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Grrard 301 二題 (2台)

「言葉のいらない」というのは最上級の賛辞だろう
その気品あるデザイン、取り回しに絶妙な大きさ、回転の精度、静かに回ること...etc ...etc....

1950年代の発売だと記憶しているが、これほど長い期間にわたり名器と称えられている物は、その称えられる長さの分だけ時代を何年も先取りしているのです
価格を含めて考えると60年以上経た今でも伍するものはほんのわずかでしょう、もしかしたらまだ無いのかもしれません


そんな、大好きな301(特段401でも構わないのですが、過去に1台も使ったことがないので妄想発言を控えているだけ)ですが、仕事として取り組む対象としては中々骨の折れる頑固者の一面も持ち合わせています

PICT4392.jpg


営業の外出先で「なんだか今日は疲れたから一つお饅頭でも買って帰るか」などと決断をした日に限って、会社に帰ると本社から来客があってチョコレートの差し入れが机の上に置いてあったり。
家に帰ると「親戚が訪ねてきて手土産にケーキをいただきましたよ、今日中に食べてください」

おやおやと思っていたら、翌日には実家から彼岸だからとおはぎが送られてくる。なんて経験したことありませんか?
我が家では常にあるあるの上位に位置する「甘味は甘味を呼ぶ」の法則です


そうして、名器も名器を呼んでGarrard 301が二つ並んでいるの図です

この2台とも一見普通のGarrardのように見えますが目利きの方にはなかなかの珍しいものとわかるでしょう

左のは軸受けのフランジの形状からグリス・ベアリングの前期型とわかります
そして、右のは同じくグリス・ベアリングなのですが、最初期のハンマートーン仕上げとの端境期にごく少数作られた
ハイブリット型(シャーシがアイボリーでプラッターだけがハンマートーン)なのです

こちらは昨年Lockwoodモニターを採用された横浜のTさんに頼まれた分なのです、これを見つけた瞬間本人に確認する間もなく買い込んでいました

PICT4030.jpg

背中を押してくれたのは、こちらのマニュアル・ハンドブック(取説)です

PICT4029.jpg

何と言っても1960年頃のフォノモーターは高級品ですからね
出荷検査票は、当然サイン入りの手書きのものが添付されています

重要なのは、
・検査票
・マニュアルの1ページ目
・本体の銘板
この3箇所のシリアルナンバーが揃いであることです
そして、購入した際の納品書まで揃っていましたからこれは、履歴の個人を特定できるワンオーナーに近いものと言えます

何より、一も二もなく私が飛びついたのは
あまり長時間使われていないもので、過去に修理歴が無い様子であったから

以上の点を、英国のサルベージの業者が掲載する小さな写真から読み取るのですから、少々「掛け」でもあるのです


PICT4463.jpg

現物が着いて仔細に見渡して確信しました、これはいいぞ

まず、汚れを拭いた後が無い。次にマイナスネジの頭が舐めていない。まちがい無いです

汚れは、なんとか落とせます
(千葉県のトーレンスやガラードを100万円で売るような業者のように、ピッカピカに光らせる事を主な仕事にはしません、時代を全て落としてしまうのは日本的な趣味でイケてません。あれは趣味どころでなく悪趣味です)

しかし、削れた部品は元に戻らないですし、まずい方法で直しがある個体も再生するのにはいじっていない個体の倍も手間がかかります、完全には戻らない場合もあります

外見は汚れていても、機械的に元気な個体は実は、塗装の色なんかよりずっと貴重品なのです

それと、Garrardのアイボリー塗料は、ヴィンテージ自転車の塗装に近く粉っぽい塗料が使われており、不用意に汚れを拭き取ると、表面の塗料をごっそり剥ぎ取ることになりツヤを失うばかりかひどい時には下地が出てしまいます
特に日本人は綺麗好きで掃除好きですから、日本にある301はツヤのないものが非常に多く悩みの種です

実際に分解を行っても、素性の良さがわかります、ばっちい外見に反して表に出ていないパーツは極上のものばかりでした

PICT4379.jpg

モータの軸はお約束通り、冷却フィンの付いた初期型です
後期型になると、コストダウンのためにフィン無しになります、機械物を見る機会が増えると初期のものほど立派に作られているものばかりで人間不信になりそうです

軸受けに挿入される先端部分も引き抜く際に付着したオイルの筋が見えるだけで横縞がありません、見込み通り稼働時間の少ない良品でした



さてここから組立に移るのですが、見えない敵に苦労させられるのはもう少し後のことでした


続く





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