密かに Neumann W444を組み立てていた

オーディオの世界は実に多種多様な発展を見せていて、コンポーネントのどの部分に重きを置くかについても様々な考え方がありますが・・・
そんな中でも、音量調節機に大枚を投じるというのは、それなりに「煮詰まっている」と言えなくも無いですね(笑)


まあ、大金といっても最近は欧州の部材が安価に輸入されており、スタジオコンソールに使われていた「エックミラー」や「Siemens」「Neumann」などの所謂フェーダーが身近になりました。

そのようなスタジオ用フェーダーを大別すると

・音量(ゲイン)を必要な量に下げて調整するもの(パッシブ=アンプなし)

・より積極的に音量の増幅機能(+15~20dB程度)を持つもの(アクティブ=アンプ付き電源必要)

に分けられるようです。

このブログでも何度か記事にしてきました通り、我が家ではこれまでにパッシブ型ばかりを使ってきました。
何分、家庭の部屋にステージ用のハイゲインアンプや高効率スピーカーを入れているのでゲインは有り余っていたからです。


ところが先般、プリアンプの広帯域化の過程で、より高性能なトランス(=昇圧比の低い)を試したところゲインの不足状態に陥ったため、この機会に評判の良い「Neumann W444STA」というアクティブ型を始めて取り寄せて試してみました。

PICT1049.jpg
こんな感じで小さい筐体の中に2チャンネル分の 入出力トランスとアンプが入っている。トランジスタは流石に機材の小型化に貢献している事が分かる。



ほんでもって、こんな小さなのを一つだけ買うのも非効率だし、不具合があっても文句を言い出すほうがコストが掛かるので複数購入してリスクや送料を分散した。

そうすると必然的に余剰分が出てくるので好事家の方に声を掛けてお分けする事になった。
しかし、上述した通りフェーダー単体では用を成さないので、ケースや電源を組み立ててからお渡しすることになる。

PICT1113.jpg
こちらは 2UのEIJラックに組んでいる途中にパチリ

オーナーのご希望でメーカー塗装済みのお高いケースを始めて使ったのだが、キズを付けないようにと神経を使う!そのため養生テープでミイラのようにしている。

電源は写真の状態で我が家の標準仕様。抵抗の2段のフィルターだけ。
真ん中のフィルターコンデンサーに「ERO(ドイツ製)」のを使うと良い感じに仕上がるようだ。(写真の金色っぽいやつで、フェーダー内蔵のアンプに使われているコンデンサーと同じ銘柄)

これ以上の規模の電源もご要望があればいくらでも組み立てるけれど、以前からの実験報告の通りで厳重なフィルターを入れるほど「キレイ系」の音になるような気がしてとりあえずはこの電源をお勧めしている。

スペースは充分にあるのでチョークなどの追加はいつでもOK。



さて、今回何名かの方にお使い頂いた感想や自分の印象を少し纏めると

・CDの音に厚みや実体感が増した(CDは薄い音。の印象を払拭できた?)
・何故か、定位がハッキリする(多分セパレーションが悪いからだと思いますが。音像が左右に分かれすぎると中央の充実感や定位が薄くなるのかもしれませんね)

などなど

音像実体の生々しさと空間情報が両立したアナログLPに使うと、少しもったいない!気もします。

対して、特にSACDで時に感じる真ん中の薄さ(定位も周波数的にも)にガッツを入れてくれました。

このフェーダーはもう40年近く前に作られた物だけれど、時代を超えて最新技術に光を当ててくれたようにも思います。

PICT1119.jpg




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コメント
5月6日、上田市の創造館で、第三回自作オーディオ同好試聴会が、ありました。60名程の人が来ていました。知人のMさんが司会でした。Tさんといっしよに、行って来ました。10組程のアンプの発表でした。PX25アンプが、良い音に聞こえました。フリーマーケットで、4ピンテフロンのソケットを4個買って来ました。
今年は、WE141アンプにCR型RIAAを組み入れて製作する計画です。その降段にフェーダーを入れて作れば良いのでと考えています。勉強が足りないので、理屈は、良く判っていないのですが。
先日、ウーハーのランシング415の励磁電源を真空管にしました。昔、買ってあったF500-Aを取り出し、チョークを手持ちの大きい物に変えて、415×4を駆動しています。電源トランスが、すごい発熱です。今、容量の大きな電源トランスを注文しています。それが、来たら、別のシャーシで、作り直すつもりです。また、415×2、2組にするかもしれません。音は、柔らかくなり好みの低音に少しなりました。(息をするようなうなり音が、出ているのは、気になりますが、励磁電源使用の宿命とあきらめています。)
これから、いろいろ勉強しなくてはと、ため息をついています。
それでは、また。
2012/05/07(月) 06:07 | URL | momomo #-[ 編集]
おはようございます。

変わらず精力的に動かれていますね!楽しそうなイベントでしたね。県内のマニアの
方も「やって」おられるようで心強いなと思いました。

・RIAA-EQですね、僕も20年以上もいじっていますが、未だに良く分かっていないと
思います。まだまだ、研究中といった感じです。
腰を据えてじっくりされるのが宜しいかと思います。
やったーー完成だあ、と思った瞬間が次のステージへの入口という印象です。

・励磁のトランスの発熱出ますか。
4本実装で必要な電圧は出ていますか?世間では規定の電圧より低い方が音が柔らくて
宵と言う意見もあるようです。
「単に規格に不足する」とするか「チューニングできてよい」と捉えるか。
使う人の個性が発揮される課題ですね。

2012/05/07(月) 09:01 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
こんにちは。なんという偶然か、私もつい先日このフェーダーを入手しました。オペアンプを使ったフォノイコライザつきプリアンプを計画しており、音量調整に使おうと考えています。フォノイコライザ部分の試作は終了しましたが、本作となると、時間をつくらないといけませんのでかなりの長期計画になるかも知れません。でも楽しみです。
2012/05/10(木) 12:25 | URL | tetrode #mQop/nM.[ 編集]
tetrodeさん、こんばんは コメントありがとうございます。

そーですか、分かる気がします。
真空管だとEQはまあ良しとして、ラインアンプの規模をどうするかは
悩ましいですね。
少しでも色気を出すと巨大なものになってしまうし。

その点半導体はEQに注力して後にこのようなフェーダーという構想は
実に実用的で納得できる選択になりますね。
楽しんでください。それで形が見えたらまたご報告下さい。
2012/05/11(金) 01:28 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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