、出ません。それ以上は、ドライバーの能力が、ありませんので、充分と考えています。視聴距離が、2.5mしかありませんので、響きの少ない音を聞いています。いずれは、アンプをWEにしたいと思いますが、WEものは、気の遠くなるほど高騰してしまいましたので、実現不可能と認識しています。現在は、新藤ラボのプリとパワーです。そこそこの音は、します。
それでは、また。
2012/02/21(火) 23:54 | URL | momomo #-[ 編集]
こんばんは、

レコードもオーディオも視野と裾野を広くして、ゆったりと構えるのが
一番のような気が最近はしています。

W.Eですね、W.Eも時代が広くて機種が多いので何をもってW.Eと言うのかは
意見が分かれるところですね。
41+42+43や86、そして124や118を同じメーカーで括るには余りにも内容が
違うので使い手のヴィジョンを試されてる機械ですね。
ALTECやIPCのアンプにも名器が多くて困っちゃいますね。
2012/02/22(水) 23:23 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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