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AD-1ppアンプ ハム対策

古典管を使用したアンプはその魅力とともに、古いディバイス故に数々の問題が起きる可能性もある。
代表的問題点の一つである「電源ハム」について今回は事前に対策を施しておきたいと考えていた。

現用のKlangfilmのオリジナルアンプは70年以上も前にひと様が作ったものなので、努力の甲斐も空しく現状は24mV程度の残留雑音に甘んじている。さすがにステージ用スピーカーをウサギ小屋で使う環境では明らかにハムを感じている。

今回はシャーシや主要部品こそオールドだが組上げは最初から自身の手になるので、できるだけの対策を図り、
残留ノイズの目標値を3mV(200Ω)に設定して検討を加えてみた。


1)トランスの電磁シールドと磁気シールド
さて、素晴らしいトランス類を使っていることは間違いないがいつもの通りコア剥き出しの形態であるから何らかのシールドが必要になるだろう。
PICT1965.jpg
オリジナル状態の配置。
右上の立っているのがOUTトランス、その真下が320vx2の高圧トランス、その左にヒータートランスとチョーク。
いかにもノイズを引きそうだ。

このシャーシを利用するのでトランスの配置は変えられない。そこで、静止状態で電源のみ投入し出力トランスの二次側に現れる誘導電圧をミリボルで監視しながらトランスの向きやシールドの効果を確認していった。

すると、高圧を扱う+Bのトランスより低圧・大電流のヒータートランスの方がノイズを盛大にまき散らしている事が分かった。なるほど。
全体的には十分な検討を加え、中々に効果的な対策をとれたように思う。

PICT1968.jpg


2)ヒーター・ノイズの対策

AD-1シングルの時やプリアンプで行った「ヒーターDC化作戦=見事な敗北」を受けてなんとかAC点火のまま目標値を達成したいというのが大命題になっていた。となると、当然ヒーター・ノイズが大きな壁となって立ちはだかることだろう。


オリジナルのKlangfilmアンプではヒーター回路に元からCTがあって調整の範囲が限られていた。
今回はどのような対策が有効か検討していたのだけれど、バランサーを3つも4つも使う方式が多くて場所もコスト的にも触手が動かずにいた。

ある時TelefunkenのAD-1ppのブースターアンプにコロンブスの卵みたいなシンプルな回路を発見して「ままよ」とばかりにこれを採用してみた。
やってみて、もしうまくいかなければ日本式のバランサー連立に変えるだけさ。と。


さて、組み上げた後、ミリボルとオシロでハムを確認。(写真を撮っておけばよかった!)

電圧はやはり20mVを超えていたが、見事に60Hzのきれいな波形があるだけで整流によるリプルの影響は無視できたのが何よりで、いざ、簡易型バランサー、発進!!

その後当該ヒーターハム撲滅のために行ったことを列挙しておこう。

◇前段の傍熱管でも個体差がある。
  プッシュプルの上下の球を入れ替えると変化あり。

◇上記PPでのヒーター配線を上下でクロスさせたり戻したりすると打ち消しの効果が出たりでなかったり。
  球の個体差も含めて一概には決められず、球の組み合わせとリンクして最良点を探す必要あり。

◇出力管はヒーター・ノイズ自体の波形に個体差が大きい。
  AD-1は優秀な球でプレート電流の個体差は小さいがハムの波形はペアチューブが欲しい!

◇バランサー位置を少しずらした位置で波形を観察し、整った正弦波になっていればバランサーを使ってほとんど打ち消しが出来ることが分かった(^-^)/

◇この方式の欠点は、オシロが無ければ最良点を探すのが難しいことと、どれかの球が切れたら最初からやり直しってことと。電源の状態でノイズの出方にムラがあるってことかな。

まあ、こんなクリティカルな面を嫌うならDC点火すればいいだけ。
「フィルターとの決別」を宣言した身だからやせ我慢しているだけだ。でも、ノイズに関しては我慢の必要が全く無くなったので大変ありがたい。

全体の結果を申し上げると2.4mV(200Ω)まで追い込むことができ、スピーカーに繋いでからウーハーに耳を近づけても「無音」では無いがとても静かで、聴取位置では全く問題がない。

まだまだ調子いいぞ、このまま行ってくれ、お願い。


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