哀しいほど精確な「写し鏡」であるスピーカー
どなたも経験があると思うが、触れた瞬間にこれはヤバイ!と感じる事があるのでは無いだろうか
どんな分野でも良い、人でも物でも音楽でも
電流に撃たれたような・・・と云われる体験についてのお話です
私が人生で最初に打ちのめされたのは、1台の古ぼけたアンプでした
二十歳の頃に使っていたアンプで
Lowther A10-F PX4プッシュの素晴らしいアンプがありました

このアンプに付けたあだ名が 「再生工場」
そうです、ヤクルトの監督をしていた当時の野村監督に付けられたあだ名と一緒です
怪我をしたり、年齢的にピークを過ぎてもうダメだろうと周囲から見られていた選手を、次々と再生して一軍で活躍させ日本一までに上り詰めた「野村再生工場」です
このアンプは
あちこちで「上手くならない」と思われていたスピーカーを預かってきて一週間ほど繋いで鳴らしておくだけで、立ち所にブンブン丸の様に活性化させたと。周囲の人から一目置かれるアンプでした
しかし、このアンプの活躍期間は思ったほど長くは続きませんでした
その理由は思いも寄らないものでした
再生工場で生き返ったスピーカーもオーナーの手元に戻って 一月どころか一週間もしないうちに
物の見事に以前の音に戻ってしまうからです
まだ青二才だった私は、その理由というか「本当の意味」を分かっていなかったのですが
その家の音はご主人の音でしか鳴らない・・・音は人なりってやつですかね
いくら他人の力を借りていい音になったとしても
主人の実力や考え方が変わらない限りスピーカーから出る音が変わることはないんだ
と言う、その後30年以上に渡る私のオーディオにおける信念のような物が形作られた瞬間でした
さて、11月の中頃に30年ぶりかと言うくらい衝撃を受けたコンポーネントに出会いました
それは1950年頃に作られた20cm口径の何の変哲も無いフルレンジ・スピーカーです
あり合わせのラジオグラムの古ぼけた箱に入っていました
箱の大きさは一辺が30cmに満たないキュービックでコロンとしていましたので、そのまま床に放置です
早速 QUADⅡ型パワーに繋いでCDPの中に入れたままのディスクでとりあえず音が出るかのチェックを行いました
若い頃のDFD(ディースカウ)がオイゲン公を歌った大好きな1枚だったせいもあるかもしれません
久々にオーディオの音を聴いてぶっ飛びました これ、やべー
床に転がっているスピーカーとは全く無関係に、上空1mほどの空間にDFDが浮かび上がってきます
書きませんでしたが、スピーカーは一本だけですからモノラルで聴いています
ピアノの左手が本当にすごいです
WE4181x4本のフロントホーンだってこんな描写は出来ません、きいた事がありません
低弦のユニゾンの2本が別れて聞こえるようです
肉眼では見えない超絶分解能カメラで映した映像のようだと言って構いません
それから沢山のレコードをかけました
随分と聞き込んだオイローパを部分的には凌駕する表現を発揮しました
いたく調子に乗って来客に(得意げに)聴いてもらいました
一週間ほどで10人弱の方々に聴いて頂きました
その中で、大変にハッキリと、大変に興味深い事柄が分かってきました
長くなりましたので 解決編は次回に
P.S
前回予告した PX4ppアンプの音ですが・・・
おそらくは片方のアウトトランスの2次側巻線の位相が逆になっていたようです
アンプが完成しても音を聴いて確認なんかしない自分も
それでも、ミリバルに出ないノイズがあったらやだなあと音出しはていたのです
ただし、1台づつ順番に聴いたので2ch間で逆相になっていたなんて夢にも思いませんでした
ラッキーにも今回のオーナーは出来る人で逆相を発見・修正して聴いた感想を送ってくれました
「清潔なのにエゲツない」 でした
モノラル1台で聴いた時と印象は変わらないみたいなので 「じゃあ、いいよね」 と答えました
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どんな分野でも良い、人でも物でも音楽でも
電流に撃たれたような・・・と云われる体験についてのお話です
私が人生で最初に打ちのめされたのは、1台の古ぼけたアンプでした
二十歳の頃に使っていたアンプで
Lowther A10-F PX4プッシュの素晴らしいアンプがありました

このアンプに付けたあだ名が 「再生工場」
そうです、ヤクルトの監督をしていた当時の野村監督に付けられたあだ名と一緒です
怪我をしたり、年齢的にピークを過ぎてもうダメだろうと周囲から見られていた選手を、次々と再生して一軍で活躍させ日本一までに上り詰めた「野村再生工場」です
このアンプは
あちこちで「上手くならない」と思われていたスピーカーを預かってきて一週間ほど繋いで鳴らしておくだけで、立ち所にブンブン丸の様に活性化させたと。周囲の人から一目置かれるアンプでした
しかし、このアンプの活躍期間は思ったほど長くは続きませんでした
その理由は思いも寄らないものでした
再生工場で生き返ったスピーカーもオーナーの手元に戻って 一月どころか一週間もしないうちに
物の見事に以前の音に戻ってしまうからです
まだ青二才だった私は、その理由というか「本当の意味」を分かっていなかったのですが
