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現状の音の印象をお話ししましょう ハイル・ドライバー

AD-1ppアンプの不足していた球が到着してから10日ほどが経ちました。

結論から先に申し上げると、当初ダメを出した「中低音のかぶり」は解消したと言っていいと思います。
本来ならば変更点は一つづつ変えて変化を追跡すれば良かったのですが、アンプが重すぎて頻繁に動かすのが辛い・部品が奥まっている・等々の理由から(まあ単純にめんどくさいから)バッサリと回路変更してしまったので「どこがどう」と言う訳ではなく「違うアンプ」を聴いている感覚ですね。

アンプが満足できる状態になったので今日はまず、先に取り付けたESSハイル・ドライバーの続報からです。

ess-689-1107-amt1.jpg

これがハイル・ドライバーのメンブレン振動帯です。
表面に磁性体を塗布した箔はスカートのプリーツと言うか、カーテンのドレープと言うかとにかく縦方向にヒダがあってその収縮で発音するようになっているそうです。



まずはパワーアンプ以前の要素を簡潔にするため発振器からのピンクノイズを使ってスピーカーを含めたトータルのOUTPUTを測定して不具合が無いかを確認します。


ハイル・ドライバーの全体的な印象は・・・
これまで使用してきたSIEMENSのコーン型やTELEFUNKENのホーン型に比べON-OFFでの変化のなさ、つまり付けた時に変化しない使い勝手は特筆ものでした。

本体のEuropaの音がツイーターの有る無しであまり変化しないというのは、考えてみれば大変にありがたいことですし、こんな幸運はもしかしたら数少ない事例かも知れません。

Europaを聞いて頂いた方には少なからず印象に残っているかもしれませんが、このスピーカーは現存するスピーカーでは数少ない「変な」音を出せる。のが特徴だと思っています。

特にファゴット、トロンボーンやビオラの音域でなんというか「とぼけた」音を出すことができます。
対比して並べると、世界最高のYAMAHAの楽器はキレイに伸びて張りのある抜けた音を出しますが、それに対して少し古びたくぐもったようなくすんだ音調とでも言いましょうか。

最高域を補強することによってそうしたEuropaのユーロッパらしさが薄らいでしまうのではないか?と懸念しておりましたが、どうやら杞憂に終わりそうでホッとしています。

DSC01395.jpg
こちらはEuropaのドライバーのメンブレン。人呼んで「ブラッドハーラー」=木の葉。
これはリブによって補強されたアルミ箔の外周をべークの枠で囲って、アルミの1ターンコイルで駆動するダイナミック型です。
そのDCRは0.2Ω(多分テスターの残留抵抗分)Zでも2Ωというツワモノだ。


EMT-139Aをモディファイしたイコライザーを丁寧にフィッテングさせて本日の夕方、「広帯域化計画」スタート以来初めて音楽が動き始めました。
アンプやスピーカーといった電気機器が介在しているような印象がなくなり、音楽自体が自発的に進んで行くような様子を個人的に「動く」と呼んでいて、このラインナップもなんとかスタート地点に立てたと思いました。

昨年の11月頃に着手したのですから、もう5ヶ月近くの時間が過ぎたことになります。
クライバー息子の「魔弾」(DG盤・最新録音だぜ(笑))を聴きながら少し感傷的になってしまいました。




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