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AD-1pp アンプ 高低両端の設計

これで回路と部品、使用真空管が全て決まった。これまでストックしてきたパーツを総動員すれば追加購入する部品も少なくて済むだろう。


さて、ここまで「広帯域化」を標榜して進めて来たので高低音両端の確認をしてから最終的な各部品の定数を決めてゆきたい。

まず、低域端のカットオフを計算すると・・・
PICT1986.jpg

汚い走り書きで申し訳なし。
結論から言うと、カップリングCを0.1μFとしたときに

-3dBの周波数が7.68Hz
-0.5dBでは同じく 30.7Hz

となった。キャパシタンスを0.2μF以上にすれば当然計算上の数値は下辺へ押しやれるがそれでよろずOKかというとそうとばかりは言い切れないのが人間の感性の微妙なところだと思う。

合わせて高域端の確認もして、バランスが大切になる。
こんな時、「40万の法則」というのはつくづく良くできた理屈だなあと毎度のことながら感心してしまう。

その高域の設計はミラー効果の確認として -3dBが約65kHzほどになる。
-0.5dBでは16.5kHz辺りになるのでまあ良しとできると思う。

以前のシングルアンプの時は21kHzで-3dBという時代を濃密に感じる特性であったが、今回は前段にEF-12の三結を採用した効果で回路上のインピーダンスを抑えることが出来てこの結果に繋がったのだろう。


その後、実際に組み立てた後に測定した結果と比較してみた。
PICT1987.jpg

20Hz-30kHzを-1dBでカバーできているのでほぼ設計通りになったかと思う。
このような作業をする度にいつも思うのだけれど、全く「算数」というのは良く出来ていて、正しいレールに乗っている時にはきっちりと予想通りの結果になる。
逆に言うと、迷宮に迷い込んだ時にはいかようにモガいた処で決して抜けることができないという意味でもある。


ただし、ここから先は音という物理現象と人間の感覚が相手になるので理屈通りになるのかどうか?
まだまだ予断は許されない。




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