その家の音はご主人の音でしか鳴らない・・・音は人なりってやつですかね
いくら他人の力を借りていい音になったとしても
主人の実力や考え方が変わらない限りスピーカーから出る音が変わることはないんだ
と言う、その後30年以上に渡る私のオーディオにおける信念のような物が形作られた瞬間でした
さて、11月の中頃に30年ぶりかと言うくらい衝撃を受けたコンポーネントに出会いました
それは1950年頃に作られた20cm口径の何の変哲も無いフルレンジ・スピーカーです
あり合わせのラジオグラムの古ぼけた箱に入っていました
箱の大きさは一辺が30cmに満たないキュービックでコロンとしていましたので、そのまま床に放置です
早速 QUADⅡ型パワーに繋いでCDPの中に入れたままのディスクでとりあえず音が出るかのチェックを行いました
若い頃のDFD(ディースカウ)がオイゲン公を歌った大好きな1枚だったせいもあるかもしれません
久々にオーディオの音を聴いてぶっ飛びました これ、やべー
床に転がっているスピーカーとは全く無関係に、上空1mほどの空間にDFDが浮かび上がってきます
書きませんでしたが、スピーカーは一本だけですからモノラルで聴いています
ピアノの左手が本当にすごいです
WE4181x4本のフロントホーンだってこんな描写は出来ません、きいた事がありません
低弦のユニゾンの2本が別れて聞こえるようです
肉眼では見えない超絶分解能カメラで映した映像のようだと言って構いません
それから沢山のレコードをかけました
随分と聞き込んだオイローパを部分的には凌駕する表現を発揮しました
いたく調子に乗って来客に(得意げに)聴いてもらいました
一週間ほどで10人弱の方々に聴いて頂きました
その中で、大変にハッキリと、大変に興味深い事柄が分かってきました
長くなりましたので 解決編は次回に
P.S
前回予告した PX4ppアンプの音ですが・・・
おそらくは片方のアウトトランスの2次側巻線の位相が逆になっていたようです
アンプが完成しても音を聴いて確認なんかしない自分も
それでも、ミリバルに出ないノイズがあったらやだなあと音出しはていたのです
ただし、1台づつ順番に聴いたので2ch間で逆相になっていたなんて夢にも思いませんでした
ラッキーにも今回のオーナーは出来る人で逆相を発見・修正して聴いた感想を送ってくれました
「清潔なのにエゲツない」 でした
モノラル1台で聴いた時と印象は変わらないみたいなので 「じゃあ、いいよね」 と答えました
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コメント
こんにちわ、凄い、SPとPX4ですね。
お正月まで、あと、2日です。長いですね。BUDに勧められて、小型SPを入手しました。とても、良く鳴ります。これで、充分だと思っています。昨年、色々と入れ替えしましたが、クリスタルカートリッジのデルフォンが、1番です。SPレコード、色々、買いました。美空ひばり、島倉千代子、李香蘭、メルバ、カールソー、シャリアピン、歌物が、良いですね。デルフォントで聞くSP最高です。
お正月まで、あと、2日です。長いですね。BUDに勧められて、小型SPを入手しました。とても、良く鳴ります。これで、充分だと思っています。昨年、色々と入れ替えしましたが、クリスタルカートリッジのデルフォンが、1番です。SPレコード、色々、買いました。美空ひばり、島倉千代子、李香蘭、メルバ、カールソー、シャリアピン、歌物が、良いですね。デルフォントで聞くSP最高です。
2018/12/30(日) 01:49 | URL | momo #-[ 編集]
大晦日です 今年はお世話になりました
そうですか、それで十分なら594ペアを3マン円くらいで譲ってくださいね
あとLPのJazzのオリジナル盤もよろしく
バドでJensenのフルレンジを聞いてから病みつきになって、あの後WE系と
英国系、ドイツ系のフィールドを中心にフルレンジを6機種も買ってしまいました
どれも素晴らしいし、だからと言って大型スピーカーの良さもまた揺るぎません
芸術とは順位付けするものではなく、受け入れるものだと我が家にあるたくさんの
アンプやスピーカーに毎日教わっています
来年もよろしくお願いします 594取りに行く日にちを調整しますので(笑)
そうですか、それで十分なら594ペアを3マン円くらいで譲ってくださいね
あとLPのJazzのオリジナル盤もよろしく
バドでJensenのフルレンジを聞いてから病みつきになって、あの後WE系と
英国系、ドイツ系のフィールドを中心にフルレンジを6機種も買ってしまいました
どれも素晴らしいし、だからと言って大型スピーカーの良さもまた揺るぎません
芸術とは順位付けするものではなく、受け入れるものだと我が家にあるたくさんの
アンプやスピーカーに毎日教わっています
来年もよろしくお願いします 594取りに行く日にちを調整しますので(笑)
2018/12/31(月) 16:34 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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