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EMT-139をきちんと鳴らそうぜーと!

レコードをソースとして音楽鑑賞する場合、ピックアップが発電した(微小な)信号をスピーカーから朗々と音楽を鳴らせるまでどれほどの手間がかかっているのでしょうか?

順列で書いてみると

MCカートリッジ (0.2mV)
トランス    (20倍~50倍程度 つまり4mV前後)
RIAA-EQ    (EMT-139で4段+トランス1段  1.55V)
フェーダー   (音量調整器)
パワ-アンプ  (トランス1段、2段、トランス1段 14vで1W)

途中で「段」と書いたのは真空管であったりトランスであったり、素子の段数のことです。フェーダーまで入れると我が家では11段のアンプリファイヤーを通過している計算になりました。

1Wの出力を発生させるのに7万倍もの増幅を行っていることになります。

私がオーディオの要件の中で最重要視している「ゲインの受け渡し」というのは上の11段全てで考慮すべきものなので、どこを取ってもツジツマが合わないと中々満足の行く結果(音)になってくれません。


「ツジツマ」の詳細を記する紙面も能力もありませんが、ごく簡単に言うと

次の段に受け渡す電圧が低いと覇気のない音になりノイズに弱く
逆に強すぎると、一本調子の抑揚のない音になって音楽がすべてパチンコ店の軍艦マーチや選挙カーのメガホンのようになってしまいます。


今回の課題はEQ回路の出力が低すぎて次のフラットアンプへ十分なエネルギーを渡せていないことが原因でした。

ブログでは細かすぎて伝わらないような実験を色々と行いました。
そうした地道な実験の中で最も明確なのが、昇圧比の高いトランスを使うことです。

PICT2211.jpg

そこで某ドイツの有名なRIAA-EQアンプで使っている50倍のトランスを付けて見ました。
一聴すると、これはとても具合がイイわけです。

EQに入る電圧が上がったことで音に迫力が出たしノイズもかなり下方に追いやることができました。

でも2日めには元の20倍のトランスに戻していました。
初段の球にほんの僅か強すぎる入力があったことで、写真で言うところのハイキーな、飛び気味の音になってしまい、音楽の影の部分が分からなくなってしまったからです。

そうなってしまってはうしろの段でいくらゲインを絞ったところで、ハイキーなまま画面を暗くするようなもの、砂を噛むような音楽にしかなりません。(逆にローキーな音を後からゲインを上げてもしみったれた音色のまま音量が大きくなるだけです。一度失った「質」は回復できないのです)

結局、20倍のトランスの2次側のターミネート抵抗をギリギリまで高くして今日の作業は終えました。
細かいフィッティングはまだまだこれから・・・

PICT2115.jpg



トランスと言うものは昇圧比を高くすると中音のエネルギーは増すけれど帯域やノーブルさが犠牲になるし、反面低い昇圧比のトランスは広帯域な綺麗な音は出しやすいけれど、エネルギー感や熱っぽさの表現は苦手かもしれない。

トランス1個が何百万円なんてのがあればどうだか知らないが、電子部品・電気製品といものは本質的に二律背反のジレンマが付いて回るのだから、どのように工夫して欠点を回避するか、またはどこで妥協してどこを引かないかをジャッジするのが個性というものだろうと思う。
これはトランスに限ったことでなく全ての箇所で同じことが言えるでしょう。

有名なブランドの高名なトランスだからといって、買ってきて付けた=音が良くなった。といった判断だけでなく、EQアンプ以下トータルでツジツマが合うトランスなのか十分な検討が必要かもしれない。

結局、某ドイツの高名なEQアンプの類型のない特殊なEQ回路の中でこそあのトランスは活きるわけで、市販のストレートにフラットな特性のプリアンプに付けるとかなりへんてこりんな音になる可能性があるので個別にEQ回路との整合を調べると良いと思う。

ちなみに近年出回っている「再生産品」にあまりクレームが付いていない事を鑑みると、もしかしたら現代的なトランスの特性になっているかもしれないのが未確認なのでご存知の方が見えたらお教え頂きたい。

