正しい過程を歩むと正しい結果にたどり着く・・・のかな?

今回は録音機について話そうと思ったのだけれど、リアルの時間は前後しますがチューナーに動きがあったので順番を入れ替えてそちらを先にします。


A・B2機種(どちらもファンの多い人気機種であり使用者も多いと思うので匿名とします)のチューナーを使ってどんどん聞いたり録ったりしました。
自分の中ではそれぞれの用途を決め始めた頃、一方の機種にNHKだけノイズが乗っているのが明白になりました。

もう一方のチューナーでは聞こえませんから、個体の問題です。
アンテナを調整したり、もう一度調整のやり直しをしてかなりいい処まで追い込めたと思いました。

しかし、クラシックの場合は無音に近い場面も多くそんな時にはノイズを意識します。
回路を追っていくとモノラルの時には問題無し、ステレオで発生しますからMPXデコーダー周辺だろうと当たりを付けて確認を始めました。

しかし、特に問題はなさそうです。
途方に暮れかけたけれど、一念発起して手持ちの部品を使って電解コンデンサーだけ交換しようと。なにせ30年選手だからね。

実は我が家ではラジアルのコンデンサーの在庫なんて皆無だったのに、幸いTelefunken M15のアンプを修理した際に残ったブツが幾つかあったので「ものは試し」とある物から交換を始めました。

PICT3352.jpg
えんじ色に見えるのがEORやSIEMENSの部品です。

これがなんと、ひじょーによろしい。
ノイズばかりでなく、音自体も別物になってきました(当たり前です)

それで調子に乗って追加手配しました

PICT3355.jpg

黒や水色もあるので分かりづらいですが、これで、7割以上はドイツ製のコンデンサに置き換わった事になります(音声回路だけ)
その上、カップリングに使われていた双極性(無極性?)の電解の手持ちが無かったのでアキシャルの大きなフィルムコンをぶら下げています(恥)

更にさらに調子に乗って、デエンファシス回路やフィルター回路のフィルムコンデンサも発注しました。
この時点で部品代は本体の購入価格に並びました、すなわち「大戸屋4回分」のチューナーに晴れて昇格したという次第です。




ときに、電解の不始末(いろいろある)を嫌って相当数をフィルムコンデンサやタンタルに置き換える方法もあると思いますが、ずいぶんこの手の実験をした結果現状は電解にも活躍してもらっています。

チューナーに限らずオリジナルで使われている部品を仔細に見ていくと、それぞれで意図を持って使い分けをして設計されているのが分かります。
適材適所を見極める「伝統芸」にはまだ見所があると思っているからです。



こうした葛藤は、コンデンサの種類に限ったことだけではありません。

一例として、古典アンプの回路には
日本の指南書などでは「発信防止のためにグリッドに近接して5kΩ程度の抵抗が入っている。しかし、現代のアンプでは必ずしも必要なものではない」という記載が沢山あります。

PICT3358.jpg
高名なWestrex London LTDのアンプです。公知の図面なので出してもいいでしょう。
出力管のグリッドに入る2.2kΩがそれです。

恥を忍んで告白すると
AD-1ppアンプを作るときに、オリジナル回路では記載のあったこの種の抵抗を「部品が少ない方が音がいいだろう」と色気を出して省いていたのです。

制作から数年ののちに、メンテの機会にそれでもと思ってオリジナル回路に戻して聴いてみました。驚愕しました。
自分の不明と失われた数年間を後悔しました。

フィルムやタンタルを多用した回路も同様で、確かに単音や電子楽器音を聞くと鮮度の高い音のように感じるのです。
しかし、こと楽曲になるとシンプル&ダイレクト&高性能部品を採用しただけでは「これで音楽として成立しているのだろうか」と思いを逡巡させられること頻繁なので困ってしまうのです。

オーディオや音楽に求めるものの違いと言って仕舞えばそれまでなんですが、趣味の問題ですからどんなアプローチでも結構だと思います。
どちらも価値のあることに些かの疑問もありませんが、自分としては・・・

自分のオーディオは「音の追求」ではなく、その生涯を音楽に捧げると宣誓したあの日(笑)から
何よりも「音楽は人間の営み」であることを感じられることを第一義に掲げるものであります(笑2)

お後がよろしいようで・・・








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