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ちっちゃいアンプ #2 初めてのステレオアンプ

確か、以前の記事で「ステレオ・アンプ」はコントラクションに納得性が無いので作り難いと書いたかと思います
その思いは今でも変わっていませんが、この度とあるストーリーの中で可及的小さなシングルで2chのアンプを作ることになりました

ある方の退職の記念に贈与された球を使って、その球を送られた方の為に小規模なアンプを作ります

出力管は決定しているのでそこから全てがスタートします
実は2種類の球を提示されたのです
一方は個人的に何度も取り組んで馴染みのある球でした
他方は日本では人気の様ですが、内部抵抗の高い増幅率の大きな所謂送信管でした
そちらは私の手に負えないと判断して、こちらの受信管だけの制作と相成りました

1939年と40年ですから初期に作られた個体です

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細い刻印が美しい


さて、ステレオ・アンプが生まれて初めてならば、シングルアンプは40年ぶりの制作です

突然ですが、ここで問題です
アンプを作ること、または購入する際に最も大切にすべき事柄は何でしょう?

「事柄」ってのがミソなんですけれどね

(私なりの)答えは必然性です
なぜそのアンプが必要なのか?・・・コンセプトと置き換えても良いかもしれませんが

今回のアンプは球が先に決まっていたので、実はコンセプトが曖昧なのです
なので完全に後付けで押し付けなのですが、想定スピーカーやレコードを後からこじ付けです
当座は先に納入したLowtherのL.I.Bとします
初期(ゴールド・レーベル時代)のハルモニア・ムンディやBOXステレオ時代のArcivを当時の電蓄の様な優雅さで鳴らしたいと目論みました

元々シングルアンプで、帯域がどうの、つまり低音があーたらとか、高音がどうしたと言うのはピント外れな要求と割り切って子供じみた「高音質騒動」からは最初から身を遠ざけておくのが無難と言えましょう

この出力管が作られていた当時、1930年台に普及していた回路を取り上げてみました
その為には現代では全く忘れ去られてしまった珍しい部品が必要になります
当該パーツは古い回路に詳しい旧知の部品屋さんに相談して用立てて頂きました

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またまた、終わりなき穴あけとの戦いでした
特に今回は2chが1シャーシなので飽きるほど穴あけに励みました

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軽量な実装部品をつけたところ
このくらいの規模のアンプとしては想像以上の高級な部品を採用しています

特にコンタクト・パーツには絶対の信用が置けないと運用を初めて後に原因不明の不具合に頭を悩ますことになります
ならば、少々のコスト増を受け入れて信頼の大なる部品を出来るだけ採用しておくことが重要と言えます



今回の記事は、このブログ開始以来 初と言えるほどの珍事なのだけれど
アンプ制作をリアルタイムに書きました
なので、制作工程は現在ここまでです、進みましたらリアルタイムで実況を続けます




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コメント
たいへんご無沙汰しています。

WE VT-52 シングルは聴いたことないので
いっしょに楽しませてください。

リアルタイムとのことですので、写真の情報から
クイズを解くつもりで予想を書いてみます。
(勝手にごめんなさい)

ソケット数から増幅段は3段のようですので
初段、ドライバー段は中程度の増幅率の球でしょうか。
トランス結合(まさかグリッドチョーク?)で
古典管のシングルアンプの趣を大切にすると考えると
ST管の76を2本でしょうか。

WE VT-52 のフィラメント電圧は諸説あるようですが
6.3Vですか?

出力トランスがわかりませんが、取り付け穴の位置から
けっこうコアヴォリュームのあるトランスと想像
されます。

出力規模からすると贅沢な(記念品となるべき)アンプに
なりそうですね。


2020/08/13(木) 17:32 | URL | melonjuice #F4dFUt9.[ 編集]
こんばんは

外観写真を撮り忘れたので未だに予想可能な記事ですみません

ご推察の通り、76x2段で初段は電圧増幅ですが、出力管がA級動作なので2段目も電圧増幅だけをする励磁段=エキサイターになります
出力管はまさかのグリッドチョークです。VT-52のカソードは45vほど出るので理屈通り動作させるためにここでも利得を得ています

ヒーターは当初意地になってAC点火していたのですが、意地をはらずにDC点火したところ低域のモジュレーションが無くなったのでしょう
素晴らしい描写になったので、これからは考えを改めます
6.3v端子をブリッジ1個で整流してみたら、電圧はそのままでした

実行のプレート電圧もVT-52オリジナルの基本動作表のまま220vです
音のため?パワーのため?に古典直熱管に負担を強いて如何程のメリットを人は得るのでしょう?
常に疑問に思うのですが、拷問の様な使い方をされたアンプで音質の良なるを聞いたことがないので疑念は拭いきれません
トランスは英国製の30年ほど前に巻かれたのもです

CPで1w未満のアンプですが、オリジナルコーナーヨークと組み合わせて40畳オーバーのリビングで朗々となっています
2020/08/29(土) 03:07 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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