片肺飛行でも飛び続けるから勘違いされやすいヴィンテージ

随分前から、何かおかしいと思っていた。

QUADのESLを買ってきてCDのラインを作って以来、平面波らしい浅い奥行の違和感を除けば音色に関しては流石にノーブルな良さを発揮していたと思う。
また、その間に訪問して下さった方々からも不相応なお褒めの言葉を頂いていた。
ただ、音がどうこうではなく、ずっと定位が右寄りだったのを気にしていたのです。


同じくずっと気になっていたのが、整流管の発生電流値をモニターする小窓の豆電球が、左チャンネルの方だけとっても暗いんです。

右はこれくらい
PICT2350.jpg


対して左は
PICT2351.jpg

カメラの露出は全く同じです。どう見ても変ですよね。
ところが、豆電球の規格を揃えていなかったから、輝度が違うのは当然と勘違いしていたのです。実は不揃いでは本来のモニターとしての役目を果たさないから、ある時豆電球は4個とも同一規格品に揃えていたのです。

やっぱり機械の不具合ではなく人間の不具合でした。


今日は思い立って電圧計を当てて動作を確認してみました。

PICT2355.jpg

さすがに一流の会社(ZeissIkon)の製品には手抜かりはありません。
出力管のIaとカソード抵抗の不具合を容易に測定でき、且つ一発で調整可能になっています。

結果的には左チャンネルに使っている出力感の1本が絶命寸前でIaが流れていない状態でした。
従って、モニターの豆電球には1本分の電流しか通過していなかったので輝度も半分になっていたわけです。

それでも真空管アンプは何食わぬ顔をして音を出し続けていましたし、それどころではなく音の素晴らしさを自分だけでなく何人もの人が認めていたのです。

人生は一生勉強と言われますが、本当に教師はどこにでもいます。
日頃から手抜きをせずに整備しておけば、自分を信じて・機械を信じる事が出来たはずで今回のような恥ずかしい事態を回避できたかも知れません。

整備が不十分であれば、そんな自分を信じる事は出来ないし、音が悪ければ直ぐに機械のせいにしてしまいます。
そうなると、なんの罪もない機械が断罪され、交換だグレードアップだとピント外れな愚行の犠牲になる訳です。

特に自分の様に古い機械を使う人間は肝に命じないといけませんね。

8気筒エンジンを乗せていながら5本は死んでいて3気筒で走っている可哀想なヴィンテージカーのごときアンプがこの世の中には案外多く存在すると思います。

「さすが、ヴィンテージのアンプはまろやかで味のある音がする」なんて言っている場合ではないかも知れません。

8気筒に戻ったZeissIkonのアンプで駆動されたESLは、
静電型らしい繊細な音に加えて骨格の確かな腰の座った相当に迫力のある音がします。1957年の開発とは信じられないくらい「今」を感じさせる表現を見せています。





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