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PX-4s 再びシングルアンプ

元々の覚醒の引き金は2年ほど前でした

オーディオ界の大先達が70年代にビルドされた300Bシングル(WE91型)を製造後数十年経つので、とメンテナンスを依頼されたのが始まりです
素晴らしい部品=大半がMIL規格品とMARIC製トランスであったので幸い大きな不具合も無くメンテナンス自体は順調に完了し、91型回路に対して少し省かれていた箇所と追加されていたハムバッキングの回路を撤去してオリジナルに添わせてお届けしました

その時の音・・・大空間に広がる「オルガン付き」の整然としたオーケストラの形に頭を殴られた様なショック・・・を聞いてシングルアンプと恋に落ちたのです

その少し後にご依頼を受けたVT-52でシングルアンプを制作できる喜びを享受しました


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あまりの悪い特性故にメーカーは絶対に手を出さない、自作マニアの方はその存在すらご存知ない苔の生えた古典回路を採用しました
そのおかげかは分かりませんが、以前の記事で心配したシングルアンプの弱点をある程度克服できた気がしています

完成後このアンプは始め、TANNOY モニターシルバー イン オリジナルコーナー・ヨークに繋がれてJAZZヴォーカルを中心に楽しまれました

TANNOYでJAZZとは ヽ( ´_`)丿
と、嘲笑された方がおられるかも知れませんね
そうした方は、是非モニターシルバー イン オリジナルコーナーヨークをご自宅に招き入れて飽きる程JAZZを聞いていただく様に切にお願いします

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さて、
「楽しまれました」と過去形を使いましたのはその後の物語があるからです
私はこのVT-52sアンプは是非別室でもお試しいただく様にお願いを申し上げておりましたが程なくそのチャンスが巡ってきたのです

シングルアンプに気を良くされたオーナーは、引き続き英国製のアンプを御所望されました
球は大好きなPX-4ですぐに決まりましたが、回路を決めるまでに随分と時間をいただきました

夥しいスケッチをゴミ箱送りにした後、使うスピーカーを指定させて頂けたのでその後はすんなりと決まりました



またまた、表側の写真を撮り忘れていました・・・おかしいなあ
なので再び内側を先行公開です

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1930年代にアメリカに先んじて欧州で実用化されたCR結合回路の元祖です
この回路が実現可能になった大きな要因は
内部抵抗の極めて低いハイミュー三極増幅管の存在に他なりません(実際は数種類のμの異なるラインナップを持っていたので、ちょっと進んでいたのではなくとてつも無く進歩していた)

同じ時期にロウミュー管を幾段も重ねたり多極管に頼らざるを得なかった米国に対して大いなるアドバンテージを誇っていた時代です


このPX-4sアンプは現在LOWTHERのL.I.Bに繋がれ
そしてVT-52はたった1.7Wの出力でもって、50畳になんなんとするホールでWEの757モニターを朗々とならしております

+B回路の平滑容量が10μF程度の電源規模で2wにも満たないアンプがこれほどの音を出すのですから
この90年間のオーディオ界が消費した時間とは一体何だったのでしょうね?

まあ、答えは明確ですけれどね

「コストダウン」ですから、人や企業が生きてゆく為ですから仕方がありません

EDISON STANDARD PHONOGRAPH MODEL A

a_convert_20210211174652.jpg



EDISON STANDARD PHONOGRAPH MODEL B

edison-standard-model-b-5-copy.jpg

ここが、人類のオーディオのコストダウンの歴史のスタートですよ







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