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左の腰に壁を作れの理論、について

ゴルフ・スィングや野球のバッティングなど体の回転を使うスポーツをしていると、中級者になる頃に先生や先輩から「左の腰に壁を作れ!」と言われます(右利きの場合)
最初は勿論なんのことやらサッパリでした。スポーツの苦手な人は同様にサッパリでしょう。
かいつまんで言うと・・・

子供の頃「しっぺ」ってやったでしょ?
他人の頭や腕を叩くときに、人差し指と薬指で押さえてから、中指を弾くとより「痛い」ってやつ。
止まっている指がある方が中指のヘッドスピードが上がって痛いと言う理屈で、止まっている指の平面を「壁」と表現するのです。



これは何の話かと言うと
オーディオってのは、大物のスピーカーやアンプ、小物のアクセサリー等を組み合わせて音が良かった!悪かった!って言う遊びだってのは反論が無いと思うけれど変化要素が多すぎて、順列/組み合わせでもしようものなら、実際的には無限に等しいので金銭的にも時間的にも全ての組み合わせを試すのは不可能です。

要素はパッと思いついただけでも

・ライン・ケーブル(一家の中でも沢山あり)
・電源ケーブル(同上)
・スピーカー・ケーブル
・アンプやプレーヤーの足
・スピーカーの足
・ラック、置き台
・コンセント
・etc etc・・・・

これだけで3種類づつ検討したとしても半天文学的数字になるでしょう。もちろんその間に本丸のスピーカーやアンプを交換したら更に要素が増えるだけ・・・ゲップ

前から言っていることだけれども、
Aのラインケーブルが今は最高と思っても、電源ケーブルを変えることでAはダメでBのケーブルが良いと評価が変わるのが面倒な(特定の人にとっては金になる)問題であるのに、
ケーブルやインシュ単体で「このラインケーブルは高音が伸びて低音も充実して最高だ」などとあたかも個別の性能のように結論付けるなんて行為は、控えめに言っても「?」なことだと思う。


しかし上述した通り、現実では全ての組み合わせをできっこない中でどうしたら必要な水準が得られるのかを、わしは考えた。もう20年くらい前から長いこと考えた。

その結果、

変えても良い「要素」と
変えない「要素」を区別して、以降これを遵守すると自分に誓った。

それぞれの要素の選択は、個々人のセンスや技能に応じて何でも良いと思う。
どうせ、何をどこをどういじったって音が変わるのがオーディオなんだから、間違っていなければどの要素を変えても同様な結果にたどり着くはずだ。(現実には間違いが良く起きる)

ただ、絶対的な変化要素数を減らさないと毎日毎日組み合わせの変化を自己評価するだけに追われて、音楽を楽しむ暇なんかなくなっちゃうと思った。
むかしの知り合いで、てめえの家で音楽を聞くのにノート片手に音の評論メモを採って評論家気取りの奴がいたけれど、心底背筋の凍る思いをしたものだ。


さて、
我が家の変えないもの一例としては

1)ライン・ケーブル 
1960年代のKlangfilm オイロダイン・アンプラックの内部配線として使われていた物を5セットくらい購入したのでアンプの内部配線とラインレベル(1.55v)のケーブルはこれを使っている。もう20年近く不変。

2)電源ケーブル
1970年代の西ドイツのインフラとしての電源ケーブルを30mくらいまとめて買ったのでアンプやCDプレーヤーにこれも15年以上使っている。

PICT0666.jpg
これがドイツのケーブル。Bundってからには国有だね。

3)壁コンセントと電源プラグ
これは以前の記事に書いたけれど、オーディオ用の高額コンセントを試して直ぐにオクった。以降ハッブルの医療用の一番安いやつに決めている。
プラグ類も同様にマリンコの一番安いやつだ。

PICT0413.jpg

4)スピーカーの足
以前の記事に書きました。オイロパは購入後10年ほどになりますが、購入後早い時間で石の足から気の足に変えました。

まだまだ沢山あります、充分お察し頂いていると思うがこれらは「音が良い」と思って使っているのではないし、誰かにお勧めしている訳でもありません。
話の流れの通り、全て即決で「これでいいや」と決まったものばかりで、NETで書き込みを読んだり検討もなければドイツから個人輸入したものが大半なので事前に試聴なんかもできるものではありませんでした。つまり「使ってみたら不満が無かった」というのが唯一の採用理由です。逆の理由でお高い壁コンセントは秒殺で手放した。



つまり、この不変の要素が我が家における「壁」の役目をしているのです。
10年以上変わらない部分があるからこそ、変わった箇所の変化がどれほどわずかでも脳が反応できると思うのです。

多くの要素を気まぐれで変えてしまうとスィングで言うところの「開きが早い」音ってことになるんでしょうねえ。脇が甘くフラフラと落ち着かないように聞こえます。


次回は変える部分のお話をしましょう。





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