Garrard301 について雑感

続編を書き始める前に、まず一つ重要なことを先に書いておかなければいけません

今回はたまたま301が2台同時期に我が家へ来ました、そして、偶々が重なって初期型の軸受けのものでした
・・・ただそれだけの事なんです

オカルト話が盛り沢山なオーディオ趣味の世界ですから、301の色が違うと音が良いだの軸受けが違うと音楽の聞こえ方が違う・・・・こんな霞のような話が多くてたまりません

私も初期の301は好きですよ、
それは前回お話しした通り機械としてみれば材料や加工がより丁寧であるからですが、もしも縁あって買うのなら後期型であっても一向に構いません
その程度の「好き」です

ただし、これは断言しときますけど
ハンマートーンだから音がいい、グリス軸受けだから良い音楽が聞こえるなんて、金輪際一度だって思ったことはありません


ということで皆さんも騙されちゃいけません

そのお宅の音がいいかどうかは、アンプやスピーカーから部屋までのすべて含めたその末の話なんです

とどのつまりその家の音の良し悪しは、決してパーツの色なんかじゃなくて使う人間の能力次第なのです



もしあなたが、301でも401でもEMTでもようございますが、1台お求めになるのなら毛先ほどの仕様の違いで天地が変わるような言い方をする人からは決して買ってはいけません

キチンとした整備をしてあることは絶対条件ですが、それは外見がピカピカしているということでは決してありません



結局はですね
一番大切なのは、買う人ひとり一人が「良い整備状態とはどんな物なのか」を知っていること。これに尽きるんです
沢山見てね、たくさん触って、良いものも悪い状態のものも知らなきゃいかんのです

今現在の見た目が悪いからって、それ自体が悪いとは限らないんですよ
ある千葉のお店なんか、隅から隅までネジの頭1本までピカピカにしますけれど、それは「キレイ」なだけで「美しい」ではないんです
中身の美しさは必ず外に出ますから、買い手はそこをしっかりと見極める必要があるんです


ヴィンテージに限らず、新品で買えるオーディオ製品だって買い手が舐められたら、作り手や売り手はどんどん手を抜きます
それを止められるのは、買い手の厳しい目でしかないんです。変な言い方ですけれど、買い手には分別ってのが必要なんです


PICT4379.jpg

後期型ではこの羽根は付いていないんですよ、だからと言ってこんなもの音には何の関係もないですけれどね



さて、
2台目の301を組み立てて、試運転の段になって困ったことが起きた

モーター軸を指で回して回転の不具合がないか調べると実に滑らかに回るのだが、スイッチを入れて電源を与えトルクをかけると、かすかに擦れるようなノイズを発してどうも上手くない

散々考えたが理由がわからない
まるまる2日考えたがわからない、仕方ないのでもう一度全部バラして隅々まで目を凝らして見た

するとある部品が、ほんのわずか、それこそ目視しても気付かないくらい僅な角度の差があった

差し金を当てながら慎重に手直しして再び組み直した
惚れ惚れとするような滑らかな回転が戻ってきた
そうそう、こうでなきゃ

初めてのパターンだったけどまた一つ経験できて次につながる、ありがたいこと

PICT4526.jpg

これが301のマニュアルにあるモーターの組立図です、これでも下半分です



このブログでは何度も書いているが、EMT930 927は工具さえあれば猿が組み立てても同じものができる
それほどまでに部品設計が良くできていて、点数は少ないし順番や向きを間違えることはほぼない
930や927のモーターの部品点数は20個くらいじゃなかったかしら

それに比べて301はこの騒ぎだ、一つ一つの部品も軽量、肉薄で頼りない

それだけに組み方で性能が左右されやすく、扱う人間の特徴が表に出やすい機械だと思う


PICT4479.jpg

ピカピカにしてはいないが、整備後はなんとなく「パリッと」見える・・・この「見える」が重要だと思う



商売柄、ダイレクトドライブのモーターは随分と聞かされてきたが
音楽を聞く上でのS/N比(僕の造語で、音がなりやんだ時のホールの静けさ)の表現は明らかに良質なアイドラードライブがDDのそれを凌駕している、浅学の私には理由はわからない、またアイドラーなら全ての機種が良いというわけでもない

一方、整備されていないアイドラードライブはザワつきがあるだけでなく、微細音がマスクされてホール感を感じられない



繰り返し言うが
オーディオの音はターンテーブルの色やバージョンで決まらない

どんな立派なコンポーネント(部分品)を買ってきても、それが本来の性能を発揮できなければ成果は期待できない

機械を立派に整備し使い尽くして音楽を享受できるまで進むか?
性能には目を向けず、購入したブランドに喜びを感じてそこで歩みを止めるか?

何れにしても購入者が選択することだ

・・・・その人の家の音は、そこの主人の見識でのみ決まるのだ






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