広帯域システム発進!スピンオフ編 CDPのOUTトランス

先日の記事から、シコシコとトランスの動作状況による伝送特性を取り続けている。
その中で、今まで使い場所を見付けられなかったトランスが現役復帰できそうだ。と書いたが今日はその結果の一つを記事にしてみよう。


このブログを初めてから、昨年末で丸3年になったが、これまでに書いたCDPの記事は2,3件だったような気がする。
まあ、CDPってのは箱入りの完成品だから、自分で手を下す事が無いのが記事の少ない理由だろう。

では、その出力端子が一組付いているだけのブラックボックスたるCDPに対して、今回は何をしたのか・・・




オーディオを初めてから今日までに買ったCDPは今のEMT981で3台目になる。

初体験はStuderのA727だったかな?型名を忘れてしまった。有名な730のラックマウントタイプとして同時リリースされた機種だったと思う。

これは2ヶ月くらいで売ってしまった。悪い機械だとは思わなかったがLPと同じ音源で柔らかすぎた印象だった為。
次はEMT-981だったが、これは機械の調子が上がらずに縁が無かった。

次が現用のEMT-981(2代目)クンだ。
友人になったドイツのスタジオマン(多分ポーランド移民の子)が見た目は悪いけれど、EMTにフルメンテさせてるのあるから買うか?と言われて送ってもらったヤツ。

確かに、何処を動かしても前の個体とは違ってカッチリと決まる!信頼感たっぷりだ。
さすがに何十年も昔のおじいちゃん機械だから根本的なリフレッシュが必要なお年頃なんだろう。

キビキビした動きも感動的だったが、出てくる音はそれまでのCD再生の概念を超えたものだった。

今となっては手放したプレーヤとの比較は記憶に頼るしかないが、確か前の2機種は出力トランスを積んだものだった。
自称「稀代のトランス・フェチ」の自分だし、初代EMT-981は当時W.Eのブローカーをしていた知人の「981はトランス付きじゃないと・・・」という一言に揺り動かされての購入だった。

まあ何でも自分の家で聞き込んで見ないと分からんもんだ。
少なくとも自分で買って自分の装置の中で聴いた2台のEMT-981に関してはトランスの無い方の発する音楽はより心に迫って聞こえた。
その後、2台目クンには巷で流行の1:1ライントランスを合わせる実験も何度か試したが、満足の行く結果にはならなかった。

当たり前のことを吐いて恐縮だが、「帯域制限がかかり、音が丸くなることでCDの音がアナログチックに変貌する」と書くと褒め言葉になるが、「フィルター効果で微少信号が取り除かれて、余韻や収録会場の広さの情報が減少する」とも言える。

上の2つの形容は実は両方とも同じ事を語っているのだが、逆の面から見ているだけだ。
幸い?我が家はアナログプレーヤがあるので、特段CDPにアナログチックな音を出してもらう欲求はないからデジタルらしい情報量を求めたのだろう。



さて、特性を調べた入力トランスの中に、Malotki社製の調整卓に使われていたライン送り出しのトランスがあった。
これまでも色々使い道を試したのだけれど、酷いハイ落ちになってとてもまともな音にならなかったトランスだ。
しかし冷静に考えると、なんらかの用法があって規格されただろうし、どこかでは使われていたのだからこそ現実にこうして存在するのではないか?

良い機会だと思って、少し常識ハズレなインピーダンスでの周波数特性も測ってみた。そしたら・・・ビンゴ!
PICT0978.jpg
600で入れて、中途半端な昇圧をして10kΩ以下の負荷を掛けると、ご覧の通り超広帯域なバンドパス特性を見せる。

中途半端?そうなったらあれしかない。
1960年代後半からコンソール内やパワーアンプの入口までを3.5k程のZにしていた時代がある。
ならばと、CDの出力を600Ωで受けて、2kΩ弱の抵抗を持つZeissのT-Padアッテネータをこのトランスの負荷にするとピッタリとフィットするはずだ。

DSC02331.jpg
DSC02319.jpg
いかつい顔つきだけれど、しなやかな音は都会派のZeiss。

有り合せのコードの切れッ端とコネクターを付けて早速このラインでCDを聴けるようにしてみた。
PICT0976.jpg

LPと同一音源のCDでどうしても拭いきれなかった「隈取り」の強さが取れて楽器同士の距離感が分かりやすくなったように感じる。
まだ、2,3日間の印象なので余談は許さないが、我が家のCDの音も新しいステージに踏み出せたのではないかと思っている。

これは、期待大だ!



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コメント
先週、知人のKさんが、MJのリスニングルーム訪問に記載された、滋賀県の吉岡氏のお宅に伺ったとういので、お話しを聞きに行ってきました。2080ウーハーと2090ドライバーの実物を見せて貰いました。吉岡氏のシステムは、5ウェイマルチアンプで、片チャンネル ウーハーが8(2080×8) 中音 WE15A渦巻きホーン(WE555などに使用するタイプ)+2090  中高音 WEロンドン小型マルチセントラルポン+WE594 ツィーター(不明 JBL075 2405など)  スーパーツィーター(デッカケリーのリボンツィーター) だそうです。自分には、そこから、どんな音が飛び出すのか、想像できません。
そして、2090 2080を簡単に接続して、鳴らしてくれました。JBLとアルテックの間のような音色で、品位の高い感じしました。ウーハーもそのようでした。外見は、アルテックの288と515と良く似ていましたが、重量は、とても重い感じです。調べてみると磁力は、アルテックのもと同じようです。これからKさんは、取り敢えず、2080を4本 2090を2本 WE22Aホーン を 探して、システムを組み上げるそうです。また、アンプもチャンネルデバイダーも入手しなければなりません。長い、泥沼の道のりが、待っています。
CDのライントランスは、WE67CとWE506Aをゲージングして使用しています。情報量は、減っても、アナログな感じになれば、良としています。自分のSPは、1万Hz以上は、出ないので満足です。
それでは、また。
2012/02/26(日) 09:04 | URL | momomo #-[ 編集]
こんにちは。

Londonに関してはオーソリティの方がいらっしゃって、機械と言うよりは
人との繋がりがあって過去記事にも随分書きましたのでまたご覧下さい。

古くて良い機械をこれから揃えるのは大変なエネルギーが必要ですね。
また、組みあがった際は是非お聞かせ頂けるようにお取次ぎ下さい。

ライントランスに限らず、このブログで一貫してお伝えしたい事は
個人の好みの問題は「とりあえず」一旦脇に置いて、まずは部品の持つ
能力を正しく出してみて、それから好みの世界に振り分けても遅くは
ないんじゃない?という問いかけなのです。

くしくも「泥沼」と書かれたけれど、泥沼って前が見えないから泥沼
なんですよね。
見通しがハッキリした泥沼なんてないですものね。(笑)
2012/02/26(日) 11:56 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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