プリ(EQ)  その5-2

klangfilm kl-v055e の周辺について少し続けます。

最初に、EF-40ってなんだ?
ドイツではかなり早い段階から多極管が実用化されており、特に微少信号を扱うマイクアンプやラインアンプで積極的に採用されていたようです。

その中でも、オーディオ帯域の主力として用いられた球が「EF-12」(私はクラゲと呼んでますが、本人には迷惑な話でしょう)です。
時代的には大戦直後からあり、米国の「6J7」クラスのポジションでしょうか。

その後、機械全体の小型化もあって球も小さくなりますが、主に業務用途ではMTソケットに信頼が置けなかったのでしょうか、ガラス壁に突起を設け、リングバネでロック可能な「リムロック管」が登場します。これが電気的には同じ仕様とみえる「EF-40」です。

EF-40の標準規格

Vf :6.3V
If :0.3mA
Va :250V
Vg2:140V
Vg1: -2V
Ia :3.0mA
Ri :2.5MΩ
A/F: 38

更に時代が下って、いよいよMTソケットでいいじゃん!という空気を読んで、かの有名な「EF-804S」が登場します。

細かいこと言わなければ互換としています。現実にEF-12仕様のアンプにEF-804Sを挿す為の変換ソケットも作られていました。

DSC01377.jpg

クレンペラー教授を囲んでご満悦の「Pentode 三兄弟」

中央に敷いて有るカルテは「EF-804S」のギャランティエ・カルテ(保証書)」です。
また、右の黄色箱/赤シール時代のSIEMENSの球は全数シリアル管理されています

前にも書いたかもしれませんが、事業経営や生産管理の経験の有る方はお解かりと思いますが、メーカーがラインナップを増やしたり、個体管理することがどれ程経営に影響するかを考えたとき、消耗品を個体管理する企業のよく言えば「理念」、悪く言えば「理想主義」に声も出ませんね。

結局、そんな経営は直ぐに止めちゃいましたけど・・・

このこと一つとっても、ヴィンテージ品を欲しくなる悪癖を正当化できます。

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コメント
お話を伺えば、御もっともな’悪癖’ではあります。今の時代にこうした品を集める事の困難があって、普通の人の免疫が壊れることは少ないと思います。
誰でもかかれる病気じゃ無さそうです。
はるか昔、何も分からぬまま造った自作第一号のイコライザはハムやフリッカノイズが出まくりでした。
本来は他に手を入れるべき所があったのだとは思いますが、青赤の箱になる前の803Sを入れた所ビシャッと納まりました。球の出来以外にもレイアウトの問題や部品の精度まで、貴priに一切のハム無しと仰るのも頷けます。WEの次にドイツ製のワイヤを珍重するのも見かける様になりました。分からないでもありません。
ただオイロダインのネットワークの場合、今の部品の方が良いんじゃ無いのと思う事もありました。
古いドイツ製なら全てが最高とは思いません。その中でどれが良いかをご存知なのだろうと感心しております。
2009/04/16(木) 15:23 | URL | kawa #EnGitwzo[ 編集]
kaorinさん、こんばんは。

リムロック管というのは、ピンがあってきっちりはまるので、プロ用の機材に使われることが多かったのでしょうか?

EF40?その名前、確か今使っているイギリスパイ社のプリアンプに、、、民生用ですが、確かそんな番号が使われていた?と思って確認すると、ECC40でした。まったく違いますね!
これもリムロック管ですが、双3極管でした。EF86とか、EF番号が5極管、ECCが3極管?のようだと、改めてわかりました。

超弩級の、イコライザー、、kaorinさんは、どのように使い分けられておられますか。DSTには、これ、、モノカートリッジは、、、

でも、お聞きしても、どれも経験が無く音は想像も出来ないのですが、、、
2009/04/17(金) 01:56 | URL | marco #MZf6kU0Y[ 編集]
kawaさん、こんにちは。ご訪問ありがとうございます。

仰る通りオーディオは一つの要素、コンポーネントや部品だけで出来する音を決定できないことが大変でもあり、楽しみでもありますね。

今回のブログを始めるにあたって、自分の中で決めたルールは評論家さんのような音の表現をしないということです。(やれと言われてもそんな能力はございませんが・・・)
そんな訳で、機材のご紹介はあくまで電気的、機械的特徴を列挙することに留めています。
これは、自身ドイツの機材を購入し始めた頃全く資料が見当たらず難儀をしましたので、こんなブログでもこれらの機材に興味を持たれる方の一助になればと考えたからです。
また、この駄文を通じて、比較人類学では無いですが同時期に別の地域で同じ目的を持って造られたものでも、造り手によって視点や出来上がりが変わってくることを読み取って頂けることができれば法外の喜びと思っています。

