広帯域システム発進!具体策1 トランスは生き物だ
「カレーは飲み物だ」
この情感豊かな言葉は、おデブタレントの草分けと言われた故ウガンダ・トラさんの名言だ。
そして今日の本題
「トランスは生き物だ」と言ったのは確か伊藤翁だったと思う。
改めて言うことではないが、トランスとは入力側(プライマリー)のコイルからコアを介して出力側(セカンダリー)のコイルへ電磁誘導によって信号の受け渡しをする部品で、交流インピーダンスの変換や、1入力⇒3出力なんてこともできるし、電源も電流も要らないのに電圧の昇圧までしてしまうエコな働き者だ。
では、そんな電子部品を先達は何故「生き物」などといわれたのだろうか?
MCカートリッジのステップアップトランスを例に取ると、多くのトランスは
入力 30Ω
出力 47kΩ で周波数 20Hz-20kHz(-1dB) といった規格・特性がプリントされていたりする。
「生き物」という表現は、実際の交流回路の中でトランスは必ずしもプリントに記載された通りに信号を通すわけではなく、挿入された前後の回路によって千差万別の特性を示す、まるで生き物の様に気まぐれだという事に起因している。
こうした事実とはかけ離れて、パーツとして販売されている「MC昇圧トランス」は様々なカートリッジの信号を受けて、同じく様々なアンプの入力Zを負荷として使われている。
そう、もうお気付きの通り組み合わせるカートリッジやアンプによってどれ一つとして同じ特性では無いのだ。
それなのに、「UTCのLS-10はこんな音」だの。良いだの。悪いだの。「ノイマンの業務用は高音が綺麗」だの。特定の機材との組み合わせで、耳だけの試聴記や評論は極めて危うい行為だと思う。
前後の回路との組み合わせで周波数特性が変わるのに、さもトランス自体に固有の音があるかのような評判がまかり通る世間の風潮を風刺されていたようだ。
中には「WEのトランスは・・・」なんてメーカーでくくっちゃう強引な人もみえてビックリするが、昔のトランスの中にはヴォイス・レンジ(600Hz-6kHzほど)のモノも沢山あるから充分に気をつけて頂きたい。
そんな、バカな! 実際トランスの音の個性は「激変」するぞって言われるとイヤだから、EMTが汎用品として(多分日米の市場のリクエストで)発売していた、一流のメーカーが真っ当に作った「商品」例をお目にかける。
一流のトランスは沢山あるがそれは飽くまでも「部品」単位の話であって、このように動作状況まで検討して作られている「製品」は皆無に近いかもしれない。

こうして、Priの容量もSecの負荷もガッチガチに固めないと周波数特性は保証できませんよ。という例だ。
伊藤翁のアンプも使うカートリッジEMT用とSPU用に個々に合わせていたし、パワーアンプもスピーカーや部屋を見てから作る!と言っていた。
だから、トランス単体を安く買ってきてリードのケースに入れて金メッキのRCA端子にハンダ付けしたら一丁あがりって訳ではないのをお解かりいただけるだろうか?
最新式の設計のものはこの限りでは無いかもしれないが、そちらは私には不明なので各々追試頂きたい。
さて、伊藤翁亡き後、思い出も手伝って余計な前書きが長くなってしまったが、広帯域システムの構築の第一歩として手持ちの入力トランスの様々な使用状況による周波数特性の一覧を作成するところから始めた。

