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スピーカー (振り返って2)

引越しをしてほんのちょっと(7畳半)部屋が大きくなった30代前半はオーディオ迷走時代だったと思います。
「天使」の存在を知ってから狂っちゃったんでしょうか?まさにオーディオの魔力ですね。

使ったスピーカーの全てはとても紹介できません。
その中で写真の残っているものを中心に幾つか記してみます。

ALTEC A-5 (515、288、N500全てオリジナル)
DSC02002.jpg
(どこを探してもWE555の写真がないのですが、上の写真左側のホーンが555です。)
箱はH110で通常の828等よりは多少大きめでした。

続いてアメリカ系のJensen H15同軸入り
DSC02003.jpg
これは一瞬だけで、すぐに友人宅へ嫁いで行ってしまいました。

そして、いよいよEurodyn(Kl-L438 パーマネントの初号機)がやってきました。
DSC02004.jpg
高さ1500mmx幅900mmx奥450mmの後面開放(ラワンで作ったボロイ自作)に入れました。


これまで10数台のスピーカーを買ってきたと思いますが、購入に際して一つだけ共通点があります。
どれ一つとして事前に聴いてから買ったものがありません。まあ、田舎暮らしですから、そんな機会もほぼ無いのですが、このEurodynも当時お世話になっていたお店に遊びに行った時、床に置いてあったのをそのままHonda Todayの荷台へ押し込んで持ち帰ったものです。

深夜に帰宅後、とりあえず裸のままでアンプに結線し音だしだけはしてみようと・・・

その時のアセリ、絶望を何と表現したら良いでしょうか?
間違いなく人生で一番の衝撃でした。

ウーハーが鳴っていない!!! 
世界記録を出しそうな勢いでウーハーに走りより耳を押し当てました。

「・・・・・んーーーー」
わずかハムの音がします。その時の安堵感も表現の方法がありません。
勿論、直ぐに箱に入れて聴き始めしたが、それからの約2年はウーハーの音が殆ど聴こえない、長島先生の名文句「怪鳥の叫び」を聴き続けることになりました。

結局、その時期の苦労が例えようも無いほどの財産になったと思います。
①始めから低音の出るスピーカーは成長の伸び代が少ない。
②スピーカーの背面の壁は吸音性にする。(後面開放ですから、当然でしたが)
③インピーダンスマッチングは親の次に大切。
・・・・等など沢山の、今に続く自分の中のフォームを固めていった時期でした。

Eurodynは「大リーグボール養成ギブス」だったんでしょうね。・・・・とうちゃん
それにしては、随分バネの強いギブスでしたが。

現在に至るまでこのときの音は自分の「キャリアハイ」です。
1週間に4、5日も「天使」が遊びに来ていました。まさに蜜月時代でした。
オーケストラは家の外へ飛び出し、隣接する線路(私電)の上に整列し、バイオリンのユニゾンでも奏者が何人か数えられるような精密な再現を見せたのです。

終の棲家を手にして、この蜜月は一生続くと思っていたのですが・・・

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コメント
パラゴン、オートグラフ、ハーツフィールドと並べる様な人達がいる事は知っていました。今更驚きません。
だとすればこう言う人がいても不思議はないのかも知れません。けれどパラゴンを買う人達とは少しばかり御趣味が違うようです。その履歴に驚きました。今まででも既に十分感心していたのです。現在のラインナップから過去の履歴だってただじゃ済まない事は充分に予測がつきました。
その予測さえ超えるラインナップにただ感心しています。

自作後面開放にいれたパーマネントのオイロダインがあえて言わせて頂ければ現在の私に少し近いかな。私が平面バッフルを着けたのは最近の事でそれまで裸で鳴らしていました。低音が出なくて困るといった経験が私にはありません。怪鳥の叫びを聞いていません。
裸だと低音の量が下がるけれど質は悪く無いのではないか。
箱に入れると量は増えるけれど質は下がるのではないかなどと考えていたのですが、違ったようです。箱に入れた事で量が増える事はありませんでした。コントラバスとオルガンの差が明瞭にベースラインがつかみやすくなりました。むしろ質に変化がありました。やってみないと解らないものですね。自分で経験出来る事には限りがあります。数々のご経験ご披露頂ければ幸いです。
2009/06/04(木) 12:37 | URL | kawa #-[ 編集]
kawaさん、こんにちは。

仰る通りEyrodynのようなスティフィネスの高いスピーカーは箱の力を借りて低音の量感を出すには不向きな性格ですね。だからこそ精密描写が可能なのだと思います。
箱に入れた当初も全く低音感は増えませんでした。
その時も「やっっちまった」事が多々あり、勉強をしながら少しづつ馴染んでいったんだと思います。

バカみたいにスピーカーを買い換えていましたが、思い返すと「これが欲しいから、貯金をしてでも」(仰るところの何時かはクラウン的な)と思いつめて買ったことがありません。
この辺りが、JBLとTannoyにめぐり合っていない理由でしょうか。

偶々出会いがあったからと、有名な登山家みたいな理由付けでローンも組みました。(涙)
おかげで、支離滅裂な過去を晒すことになり大変お恥ずかしい限りです。
2009/06/04(木) 13:15 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
kawaさん、すみません。

間違えました。

X スティフィネスの高い
○ スティフィネスの低い

でした、失礼しました。
2009/06/04(木) 16:11 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
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