以前、kawaさんのブログにも書かせて頂きましたが、コンポーネントに対して良いとか悪いとか考えたことがありませんので、ドイツなり米国なり、英国の機材が最高とかも考えたことがありません。
というか、何を見てもみんな良いものに見えてしまって困ってるんですよね。
2009/04/17(金) 11:15 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
marcoさん、こんにちは。

今日は長野も重い天気ですね。早く晴れてくれるとありがたいのですが。

ロック管に関しては勝手な想像です。根拠なしですからあまり気になさらないで下さい。
さて、欧州の真空管の記号ですが「E」は6.3V管のことではないでしょうか?因みにより古い4V管は「A」が頭に付きます。

「C」は3極管ですね、「CC」は2個続きですから双3極管になります。
「F」が5極管(電圧増幅)のようです。
多極電力管は「L」が当てはめられていますね。有名なEL-34やEL-156です。(注、もしかしたら3極電力管もあるかもしれませんが私は見たことがありません)
同様に整流管は「Z」で分類されているようです。
この分類は新しい時代?のものでしょう、戦前のED、REN、RGN等はまた別の約束事に因っていたと思われます。

組み合わせは、機材のご紹介が一通り済みましたら書いてみようかと思っています(時々で変わることもありますが)
現在はこれから紹介しますKlangfilmのEQとTSD-15でステレオを、モノは139Aを使っています。別に音がどうとかはありません。置き場所とか、電源の供給とかの理由だけです。
DSTはターンテーブルの納品待ちで今のところ専用のラインは無く、時々EMTに付けて使っています。

音は・・・想像できるものでは無いですよね。全く同じ機材でも使う人によって「聴いたことの無い音」に成るわけですから。
こちらでご紹介しているEQは私にはどれもとても似た音に聴こえます。EQを換えるよりも、スピーカーの角度が(ふいに当ってしまって)ほんの僅か変わった時の方が、出てくる音に大きな影響を与えるような気がして仕様がありません。

拙宅の音は、お時間を作って頂けたら是非一度お聴き下さい。
2009/04/17(金) 11:50 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
機器本来の素性と音色を楽しむ、その為の努力はしてもいい音を求めていじったりはしない。桁違いの機械たちの素性を信じて行く事がいい音にも近道なのかも知れません。伺って来たお考えに賛同します。
ただ本来の力を発揮させるだけの環境作りは意外に大変です。キチンとした条件を揃える前に妙な結果を求めて下手な手を入れてしまう。
情けない事と反省してます。
2009/04/17(金) 12:36 | URL | kawa #EnGitwzo[ 編集]
kawaさん、再訪ありがとうございます。

わたしのような粗忽者を相手に寛大なお言葉恐縮致します。
オーディオはパーソナルな趣味ですからアプローチは携わる人の数だけあっていいと思いますし、告白しますと現状で納得がいった暁には、kawaさんのようにユニットごとにアンプを繋いでいつかは鳴らしてみたいと(密かに)企んでいるんです。

自身のアプローチを書きたいと思って「オーディオについて」という大向うをはったカテゴリーを設けてはいるのですが、もしかしたら多くの方から反発を頂くのではないかと慎重になっていました。
この機会に始めてみようと思います。kawaさんとの会話が後押ししてくれました、ありがとうございます。また、是非覗いて頂き、ご意見くださいね。お願いします。
2009/04/17(金) 22:34 | URL | kaorin27 #qJTEhbLw[ 編集]
Korinさん、長野も暖かくなりましたね。

真空管の番号、、、そうなっているんですね!
ありがとうございました。

お言葉に甘え、、、5月の連休のどこかで、ご都合がよろしかったら、お邪魔させていただこうかな、と思っています。よろしくお願いします。
2009/04/18(土) 14:22 | URL | marco #-[ 編集]
今日は良い天気で気分がいいですねえ。

私は365日スタンバイOKなので、遠慮なさらずに近くですから「離れ」へ行くくらいの心算で遊びに来て下さい。

多分、管理人親展のコメントが出来ると思いますので、メール(これも非表示のはずです)を入れて頂ければそちらへ連絡します。よろしくお願いします。
2009/04/18(土) 17:29 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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