エクセルで片対数が出来ることを知り(おそいっちゅうねん)早速やってみた。膨大なデータを手で写してグラフ化・・・ハア でも、画面を取り出す事はまだ出来ない。
始めに、巻き線ごとのDCRとLを測ってACZの当りを付けてから動作状態を変えて測定を繰り返すのだが、アナライザーがあれば作図まで一発かなあ?なんて考えながらシコシコやっている。
今回は入力トランスに絞って始めたけれど、いつの間にか大変な種類が集まっていて忙しかった。
入力、出力のシャンク抵抗を順列で変化させていったので莫大な量になったが、想像外の場所にフラットになる組み合わせの存在を確認できたりして、新たな使い道を発見した物もあり凄く得した気分だ。(実際。何十万円分も現役復帰したことになる)
この後に実際に聴いてみて、データと聴感との距離感を把握する大きな期間が必要。
まあ、何よりEMTとNeumannのカートリッジと組み合わせてよりフラット特性で且つ広帯域な出力を発生できるトランスと、初段のZを組み合わせることが出来るだろう。
カートリッジ⇔プリアンプ(EQアンプ)
パワーアンプ⇔スピーカー
の組み合わせはセットで考えて離れ離れにするべからず。という僕の主張を繰り返しておきたい。
その実現に向けて遠い道のりの始めの一歩を踏み出したというわけだ。
この情感豊かな言葉は、おデブタレントの草分けと言われた故ウガンダ・トラさんの名言だ。
そして今日の本題
「トランスは生き物だ」と言ったのは確か伊藤翁だったと思う。
改めて言うことではないが、トランスとは入力側(プライマリー)のコイルからコアを介して出力側(セカンダリー)のコイルへ電磁誘導によって信号の受け渡しをする部品で、交流インピーダンスの変換や、1入力⇒3出力なんてこともできるし、電源も電流も要らないのに電圧の昇圧までしてしまうエコな働き者だ。
では、そんな電子部品を先達は何故「生き物」などといわれたのだろうか?
MCカートリッジのステップアップトランスを例に取ると、多くのトランスは
入力 30Ω
出力 47kΩ で周波数 20Hz-20kHz(-1dB) といった規格・特性がプリントされていたりする。
「生き物」という表現は、実際の交流回路の中でトランスは必ずしもプリントに記載された通りに信号を通すわけではなく、挿入された前後の回路によって千差万別の特性を示す、まるで生き物の様に気まぐれだという事に起因している。
こうした事実とはかけ離れて、パーツとして販売されている「MC昇圧トランス」は様々なカートリッジの信号を受けて、同じく様々なアンプの入力Zを負荷として使われている。
そう、もうお気付きの通り組み合わせるカートリッジやアンプによってどれ一つとして同じ特性では無いのだ。
それなのに、「UTCのLS-10はこんな音」だの。良いだの。悪いだの。「ノイマンの業務用は高音が綺麗」だの。特定の機材との組み合わせで、耳だけの試聴記や評論は極めて危うい行為だと思う。
前後の回路との組み合わせで周波数特性が変わるのに、さもトランス自体に固有の音があるかのような評判がまかり通る世間の風潮を風刺されていたようだ。
中には「WEのトランスは・・・」なんてメーカーでくくっちゃう強引な人もみえてビックリするが、昔のトランスの中にはヴォイス・レンジ(600Hz-6kHzほど)のモノも沢山あるから充分に気をつけて頂きたい。
そんな、バカな! 実際トランスの音の個性は「激変」するぞって言われるとイヤだから、EMTが汎用品として(多分日米の市場のリクエストで)発売していた、一流のメーカーが真っ当に作った「商品」例をお目にかける。
一流のトランスは沢山あるがそれは飽くまでも「部品」単位の話であって、このように動作状況まで検討して作られている「製品」は皆無に近いかもしれない。

こうして、Priの容量もSecの負荷もガッチガチに固めないと周波数特性は保証できませんよ。という例だ。
伊藤翁のアンプも使うカートリッジEMT用とSPU用に個々に合わせていたし、パワーアンプもスピーカーや部屋を見てから作る!と言っていた。
だから、トランス単体を安く買ってきてリードのケースに入れて金メッキのRCA端子にハンダ付けしたら一丁あがりって訳ではないのをお解かりいただけるだろうか?
最新式の設計のものはこの限りでは無いかもしれないが、そちらは私には不明なので各々追試頂きたい。
さて、伊藤翁亡き後、思い出も手伝って余計な前書きが長くなってしまったが、広帯域システムの構築の第一歩として手持ちの入力トランスの様々な使用状況による周波数特性の一覧を作成するところから始めた。

エクセルで片対数が出来ることを知り(おそいっちゅうねん)早速やってみた。膨大なデータを手で写してグラフ化・・・ハア でも、画面を取り出す事はまだ出来ない。
始めに、巻き線ごとのDCRとLを測ってACZの当りを付けてから動作状態を変えて測定を繰り返すのだが、アナライザーがあれば作図まで一発かなあ?なんて考えながらシコシコやっている。
今回は入力トランスに絞って始めたけれど、いつの間にか大変な種類が集まっていて忙しかった。
入力、出力のシャンク抵抗を順列で変化させていったので莫大な量になったが、想像外の場所にフラットになる組み合わせの存在を確認できたりして、新たな使い道を発見した物もあり凄く得した気分だ。(実際。何十万円分も現役復帰したことになる)
この後に実際に聴いてみて、データと聴感との距離感を把握する大きな期間が必要。
まあ、何よりEMTとNeumannのカートリッジと組み合わせてよりフラット特性で且つ広帯域な出力を発生できるトランスと、初段のZを組み合わせることが出来るだろう。
カートリッジ⇔プリアンプ(EQアンプ)
パワーアンプ⇔スピーカー
の組み合わせはセットで考えて離れ離れにするべからず。という僕の主張を繰り返しておきたい。
その実現に向けて遠い道のりの始めの一歩を踏み出したというわけだ。
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