我が家のラインナップ 中間まとめ 最新ステレオ

5)1970年以降のLP

ここまで我が家では1台のスピーカーでカートリッジやアンプを替え、ツィーターを足すことで(今日のを加え)四種類のラインナップを稼働させているとお伝えしてきました。「おかしな奴だ」と思われる方も見えるかもしれませんので、簡単に背景を述べます。


まず最初の動機は前回申し上げた通り

「レコードに入っている音は年代によってずいぶんと違うよね、これを一つの装置で聴くのではその時代毎の良さを十分に出しにくいのじゃないかしら」という単純な想いでした。
その気持ちを支えた物理的根拠はEMT社製カートリッジの針先の種類の多さです。(EMTはレコード会社の原盤試聴用として作られたので、カッティング・ニードルの太さと同じ形状の針先をラインナップする必要があるのだろう)

ざっくり挙げても
TSD-15SFL  針先曲率半径 6μm 一番新しい製品、各社現行機もこの曲率に準じている。
この上の15μm ステレオ初期 OrtofonのSPUやシュアーのV15のオリジナル等もこれに近い値。
モノラルLP時代は 25μm 米ではバリレラの1mil(千分の1インチ=25.4μm相当)もこれに準じる。
SP用には数種類あると思う 65μmが電気吹き込み時代のSPレコード用。80μmは機械吹き込み時代。       
小さい針の方が新しい時代のもので、より細かい彫刻=より高い周波数=を刻むことができるからです。
時代を追って1/15程の太さになってきました。

PICT2073.jpg
あまりいい出来ではないが、試しに爪楊枝を置いてSPレコードのグルーブを撮ってみた。
ご自身で爪楊枝をしみじみ見てもらうと、いかにこの溝が太いかがお分かりいただけると思う。


record_groove.jpg

こちらは数年前に話題になったアメリカのサイトから(無断)借用。

これは新しいLPだろう。下に「50μm」のスケールがあることに注目されたい。この谷の底を6μmの針が走っていくことになる。
渓谷のように左右にウネっているのが低音の信号で、谷の斜面がさわさわと波打っているのが高域の振動。
モノラル針の25μm(50μmスケールの半分の太さ!)の太い針だと波の頂点から頂点へ滑ってしまいそうなのがよくわかる写真。

でも本当に恐ろしいのは、太く切られた溝に対して、細すぎる針で再生したら・・・溝の底に溜まったゴミを掻き出すだけでとてもノイジーな音になってしまうことだと思う。経験上そのような組み合わせは力のない痩せた音になりやすいので注意が必要かも。


以上のような考えに至ったのはオリジナル・プレスのレコードを少しずつ買えるようになってから。
レコードの製造年代によるグルーブの変化に気づいて、物理的な「グルーブの谷と針先の曲率」との整合性を担保しようとしたことがラインナップを増やすきっかけになっていった。

結果的にオーディオの歴史は録音・再生帯域拡大の歴史であると再確認し自分の部屋でその検証をする羽目になってしまった。


では、70年代以降の新しいレコード再生のラインナップをあげていきましょう。

EMT TSD-15SFL  上述したように6μmの超々マイクログルーヴ対応です。
EMT930  我が家の930は本来モノラル時代の旧型なのでアームを載せ替えました。
EMT-229
EMT 139Ax2台  これは元々OFD専用なのでTSDに使うには厳しかった。また時代的にRIAAカーヴは付いていない。これをモディファイした様子は順次記事にします。

AD-1pp このアンプが新型のLPで成果を上げられると良いのですが。
そして、勿論ツィーターを足しています。



余計な話題で長くなってしまったので、CD編は改めて・・・





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