その根拠は、1960年頃の劣悪な特性のトランスを現代のコア材や巻線技術で作るのは、それはそれで中々に難しい事だと思うのだが・・どうなのだろうか。



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コメント
パワーアンプ 14v1wとありますが、
スピーカーは200Ωですか?
通常の8Ωならば、2.83Vのはずですが。
2013/04/19(金) 11:23 | URL | akg #peC/.WiQ[ 編集]
はい、ドイツの古い世代のSalle用駆動ラインは200Ωと決められています。
過去記事にパワーアンプの件がありますので合わせてご覧下さい。
2013/04/19(金) 11:37 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
臥竜公園の桜の花も散りました。温度変化の激しい春になりました。そして,これからが,真空管などの古い機材を使用している自分などには,良い季節となります。WE124Aアンプも何度も不調に陥りましたが,なんとか復帰して,動いています。今は,このアンプの音が全体の音を支配している感じです。長年,スピーカーのネットワークの改善を目指していましたが,10μFのWEコンデンサーを入手,出来ましたので,16Ω 700Hz 12dbクロス 2ウェイ ネットワークのコンデンサーに使用しています。WEは,WEの物が相性が良いようです。ライントランスもWE91がEMT981の音を,ますます,アナログの音に近づいてくれるようです。
知人のMさん宅を訪問し,ジャンセンのM18の音を聞いて来ました。とても良くコントロールされていて,ビックリでした。箱も前のより,一回り大きいと聞きましたが,同じ位に,小さく見えました。また,一段と完成度が,上っているような音で,オケが,良く鳴りました。自分は,ジャズなので,音の好みは,違うようです。忠実度再生より少し誇張された音が好きなようです。Mさんからは,31Aホーンを借りて来ました。また,埼玉の知人から,31Aホーンの前のタイプのラ・コーンを譲り受けられそうなので,楽しみが増えました。現在は,ウッドホーンなので,金属ホーンが,楽しみです。ますます,ジャズ向きになりそうです。
今年も,行き当たりばったりのオーディオが,続きそうです。
それでは,また。
2013/04/26(金) 20:05 | URL | momomo #-[ 編集]
momomoさん、こんにちは、

昨日、高山(水中)のしだれ桜を見てきました。
雨が少し落ちていましたが、流石に間近で見ると偉大なエネルギーを感じる立派なものでした。

そういえばその帰りにBudにも寄って来ました。同行者のリクエストに答える形です。
たしかあちらの装置はH氏のプロデュースだったと思います、開店早々に行った時はそのような印象だったのですが昨日聞いた音は少し異なるイメージでした。
H氏の音からお店ならではの音に変化してきたということだろうかと思いました。「音は人成」ですから当然の帰結でしょうね。

Mさんのお宅はM18情報はありますが、ドライバーは変えてないのですか?ホーンの話が出てきたので分からなくなりました。また、教えて下さい。
2013/04/28(日) 02:13 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
こんにわ M氏は,ウーハーをM18にし,箱を少し,大きくしました。ドライバーは,JBL375 励磁改良品で変わりありません。ツィターは,JBL075からジャンセンに変わりました。音的には,075とあまり変わらないと話していました。M18の電源ノイズに悩まされているようです。チョークトランスを入れて,解決の糸口にいるようですが,人によって意見は,色々です。
ラ・コーンの話は,自分の装置の話です。紛らわしく申し訳ないです。
BUDの装置は,開店の時とだいぶ変わっているようです。バイタのネットワークは,WE7Aを使用した600Ω受け16ΩのWEコンデンサー空芯コイルものに変更されていますし,昨年コード類は、良質のWE製に取り替えられています。RMA309 AA-25D CA-25D SPU-A WE618A B 197AOUT WE348 124Bもオリジナルです。
自分が知っているのは,こんな所です。
それでは,また。
2013/04/28(日) 06:49 | URL | momomo #-[ 編集]
早速の情報ありがとうございました。

我が家の励磁電源も一度は音とノイズとのセメギあいをしました。
オーケストラを聴く場合やはりノイズが少ない方がほっとするので結果的にフィルターを入れて今は使っています。
フィルターをかけるほどに綺麗な音になると思いますが、イコールそれが満足できるかは別の問題で難しいところですね。

BUDについては次の記事にあげましたのでまたご覧下さい。
2013/04/28(日) 17:17 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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