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苦労させられるレコード コラ・ヴォケール 日本公演

その人の呼び名は「サン・ジェルマン・デプレの白い貴婦人」"La Dame Blanche de Saint-Germain-des-Prés"。


シャンソンが好きで聞くようになったのはSPレコード&蓄音器の持つ世界観と音楽の持つ世界、また曲の長さがぴったりあったからでした。

リナ・ケティ リュシエンヌ・ボワイエ リス・ゴーティエ ダミアなど。有名どころばかりでミーハーと言われそうですがその当時は余程の価値がなければレコーディングすら叶わない時代ですから、畢竟ビッグネームのレコードが多くなるのは仕方がない面もあるのです。

このレコードは初めてLPレコードで購入したシャンソンもので思い出の1枚なのです。
PICT2124.jpg
1980年12月7日 東京 草月ホールでのライブ録音だそうです。


もちろん新品でレコード屋さんの店頭に並んでいたものを普通に買いました。
自分自身は上述したようなSPレコードに親しんでいたのですから恥ずかしながらヴォケールさんを知らずに買ったし「どうせ最近の人は・・・」的な入りだったと記憶しています。

でも、実際に聴いてみると・・・途方もなくすごいんです。
ノーブルな歌唱、アンニュイな空気感、だけではない本物がぎっしり詰まっていました。
で・ヴォケールさんを調べてみると、冒頭のごとき異名を持つ現代の第一人者であったのです。失礼しました。



さて、この名盤のどこに「苦労させられる」かと言うと。

この録音は80年のデジタルでヴォーカルはもちろん伴奏のチェロもピアノもピックアップマイクで拾っています。
そうです、これはモノラル録音なんですね、いつもの通りマルチ・モノの2ch振り分けなんです。

当然の事として歌唱・チェロ・ピアノもそれぞれがキレイにリアリティを持って収録されている。
故にオーディオ装置に多少の”不具合”があってもこれはうっとりする程キレイに聴こえるんです。

しかも内容がとても素晴らしいことも手伝って聞き入ってしまいます。よって装置の状態を検診するには甚だ不適格の困ったレコードです。
(更に、ライヴ盤だから曲の終わりに拍手が入ってくる。そうすると突然にステージ上の矛盾が現れてしまう別の意味の困った面もあります。)



コラさんの代表作とは言えないかもしれませんが、僕の好きな曲で音質も画質も安定しているのでこれを貼っておきます。


ただしライブではないので本題のレコードのような迫った歌にはなっていないような気もします。

なお、you tubeには日本公演の全曲をアップしているファイルもあります。
大きなスピーカーで聴く時と感慨に乖離があるのでリンクはしません。興味のある方は検索してみて下さい。歌はとてつもなく素敵です。

追伸、ライブ・パフォーマンスがあったので・・・




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